レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
3回
2017/10訪問 2017/11/25
アイム・ア・ケチャラー 第四十七回 ー東京ロメスパ勢と互角?それ以上かも・・・ー
屈指の麺煽り。自称焼きスパに嘘偽りなし!!
東京都心のオキニ店の中じゃ、かなり上位のリピート数を誇る焼きスパのお店である。大阪ではちょっとだけ知られた一派なんだが、単身東京に乗り込んできたこの店舗は、B食的味レベル高さの割りには知名度が低いのは何故だ?以前の店長さんと茹で置きスパについて話した時、ウチは焼きスパ、ロメスパ(路面スパ)とは言わないの。なんて、妙に関西拘りがあったような・・・そのニュアンスがもしかして邪魔してる?私にはそんなのどっちでもイイんだが。旨ければ。
【塩バジル(べらぼ~)】550+400=950円
デフォルト価格プラス400円でほぼ倍量になるところがミソ。とは言っても、仕上がり量でたかだか850gオーバーなので、私的にはあくまでランチ量。夜メシだったらこれじゃチョイ足りない。豚、しそ葉、小松菜、椎茸、玉葱、トマトを具材に、バジルと塩で味付けされて、中々アッサリ、サッパリで爽やかな一皿、それでいてローマ軒の十八番のシッカリ火入れされた焼き麺の逆デンテ(麺面サバサバ、麺芯モッチリの逆アルデンテ状態のこと)も相変わらずで、あくまでB級な趣だけれど、このラシサは関東ロメスパ店よりも・・・旨いんだよなぁ。
【まとめ】
この手の非イタリアン・スパゲッチの中では、相変わらずかなり気の入った調理。このお店の美点はソコじゃなかろうか。素材の良さと言うよりも煽りのひつこさ。あるいは時間を許す限りの火入れ。実は素材よりもソッチの方が大事だと思ってる。で、この気合煽りを試したければ昼時はNG。回転させるため、流石に煽りが弱めになる。14時以降、バータイムが始まる17時迄にアタックされたし。
何度目かは失念したが、とにかく久しぶり。今回もアイム・ア・ケチャラーと言いつつも、既に全100回の修行を経て解脱後の再訪なので、脱ケチャップメニューを心おきなく楽しみたい。のだが、八重洲の昼時店内は、ロメスパファンのオッサンぎゅうぎゅう状態。とても落ち着いて喰えたもんじゃないのが玉に瑕。ま、自分も大概オッサンなのだが・・・
【ミートカルボ(べらぼ~)】1050円
そもそもロメスパ(路麺スパゲッチの略、立ち食いスパゲッチ的な意味合い)のメッカは関東であるのだが、このお店は大阪発祥。なのでロメスパ店と言うにはお店としてもちょっと抵抗があるらしく、訊けば自称、焼スパなのだと。ま、私にとってはどうでも良くて、茹で置き極太麺を予め強火鉄鍋でガンガン炙ってから、初めて具材と合わせるという所作はやはりロメスパなんである。この事前煽りってのが極めて肝で、この手順により茹で置き麺の表面だけ水分が飛ぶから麺面はカサカサ、麺芯はモッチリのまま。これを、アルデンテの真逆であるので逆デンテと言う。誰が言ったか知らないが。私的には何処まで逆デンテに持って行くかがロメスパの良否を左右するポイントの一つだと思っている。
さて今回の皿。メニューにはミート・クリームチーズ味で、具材はミートソース、ベーコン、牛乳、卵、チーズ、小松菜、椎茸、玉葱とクレジットされる。べらぼ~ってのはこのお店の最大盛りの呼称で、茹で上がり麺量で850g。なので今回のメニューだと、具材やソース込みの仕上がり両は推定1.2kgほどだろう。この量自体は、某ムチャクチャ・ロメスパ店の星人盛り2.4kgの半分でしかないが、一般人にはここら辺りが関の山量。そもそもカルボナーラにミート掛けなので、この麺量でも結構なパワフルさではある。喰い始めれば、ミートソースだがカルボナーラだか味不明の超B級ワールドで、嫌でも胃袋に喝が入る。前半喰いでミートソースが果てた後は、かなり緩めの楽勝カルボナーラが残る。ま、残ると言っても、それでもなお普通盛り以上のボリュームだが。とにかく一皿で2度旨い。しかもお腹はパツパツ。絵に書いた様な1000パツ皿(千円でお腹一杯の意)は極めて優等生な庶民の味方。
【まとめ】
それにしてもだ。時間と腕力を要する逆デンテ技を、このクソ忙しい昼時でも辛うじて維持する努力は買いだ。今や、大阪から単身乗り込んで来られた店主殿はお店から姿を消し、若い店員殿が店を切り盛りしてるようだが、それでも麺煽りの作法は一応標準化されて受け継がれている。惜しむらくは昼時の混雑故、麺の焼き入れにムラがあるところ。なのでお勧めは昼時を外した14時以降。落ち着いて煽ったローマ軒らしい焼き麺が味わえるから。
【はじめに】
今回は相当キッツイです。夏バテ気味、あるいはアッサリ草食系の方は、読まれてる途中で、もしかしたら気持ち悪くなるかも知れません。ちょっとヒツコ過ぎる爆ナポ三連荘、酷暑の真っ只中だっちゅうのに、暑っ苦しくて誠に相済みませんm(- -)m
【大阪モンの意地は八重洲で炸裂する!!】
このお店、実はアイム・ア・ケチャラー第三十一回、八重洲「ハラペコ」の後に居抜きで入った焼きスパ屋。特記すべきはその出自。本店は大阪天神橋なのである。ここでチェックしとかなきゃイケナイ「焼きスパ」なる定義。大阪ビトは決して「ロメスパ」とは言わぬのだ。あくまで「焼きスパ」であって、これはある種、大阪食文化の意地であろう。茹で置き極太麺を炒める、そのフォーマット自体は、ロメスパと何ら変わらないのである。
料金体系は実にシンプル。どの炒めも共通で、「並」は総量400gがワンコイン\500、次が「大盛」で総量600gの\700、最後の「べらぼ~」が総量850gの\880。後はトッピング次第で追加料金となる。しかしよくもまぁ大阪から、今をトキメク東京ロメスパ界に単身殴り込んで来たものだ。見上げたチャレンジ・スピリット。大阪から単身赴任して来たと思しき、関西訛りの大将の、焼きスパに対する想いはこうだ。
大将:東京モンは麺の茹で置きやいうて、酷いトコは前の日から茹でて置いてるんですわ。あれじゃダメなんよ。麺ふやけて腰砕けになってまうんですわ。うちトコは、茹でたら必ず二時間以内に炒めるんです。茹で置きいうんは、フライパンで炒めれる迄、麺表面の水気を飛ばすいう事。ダラダラ何時までも置いててもアカンのですわ。
ミニミニ:オッチャンすごいなぁ、こりゃ~俄然楽しなってきよったで~(^w^)
2013年5月28日
【焼きナポリタン(べらぼ〜)】\880 画像①~⑤
