『おみやげスイーツ大作戦 第三回 -大心堂の雷おこし「古代」-』ミニミニ大作戦さんの日記

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ミニミニ大作戦の庶民的食文化に関する調査報告書

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日記詳細

粔籹(おこし)・・・米や粟等の穀物から作ったおこし種(蒸した穀物を一旦乾燥させてから、再度加熱膨張させると言う、ちょっと手の込んだ作り方をする)を、落花生、砂糖、水飴と捏ね合わせた後、圧延して固めたもの。その歴史はめっぽう古くて、実に平安時代に唐から伝わったとされる。だとすれば、コイツは最古の和スイーツの一つと言えるかも。

2013年10月5日

今回頂戴したおみやげスイーツはそんなおこし。この台東区産の銘菓は、米から作られるモノで、雷おこしとして知られる。大阪ならば、粟おこしや岩おこし。メーカーの大心堂は、明治三十年創業以来、ほぼ雷おこし一本で家業を営む筋金入りの老舗である。

【大心堂雷おこし「古代」】
マイレビュさんがココが一番と言われるその味わいは、なる程の説得力。一個食べればそのホンモノ度がたちまち飲み込める。白糖味のアッサリとした軽い甘味、黒糖味のコクのある重い甘味。バリエーションはこの二つのみ。極めてシンプルな商品構成だ。ザクザクとした歯応えは、キッチリ乾燥されて後、水分をシャットアウトしてる証。落花生の香ばしい香りも生々しいほど。雷おこしって、こんなに旨かったっけ!?

【まとめ】
これほど雑味のない、純粋おこしはちょっと記憶に無い。優れた食べ物ってのは、決して複雑な事はせず、良質のシンプル素材を確かな手技で仕上げるものだ。そんなカッコ良さを改めて感じた次第。雷おこしの見方を変えてくれそうな予感がする逸品である。

ご馳走様、ありがとうございましたm(- -)m
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