3回
2024/07 訪問
やはりすごい鮨屋だった。
開業して4年、ちょうど2年ぶりに伺いました。ちょくちょく行く予定はあったのですが、色々とあってこんなに再度伺うのが延びてしまいました。
にも関わらず、店内に入ると「お久しぶりです!」という大将の笑顔と元気な挨拶が!驚きました!こんな私を覚えているの?!!!と。どうやら予約をとった際に、毎回「この人はいついつ来て、こういうのが好き」などメモ書きをとっているそうです。常連でないのに常連のような感じで、一緒に来た方も「お!」っと驚いてました。アットホームで家に戻ってきた感が出て嬉しいですね。
さてまずはドリンクですが、広島産のダルマ焼酎で作ったすだちサワーをチョイス。飲みやすいです。
お鮨はと言いますと、いきなり「トロの手巻き」が出てきました。パリッとしたノリ(口溶け甘味が最高の有明の海苔)とふわっとしたトロが一番バッター、シャリを中に入れると落ち着いてお酒もグイグイ飲めます。最高のスタート!
その後は。鰹がいい香りで登場。藁で燻した鰹、鰹は気仙のもの。脂がぐっと出てすごい。上には玉ねぎソースと薬味ミョウガに生姜にその他もろもろ。藁の香りがすごい。暑くなったのでさっぱりとしたものを食べると食欲が湧くと言いますがまさに胃の活性化が良くなりました。
「煮だこ」は、名物でもあり、大将曰く前回も食べたそうです。(そのあと、アルバムを見て、すごっ!)しんだけ硬い 凧を残すため工夫がされていて、大根で凧を叩くことによって大根のピリッと感も舌に来ます。
京都のノドグロ(ネタは1週間寝かした)は、驚きの美味しさです。口に入れた途端にふわわわ!何このふわふわした感触にトロッと口の中で溶ける、ちょうどいいくらいの脂。今まで焼き魚でしか食べたことがなかったノドグロですが、これはヤバい、癖になりそう。
けんさきいかは、見てるだけでも美しい「日本の芸術」、表面だけ火が入ってて旨みが入ってる。イカ特有のとろみ感と歯ごたえ、そして旨みが混ざってる!最高です。
太刀魚の焼きは、なんと東京湾で採れたものです。「東京湾?!」とびっくりする場所で採れたものですが、とても有名だそうです。魚に詳しくなりそう。
はもしゃぶは、絶品。これはクセになる。スープも美味しいし、このつぶつぶ(明太のように見えますが、鱧の卵)と鰹出汁がきいてて、お腹を計算しつつ、スープのおかわりを数回しました。鱧のつぶつぶのアクセントに旨みが詰まった出汁、永遠に飲めそうですが胃のマネジメントは大事です 笑
握りが登場です!まずは、縞鯵の握り。噛めば噛むほど旨みがでてくる。筋肉のコリっと感を感じ1週間寝かせてでるこの旨みだそう。
そして赤身、普通の赤身と思ってはいけない、すごいんですよ。私は赤身系が大好きですが、本当に格別なのです。
と言ってるうちに来たぞ、中トロ!ふわふわふわふわーとろーーん。一瞬でなくなり名残惜しい美味しさ。思わずおかわりと言いたくなる。でもまだまだ続きます!づけ (和辛子)とろとろしてカラシでピリッとアクセントも。見た目はなんだろうと思いがちですが、とても美味しいです。
そしてマグロのフィナーレには、大トロ!シャリの状態で既に溶けてる、ぎゃ!シャリを少し温度を上げることにより、旨みがマックス。口に入れるとあっという間に溶ける すごい、これはスローモーションで楽しみたいところだけど、喜びと感動を感じる前に口の中にはもう残ってない幻です。好き!
鯵は、青みぐささがクセになる味、平貝は、面白いことに中に海苔が!!相性が良いそうです。新しいサプライズとおいしさという感じ。茶碗蒸しは、なんと茶碗蒸しの中にシャリが!はまぐりの茶碗蒸しご飯!だしははまぐり 茶碗蒸しも蛤の出汁 ミツバのアクセントが ジャパーン!!