総量850g。なので、ほぼグラム\100の、スーパーCPナポである。茹でて二時間内に炒めると言う極太麺は、なるほどの説得力。少し注意して味わうならば、東京爆盛系ロメスパの平均的な麺質に比して、表面にハリがあって、しかもツルツルしている。シュビン♪ツリン♪、とフォークに絡みたがる麺質は、中々素晴らしい。一方、ケチャは若干少なめ、なんで~!?と食後に問えば、麺の量が多くて飽きちゃうとイケナイから、並や大盛より少し少な目に、だと。ちょっと待って~な!!オレにそんな小細工しやんといて!!ケチャラー・ミニミニの辞書に、ケチャに飽きるなんて言葉は無いのよ。具材は、エビ、小松菜、椎茸、玉ねぎと、コレはロメスパ老舗、有楽町「ジャポネ」と完全に被ってる。海老のおかげでアッサリしてて、ケチャ麺をたらふく飲み込むには、誠に好ましい具材アンサンブル。これだけ上質な出来だと、850gなんて全然多くない。サラリと完食でお代わりほすい。味☆4.0
2013年5月31日
【焼きナポリタン(べらぼ〜、ケチャ増し、ミートソース掛け)】\980 画像⑥~⑩
三日前の焼きナポに、心を鷲掴みされたミニミニ。ケチャ中毒患者の駆け込み寺に、またもフラフラと引き寄せられて・・・今日の一皿は推定総量1kg。だって850gのべらぼ~の上に、ドップリミートソース掛けだもの。遂にグラム\100を割り込んだ、ウルトラCPナポだ。前回の素ヴァージョンでは、しなくても良いケチャ・カットをされちゃったので、今日はケチャ・マシ。そのガッツリ濃い味の味わいもさることながら、ミートソースでドロンと強烈に粘る麺質は、こりゃあ相当の破壊力。天晴れ大阪モン!!並み居る東京ロメスパを、たった二発(二食)で殴り倒してTKO。サクッと完食して、まだ食べたい。コイツ魔人か!?味☆4.5
2013年6月25日
【焼きナポリタン(べらぼ〜、ケチャ増し、カレーソース掛け)】\980 画像⑪~⑮
まだまだ続くケチャ地獄。とうとうカレーソース掛け。も~わやくちゃな世界・・・今日の一皿も推定総量1kg。ウルトラCPナポの上にドップリ掛かるのは、スパイシー・キーマ風のカレーソース。その粘度は、前回のミートソースに比して一層ドロリン系。従い、張りのある極太麺に絡め時の、フォークに絡み付く迫力は、それこそ超絶B級で、もはや言葉も無し。ケチャ&カレーの味が醸し出す、極限的ヒツコさも天晴れと唸るのみである。コレを喰って、初めて感じる溜息交じりの恍惚満足感。しかしまぁ、何処まで食べ手を喜ばすのだろう。アンタエライ。エラ過ぎる!!味☆5.0
【まとめ】
コレは邪道だろう!?まあ、百歩譲ってナポにミートはアリにしても、ナポにカレーはあるまいて。そう思われる方が大勢なのは分かってる。それでもなお、断固として、コレまでのナポで最高☆を付けたい。ナポ&カレー。頭では邪道と分かってても、踏み越えてはイケナイ不倫の世界は、誠に効し難い、甘美な魔力に満ち満ちている。暫定でベスト・オブ・マイ・ロメスパとしたい。
2位
2回
2017/10訪問 2017/12/18
特盛飯定食のCPは日本屈指
はて何度目か。やって来ては何時も頼むのが、昼営業の「週替わり飯定食(特盛)」850円。何たって、炒飯1.2kgに副菜にスープに漬物で850円。こりゃどうした事か!?値付けの感覚が歪みまくっている。価格破壊なんてもんじゃない、コイツは。
【あさりチャーハン(特盛)】850円
相変わらず1.2kg盛り炒飯としてはアン・ビリーバボーなパラパラ具合に味付けの良さ。具材も嘘偽りなし、過不足なき量が奢られる。もちろん、極上と言うには憚り感があるのはある。けれども、某中華料理全国チェーンなんかのチャーハンとは比べちゃ怒られる、かなり本格志向の仕上がり。これだけの物量を鉄鍋で煽られる調理人殿にも敬服せずにはおれないが、このサービス価格での提供を英断されるオーナー殿も大した度胸じゃなかろうか。それにしても・・・ロケィションは、外れとは言えザギンだってのに、このコスパ何だ!?どう考えたって、どう斜めに見ても、こりゃあ日本屈指の大喰い庶民のための救援食である。炒飯ばっかで他の料理を試してないのは、やはりお店に失礼なんだろうなとは思う。だから、次こそ他のメニューを試すぞ。と密かに思うことは思うのだが・・・結局ココまで特盛炒飯から抜けれぬ私。
【まとめ】
そりゃあ確かに。1.2kg同じ炒飯を喰い続けるのは単調だ。だけども、この掬っても掬っても減る気のしない炒飯に「その幸福感あり!分かるよっ!」って思って下さる方が、読者の中にお一人でもおられるならば、やっぱり私はひつこく言いたい。コイツは幸せの極みサラメシ。
そもそもが銀座である。「今日はお銀座でお食事ですの、おほほほ」(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ・・・そんなイメージが頭から抜けぬ、私は田舎者。ところがギッチョン、銀座にも例外はある。例えばコレ。こんなお店が銀座のど真ん中で生き長らえているのだから、銀座も意外に面白からずや。
2016年11月28日
で、そんなお店が"コレ"のわりと近くにあるって食べトモ殿が教えて下さった。てか、食べログでチェックしてみたら、何としょっちゅう前を通り過ぎている中華料理屋さんではないか。灯台下暗し。普段は完全スルーな銀座リーマンのランチ&宴会専用なお店に、そんなお宝が生息してたなんて。てか、よくよく訊けばこの界隈じゃつとに有名なデカ盛りチャーハン。こりゃ速攻お試しじゃ~っ!!
【ピリ辛鶏チャーハン(特盛)】850円
特盛の仕上がり量は公称1200g。なるほど、流石に銀座だけあって、暴走し過ぎぬギリギリ常識範疇のデカ盛り。てか、これを常識量と言ってる私はおかしいかしら?で、このチャーハン、日替わりで仕様が変わる。本当は予習で知った挽肉カレーチャーハンが喰いたかったのだが、残念ながら本日は赤唐辛子の効いた鶏チャーハン。ま、こればっかりは出張族にはどうしようもない。とにかく、口開けから次々にやって来るズル早飯リーマンは、ほぼ例外なくチャーハン狙いで、舞い込むオーダーで厨房のちょいと細身の兄ちゃんがワサワサ忙しなく動いている。こりゃ忙しそうだな・・・と思ってたら、オーダーして5分も経たぬ内に特盛1.2kgがやって来た。早っっ!!
う~む、これが何とも実に良い香り。香りがこれだけ立ち上るのは、いかに熱々かの証。期待半分で一口運べば、こりゃあビックリのアツアツ・パラパラなビビッドチャーハン。1.2kgという質量を、よくもこれだけ均質パラリに煽れるもんだと感心してしまった。こういう事ができる腕っぷしはの強さは、同性として大いなる憧れである。とにかく、爆盛りなんだからダマダマ・ベタベタなのはご容赦!!なんて言い訳が一切ない正真正銘のチャーハン。これが喰ってて実に気持ちが良い。ほぼほぼ飽きることなく、ダレることなく15分で一気完食。お陰で喰い放題の机上ザーサイで味変するのも忘れてしまう始末。あ~勿体ない。
【まとめ】
ううむ。味と爆盛りが両立してるのは流石だ。この味良し、盛り良しのデカ皿だというのに、お代850円とは大バーゲンセール。巷に溢れる、量で稼ぐハイコスパ皿とは一線を画してると言って良い。この気風の良さは銀座の隠れたB級逸品に違いない。よし今度こそ、狙いの挽肉カレー炒飯と戯れてやるぞ。味☆4.0、CP☆4.0で異論なし!!
