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2017/07 訪問
ジロリアンへの道 第二百十六回 -Junky? Junkier? Junkiest?-
Junky(形容詞):価値のない、くず同様の(ジーニアス英和・和英辞書 第4版)
辞書の上じゃ、こんなどん底な意味になるんだが、我らB食党員からすれば、ジャンキー食ってのは一種特異なアトラクティブさで胃袋の琴線を弾きまくる。今回は、そんなジャンキー食の三段活用編。ジャンキー、ジャンキアー(比較級)、ジャンキエスト(最上級)である。最初にお断りしておくが、多分にネタモノである。
京急蒲田駅西口から続く如何にも昭和大田区な京急蒲田商店街あすと。このお店、昨年一旦休業されてたと思ったら、ほとんど間を置かず、同じあすとで場所替えの後に再開業された。一見だと、何処にでもある2流触発二郎系か?(失礼)と見切ってしまそうになるのだけれど、実は中々オモシロオカシイB級ウェポンが隠れてるのである。それがコイツ。
【豚醤油らー麺(汁なし)の肉タルタル飯セット】750+350=1100円
麺丼と飯丼のセットオーダー。因みに飯丼のみのオーダーは不可の様子。待つこと5分、先ずは何だそれ!?と突っ込みたくなる丼名の、肉タルタル飯が供される。どうせならツーショットで撮像しなきゃつまらぬから、麺丼がやって来るまで暫しの観察。白飯にカエシが垂らされ、その上に解し豚。問題はそこから上空に無謀に立ち上がる、得体の知れぬ黄色い物体。これがタルタルと呼ばれる一物であって、玉子比率の高めでカエシの効いた一種のポテサラもどきと思われたし。これが一段目活用、ジャンキー。
で、コイツがちょっと困った一物で、そのまま喰うには微妙に違和感があるお味。う~む、どうしたものか・・・と躊躇してるうちに、とうとう自重変形でタルタル山が崩れ始めた。焦った勢いで麺丼にタルタルを一部移植。(こんな事していいのかしらん・・・)だが、タルタルな麺丼に対面したならば、衝動的に混ぜ返すのがB食党の哀れ。グルグルグルグルしてるうちに、汁なしラーメンはほぼカルボナーラに。そんなタルタルと汁なし麺のグチャ混ぜ佛こそ二段目活用、ジャンキアー。
オイオイ、普段喰えない無茶な味わいだこと。もうラーメンなんだか、どうなんだか。茹で前麺量にして300g弱、しかも汁なしともなれば、麺はあっという間に腹の奥底に消えてしまう。で、丼底に残るのはタルタル混じりの黄色い流体。う~む、どうしたものか・・・で、やっと解し豚がお目見えになった肉飯椀を、そのまま麺丼にひっくり返して黄色い流体にぶっ込んで、ヤケクソ気味の二度目グチャ混ぜ。ラーメン風味のポテサラおじやが出来上がりを以って、最終三段目活用、ジャンキエスト。
いや、ふざけてない。断じて。楽しんでるのである。キッチリと一粒も一滴も残さず平らげましたよ、当然ながら。
【まとめ】
正調二郎系、例えばラーメン富士丸のガチ的ジャンキーさとは趣が異なる。似た者と言えば立川マシマシ、あのネタ物的ジャンキー野郎の弟分って感じか。何れにしても麺一本で関東の強豪触発二郎系に立ち向かうだけの力量は無いにしても、肉タルタル飯という、名前からしてジャンキーな一物と麺が協働すると・・・う~んジャンキエスト!!(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
豚醤油らー麺(汁なし)の肉タルタル飯セット
丼(下界)も霞む標高の肉タルタル飯(ジャンキー)
タルタルの一部は汁なしラーメンに移植
タルタルごとゴチャ混ぜ(ジャンキアー)
ちょいカタ茹で気味のゴワ麺
肉タルタル飯を残りダレの丼に移載
またもやゴチャ混ぜ(ジャンキエスト)
慎ましく最下段にひっそりの肉タルタル飯ボタンだが実は強力脇役
触発二郎なんて生温いゴーイング・ジャンクウェイなお店
2017/08/25 更新
あまり深くは考えず、麺バカになって楽しみたい。
2017/09/03 更新