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昼の点数:5.0
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 5.0
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『★とんかつ マンジェ★:レジェンドが贈る至高の特上ヘレ!八尾で体験する究極のとんかつ定食』
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2025/10/18 更新
八尾に数ある名店の中でも、「レジェンド」と称されるとんかつ専門店『マンジェ』。JR八尾駅から徒歩5分というアクセスながら、その人気ぶりから早朝からの記帳は必至です。この店の特徴は、先着順のボードに名前と希望時間帯(ランチ・ディナー)を記入する記帳システムにあります。これにより、長時間の行列に耐える必要がなく、一旦その場を離れて指定された時間に再訪できるため、遠方からの訪問者や、八尾で別の用事がある人にとっては非常にありがたい配慮です。この待ち時間を削減するための独自のシステムこそが、人気店マンジェならではの心遣いと言えるでしょう。
指定された時間に再訪し入店すると、店内はカウンターが10席ほどというこぢんまりとした空間。木目調の落ち着いた設えは、まさに「とんかつ店らしからぬ」高級感を漂わせています。カウンター席からは、店主が厳選された豚肉を丁寧にカットし、油の中でじっくりと揚げていく様子が、まるで小さな舞台を見ているように臨めます。この調理の音、香りが期待値を最大限に高めてくれます。客層は地元客から、全国の食通まで幅広い層に愛されていることがわかるのであります。
今回は名物のロースを横目に、特上ヘレトンカツ200g(1660円)を注文。マンジェでは「ヘレ」と呼びますが、これは関西でいうヒレのこと。通常のヒレカツのイメージを覆す、極上の一皿が提供されました。皿に盛られたとんかつは、黄金色のサクサクとした衣に包まれ、断面は鮮やかなピンク色(低温揚げと高温揚げを組み合わせた独自の技術による、余熱で火が通るギリギリの揚げ加減)で提供されます。この断面の美しさだけで、既に芸術品の域です。一口噛むと、まずサクサクで油っぽさゼロの衣の軽やかな食感に驚きます。そして、ヒレ肉とは思えないほどのジューシーな肉汁がジュワッと溢れ、その柔らかさと濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。ヒレ肉でありながら、脂の旨みも感じられるのは、厳選された豚肉と熟練の揚げ技術の賜物でしょう。卓上にはソース、からしに加え、トリュフ塩やオリーブオイルなども用意されています。特にトリュフ塩で食べると、肉本来の純粋な甘みが最大限に引き立ちます。もちろん、甘辛い特製ソースは炊きたてのご飯との相性が抜群で、食べ比べる楽しさがあります。
マンジェの魅力はとんかつだけにとどまりません。定食に付随するすべてのものが、とんかつを完璧に引き立てています。炊きたてのご飯は粒が立ち、ほのかな甘みでとんかつに寄り添います。味噌汁は具材の豆腐やわかめが入った赤だしで、口の中をリセットしてくれる優しい味わい。新鮮なレタスとトマトのサラダ、そして自家製にこだわったという漬物も絶品で、箸休めに最適です。器や盛り付け、店員さんの穏やかな笑顔と丁寧な所作まで、細部に渡る美意識と心遣いが、庶民の料理である「とんかつ」を特別な高級料理へと昇華させています。
1660円という価格は決して安くはない奮発ですが、この質とサービス、そして唯一無二の体験は、価格以上の価値があります。八尾が誇るレジェンドの名に恥じない、感動的なとんかつ体験でした。