3位
2回
2018/04訪問 2018/04/30
ジロリアンへの道 第二百二十三回 -きっと東京でも立派に戦えるだろう、際立つ個性-
B食として県下有数のコスパを誇る
山口の別荘から(半分冗談ですので、軽く受け流して下さいませ)車で15分足らず。もちろんマイ味☆4.0店としては最も近い店。なので別荘で過ごす間に当然顔を出す訳で。このお店、何が潔いってメニューは汁無し坦坦麺のみ。マジで単一メニューなんある。今時。で、麺盛り、辛味度合い、トッピング、サイドメニュー群を組合わせ、マイ・フェイバリット・メニューを探し当てる過程を楽しむってのが正攻法だろうか。
【汁なし坦坦麺2玉3辛タレ半分+麺増し1玉+ガーリックチップ+ごはん】800+100+100+50=1050円
今日はデフォルトで最大盛りの麺2玉に更に麺1玉増し。これには100円のトッピング券をどれでもいいからポチって、渡す時に麺マシ1玉とコールすれば良し。感覚的には4玉迄は丼に盛れそうである。それに加えて、新メニューのガーリックチップを50円でトッピング。これ、量の割にはかなりガッツリのニンニク度なので、残り香は覚悟されたし。それと外せない食べ放題ごはん券100円。都合1050円になるのだけれど、これでバッチリ満足できる味&量なのだから、改めて階杉周南店のコスパ高さには満足以外の言葉なし。これは広島ななも製麺打ちの専用麺に依る所と、何度も書くが丼盛り前のブロアリングで茹で汁を極力吹き飛ばす独特の手技、残り具材にごはんを混ぜ込んだ〆の坦坦飯の三位一体が成せる技。麺喰いB食ファンの心を鷲掴みにする計算された実力。因みに薄味好みのマイ仕様は、店長にお願いして何時もタレ半分。個人的には麺の風味がキッチリ残るし、食後の喉乾き感も少なくてベストの味濃さ。この辺りの喰い手我儘にも、ちゃんと耳を傾けて下さるきめ細かい対応も、食後満足度高さの由縁なんである。
【まとめ】
B級麺食に関しては、最近じゃここがダントツ1番。この手の麺食を提供するお店は数多あるけれど、花の東京勢より喰いたくなる旨さ。あ~東京にも進出して来ないかしら。浅草橋あたりどうですか?(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ勝手なこと言うな!!
らーめん階杉。発祥は広島県に接する山口県東端の岩国市。そのメニューに広島が誇るB級食、汁なし担々麺を取り込んだ山口汁なし担々麺パイオニアの一軒。これまで、隣接する広島県大竹市の階杉で杉二郎なる触発二郎は幾度となく報告してきたけれど、汁なし坦々麺はこれまで未報告であった。そんな階杉が、とうとう県中央部の我が街まで西進して来た。しかも汁なし担々麺専門店として。居抜き入りの小箱で汁なし担々麵オンリー。オペレィションをミニマムにして看板メニューで勝負、そんな割り切った戦術なのだろう。そんな看板メニューのBな魔力を報告して2017年食べログ納めとしたい。
【汁なし担々麺(麺2玉、4辛、ごはんセット)】800+300=1100円
基本的には広島名物の汁なし坦々麺フォーマットをトレースされたレシピ。先ずは、ご飯セットでチョイスしたトッピング3品と温玉を乗っけて、ひたすらグリグリかき混ぜる。POP曰くかき混ぜるほど旨くなるらしいので、握った割り箸を折れそうにしならせながら、ひたすら混ぜて混ぜまくり漸く喰える段取りに。麺は広島汁なし担々麺ブームの立役者「くにまつ」がプロデュースするブランド「ななも製麺」製の汁なし坦々専用麺。中細麺ながら、グリグリ混ぜにもキッチリ耐える剛性があるから手繰って見てもちょっと強めの食感。ななも麺のキャラがハッキリ出てて中々良い。
店内にPOPを参照するなら、香味付け辣油、赤山椒、青山椒辺りがスパイス。机上にはこれらのスパイスが並んでてマシ可能だし、更に辛さはオーダー時に5段階から選択可能と、自分のオリジナルレシピを追い込むには、かなり至れり尽くせり。因みに今回は4辛コール。辛いモノ好きならば、うっすら軽く汗かく程度で水入らずのレベル。具材の挽肉に合わせられるタレも独特の甘さを伴った特濃の味付け。ちょっと感心したのは麺の湯切り。茹で上げ後の余分な水気を吹き飛ばしているようで、前述のスパイシー&濃口の具材が麺の水気を介さずダイレクトに麺に絡みつく。そのゴロゴロ食感も中々ワイルド。
で、一気に汁なし担々麺を手繰り切ってみたら、丼底に残るのは挽肉。と言うか残しておくことを強くオススメする。ここに、お代わり自由の白飯(お代わり自由は今のところ周南店のみ)を思いっ切り大胆に放り込む。今回はほぼ1合ほどを投入。で、また混ぜる。今度は蓮華で。ひたすらカツカツ。前出の机上スパイス達も再度フル動員してカスタマイズ。で、出来上がった坦々丼、これが・・・ちょっとこっそり書くけれど、麺に負けず劣らず旨い。いや、正直に書いちゃうが麺より好きかも、と言うくらい極B級な味わい。麺屋で丼が旨いと書くのもちょっと憚られるので、敢えてここは麺と飯のダブルで旨いって事で。炭水化物の総攻撃だが。とにかく1夏目前後で、ここまで食欲を満足させてくれるモテナシ感は大したものだ。
【まとめ】
担々麺の〆に坦々丼。この際、もうカロリーの事なんて考えてはいない。麺2玉でそこそこ満腹のハズなんだが、それでもスルスルと入って行く坦々メシ。背筋がゾクゾクするようなこの快感は、βーエンドルフィン分泌の証。こうなると満腹感はほぼ麻痺してて、一気にフィニッシュになだれ込む。このB級充足感は、恐らく2017年のベスト。お店の努力が垣間見える。久しぶりに参りました。
4位
1回
2017/07訪問 2017/10/07
ちんどんのススメ 第十五回 -B食の誉!!ジャンキー・モツ・オデン丼-
流行モノに終わって欲しくない、このオリジナリティ。
のっけから何だが、このお店、店構えが妙にフェロモンプンプンでちょっと胡散臭い。いわゆるネタモノ的なノリなのだ。なので、例の東○チ○ラ○しの如く、雨後の筍的にドワッとそこかしこに展開しておいて、集金能力が落ちてくればサッと退店、そんな拝金主義企画か!?と勘ぐりたくもなる。今の所、どうやら新橋と秋葉原の2店舗だけの様なので、さてこれからどう展開されるお積りか・・・
【デラ肉めし(山盛り)】940円
デラ。でらとは?どえらゃ~≒凄い、なる名古屋弁の発音短縮形。ご存知とは思うが念のため。つまり、すんごい肉めしの山盛りって事になる。それにしてもどうだ、この超絶的ヨゴレなアピアランス。丼全体が煮しめたような濃茶色。ちょっとオーク調な店内の設えも手伝って、何だか視野がオール茶色。ともかくデラ濃ゆい空気感なんである。そんな夜半の茶色世界で、黙々と丼に覆いかぶさる肉食系リーマン達。かなり地味なんである。いや~こりゃあ思った通りの特級Bワールド。
とにかくこの丼姿には完全にノックアウト。旨い?イマイチ?とか以前の話だ。よくもまあ、こんなの作ったね!!と感嘆するしかないのである。煮崩れる寸前まで煮込まれた真っ黒けの大根がドテッ。もう少し見た目気にしろよ、的な巨大な煮込み豆腐がボテッ。更には確信犯的な、あり得ない程の濃い味煮玉子がゴロン。もうこの3点盛りに目がクラクラ。それらを片付けてようやく現れるのが、主役であるはずの、モツとこんにゃくのガッツリ煮込み。丼に詰め込まれた1合近くはあろうかと思われるタレ染みたメシと、このモツ煮込みを引っ掻き回して混ぜっ返して。こりゃもうニヤニヤが止まらぬガテン系味わい。乱暴にして実に魅惑的。私のMな舌は、こう言うノリに抗えぬのである。お前さん、何て濃いキャラなの!!惚れちまった・・・
【まとめ】
煮しめ茶色ワールド。真剣に旨いか?お勧めできるか?と問われれば、ちょっと迷う。古株食べロガーとして少しは責任も感じるから、敢えてノーコメント。それでも私にとっちゃ理屈抜きに楽しい。無心に喰えるのは旨さの証。この、我が道を行く的な、聞く耳持たずキャラが琴線に触れる。コイツは恐らくマジョリティ向けの皿じゃない。だからどうか過剰投資で経営破綻、なんて事にならんで欲しい。2店舗あれば十分だ。喰いたい輩は必ず寄って来る。