車海老は、生きてた車海老をボイルしてミソが。新鮮さ半端なく、食べるとぷりぷりっと弾ける感じがすごい。
その後は、恒例のすごいウニです!立体的で大盛りすごいです。かなりインパクトがあります。
他にも巻などがきて最後は女子受けしそうなブリュレのような卵で終了。
この2年の間にも高級江戸前鮨にはいろんなところに行きましたが、やはりここはすごかった(銀座の某有名鮨でふじまさレベルだと最低5万円はするのでそう考えるとコスパがとてもいいと感じます!!)とい感想です。
ちょこちょこインスタのストーリーズにアップしてたら、特に外国人の友人たちが、かなり食いついてきて、「東京に行ったら、行きたい!!!予約は取りやすいのかな??」と。私がお鮨を嗜んでいた時も、カウンターに外国人が何人かいて英語でも頑張って対応してたので、紹介しやすいなと感じました。次は間があかないうちに行きたいです。
2024/10/15 更新
2022/07 訪問
ここまで乗せていいんですか!?名物の雲丹タワーには驚き!暖かいシャリの温度感が、口の中をメロメロにしてくれるバランスが良いお鮨たち。
恵比寿駅からほんの少し外れたところにある恵比寿鮨ふじまさは、1年半前にできたばかりの新しいお鮨屋さん。有名鮨屋の暖簾分けをしたわけでもなく、有名鮨屋出身という看板がないせいか、都内の1人2万円台のお鮨屋さんにしては、予約が取りやすい。この価格帯で、値段に見合った美味しいお鮨屋さんってとっても人気でなかなか予約が取れないイメージ。ゆえに穴場である。
18:00、18:30、20:30の3部制となっており、18:00スタートの鎌田大将が握るオススメ鮨コースを堪能しました。店主は、大変気さくな方で、初めて来た私にも優しく、とても居心地が良かったです。
まずは、シャンパーニュで乾杯し、鳥取県のトロの手巻きをいただく。新鮮な赤みとサクッとした海苔で、すっきりコースの開始。白甘鯛は、塩とワサビで魚の良さを殺さぬように。4日間寝かして甘味が出て来て、すごく柔らかくてさっぱり。煮タコは、タコだから弾力があるのかと思いきや、柔らかくて舌の上でなくなった!そしてじっくり煮込まれていてタコ全体に出汁が染みている。炙りの金目鯛は、脂がしっかりとしてフワッサクッと感触も楽しめる。
日本酒に合いそうなものばかりで、おすすめの日本酒をチョイスしていただいた。パッケージがとても可愛いうぐすなという日本酒)。去年の12月に出たばかりの日本酒で、話題があり需要と供給が間に合ってなく手に入りにくいらしい。アルコール度13度でフルーティで女性にも飲みやすい。呑みすぎると大変と思いつつもお酒という感じが全くせず、危険なくらい飲みやすいためやや気をつけた方がいい。
アオリイカは、5日間寝かし、包丁芽をしっかり出し、ねっとりと甘みを出してる。塩とすだちでさっぱり。この温度ととろっとした口溶けが最高。ハモは、サクッと焼かれた一口ハモ。さりげない香ばしいサクッと感とフワッとした中身は絶妙。あいだめの揚げ出しは、あいだめのクオリティが良かったため、本来のお魚の味を楽しんでもらうようにとシンプルに揚げてお出汁をかけただけらしい。あったかく、中はホックら出汁がしみているのにさくっともしている。キスの塩じめは、塩で余分な水分を出しコリっとしていて、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なかみごこちを演出してる。キスの味が濃く出ているのも良い。
キスの後は、赤みオンパレード!ネタを見て大興奮。
まずは、赤み。徐々にトンレベルを上げていくようです。鳥取で獲れたお魚で、ツヤツヤしている。レベル1の赤みとは言え、さっぱりふわっと美味しい。中トロは、つるっとろっとした中トロ。感動以外の何もない。大トロと中トロの間の部分を辛子と共に味わうトロの本漬け。フワッと口に入り、口説くない甘みと辛子のメロディであっさり。美味だ。そして赤みの〆は大トロ!やっぱり大トロ。王道です。美味しさを通り越し永遠に食べれます欲求が出てくる。笑
オンパレードも終止符を打ち悲しくなった。気晴らしに2つ目の日本酒を注文。貴 スパークリングは、ほんのりシュワシュワしている日本酒です。最近流行ってますよね、面白い味です。
いわしは、生だと特に、青い臭みが気になりどころですが、臭みが全くなく爽やかな味。赤み脂身オンパレードの後のさっぱりとしたお色直しにうまくマッチしている。ホッキ貝は、半分焼いてて半分生、それによって貝の美味しさを残してる。フィフティフィフティで、さりげなくコリっとした食感が演出できているんだな。それとアクセントのワサビが良い!
