3回
2017/06 訪問
アイム・ア・ケチャラー 第十七回 ー日本路面スパ協会理事長への道?最終回ー
実は意外にB食天国の銀座インズ3で、典型的な路面店形態(カウンターのみのオープンスタイル)をとるロメスパ(路面スパゲッチ)の超老舗、いや起源とされるお店。ロメスパ十八番と言えるドカ盛り皿は、その量増に応じて横綱(茹で揚げ麺量700g)→親方(同900g)→幹事長(同1100g)とネーミングされる。ほぼ稀勢の里の歩むが如き三段出世ネーミング。もう言ったもん勝ちって感じではある。とにかく、常人が尻込みしてしまうほどの盛りじゃない辺りが良識の顕れ。さて、前々報で横綱ナポリタン、前報で親方ジャリコと喰い継いで来たので、今回いよいよ理事長を喰ってアガリである。
【インディアン(理事長)】850円
アガリの一皿は、以前からコレと決めていたインデアン。で、私的にはカレー粉炒めのドライ・インデアンを所望したいのだが、残念ながらココのは具材と麺の白炒めに、ユルユルなルウがかけられるウェット・インデアン。それでもやはり、流石のロメスパ老舗、ぽっちゃり美白の茹で置き麺だが煽りがキッチリ入ってて、表面の端々にオコゲが入る。ロメスパ必須具材の小松菜にしても、量と青々しさに拘りがありあり。さて、肝心の理事長盛りの具合だが、上述の通り茹で上げ麺量1.1kgとされるので、具材やカレールウをプラスすれば、仕上がり量は大体1300gってところだろう。なのに、皿がかなりデカいから盛り標高が出にくく、ダラ~っと拡がって見える。それほどの量じゃないなと錯覚してしまうけれど、喰ってみたらキッチリ盛られているのを実感できるって案配。ここら辺り、盛り標高のインパクトで目立とうなんてケチ根性が皆無なのが清々しい。やはり我が道を行く的な元祖ロメスパのプライドなんである。
【まとめ】
今日も今日とて口開け5分も経てば、一皿グルグルやりたいロメスパファンのオヤジリーマンであっという間に満席の、ロメスパ期限の一皿。誤解を恐れず申し上げるなら、決して唸る旨さではない。悪いけどもチープだ。それでも営業中はほぼ満席に近い混み合いようの訳は、やはり真性ロメスパの持つ究極B級なこの空気感に絆されるからじゃないか。それに共鳴できる喰い手なら、これほど魅力的な皿はない。
インディアン(理事長)
仕上がり量は推定1300g
ロメスパには不可欠の小松菜にカレールウがドバ
粉チーと福神漬(トッピング滅茶苦茶)
久々のぐるぐるトルネードショット
B食気分満点の極太プニ麺
親方以上のドカ盛り系は裏メニュー扱いでクレジットされない
これぞロメスパ店の見本
2017/07/13 更新
2017/03 訪問
アイム・ア・ケチャラー 第十七回 -ケチャップ縛りから開放されたシアワセ-
アイム・ア・ケチャラーなんて企画をやったもんだから、ここ数年はスパゲッチはずっとナポリタン。ラーメンはひたすら喰い続けても飽きる事はないのだけれど、正直ケチャ味スパゲッチはもう当分結構。やっと非ケチャ味のスパゲッチを堂々と喰えるシアワセを感じる一皿。
数年前、東京リーマンオヤジ連の間で流行りかけた(路面スパ)ロメスパなるB級皿も、結局は市民ケーンを得られぬままラーメン二郎なんかには遥かに及ばぬ知名度止まりになってしまった。それでもなお、ロメスパの元祖とも言われるこのお店くらいになれば、昼メシ時、夕メシ時を問わず、開店中に席があからさまに空く事などあり得ない。
【ジャリコ親方】900円
やはりロメスパ系と言われるだけに盛りは元気。レギュラー(350g)、ジャンボ(550g)の上に、横綱(約700g)、親方(約900g)、理事長(約1100g)のドカ盛り系。何れも、新興ドカ盛り系ロメスパ店の盛りよりも二回りは少なめなところが元祖の慎ましさ。さぁて、遂にケチャ縛りの呪縛から解き放たれて、堂々と醤油味をコール。このジャリコ、お店No.1人気の皿で、エビ、肉、椎茸、玉ねぎ、小松菜と、ロメスパの王道具材を揃えた上に、肝となる大葉の香りがかなり尾を引く、加えてほぼ生の乱切りトマトが混ざりこむから、そこはかフレッシュさまで感じてしまう極めて和風色の強い味わい。ナポリタンと比べれば軽いのなんの、これならいくらでも喰えそうな気がしてくる。麺が逆デンテ(注:ロメスパ用語。茹で置きしてふやけた極太麺を、フライパンでガンガンに炒めて表面の水分を飛ばして麺面ザラリ、麺芯モチリに仕上げたもの)の領域に今一歩達していないのはちょっと残念だが、流石にそこいらのインチキ・ロメスパなんてぶっ飛ばす、実に堅実な煽り(炒め)である。それ以外は特に拘る要素もない。ロメスパは炒め、それに尽きると思うのだ。