5位
1回
2017/01訪問 2017/11/16
禁断のトンカツ行脚 第四十一回 -山大生御用達のデカ盛りカツ-
今回はちょっとズル。つまり、トンカツ大作戦枠でチキンカツっちゃあないでしょう!?って気もするのだけれど、細かいこと気にせずに、中々気骨のあるカツ定に免じてご容赦下されm(- -)m
2017年1月8日
大学門前町には、ボンビー学生の救済所的な安くて多い食堂が点在するのは何処も同じ。「有名大学門前に二郎系ラーメンあり」ってのもその一例だろう。私が学生時分の昭和末期、そんなお店に週一で通ってエネルギー補給するのが唯一の贅沢だったっけ。今回はそんなお店。夜営業のみの山口大生の溜まり場は、もうキタナシュラン寸前の男子学生仕様。今夜も学生さん数グループ、総計20数名程がガツガツ喰ってる、まあ五十路オヤジには場違いな事この上ない雰囲気ではある。
【ジャンボチキンカツ(ごはん大盛)】750+50=800円
訊き知ってはいたが、なるほどド迫力極み無きアピアランス。標準的なチキンカツ×3枚が皿いっぱいに乗せられる素晴らしさ。その下に申し訳程度に下敷きされるゴワゴワ冬キャベツ。肉と野菜のバランスなんて完全無視した如き、揚げ肉オンリーワールドが潔し。その割に、味噌汁はきちんと内製されたと思しき家庭の味風情だったりで、味わい良し。さて、肝心のチキンカツ、肉厚は薄いものの、きちんと腿肉で脂感は十分だし、しっかり喰い付く衣の食感も良し。加えて、甘めだが控えめに掛けられたトンカツソースの良識さも相まってて、決して量の多さを言い訳にしないキチンとした味わいのチキンカツ。それにしても、恐らく3枚で700~800g程はありそうで、これが喰っても喰っても減らない感じ。そこが私的には何ともハッピー。なお、白飯の質は値段を考えると致し方ないレベルだけれど、これはこれでオバケチキンカツのドB級さに良く良くあった炊き上がり。ま、これも雰囲気だろう。できればもう倍ほど盛って欲しいところだ。だってチキンカツばっかり残っちゃうから。そいつをちょっと勿体ないと思ってしまうのは、気分だけでも学生時代に戻ったって証左か。
【まとめ】
店内に陣取る客は、ほぼ100%学生という分かり良さ。こりゃ私が腹減り学生だった頃の、昭和学生夜メシと何も変わらぬ風情じゃないか。こんな味と空気感が、平成にはいって1/3世紀も経た今でもちゃんと残ってるとは。ノスタルジー&好物チキンカツ三昧、しかも山口県内じゃダントツのハイコスパで、胃も心も財布もかなり満足。推定2,400kcalでご馳走様。
6位
3回
2017/06訪問 2017/07/13
アイム・ア・ケチャラー 第十七回 ー日本路面スパ協会理事長への道?最終回ー
グラム100円を大幅に切るB食の鏡!!元祖路面スパゲッチ
実は意外にB食天国の銀座インズ3で、典型的な路面店形態(カウンターのみのオープンスタイル)をとるロメスパ(路面スパゲッチ)の超老舗、いや起源とされるお店。ロメスパ十八番と言えるドカ盛り皿は、その量増に応じて横綱(茹で揚げ麺量700g)→親方(同900g)→幹事長(同1100g)とネーミングされる。ほぼ稀勢の里の歩むが如き三段出世ネーミング。もう言ったもん勝ちって感じではある。とにかく、常人が尻込みしてしまうほどの盛りじゃない辺りが良識の顕れ。さて、前々報で横綱ナポリタン、前報で親方ジャリコと喰い継いで来たので、今回いよいよ理事長を喰ってアガリである。
【インディアン(理事長)】850円
アガリの一皿は、以前からコレと決めていたインデアン。で、私的にはカレー粉炒めのドライ・インデアンを所望したいのだが、残念ながらココのは具材と麺の白炒めに、ユルユルなルウがかけられるウェット・インデアン。それでもやはり、流石のロメスパ老舗、ぽっちゃり美白の茹で置き麺だが煽りがキッチリ入ってて、表面の端々にオコゲが入る。ロメスパ必須具材の小松菜にしても、量と青々しさに拘りがありあり。さて、肝心の理事長盛りの具合だが、上述の通り茹で上げ麺量1.1kgとされるので、具材やカレールウをプラスすれば、仕上がり量は大体1300gってところだろう。なのに、皿がかなりデカいから盛り標高が出にくく、ダラ~っと拡がって見える。それほどの量じゃないなと錯覚してしまうけれど、喰ってみたらキッチリ盛られているのを実感できるって案配。ここら辺り、盛り標高のインパクトで目立とうなんてケチ根性が皆無なのが清々しい。やはり我が道を行く的な元祖ロメスパのプライドなんである。
【まとめ】
今日も今日とて口開け5分も経てば、一皿グルグルやりたいロメスパファンのオヤジリーマンであっという間に満席の、ロメスパ期限の一皿。誤解を恐れず申し上げるなら、決して唸る旨さではない。悪いけどもチープだ。それでも営業中はほぼ満席に近い混み合いようの訳は、やはり真性ロメスパの持つ究極B級なこの空気感に絆されるからじゃないか。それに共鳴できる喰い手なら、これほど魅力的な皿はない。
アイム・ア・ケチャラーなんて企画をやったもんだから、ここ数年はスパゲッチはずっとナポリタン。ラーメンはひたすら喰い続けても飽きる事はないのだけれど、正直ケチャ味スパゲッチはもう当分結構。やっと非ケチャ味のスパゲッチを堂々と喰えるシアワセを感じる一皿。
数年前、東京リーマンオヤジ連の間で流行りかけた(路面スパ)ロメスパなるB級皿も、結局は市民ケーンを得られぬままラーメン二郎なんかには遥かに及ばぬ知名度止まりになってしまった。それでもなお、ロメスパの元祖とも言われるこのお店くらいになれば、昼メシ時、夕メシ時を問わず、開店中に席があからさまに空く事などあり得ない。
【ジャリコ親方】900円
やはりロメスパ系と言われるだけに盛りは元気。レギュラー(350g)、ジャンボ(550g)の上に、横綱(約700g)、親方(約900g)、理事長(約1100g)のドカ盛り系。何れも、新興ドカ盛り系ロメスパ店の盛りよりも二回りは少なめなところが元祖の慎ましさ。さぁて、遂にケチャ縛りの呪縛から解き放たれて、堂々と醤油味をコール。このジャリコ、お店No.1人気の皿で、エビ、肉、椎茸、玉ねぎ、小松菜と、ロメスパの王道具材を揃えた上に、肝となる大葉の香りがかなり尾を引く、加えてほぼ生の乱切りトマトが混ざりこむから、そこはかフレッシュさまで感じてしまう極めて和風色の強い味わい。ナポリタンと比べれば軽いのなんの、これならいくらでも喰えそうな気がしてくる。麺が逆デンテ(注:ロメスパ用語。茹で置きしてふやけた極太麺を、フライパンでガンガンに炒めて表面の水分を飛ばして麺面ザラリ、麺芯モチリに仕上げたもの)の領域に今一歩達していないのはちょっと残念だが、流石にそこいらのインチキ・ロメスパなんてぶっ飛ばす、実に堅実な煽り(炒め)である。それ以外は特に拘る要素もない。ロメスパは炒め、それに尽きると思うのだ。
【まとめ】
ある種、ラーメン二郎に共通した寡黙さが漂う路面店は、佇まいからして流石に元祖ロメスパ。単に大盛りスパゲッチでは片付けられない独特の味わい。有楽町のこのお店を基点に新橋まで散在するいにしえ昭和系スパゲッチ店群は、国内でもちょっと他に例を見ぬ充実振りで、正にB級スパゲッチの聖地と言うに相応しい。
アイム・ア・ケチャラー・・・そもそもはケチャップ大好きなミニミニが、ケチャップ一本槍のナイスな皿を、手当たり次第に喰い倒すのが趣旨であったのだ。なので、基本、ケチャップだらけの皿なら何でも良いのであって、ナポリタンに拘る積もりはないのだ。そのハズなのだが、いざ探し始めると、ナポリタンとチキンライスにしか出くわさない。しかも、大半がナポリタン。これじゃあ、「アイム・ア・ナポラー大作戦」に改名せにゃなるまいか、と気になるこの頃である。
前回、御徒町「スパゲティーのパンチョ」で1200g麺に悶絶したミニミニ。だが結局、翌日にはまたもナポが欲しくなる中毒症状。我ながら、懲りないヤツと思いつつ、気が付けばまた来てるのだ。次のロメスパターゲットに。いや、幾ら周りに止められても、足がですな、勝手にこう、お店のほうへ・・・