ワサビでフレッシュしたあとは、見たことない茶碗蒸しが出て来ました。茶碗蒸しの上にシャリ、そしてその上に甘鯛の司焼き。何と説明すればいいのか。鱗のカリカリがアクセント、そこに茶碗蒸しとシャリで出汁のお茶漬けのような優しい風味。隠れた名品。
味噌がついたままの新鮮な車海老。食べてるとほんのり新鮮な味噌を感じる。それが生きてる海老を使う意味と。
「ウニ好きですか?」と言われて「はい」x数回、「はい」と言った分、どんどんHIGHに積まれるすごく山盛りなウニ。初めて見る人にとったら、いいんですかーーーこんなに?特別サービスかしら?と思ってしまうほど。オープン当初から行っているらしくかなりインパクトを与えているそうです。山盛り雲丹ですが、口の中に入れたら一瞬でとろけてなくなってしまいました。笑
穴子は、塩とゆずの味付けとタレの味付けがあって2通りで楽しめる。強烈だった雲丹に偉大さが負けていて、人によったら一口x2だけでは物足りないかもしれない。しかし後半でお腹一杯になりかけの人にはちょうど良いくらいの大きさとふわふわ感。
カッパ巻きは、きゅうりをりんごの皮を剥くように細く切っていって、中の芯を取り出し、細く千切り。真ん中には芯があって美味しさ半減するかららしく、なるほど、家で作れるか試したくなった。さすがそれだけあって、サクッと歯応えのいいカッパ巻きで、普通の微妙な歯応えのカッパ巻きは食べれなくなる程。かんぴょう巻きは、かみちぎれるくらいのかたさで、何ですかこれという感じ。もはやかんぴょうと言ったら失礼な絶品。いつもは残念そうに「あ、かんぴょうね、、、」と思う位置付けですが、初、美味しいと思ったかんぴょう巻きでした。お椀は、今日出た魚介類のエキスがブレンドされたもの。ほんのり甘く優しく体を温めてくれる。
〆の卵は、デザートチックに蒸して上を炙ってる
ぷりぷりしたクリームブリュレな感じのデザート。最後にジャパンフレンチな感じを味わえて楽しかった。
おまかせコースは、22000円で高級ですが、今まで食べた感じだとお値段以上な気はします。そしてなによりも、この価格帯で予約が取りやすいのは、素晴らしいと思います(とは言え、知る人は知る口コミで来る人が多いらしく満席でしたので、早めの予約はマストかと)。あとは店主や大将が怖くて、和食屋さんや鮨屋さんが苦手な人も周りにたくさんいますが、気さくな方なので、周りのお客様の邪魔にならないのであればということで、動画を撮ってもいいよと了承していただけました。写真撮影NGという高級鮨屋は多いですが、ほんと居心地が良かった。
2023/12/20 更新
恵比寿にあるお気に入りのお鮨屋さんにリピート訪問で!
18:00からの第1部へ。大将は常連の会話や嗜好をノートに書き留め、その日の仕入れと組み合わせて献立を練る方、ひとつひとつの皿に愛情が宿るので彼が握る第1部を予約しました。
ふじまさでは、つまみがなく、ほぼ鮨なので、鮨好きにはたまらないコースです。
不動のマグロ巻きからスタート!
海苔はパリッと音を立て、噛めば甘みのあるマグロがじんわりと広がる。最初の一貫から大将との距離が近づく瞬間です。
白とうもろこしのすり流しは、まろやかな甘さと品のある香り。和のエッセンスを感じさせるコーンスープは、口に含んだ瞬間から胃をやさしく包み込むます。
とらふぐのたたきは、10日間寝かせて旨みを凝縮。それでいて身はぷりぷり、噛み心地の快感が残る。酢橘の酸味と塩・わさびの清涼感でキレのある余韻。
のどぐろ(くろみつ)は、脂が舌の上でとろけ、まるでクリームのようななめらかさ。香ばしさと甘みが溶け合い、幸福感に満たされる。
新いかは、小ぶりながら一匹を丸ごと。見た目はつるりと透明、しかし噛むとパキッと歯を押し返す弾力。塩の締めが旨みを際立たせる。
真魚鰹の幽庵焼きは、醤油の香ばしさと脂のまろやかさ。口の中でふんわりと解け、火入れの絶妙さに唸る。
鱧しゃぶは、繊細な白身が出汁に泳ぎ、ふっくらと仕上がる。まずはそのまま、次にポン酢で爽やかに。鰹出汁にネギと卵の旨みが重なり、スープだけでも至福でおかわり必至。(飲み過ぎ厳禁!私は2杯お代わりしました 笑)
ふえふき鯛は、8日熟成で身はコリコリ。噛むたびに旨みが滲み出て、まるで出汁を吸い出すような感覚。
赤身・中トロ・大トロ
赤身は王道の潔さ。中トロは口に入れた瞬間ふわりと溶け、豊かな旨みが広がる。大トロは濃厚な脂が舌にまとわりつき、幸福感が一気に押し寄せる。最高です。
雲丹(北海道・根室)は、名物の山盛り!とろりと舌に広がる濃厚な甘みと磯の香り。まさに贅沢の極み。ここでウニを食べたら他の鮨屋では物足りなくなります、要注意!!
穴子(塩・醤油)は、ふわふわの身がほどけ、塩はすっきり、醤油は香ばしさが加わり、二度美味しい。
〆の玉子ブリュレは、甘く香ばしい香りが口いっぱいに広がり、デザートのような余韻で幕を閉じました。
日本酒は見たことがないものばかりで、発見が楽しかったです。ぜひ今のおすすめを飲みたい時に聞いてみてくださいね!
期待を裏切らないおまかせコース、日本人の常連さんや鮨好きなインバウンド(第2部に多そう→以前、観光で来る友人に紹介したら、気に入ってその人も他の友人たちに紹介してたほど)、みんな満足度があるコースでした!