3回
2017/08 訪問
ジロリアンへの道 第一回 -孤高(aloof)-
言わずとも知られるラーメン二郎の頂点(注:精神的頂点の意、味の頂点に非ず)。何と言うか、ジロリアンを自称するからには定期的に口にしとかねばならぬ。そんな義務感めいたものがあって、間が開くと勝手に足が向いている。嗚呼、哀しきジロリアンの習性。
平日10:20現着で並びなしの満席でちょっとラッキー。まあこの時間帯だと大して珍しくもないのだが。それよりも朝から営業してる二郎ってのが非凡なんである。で、当然ながら、食券の色を確認したら、今座ってる客の退席タイミングを見越して次ロット分に入れ込むので、着席してから2分足らずで着丼。空気の流れるが如く滞りなきオペレィション。
【ぶたダブル大ラーメン(そのまま)】850円
カウンターに丼を載せようとした刹那、既に豚汁が決壊しかけてると見るや、山田のオヤジ殿、例の指先バンデージだらけの右掌で、私の肉ヤサイ山をガバチョと押さ込んだ。で、丼を一瞬グラリと傾けると間髪入れず豚汁が床にジャ~っ。「はい、大ダブル」(゚ロ゚屮)屮このあり得ない感じこそ、三田二郎の真骨頂。と言うか、恐らくここでしか許容されない手技であって、総本山のオーラが発散されまくる瞬間。この確固たる自信を持ったテキトーさに惚れずにおれようか。と、マジで感じ入る私は、恐らく世間一般からしたら変人なのだ。
で、味の方はいつもの通り。本物二郎40余軒を母集団とする中では、質、量共に平均辺りを上がったり、下がったり。そんな印象である。例えば、日間差はあるが微妙な粉っぽい舌触りの平打ち麺、良くも悪くも背骨オンリーで一切脚色されぬ豚汁、適当に乱切りされた如きニュルニュル脂身で大味な豚塊、どれもが二郎的に上位じゃないけれど、それは私には案外どうでも良い。山田総帥自ら盛る丼、それだけで満足してる辺りがジロリアンの可愛らしさなんである(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
【まとめ】
この二郎総本山の一杯を喰って、「二郎ってこんなもんか」と思ったとしても、それは仕方ないかも知れぬ。今となっては、山田二郎は二郎を代表する佇まいではない。マニアックな二郎の中にあっても一際異彩を放つ、もはや孤高の存在である。
ぶたダブル大ラーメン(そのまま)
だらしなさは二郎随一
流石のぶたダブル、豚多過ぎ
粉っぽい舌触りが三田麺の神髄
今日の茹で前麺量は恐らく400gオーバー
醤二郎豚汁の基準点
最大盛りを意味する黄プラに赤マジック
平日10時半で外待ちなし、ラッキー
2017/09/16 更新
2017/02 訪問
ジロリアンへの道 第一回 -唯一無二、山田総帥による神業的だらしな二郎-
当然と言うべき、マイ・二郎行脚起点のお店。誰が何と言おうと、二郎の全てはここから始まった訳だし。なのでレビューこそ実に久方ぶりではあるのだが、自分の中の基準点を確かめ、かつ維持するために定点観測は欠かさず続けてる次第。
【ぶたラーメン(ヤサイ)】700円
相変わらず二郎一派最大級のコスパを誇る三田二郎だが、この数年を回顧するなら、値段を極力据え置く犠牲として気持ち豚がグレードダウン傾向な気配も無きにしもあらず。但し、あからさまに豚量減と言うのじゃなくて、ちょっと脂身の含率が上がっとか?まあ、こんなご時世だからあまり意地悪な事は言いっこなしにして。相変わらずできるだけ安く腹一杯になって欲しいという山田スピリットは不変なのである。まあ安いこと。
それにしても相変わらずの佇まいだ。夜営業の主役となる、二代目山田氏の盛りとのキャラ差は相当なもの。これが同じ店舗で供される丼か!?と言いたくなるほど、昼のミタジのルーズな盛りはどうだ。ハッキリ言ってしまえば、だらしない。でも誤解なきように。決して二郎総帥山田オヤジの盛りがヤダって言ってる訳じゃない。その逆で、良くも悪くもこの盛りはここにしかないから貴重だ。これを喰って二郎ってこんなテキトーなものかと見限っちゃうのは、実はかなり勿体ないのだが、でもそう思わせるに足る何かがこの丼にはある。いや、正確に言えばその逆で、実は何もないのだこの丼には。一切粉飾しない、あるいは繕わない無心の結果。どうしようもない自然体。
【まとめ】
もはや怖れるものなしの唯我独尊的山田二郎。ここまで平然としてユルく盛れるのは、二郎多しと言えどミタジだけである。黎明期の二郎味を知らぬ私には、今の味でしか物が言えぬのが誠に歯痒いが、このだらしなさこそ山田オヤジ味。無欲になり切れぬ後進凡二郎では、まだまだ到達し得ぬ境地なんである。ヲタクだなぁオレ・・・
ぶたラーメン(ヤサイ)
右に出る二郎がない「だらしな盛り」
豚さん脂身で凄いことに
このムチャクチャ塊感がミタジならでは
絶妙なズル感と粉感のバランス
これが基準の二郎麺
良い意味でラフさ全開の豚汁
おお~並びなし!!