【ナポリタン横綱】\750
先ず以って、大盛り以下は眼中にない。今回は初食でもあり、小手調べに「横綱」をオーダー。麺量はたったの700gである。ちなみにこのお店、大盛より上の爆盛ラインナップは、今回の、「横綱」→「親方」→「理事長」である。何だか日本相撲協会のようで笑える。しかし私としては、ライバルであるパンチョの「兄貴」→「番長」→「星人」の脈絡がない展開が好きだったりする。いずれにしても、ロメスパのメニュー名って素敵である。
麺はお約束の茹で置きプニプニ麺。麺同士がくっ付かないように、軽く脂が廻された状態の、それこそスコップで掬える様な多量の麺が茹で置きされている。ちょっと怖い風景である。その食感は少しふやけ気味でモッチリタイプ。もう少し水分を飛ばして、ゴワリ感を出してくれれば完璧であるのだが。また、ケチャップはライバルロメスパ店に比べると、もっとも弱め。赤麺というよりは燈麺である。食べ始めは物足りないが、アッサリしているので爆盛ファイティング時には、意外と味方してくれると思う。
具材もちょっと独特で、メインはシャキシャキ小松菜、そこに少量だが、ほぼ生の玉ねぎ、ヒツコクならない僅かなエビって事で、画像をご覧下さってお分かりの通り、ちょっと和寄りのロメスパナポリタン。割合に野菜がふんだんで、麺と小松菜のコントラストも美しい。ジャポネって屋号もまんざらではないのだ。その、ライバルに比べると一層アッサリした味わいに助けられて、先日1200gを成敗した私にとっては、楽勝の一皿。画像を撮影しながら、楽しく、タノシク~、あっと言う間に皿は空いた。うん、ナポリタンはどれ喰っても旨いのだ(^w^)
まとめ:
楽勝で食べ終わったら店長が一言。店長「お客さん、まだ結構余裕あるんじゃない!?」、ミニミニ「え?イヤ、旨かったですよ、ちょっとおかわり欲しいくらい」、店長「じゃ顔覚えとくからさ、次回は「親方」にしよ、ね!!OKね!?」、ミニミニ「ほ~い(^w^)」・・・これがロメスパから足を洗えない理由なのである。我はロメスパファイターミニミニなり(未だ小結だが・・・)。
7位
2回
2017/06訪問 2017/08/03
アイム・ア・ケチャラー 第十二回 ー準和風な牛スジ煮込みスパゲッチの誘引力ー
ほぼグラム100円の値付けはロメスパの鑑だ!!
ホント、毎度々々こんなんばっかで申し訳ない。自分の書いた皿をスクロールして振り返るなら、良くもまあ、こんなワンパターンな外食生活が続けられるもんだと、我ながら呆れてしまうのだけど。それでも繰り返すのはサルのアレか?きっと死ぬまでヤッてる、いや喰ってるんじゃないかしら・・・て事で、今日も腹一杯の出張リーマン昼メシ。お前、仕事する気あるんか!?
【ぼっかけ(メガ盛り)】1200円
牛スジとこんにゃくの煮込みトッピングされたスパゲッチ。嗚呼、何て誘引力のあるレシピなんだろう。メガ盛りだと、茹で置き極太プニ麺を火鍋でガンガン煽ってオコゲを入れた通称逆デンテ麺(麺面サラサラで麺芯プニプニの真逆アルデンテの意)が大盤振る舞いの1000g。コイツに前述の準和風トッピングが載るから、仕上がり量は1200g程か。相手にとって不足なし、と言うか丁度量。仕事の合間の昼メシにか!?と突っ込まれようが、豚の耳に念仏なんじゃ。
この麺、画像の通り火入れは上々なんだけど、茹で置き時に恐らく油を絡ませているのだろう、普通の逆デンテとは言い難い、妙な麺の油馴染み感が微妙である。う~ん、ロメスパ元祖の有楽町某店もタジタジの仕上がり。具材のぼっかけ(牛スジとこんにゃくの煮込み)も大当りであった。おおよそスパゲッチの具材としてはあり得なさそうな取り合わせだが、麺にうっすら転写された煮込み独特の甘辛味が実に具合良し。ガッチリ煮込まれた牛スジも食肉感がバッチリで、麺だけじゃなく肉々しさも堪能出来て、こりゃあ嬉しい誤算。それでいて全体としてかなり薄目の味付けも実に好み。これでこそロメスパ必須具材の小松菜が活きると言うもの。机上の粉チーやタバスコを振るよりも、辛子パッパの方が断然似合う。10分で成敗。旨いと一気だ。
【まとめ】
仕上がり推定量1200gで1200円。つまりちょうどグラム100円。これは私が勝手に決めている、B級グルメの最終到達地点の一つなんである。そう言う観点でも、このお店の皿達は庶民食ロメスパの鑑かも知れぬ。もちろん、安けりゃイイってのとは違う。キチンとグラム100円に見合った味を、行き過ぎずに伴ってる所が素敵なのだ。
ロメスパ・・・ロメ(路麺)+スパ(スパゲッティ)の事である。要は非高級、屋台ノリでガッつくBなスパゲッティ、と言う定義になるのだろう。今、静かなブームになっている、このロメスパに肩までドップリ浸かっているのだ。ケチャラー心を鷲掴みにされてしまった。嗚呼、愛しのロメスパちゃ~ん。
既報、アイム・ア・ケチャラー第八回、新橋「むさしや」は、スパゲティー以外のメニューが豊富なのでロメスパ系とは言えないのだろうが、その実、あの爆盛ナポリタンはキッチリロメスパしている。今回は、名実共にロメスパの代表格として認知される、その名も「ロメスパバルボア」ケチャラーミニミニにとっては、一つの聖地である。
【ナポリタン特盛】\850
麺750g・・・この日は二月最終日、東京では早朝からの積雪で寒々しい一日だった。オマケに風邪を引いてしまい体調悪し。とか言い訳めいた性根が、メガ盛(麺1000g)ボタンを押すのを許さない。みじめ~妥協の産物、特盛(麺750g)をポチッと(- -;)
画像を見ても、さほどの盛りには見えない。新橋「むさしや」の方が、麺量は大して変わらぬのに無言の圧力がある。ちなみに、画像背景のタバスコ瓶との対比で、なお更錯覚しそうになるが、この瓶、味ポンの瓶よりぶっとい特大タバスコ。まあ、腐っても麺量750gという事ではあるのだ。
麺は、ロメスパナポリタンではお約束の茹で置き麺。これを、どうやらひと炒めして下ごしらえしているようだ。多量の麺が入ったアルミ製のバットから、丁寧に上皿天秤で麺を秤量している。こいつを、既に具材が入っている、テフロンコーティングバリバリの軽そうなフライパンにバッサリ。その後、電磁調理器の上で静かにまぜまぜ・・・あんまり迫力ないなぁ。後半でいよいよケチャの登場だ。見た目、普通のケチャップには見えない。何かザラッとしていて、色合いも暗い。ソースか何かをブレンドしてるのだろうか。コイツを小さいおたまで、一杯、二杯、三杯、来たァァァ~、身震いする位のケチャップ地獄。もう、食べる前からワクワク、武者震いしてくるぜ。
「お待たせしました~」、ドスン。目の前に置かれた皿は・・・さして名峰には見えぬ。ダラーッとすそ野が広がっていて、高さが足りないじゃんか。しかし、冷静に見てみると皿がデカイ。薄めに広盛り。騙されてはいけないのだ。さぁ、喰うぞ!!この手のロメスパ、決して味見しようなんて上品にチマチマ巻いてちゃあダメダメ。とにかく、フォークで巻けるだけ巻いて、団子状の麺を、グバッと口に押し込む。噛まない。飲み込む(これは冗談だが・・・)。
その麺は、もう涙チョチョギレのプニプニ茹で置き麺。コシもへったくれも断じて無い。ロメスパにうっとりのミニミニは一口目から胸がジーンとしちゃう。具材は珍しい小松菜、しかも火入れが絶妙で、玉ねぎ共々、生々しいシャキシャキ感が大変よろしい。お肉はベーコンに非ず、豚もも肉のスライスのようだ。かなり薄く、かつ硬い豚肉で、個性的な食感。これらの具材、妙にスパ具材らしくない雰囲気である。まるで焼きそばではないか!?ちょっとばかり個性的ではある。肝心のケチャップは相当に下品。単にケチャップだけではない、ソースな風味がすると共に、ケチャップの酸味が相当飛ばされているので、より泥っぽい仕上がりだ。いずれにしても、プニプニ麺がドロンドロンになってる様は、もう参りました!!
