ごく一部の山口レビュアー集団である山口組、時と場合によっては良からぬ集団と間違えられそうになるのだが、その活動内容は至って平和的、喰いモノを接点に平素の生活だと知り合う事などあり得ない連中同志が親睦するっちゃ。そんな中でも、昨年の広島お好み焼き実践教室オフや、関門海峡対決オフなど、次第に普通のオフ会では満足できなくなっていた・・・そして今年、アブノーマル・オフを志向する山口組が行き着いたのが、キャンプ・オフ。メンバーにアウトドアの達人がおられるのだから、これは当然の帰結ではあった。
2014年4月26日~27日
流石のアウトドア達人のぶ氏。選んで下さったキャンプ場は、萩阿武川温泉公園キャンプ場。阿武川ダムの袂、阿武川温泉に隣接する素晴らしいロケーション。三々五々現地に集結したメンバー六人の課題は、各自持参した食材を用いて作るアウトドア料理。勿論、大筋はアウトドア達人のぶ氏のガイダンスによるが、あくまで料理の出来は各自の腕次第なのである。ちょっとだけプレッシャー・・・
【各種燻製】
これはアウトドア達人のぶ氏が作られる余裕の逸品。玉子、ささ身、チーズ、ししゃも等を燻煙チップと専用器具を用いて器用に燻される。とりわけ燻玉と燻ささ身の旨さと来たら、店で喰う料理など軽く蹴散らす出来栄え。餅は餅屋とはこの事だ。
【さざえ】
長門の海坊主爺さんが持参された、長門の海で採れたての生々ビンビンさざえ。刺身をゴリゴリやれば海の香りがするし、つぼ焼きから引っこ抜く、青々としたグルグル焼きさざえも格別の旨さ。お恥ずかしいが、この日さざえの雌雄の見分け方を始めて教わった。
【スペアリブのコーラ煮】
山口西部の酒場女王Qさま作。ダッチオーブンを使い、コーラとママレードで煮込んだスペアリブの柔わらかさ。付け合せのジャガイモも、メインと並ぶ旨さ。コーラの炭酸(重曹入れるのと似た様なもの)で軟化した甘味豚には、オレンジの酸味が独特の味わい。
【アサリのパエーリャ】
宇部ラヲタNo.1の座を激しく競う黒本氏の作。見よう見真似でとは言われるが、最後の仕上げパクチーがバスンと効いた、オコゲもカリカリの本式パエーリャ。アサリの風味もバッチリの、こんやの潮系二皿目。
【ビア缶チキン】
最後が私の担当、要は鶏の丸焼き。上野鳥番長信者の私にとっては、もうコレしかあるまいって感じの料理である。自宅近くの肉屋で仕入れた、2.5kg丸ブロイラー一羽。ちょっと遊び倒し気味の画像にはお叱りの向きもあるだろうけれど、出来上がりは初めてにしてまずまず。だけども焼き上がったタイミングが悪かった。前述の料理とビールで完全に出来上がったメンバー諸氏。もはや鶏の丸焼きに群がるバイタリティは喪失していたのだった。結局、半分以上は自分で平らげる羽目に。俺の星回りって、結局こうなんだよなぁ・・・
【感想】
いやはや、食べログオフもここまで来ればほぼ行き着いた感あり。もはや食べログなんて全く関係なくて、ただ色々楽しみたいって本能だけで集うレビュアー諸氏。散々喰って飲んだ後、火を囲んで深夜までのウダ話。キャンプの楽しさなんて、かれこれ30年近くも忘れていた。今回、コンダクトして下さったのぶさん、本当にありがとう。できれば、山口組の年中行事にしたいと、マジで思うのであった。取り敢えず小川テント買おうっと・・・