2017/03/08 更新
2015/07 訪問
ジロリアンへの道 第一回 -やはりココが起点に間違いなし!!-【再々訪】
今夜は久々の二郎総本山詣で。例の顧問弁護士殿と、二郎界頂点に君臨する三田本店(ミタジ)で正調二郎の会である。平日夜の小雨模様にも関わらず、傘をさしたる静かなジロリアン行列。いやはや信者の参詣は絶えることが無いのだ。
2015年7月7日
【ぶた入り大ラーメン(ニンニク少なめ、ヤサイ、カラメ)】750円
実はミタジ初の夜食。噂には聞き及んでいたが、なるほど夜営業はお若いけれど、笑えるほど山田総帥クリソツのご子息による一杯。相変わらずの冷めたモヤシのだらしな盛りもミタジならではである。カラメコールのカエシ垂らしでさっさと喰うのも同じ。豚は神豚とは真逆と言って良い鬼豚。やっぱり抗い難い暴肉感が気持ち良過ぎである。やっぱりヘタれずに豚ダブルにすべきだったか。麺も二郎の基本と言えるズルシブさ。ベチャンとした喉越しも、二郎ならではの世界。トドメは豚汁。今夜のそれは、これ以上無いカネシ醤油(FZ)の切れ味と化調感。王道二郎豚汁の、鋼の如き曲がらぬ味わいには、二郎系を喰い倒してきてもなお、参りましたと唸るしか無い。う~ん、シブし!!
やはり恐るべし総本家の底力。久々に本物二郎を喰った満足感。旨い不味いは棚に上げて、これはもう誰にも真似できぬ境地である。しかも、ご子息のこさえられる一杯は、若さ故のキッチリした仕上がりがキラリと光る。もしや親父殿の一杯より好みやも知れぬ。てな訳で、やはりコイツは二郎のなんたるかが凝縮された一杯。ジロリアンにはそうとしか思えないのよ・・・
2013年9月18日
一年前、恐いモノ食べたさで一回だけね、と初めて手繰ったミタジ。だって、どうしたって真っ当なラーには見えなかったのだ。ビックリ・ドッキリ・ラーなんて邪道も良いところ、なんて斜に構えてた私が、何でドツボに嵌ってしまったか!?この恐るべき中毒性は一体何なのか!?もはや逃れられなくなった、剛麺と豚塊の誘引。二郎を食べ歩き始めてほぼ一年経ったところで、自分の二郎考を一旦リセットする為に、二郎の起点であるミタジを再訪した。お付き合い下さるのは、「女性独りじゃ行き難くって」と仰るマイレビュ殿。いや~二郎に挑む女性って、何だかイイっすね。
【ぶたダブルラーメン(ヤサイマシ)】\800
一年経って進歩したと言えば、豚ダブルのヤサイマシで行こうと思えるようになった程度か。究極のぶたダブル大ラーメン全マシマシへの道は限りなく遠くて、未だ先が見えぬのだ(^ ^;)しかし、この妖怪ラーメンベム的なアピアランスは、数ある二郎直系及びインスパイアの中でも群を抜いている。何でこんなにババち気にもやしを盛れるかなあ。豚だって、スライスとカタマリ取り混ぜて丼にブチ込んだって風情だし、丼から発散される異様さは、オレが二郎の親分だって主張している。
それにしてもやはり、ココの豚は最高だ。何かもう、餌的な迫力に満ちている。かぶり付いて砕いて飲み下すって食べ方を余儀なくされる、食欲を満たしきる食感と量!!私が二郎で豚ラーしか頼まない理由はココにある。カロコンなんてクソ喰らえ!!と、本能のままにかじり付く快感さ。麺だってある意味個性的。良く出来た人気インスパ系(眼とか棒)に比べると、野蛮にして雑である。不揃いの麺太さに起因する見た目のだらしなさもそうだが、デフォ茹での少し湯掻き過ぎたようなズルモチ感も、ココならではのルーズな手繰り感である。
そんな豚塊と、だらしな極太麺が泳ぐと言うか、漬け込まれる豚汁。この一年の食べ手としての進歩と言えば、コイツがショッパく感じ無くなってきたって事だろうか。前述の人気インスパ店、あるいは二郎直系郊外店(ヒバジとかサクジ)に比べると、醤油辛さが全面に立つ、ちょっと薄っぺらい印象の豚汁。コレを苦も無く完飲できる自分がココにいる。あ~コレが二郎オリジナルの味よね~、と納得できる自分がいる。そう思ったら、中々感慨深いのだった。
【まとめ】
何だか、散々に書いたやに思われるやも知れないが、そりゃあ違うのである。リセットの意味も含めてミタジを再食してみて、ココが全ての起点になってる事を思い知った次第。オリジナルのラフな二郎がココにある。山田拓美総帥が現役でおられる限り、この妖怪さは不滅だ。旨い二郎は?と聞かれれば、今ならコガジを推すだろう。でも、ミタジにミタジの、他には代えられぬ、元祖としての威厳がある。それが分かった楽しい再訪。