まとめ:
750gは風邪でボヤリンとした私の胃袋に10分足らずで難なく収まった。あ~麺1000gにしときゃ良かった。後悔先に立たずで、次回は絶対に1000g!!これで120%満足できるだろう。しかし、何ともケチャラーキラーな一皿。拙者、最高に幸せでござる。
8位
2回
2017/04訪問 2017/05/17
また来てしまった。で、何時も食べ終わる頃は、もう食パンは見たくもない心持ち。が、また行きたくなるってのは、実に二郎とクリソツな衝動なんである。もっとも二郎に関してはもはや日常食と化してるので、駆け出しジロリアンの頃の様な緊張感はもはや、無い。だからして、ここの国内最強サンドイッチ(たぶん)は、ちょっとしたチャレンジャー気分が味わえる、今マイ・ホットな一品なんである。しかし、パン1斤のサンドイッチとは大それた事を・・・
【サンドイッチセット(ハムポテト)】1200円
今日はランチタイムなので、単品オーダーじゃなくてセット扱いとなる。お代の1200円也を分解するなら、サンド500円、コーヒー500円、コーンスープ100円、サラダ100円で占めて1200円、的なコスト構成だろう。残念なのは、セットのコーヒーが単品オーダーに比べてうんとボリュームダウンすること。いや、何もコスパに拘ってる訳じゃなくて、水気の少ない食パンって食材を1斤も喉越しさせるには、流し込むメディアが必要なだけである。仕方ないからコーンスープでフォローすることに。でも、コーンスープじゃあんまり爽快じゃないのだ。
今回の具材はハムポテト。相変わらず強引に分断された食パン塊に、これでもかと強引にポテサラとハム束が押し込められている。この強烈なヴィジュアルは、世間に喰い物や数多しと言えども、恐らくこのお店の専売特許。常人なら初見でほぼ笑うに違いなし。保証する。で最近気づいたのだが、ほぼ全てのお客は、半斤分喰ったら残りはパックにいれて持ち帰ってるじゃないの。お店の方に「チャレンジメニューを全部綺麗に食べて頂いてありがとうございます」って言われる意味がようやく実感できた次第。確かに、ヘタレ大喰いの私にとっては、プチチャレンジではある。少なくとも二郎のブタ入りヤサイマシマシを完食すうよりは根性がいるもの。それは質量と言うよりバサる食パンの喉越しに依るのだが。オイオイ、何てレビューなんだ!?
【まとめ】
ザギンでこのコスパは唯一無二の敵なし存在。味は?ぶっちゃけ至極普通という事で。てか、部材の出来栄え云々を脳細胞が感じ取る以前の話として、そのパン・パン・パンな塊感に挑みかかって高みを目指す。それは何だか山登りな、あるいはマラソンな魅力なんである。確かにちょっとしたチャレンジメニュー。しかも銀座で。そんな不思議さが魅力の名店。
銀座の裏通りの爆大サンドイッチ。もうその成り立ちだけで掴みは十分だが、これがどうして昨日今日の受け狙いなお店じゃないのである。爆大サンドイッチ一筋の筋金入りのデカ盛り老舗。普段は極太麺一筋のジロリアンな私は、果たして同じ小麦とは言え、二郎なパンをちゃんと成敗できるだろうかしらん。
2016年10月19日
平日7:55店着。店前には、未だに多量の食パンを搬入中のヴァンが停まってる。が、8:00きっかりにはきっちり口開けで、3人目で入店。先客お二方は大人しくモーニングをオーダーされたようだが、私はただでは済ましちゃアカン。「サンドイッチできますか?」と一応聞いてから、直感でツナサンドをオーダー。本日の爆大サンド初オーダーの栄冠に与った次第。
【ツナサンド】500円
オーダーして2分足らずで着皿。食パンはもちろんトーストされてないがほんわか暖かい。恐らく未明に焼き上げられた余熱と思われ、思わぬところで早起き三文の徳。ここで爆大サンドにかじり付きたいならば、意外と口開けがお薦めかも知れん。ま、朝の8時から喰える気力のある御仁限定ではあるが。使われる食パンは1斤。いや厳密には、両サイドがカットされるので0.8斤と言うところ。だが、今朝はご気分次第のポテサラ乗せの耳が1枚付いてきたから、結果として0.9斤。まあ常識ではあり得ぬアルトラ量である。0.4斤分の食パンを2つに断ち切って(注:スライスじゃない、ぶったぎる。おおよそサンドイッチとしての諸法は無視!!)、そこに優にツナ缶1缶分のツナが殆ど解されずにマヨ和えされて強引に挟まれる。そいつが2個!!おまけにオマケのポテサラ食パン。潔いことこの上なしのこの無謀さ。私的にはこれぞ一目惚れの妖力に満ち満ちたお姿。決してこりゃ旨い!!と唸るサンドイッチじゃない。ゴメンけど。でも、そんな事は当の店主殿も重々ご承知のはず。こいつの魅力は正に食の格闘技、ドパミンどば~な所であって、それはラーメン二郎に相通じるエンタメ性である。遠慮せず腹一杯喰える幸せ。得られる満腹感は、例えが余りに偏ってるけれど、ほぼ小二郎全マシを喰ったそれである。よーいドンでスタート、先ずはツナサンド1個を片付けて、味変でオマケのポテサラ耳食、最後に残りのツナサンド(残りと言うには余りにデカいが・・・)を喰い切ったら、時計は20分進んでいた。こりゃ二郎喰うより時間が掛かるなぁ・・・
【ブレンドコーヒー】500円
とにかくカップがバカでかいので、注がれる珈琲も優に標準の2倍はある。淹れ具合はちょっと苦味が立つアメリカンプラスアルファの濃さ。しかし何でこんなに多いのか?は、サンドイッチを喰い始めたら直ぐに分かった。そもそも食パンは水分が少なめ。そいつを1斤に、プラス膨大な具材を往なそうとすれば、どうしてもそれなりの水分が必要なのであって、なるほどこの量は必然である。
【まとめ】
ま、誰が見てもネタモノなサンドイッチ。そもそも食パン1斤にかぶり付くってのは余りに非日常的行動である。にも拘らず、ネタモノだけじゃない魅力がある、何とも不思議なサンドイッチである。なるほど30余年続いて来たのには、ちゃんと理由があるのだと思った次第。何よりこいつを、ワンコインで提供されるのは素晴らしい。きっと、いや絶対また来るんだろうなぁ・・・と店を出た直後に呟く朝8:30。あ~朝一から腹一杯。
9位
4回
2017/09訪問 2017/10/11
ジロリアンへの道 第百六十三回 -野菜抜きの苦楽を感じた日-
無休!通し営業!!深夜営業!!!のコンビニ触発二郎
最近ハマりまくりの野菜抜き二郎系。本物二郎で暫く試してみた所で、だったら触発二郎だとどうなのよ?と、最近ちょっと買ってる盛太郎にやって来た。だって、基本無休、通し営業、深夜営業と、本物二郎には無いモノねだりの三要素が全て揃い踏み。こういうのを「困った時の触発二郎」、あるいは「開いてて良かったコンビニ二郎系」と言う(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ勝手に作るな!!