【まとめ】
ある種、ラーメン二郎に共通した寡黙さが漂う路面店は、佇まいからして流石に元祖ロメスパ。単に大盛りスパゲッチでは片付けられない独特の味わい。有楽町のこのお店を基点に新橋まで散在するいにしえ昭和系スパゲッチ店群は、国内でもちょっと他に例を見ぬ充実振りで、正にB級スパゲッチの聖地と言うに相応しい。
2017/03/20 更新
2012/04 訪問
アイム・ア・ケチャラー 第十七回 -懲りないミニミニは、またもやロメスパ詣で-
アイム・ア・ケチャラー・・・そもそもはケチャップ大好きなミニミニが、ケチャップ一本槍のナイスな皿を、手当たり次第に喰い倒すのが趣旨であったのだ。なので、基本、ケチャップだらけの皿なら何でも良いのであって、ナポリタンに拘る積もりはないのだ。そのハズなのだが、いざ探し始めると、ナポリタンとチキンライスにしか出くわさない。しかも、大半がナポリタン。これじゃあ、「アイム・ア・ナポラー大作戦」に改名せにゃなるまいか、と気になるこの頃である。
前回、御徒町「スパゲティーのパンチョ」で1200g麺に悶絶したミニミニ。だが結局、翌日にはまたもナポが欲しくなる中毒症状。我ながら、懲りないヤツと思いつつ、気が付けばまた来てるのだ。次のロメスパターゲットに。いや、幾ら周りに止められても、足がですな、勝手にこう、お店のほうへ・・・
【ナポリタン横綱】\750
先ず以って、大盛り以下は眼中にない。今回は初食でもあり、小手調べに「横綱」をオーダー。麺量はたったの700gである。ちなみにこのお店、大盛より上の爆盛ラインナップは、今回の、「横綱」→「親方」→「理事長」である。何だか日本相撲協会のようで笑える。しかし私としては、ライバルであるパンチョの「兄貴」→「番長」→「星人」の脈絡がない展開が好きだったりする。いずれにしても、ロメスパのメニュー名って素敵である。
麺はお約束の茹で置きプニプニ麺。麺同士がくっ付かないように、軽く脂が廻された状態の、それこそスコップで掬える様な多量の麺が茹で置きされている。ちょっと怖い風景である。その食感は少しふやけ気味でモッチリタイプ。もう少し水分を飛ばして、ゴワリ感を出してくれれば完璧であるのだが。また、ケチャップはライバルロメスパ店に比べると、もっとも弱め。赤麺というよりは燈麺である。食べ始めは物足りないが、アッサリしているので爆盛ファイティング時には、意外と味方してくれると思う。
具材もちょっと独特で、メインはシャキシャキ小松菜、そこに少量だが、ほぼ生の玉ねぎ、ヒツコクならない僅かなエビって事で、画像をご覧下さってお分かりの通り、ちょっと和寄りのロメスパナポリタン。割合に野菜がふんだんで、麺と小松菜のコントラストも美しい。ジャポネって屋号もまんざらではないのだ。その、ライバルに比べると一層アッサリした味わいに助けられて、先日1200gを成敗した私にとっては、楽勝の一皿。画像を撮影しながら、楽しく、タノシク~、あっと言う間に皿は空いた。うん、ナポリタンはどれ喰っても旨いのだ(^w^)
まとめ:
楽勝で食べ終わったら店長が一言。店長「お客さん、まだ結構余裕あるんじゃない!?」、ミニミニ「え?イヤ、旨かったですよ、ちょっとおかわり欲しいくらい」、店長「じゃ顔覚えとくからさ、次回は「親方」にしよ、ね!!OKね!?」、ミニミニ「ほ~い(^w^)」・・・これがロメスパから足を洗えない理由なのである。我はロメスパファイターミニミニなり(未だ小結だが・・・)。
ナポリタン横綱
麺量700gにて山は低め
モチモチ目の茹で置き麺でケチャは弱め
お約束のチーズは香り少なし
多量の小松菜できやすめヘルシー
肉なしエビ入りってのも独特
もう一つ上にチャレンジすべきだった・・・
2017/02/10 更新
グラム100円を大幅に切るB食の鏡!!元祖路面スパゲッチ
2017/09/03 更新