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昼の点数:4.5
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.0
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| 酒・ドリンク- ]
バウム戦国物語 第四回 -本場ドイツの底力、最高峰バウムに参った-
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バウムクーヘンS
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外周は砂糖衣(フォンダン)
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繊細で優しさの漂う木口
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穴内面に漂う素朴さ
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お馴染み神戸カット
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決してフワフワじゃない芯のある質感
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たまには縦切りしてみるが、やはりイマイチ
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ディス・イズ・ザ・バウム
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う~ん、惚れたかも・・・
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今、最も感じの良い菓子包装の一つ
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2017/02/10 更新
ホレンディッシェ・カカオ・シュトゥーベ・・・ドイツ・ニーダーザクセン州の州都ハノーファーで1921年に創業したカフェ&コンディトライ。創業者は菓子職人マイスターのフリードリヒ・バルテルス氏である。氏の名前は、いまでもカフェの看板であり続けると同時に、このバウムクーヘンの箱にも刻まれている。現在店を守るのは三代目。この三代目の経営戦略で1994年以降積極展開を始める事になる。そして今、この日本でも氏のバウムクーヘンを味わえるようになったと言う訳だ。
現在、店舗は今回の伊勢丹新宿店の他にもう一店、JR大阪三越伊勢丹のみである。メインはネット通販。これが今流のやり方なのかも知れないし、地方居住者にとっては喜ぶべき事なのだが、それにしても慎重に過ぎる店舗展開ではある。ココ伊勢丹新宿店の店舗は、並み居る競合バウム店とは一味違うブティックライクな造り。イメージカラーであるブルーを基調とする清楚にして上品なアートディレクションは、ドイツと言うより北欧あたりの趣。
【バウムクーヘンS】\2100
重量は約400g、直径18cm強の定番サイズ。価格も、定番ユーハイムと同一である。しかしながら、その出来映えは、本家ユーハイムを寄せ付けない高品位な本物バウムクーヘン。そのレシピは、国立ドイツ菓子協会制定のバウムクーヘン規格準拠。折り紙付きの硬派なヤツなのである。
先ずは、その素朴極まりない外観を見て頂きたい。添加物一切無し。正に小麦粉、バター、砂糖に卵のみの混合物が焼成されてなる、素の素材色。一層、一層の焼きを緩めにしていると見えて、その年輪はユーハイム程には明確ではなく、ちょっと頼りないくらいに淡いモノトーン。しかし、目を近づけてジックリ焦点を合わせるならば、その微細にして繊細な気泡の様子、あるいは明らかに膨張剤を用いていない、軽く締まった生地のニュアンスに、本物バウムの気品を感じる。
この外観の好ましさは、食んでみても同じ。わざとらしさが全く無く、ナチュラルながらもキッチリと香る上質なバターの芳香。控えめの中にもしっかりと主張する芯の強さ。その食感は、膨張剤を用いない事により、程よいボソボソ感があり、その締まり気味の生地の喉越しも、和製バウムのしんなりソフト感とは、やはり立ち位置が明確に違う。これこそ、本来のバウムクーヘンと言って良い。
本家ユーハイムのバウムも、これと同じ方向性であることに疑いを挟む余地はないのだが、異なるのはその完成度。ザックリとしたキャンバス地のようなニュアンスは同じなれど、コイツはそれでいて更にグッと繊細。手に取った時の微妙な弾力、口に含んだ時の優しい口当たり、その味わいはクリアにしてメリハリが十分効いている。ユーハイム信奉者としては、その差にちょっと悲しくなってしまう程だ。
まとめ:
バウムクーヘン規格に準拠した、正々堂々、王道のバウムクーヘン。そのアートディレクションもハイセンスで、ソフトとハードがガッチリと噛み合った隙の無さは、ちょっと恐ろしいくらい。この意匠、やり手プロデューサーの商魂が見え隠れして少し鼻に付くけれども、その極めて完成度の高いオーソドックスな味わいが、そんな些細な事は忘れさせてしまう。バウムクーヘンの最高峰の一つと認めざるを得ない。
お知らせ:
またまたオーストリア出張となりました。一週間ほど留守に致しますm(- -)m