【チャーシュー麺(大盛、野菜抜き)】980円
豚4枚入り麺2玉大盛りを野菜抜きでオーダー。元々デフォだと大した事ない野菜山だけれど、それでもいざ抜きにすると、いきなりの異景が視覚に飛び込んで来る。こりゃ麺の山だ。そもそも麺量が異様に多いこの店、自称を信ずるなら2玉大盛りの茹で前麺量は実に570g。本物二郎の大盛りを遥かに凌ぐその麺塊は、豚汁の液面なんぞは完全無視して大気中に盛上がる。豚汁が滲みてない素の茹で麺。先ずはこいつを手繰るとき、麺キャラと言うか実力が手に取るように分かるのであった。
デフォで心持ち硬め茹でのココの麺、系統としては重めのゴワ麺である。その理由は、これだけの麺量を、テボ二丁で茹で上げる(テボ一丁につき1玉285gの充填量)事にも依るのかも。で、手繰ってみれば、やはり茹で上がりの均質性にイマイチ欠ける。こうして、茹で揚げ直後の豚汁を吸って無い麺をいきなり手繰るとそんな事が良く分かる。一手繰り毎に唸るって感じじゃなく、ひたすら手繰っるしかなく、で、挙句に後半はちょっとダレ気味って感覚。なので大盛では麺が少し過多、ここの野菜抜きは並盛りでジャストなのかも知れぬ。なお、豚と豚汁の出来栄えはいつも通り。触発二郎としては平均以上で決して悪くない。いや、旨い部類なんである。
【まとめ】
最近思うのだが、二郎系を野菜抜き、麺オンリーで喰ってみると、麺の素性が良く分かるんじゃないかしら。つまり、野菜抜きで軽々完丼できる二郎系は、基礎体力に秀でてるとは言い過ぎか?それには、麺打ちの手技は当然として、麺茹でのソレも深く影響していそうだ。何時もの野菜山との格闘が邪魔してしまう領域があるとするなら、この野菜抜き探索って意外と奥が深そうだ。それが明確になるまで、もう少し野菜抜きを喰い歩いてみるかな・・・
前訪の退店際。ラーメン大盛を喰っても、何だかイマイチ物足りなさ気な顔をしてたのだろう、そんな私に店員さんが一言。「足らなければ大盛券850円で、好きなだけ麺マシできますよ」と。そりゃ嬉し過ぎるじゃないの!!ココのラーメンが割合と口に合う私としては、「次回は是非」と答えての再訪である。
b:【ラーメン大盛り(大盛りの麺マシ)】850円]
さて大盛りの麺マシ、幾ら増して貰おうか?と言うのも、そもそもココはかなりの豪快盛り。既報の通り、普通盛が麺1玉で285g!!(そもそも1玉の量が多いのだ)、並盛が1.5玉で430g!!(これで並って何かの間違いだろ?)、大盛が2玉の570g!!(荻窪二郎も真っ青)って具合なのである。で結局、「麺マシ半玉でお願いします・・・」とヘタレオーダー。が、その後でのろのろ比例計算すると・・・げっ!!茹で前713g!?そんなん喰えるんか!?こりゃあやっちまったかなぁ・・・ちょっと焦り気味の手元に着丼したソレは案の定、既に丼淵決壊状態である。丼淵よりもそびえ立つ麺山の自重沈降で、豚汁がユルユルと溢れ続けてるのを見るに付け、思わず丼淵キッスで豚汁啜るのは貧乏性。アチチッ!!
律儀な自家製オーション麺。茹で前713gらしいから、茹で上がりは少なくとも1200gにはなる計算。加えてデフォでそこそこの野菜山、豚、豚汁を合わせれば、推定総量は2000g超じゃなかろうか!?なので何時もの喰い方(野菜山→豚→麺→豚汁の順)じゃ苦しかろうと端から放棄、定石である天地返しを早々にやってみる。とにかく伸びないうちにガンガン手繰るのだが、流石にこの麺量になると、喉越し感はこれまでの記憶からは偏差しててどうしてもムラが生じてしまう。これは、丼中の麺占有率が高過ぎる、つまりほぼ麺オンリーの隙間に豚汁が滲みこむってのが原因だろう。ま、後半戦になると麺が伸びて来るので、この辺りは大分緩和されるのだが。それにしても流石に爆量、麺を先にやっつけなかったらちょっと危なかったかも・・・
【まとめ】
夏目1枚以内でお腹パツパツ。正に千パツの見本だ。ほぼ本物二郎2杯分になる盛りを完食できたのは、決して胃力がアップしたからじゃなくて喰い易さ故。まずまず飽きの来にくい麺、クドさがない豚汁に依るところが大きい。にしても850円上限の無料麺マシって営業は流石だ。コスパでは向かうところ敵なし。さて次は3玉にチャレンジしよかな・・・(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
ほぼ1年ぶりの再訪。このお店、神田ほぼ駅前、昼休みなしの通し営業、行列知らずとあって、とても使い勝手の良いお店である。開業からほぼ半年経った後の初訪時の印象は、ま、悪くは無いけれど、やっぱり使い勝手の良さで勝負なんだろうな、と。なので二郎道探求者の身としては中々足が向かなかったワケ。で、1年ぶりに試して見たら・・・
【ラーメン大盛り(麺カタ、野菜マシ)】850円
キャベツがふんだんに混ざり込んだモヤシ山は、相当な浅茹でなのでバキバキ。生じゃないの?と言いたくなる歯切れ良さ。量はマシコールしてジャストの常識量なのが好ましい。で、豚。こいつは良くなった。きっちり炊かれててカエシの染みも十分、ちゃんと手が掛かってて上等になった印象である。最大の変身点は麺である。1年前のちょっと中途半端なモゴ麺から、かなり極端なズル系に大変身。二郎と同じく、日進オーションメインの麺なのだが、かなりシブい麺キャラで、ちょっと西台二郎を思わせる喉越しがかなり良い。大盛りで茹で前570gにもなる麺量だが、ズルズル手繰れるからその多さを余り感じない。とにかく前回より断然イイ。一方、豚汁は更に乳化度アップしてるようで、まるで味噌ラーのような濃厚さ。とにかく仕上げレベルが明確に上がっているし、何より盛太郎のキャラが出てきたのは素晴らしい。
【まとめ】
サクッと喰って、色々と思い巡らしてると、店員さんが「足らなければ大盛り食券850円のままで、好きなだけ麺マシできますよ」と。何と大盤振る舞いのCS経営か!!今回、総合評価は3.5のままにしておくけれど、味のレベルは明確にアップしたし、サービスがこなれて来て、更にCPもアップと、実質的にはかなりレベルアップ。次回もこの印象ならば通いの店にしたい。お勧めである。
最近、秋葉原・神田・水道橋エリアの二郎系に若干の動きあり。神田神保町で睨み合う本物二郎と極上触発二郎の2件を震源地にして、知る限り9件の二郎系がひしめいていたのだが、この1年で1件が店じまいして2件が新規参入、都合10件程になるはず。そんな2件のニューカマーのうち、一際目立つ1件については既報。そのハチャメチャ魔力には、味がどうこう以前に参ってしまった。
2016年1月13日
で、残る1件が今回のお店。その屋号やファサードは、申し訳け無いが同期店に比べれば、誠に地味と言うかハチャメチャさが足りぬと言うか、とにかくレビューが後回しにされちゃってる時点で、ジロリアン誘引力では後塵を拝してるのは否めまい。だけども得てしてこう言う地味系が意外と良いのであったりして、いくばくかの期待は持ちつつ・・・
