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アップフェルシュトゥルーデル(生クリーム添え)
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生林檎から焼かれたフィリングも完璧
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生クリも完全現地レベル
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カルディナール シュニッテン
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このサクい軽さこそ本物の質感
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国内で喰ったなかでは断トツNo.1品質
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シュバルツァー カフェ(グロース)
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オーストリアケーキ三種の神器が揃う
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お得なケーキセットあり
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堂々のオーストリア菓子マイスター
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まさかこんなところでシューマッハ氏に会おうとは
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正にオーストリアン・カフェの佇まい
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ほぼウィーンな屋号プレート
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まさか青森にこんなお店があろうとは・・・
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みちのく一人二郎旅。昨夜のエビちゃん二郎系の爆食感が未だ少し残るのだが、今日はどうしてもイートインすべきケーキ屋さんがある。何たって、まさか青森にと言うほかない、オーストリア国家公認、菓子マイスターのお店があるから。このオーストリア菓子マイスター、認証を得るには彼の地で数年以上の実務経験を経た上で、検定試験に合格せねばならぬ。つまり、移住してでもオーストリア菓子を焼きたい!!と、心底オーストリア菓子に身を捧げる覚悟があり、かつ腕も確かじゃないと、まず取れない称号なんである。
2016年6月8日
えらく本格的にウィーンしてるお店だな。しかしまた何で青森に?と、余りの意外さでしばしお店の前に立ち尽くす。で、二階のカフェに上がってこれまたびっくり。どこからどう見てもウィーンカフェ的な設え。まるでテレポーテーション。で、メニューを開き見開きに目を落として今度こそブッたまげた。そこには、私が最も愛するオーストリア菓子店、ウィーン・オーバーラーのオーナーであるカール・シューマッハー氏と、このお店のマイスター三浦氏が共写りされてるいにしえ写真。げげげげのげっ!!三浦マイスター、何と私が信奉するシューマッハー氏のお弟子さんだったとは!!どうりでこのマジ感。実はシューマッハー氏を知り、ウィーンまでケーキを喰いに行ったきっかけになった、山口ティーゲベックのオーナー殿も氏のお弟子さん。シューマッハー氏は70年代一時期日本におられたらしく、そう言う意味では日本でのオーストリア菓子の普及にも功績がおありになったのだと思っている。
【アップフェルシュトゥルーデル(生クリーム添え)】450円
先ずは超定番のオーストリア菓子。これまで何度も書いてきたが、これジャパニーズ・アップルパイとはちと違う。焼き林檎を主体とするフィリングのパイ生地春巻き。シュトゥルーデルとは「包み焼き」ほどの意味。リンゴを巻くからアップフェル。つまり彼の地には、中身のバリエーションで色んなシュトゥルーデルがある。でこいつ、見た目は師匠の逸品とほぼ瓜二つ。喰ってみても明らかに師匠の系譜の味わいである。一言でいうならば、スパイス控えめで繊細な味輪郭。正に日本人の舌にフィットする仕上がりで、他とは明らかに異なるシューマッハ一ファミリーの味わいである。対してウィーン有名カフェのそれらは、もっと大味で鷹揚な味わい。但したまたまなんだろうが、今日のは少し酸化油脂臭が鼻をかすめて唯一の残念ポイント。それさえなけりゃ味☆満点でもいい。山口テーゲベックの逸品と言い、師弟の味はかほど似るものだと、当たり前ながらも甚く関心する。味☆4.5
【カルディナール シュニッテン】380円
こいつも定番にして、マイ・モスト・フェイバリットなオーストリア菓子。その名の謂れにご興味があれば、過去レビューを参照されたし。このメニュー、実は日本ではかなりレアである。どうも今一インパクトに欠ける見た目と味のせいで不人気のようである。私にはこの色彩感、幾何学的構成と、上物でこそ味わえる絶妙の素材感が素晴らしいと思うんだが。で、こいつも見た目の質感は師匠の逸品と瓜二つ。この風情にちょっと興奮を抑えきれずにパクリ。ん~・・・食感バッチリ。だがメレンゲパートのシトラス系香料が少し勝ち過ぎか。スポンジパートも、師匠の逸品のスフレーの様な繊細さに比べると、スポンジを通り越してほぼカステラな食感。流石に師匠の逸品が二枚は上手だな、とニヤリとした次第。それでも弁護するなら、これまで喰った和製カルディナール・シュニッテンの中では断トツの出来栄え。この高難易度オーストリア菓子を提供されるだけで偉い。流石マイスター。味☆3.5
【シュバルツァー カフェ(グロース)】450円
シュバルツァーとは黒色のって意味。つまり、オーストリア流のブラック珈琲。メニュー名も完璧オーストリア。無論、アインシュペナーとかメランジェとか一通りのオーストリア珈琲ラインナップが揃う。流石に本場のコクと言うか分厚い淹れに比べると軽快だが、本場のシュバルツァー似のクリアな苦さ。味☆3.5
【まとめ】
何でこのお店が津軽半島の付け根にあるのよ~(涙)西国人にとっちゃおいそれと来ることも出来ない。と言いたくなるほどに本格的。師匠シューマッハ氏の味に相当な相似性を持つ、国内屈指のオーストリア菓子達であることは間違いないのだ。今やウィーン名誉市民になられたシューマッハー氏の、若かりしいにしえの教え子達が、きっと世界中に散開して今やベテランの域で頑張っておられるはず。ウィーン~山口~青森、一本のDNAで繋がった味を体現できて、実はかなり幸せだなと思ってる。