2回
2021/11 訪問
白いスケッチ帳という名のプレートに描かれる旅の思い出のスケッチが楽しめるシェフのフィロゾフィーやひらめきコース!コテコテフレンチが苦手な方でも胃に優しく最後まで楽しめる!
妹が東京に来たので、一緒にラグジュアリーにランチを堪能。
料理長のリオネルさんが描く旅のスケッチ帳をお皿に表現したアーティスティックかつポエムを感じる一品一品でした。食事が始まる一杯目にどのコースを頼んでもシャンパンがつくのはかなり素敵です。
ランチだとディナーからチーズを除いたメニューが、かなりお特に頂けるので、その分せっかくだからと世界のワインのペアリング(10000円)をつけました。ニューヨークから始まりニュージーランド、ヨーロッパそして日本と珍しいワインのオンパレード。12:00に入店して帰ったのが16:00というまさに小さな旅をしてたみたい。急いでる人は注意!ランチだから2時間くらいかなーと思いきや軽くデザートを食べるときには夕焼けが輝いてました。
お食事ですが、前菜数品+メイン魚、肉+プレデセール、デセール+〆のティーと焼き菓子で、かなり胃は満足です。
最初は、一口で、あっという間だなと感じてましたが、旅の思い出が重なり心も胃袋も次第にマックスに。
シェフの食材の思い(フィロゾフィーや日本中を旅をしたときの直感、インスピレーションでまっしろのお皿に描いてるアートが感じられます。)が描写されてます。
コテコテのフレンチだと胃に来るという方にも食べやすいライトな食事が日本人/女性の胃にとても優しいです、逆にいうと、一つ一つが濃いキャラクターの味であるザ・フレンチが好きな人には、物足りなさがあるかもしれない。そして、「描写」であって「絵画」ではないのがその辺りで分かります。
「あのプレートのこういうところがこうこう美味しかった、今でもあの味が印象に残ってる!」という強い料理的な感じ方は薄く、「あー素敵ー、あー良い感じ、あー美味しいね、楽しかったね!」という感じ。良くも悪くもエスキス(描写)です。
フレンチ好きだけど少食な人、ナチュラル、有機栽培、モダン、フュージョンというジャンルが好きな人におすすめです!
2023/12/20 更新
前回ランチに妹と2人で行きましたが、今回は再度妹が東京に来た際に家族でディナーに行きました。一番上のコースとアルコールペアリングをチョイスしました。前回同様、最初はシャンパーニュからペアリングが始まりエレガントなディナーが始まりました。
食器はキャンバスということで真っ白、メニューを見ながら次はどんなものがどのように調理されてくるんだろうと想像しながら待ち、毎度、私の想像したものとかけ離れたものが来る。これぞエスキス。
前回は視覚と味覚だけで十分に楽しめましたが、義弟はフレンチ料理がすごく好きでフランスにあるジョルジュブランで数年間料理の修行をしたことがあったけれど、彼が考えるメニューのタイトルと具材を見て自分なりに想像し、見事にリオネルシェフならではの感性が想像をこえ、ドキドキするというのを聞いてて「想像の楽しみ方」というのもあるんだなと思いました。
また、ペアリングで少し飲まなかったワインを違うのと合わせるとどうなるんだろうと合わせてみたら、美味しいけど、合わなかった。ペアリングで厳選されたワインのマッチ感が半端ないというのも感動。
想像を超えるモダンフレンチが好きな私ですが、リオネルの世界はどんどん進化していっているので、今後も楽しみです。