【ラーメン(大盛り、かため、野菜、背脂)】850円
野菜コールして盛られる量はとても常識的。これならビビる必要もないし、足らないとボヤく事もなかろう。誠に過ぎたるは及ばざるが如しである。Bカップ野菜山は、ほぼ湯通ししただけって趣のシャキシャキモヤシ。色気は皆無だが、臭みも無くて素の状態が潔い。マシコールの背脂とマゼマゼして喰えば雰囲気はバッチリ二郎である。豚は腕か肩が珍しくも巻いてある。適度にガシってて噛み心地は中々宜しいのだが、こうなればやはりスライスじゃなくて、もう一声の塊感があれば嬉しい所。麺は典型的な爆量系。券売機横のPOPには大盛りで570gとクレジットされており、ポチ時はちょっとビビったのだが、手繰ってみると400g強って印象である。こりゃ粉飾麺量か?と疑念を残しつつ食後に店員殿に訊いてみれば、やはり間違いなく茹で前570gとの事。だとするなら相当手繰り易い極太麺である。とても茹で前570gって威圧感は無い。今回のかためコールがかなり効いてて、実量以上に少なく感じるんだろう。程好いワシモゴ食感も過ぎたるは及ばざるが如しの2回目で悪くない。一方、残念なのは麺の風味が希薄さ。今一歩、味わい深い麺に変身すれば、見違えるような充足感が得られるんじゃなかろうか。豚汁はカエシは二郎ほど強くないが、明らかに二郎を意識した化調ありきの醤二郎。パンチ力は低いけれど、二郎的な雰囲気が漂ってて悪くない。
【まとめ】
う~む。どの部材もこれと言って不満は無いし、何よりそこはかと漂う二郎的なニュアンスは良い感じだし、コスパだってまずます。だけども存在感は薄め。触発二郎としてこのお店じゃなきゃいけないワンポイントをどう捻り出すか、この辺りが肝心なんだろう。そうでなきゃ、わざわざジロリアンがこのお店を目指して来る動機が無い。単なる神田のサラメシ屋になってしまっては、激戦区では辛いんじゃないかしら。
10位
1回
2017/07訪問 2017/08/25
ジロリアンへの道 第二百十六回 -Junky? Junkier? Junkiest?-
あまり深くは考えず、麺バカになって楽しみたい。
Junky(形容詞):価値のない、くず同様の(ジーニアス英和・和英辞書 第4版)
辞書の上じゃ、こんなどん底な意味になるんだが、我らB食党員からすれば、ジャンキー食ってのは一種特異なアトラクティブさで胃袋の琴線を弾きまくる。今回は、そんなジャンキー食の三段活用編。ジャンキー、ジャンキアー(比較級)、ジャンキエスト(最上級)である。最初にお断りしておくが、多分にネタモノである。
京急蒲田駅西口から続く如何にも昭和大田区な京急蒲田商店街あすと。このお店、昨年一旦休業されてたと思ったら、ほとんど間を置かず、同じあすとで場所替えの後に再開業された。一見だと、何処にでもある2流触発二郎系か?(失礼)と見切ってしまそうになるのだけれど、実は中々オモシロオカシイB級ウェポンが隠れてるのである。それがコイツ。
【豚醤油らー麺(汁なし)の肉タルタル飯セット】750+350=1100円
麺丼と飯丼のセットオーダー。因みに飯丼のみのオーダーは不可の様子。待つこと5分、先ずは何だそれ!?と突っ込みたくなる丼名の、肉タルタル飯が供される。どうせならツーショットで撮像しなきゃつまらぬから、麺丼がやって来るまで暫しの観察。白飯にカエシが垂らされ、その上に解し豚。問題はそこから上空に無謀に立ち上がる、得体の知れぬ黄色い物体。これがタルタルと呼ばれる一物であって、玉子比率の高めでカエシの効いた一種のポテサラもどきと思われたし。これが一段目活用、ジャンキー。
で、コイツがちょっと困った一物で、そのまま喰うには微妙に違和感があるお味。う~む、どうしたものか・・・と躊躇してるうちに、とうとう自重変形でタルタル山が崩れ始めた。焦った勢いで麺丼にタルタルを一部移植。(こんな事していいのかしらん・・・)だが、タルタルな麺丼に対面したならば、衝動的に混ぜ返すのがB食党の哀れ。グルグルグルグルしてるうちに、汁なしラーメンはほぼカルボナーラに。そんなタルタルと汁なし麺のグチャ混ぜ佛こそ二段目活用、ジャンキアー。
オイオイ、普段喰えない無茶な味わいだこと。もうラーメンなんだか、どうなんだか。茹で前麺量にして300g弱、しかも汁なしともなれば、麺はあっという間に腹の奥底に消えてしまう。で、丼底に残るのはタルタル混じりの黄色い流体。う~む、どうしたものか・・・で、やっと解し豚がお目見えになった肉飯椀を、そのまま麺丼にひっくり返して黄色い流体にぶっ込んで、ヤケクソ気味の二度目グチャ混ぜ。ラーメン風味のポテサラおじやが出来上がりを以って、最終三段目活用、ジャンキエスト。
いや、ふざけてない。断じて。楽しんでるのである。キッチリと一粒も一滴も残さず平らげましたよ、当然ながら。
【まとめ】
正調二郎系、例えばラーメン富士丸のガチ的ジャンキーさとは趣が異なる。似た者と言えば立川マシマシ、あのネタ物的ジャンキー野郎の弟分って感じか。何れにしても麺一本で関東の強豪触発二郎系に立ち向かうだけの力量は無いにしても、肉タルタル飯という、名前からしてジャンキーな一物と麺が協働すると・・・う~んジャンキエスト!!(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
2017年選定基準はB食度。コストパフォーマンスとおバカさの関数ではじき出した。同じ味をこれだけの量喰うなんて無意味だってことは頭じゃ分かっているのだが、それでも大口開けて皿と対面してる自分が実は結構好きだ。ちょっと無意味だなぁと思う、自分もこの皿達も。そんな訳なので、順位に大した意味はない。みんなオバかでみんな良い。的な・・・
・ローマ軒(東京 八重洲):焼き麺スパゲッチの神髄。キッチリ時間をかけた火入れが素晴らしい。
・悟空(東京 銀座):このクォーリティのチャーハン1.2kgで850円はどう考えても安過ぎる。
・階杉 周南店(山口 周南):汁なし坦々麺~〆の坦々丼へのB級テイストな流れに舌が震える(周南店)。
・岡むら屋(東京 新橋):見た目B級度チャンピオン、実は老舗おでん丼インスパイアなのだと気付いた。
・ほらふき男爵(山口 山大前):わらじを通り越してコイツは鍋豚チキンカツ、学生御用達のハイパーコスパ。
・ジャポネ(東京 有楽町):ロメスパのイニシエーター、永久保存されるべきB級スパゲッチ古典。
・ロメスパ バルボア(東京 神田):ジャポネ・リスペクター、B級スパゲッチとしてのニューウェイヴ。
・アメリカン(東京 銀座):食パン一斤サンドイッチって冗談を、大真面目にこなす崇高さ。
・ラーメン 盛太郎(東京 神田):味と言うより、幾らでも無料で麺マシしますという男意気に惚れた。
・麺バカ息子(東京 蒲田):二郎系+肉タルタル丼という意味不明メニューのバカバカB級らしさ。