2012年10月3日
【ぶたラーメン(カタメ)】\700
実は本家本物二郎は初挑戦。なのでミニミニには珍しく、すんごく謙虚。いや、本当はちょいとビビリが入って、ぶたラーメンの食券をポチリ。とは言っても普通の大盛りラーなど相手にしないボリウム。大ラーメンのマシマシなんて誰が食べるんだろう。と言う訳で、盛りの方は画像をご覧下さってもお分かりの通り、さしてウルトラバイオレンスは感じない。スープとアブラで外側がベチョベチョになってる丼を、手が滑らないように注意しながら、手元に手繰り寄せ、さあ、感動の初実食である。
たかが小ぶた。されど箸でおもむろに上からつついてみると、コレが普通のラーじゃないことにすぐさま気づくのだ。野菜、肉、野菜、肉、肉、野菜、やっと麺。漂う妖気はさすが二郎。もやしとキャベツは湯通しだけと見えてちょっと水っぽい。その野菜と絡むように、ゴロゴロ豚肉。厚みが優に1cmを超える、もはやチャーシューとは呼べぬスライス。更に砕きともむしり取りともつかぬ、完全なるぶた塊。チマチマかじってたのではノックアウトされる事必定。かぶりついて飲み下す覚悟で望むのだ。ぶたの味付けは濃い目で、少々しょっぱいが、コイツ意外と旨い。懐かしい母親の味、ぶた煮込みを彷彿とさせる旨肉。
麺は小麦の香りとか言うレベルじゃなくて、もはや粉臭さを感じる程のモゴモゴ撚れ極太麺。解り易さはこの上なし。コレだけ重くてモゴッていると、箸で手繰れば嫌と言う程絡みついてくる。それをベチャベチャズーズーするのは理屈抜きの快感。湯気をバンバカ放出する麺は、既に麺延びなどとは無縁の豪腕麺。しかしまあ、小ラーと言いながらも相当の麺量だなあ。スープは鶏ガラ醤油に生にんにくのビリビリ刺激が大炸裂。麺やぶたのウルトラバイオレンスに呼応して、このスープも相当にショッパーズ。もう、トゲトゲ感前面でガンガン押しまくってくる。ちょっとオハズカシイ限りだが、最後は根性入れて何とか乾杯する始末(^ ^;)
【まとめ】
この一杯に調和などと言う言葉は無縁。見た目と味わいを支配する、この暴力感と言うか妖怪さが二郎の本質だとしたら、なる程コイツはラーという言葉だけでは語れない魔力がある。コイツと付き合うには本気が要る事がよ~く解った。二郎ロストバージン?の記念すべき一日。
ぶた入り大ラーメン(ニンニク少なめ、ヤサイ、カラメ、2015年7月7日)
このクタ感こそ総本山の一杯(2015年7月7日)
やはり本流二郎豚(2015年7月7日)
全二郎の基準となる平打ちワシ麺(2015年7月7日)
茹で前400gオーバーのバッチリ麺量(2015年7月7日)
山田仕込みの醤二郎豚汁(2015年7月7日)
二郎社訓が掲示される券売機(2015年7月7日)
雨にもマケズ(2015年7月7日)
ぶたダブルラーメン(ヤサイマシ)(2013年9月18日)
独特のキャベツだらけ盛り(2013年9月18日)
流石のぶたダブル、豚地獄絵図(2013年9月18日)
この豚野郎の妖怪さ!!(2013年9月18日)
これに喰い付きにやって来てるワケで(2013年9月18日)
この妖しさが堪らんワケで(2013年9月18日)
ちょっとヤワな二郎麺もミタジ独特のもの(2013年9月18日)
典型的な醤二郎汁、これも原点ミタジの味(2013年9月18日)
完飲を以って原点回帰、感慨深し(2013年9月18日)
ミタジを支えてきた慶応学生の足跡(2013年9月18日)
ラーメン二郎総帥、山田拓美教祖(2013年9月18日)
メン。男達、総本山に巡礼せよ!!(2013年9月18日)
ぶたラーメン(カタメ)(2012年10月3日)
マシなしなので盛りは程々(2012年10月3日)
豚がブチ込まれてマス(^ ^;)(2012年10月3日)
トッピングのアブラちゃん(2012年10月3日)
こんな豚や・・・(2012年10月3日)
こんな豚も・・・(2012年10月3日)
こんな・・・豚地獄(@。@;)(2012年10月3日)
湯気を吹き上げのたうつ二郎麺(2012年10月3日)
湯気をアゲアゲ、二郎麺アゲ~(2012年10月3日)
結構攻撃的にショッパーズ(2012年10月3日)
ゴチでした・・・ウェップ(- -;)(2012年10月3日)
ジロリアンの聖地(2012年10月3日)
2015/08/21 更新
ラーメン二郎総本山にして孤高の存在
2017/09/16 更新