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昼の点数:4.5
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 3.5
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク- ]
いけめんスイーツ大作戦 第四回 -省三様、コイツ旨過ぎです(@。@)-
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ドームショコラ
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景色も写り込む透ける肌
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省三ロゴが逸品の証
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アナログな丸さが好ましい
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質実柔和の省三らしい断面
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2017/02/10 更新
パティシエ稲村省三・・・モンブラン大作戦で食べた、「上野の山のモンブラン」に私は感動した。その饅頭の如き地味な外観からは想像できない優しくも力強い味わい。並大抵のパティシエでは断じてありえない。私が最も共鳴する美点、それは氏が創るケーキが持つ庶民目線の優しさ。日本ケーキ界のフロントラインにしゃしゃり出る様なパフォーマンスもプロモーションも無い。だけども食べれば分かるのだ。その食べ手に向けられた優しさに富んだ眼差し。正直、イデミ・スギノの対極にあるような地味さだが、私は同じように敬愛できる。今回このイケスイを実食して、その確信を得るに至った。
【ドームショコラ】\530
Appearance:
ココはチョコレートケーキ専門店。鶯谷の本拠「イナムラショウゾウ」に比べると、流石に品数は限られるが、居並ぶケーキ達とイートインスペースの雰囲気は、とても地味だなんて言ってられないハイエンドなセンス。そんなお店の一番人気がコイツなのである。全体のシェイプは半球形の正にドーム。結構に大振りなこのドームをじっくり眺めて見れば、輪郭は微妙に揺らいでいて、全体的にポワンとした印象の優しい造形。決して食べ手に違和感を抱かせないこの自然さが好ましい。表面にはグロッシーなゼリーコート。夕暮れ時の日暮里住宅街が、まるで魚眼レンズの様な表面に映り込む。何と美しい事か。トップには、このプワンとしたドームをキリリと引き締める、省三ロゴ入りの割りチョコレートの薄板。シンプルでいて、非常に効果的なアクセサリーである。
Structure:
グロスコートの下はかなり薄付けの濃厚なチョコレートソース。その内側には、表層に比してぐっとマイルドな雰囲気のョコレートムースがミッチリと詰まる。中心部にはチェリーコンポートとヘーゼルナッツクリームが鎮座。外から内に向けて、濃から淡に変化する茶系グラデーションと、紅一点のチェリーが織り成すコントラストは、派手さこそ無いが落ち着いたセンスが光る。ベースは薄作りのアーモンドスポンジ。この小技を使いつつもシンプルかつ大胆に見える構成は流石である。
Taste:
フォークを入れればヤッパリな~。ソフトで優しい感触が指先に訴えかけてくる。決して、フワフワ、ブワブワな安っぽい柔らかさではない。ミッチリと身が詰まっていて、重みを感じる絶妙の質感。もう、この感じが省三イズムである。その味わいは流石の一言。上質カカオの優雅な風味、決して嫌味なほど強くなく、コレしかないと思えるバランス感。そこにチェリーの酸味と、ヘーゼルナッツのナッティな芳香が絡んでくるのだ。バランスの妙。チョコレートケーキでありながら、それ一本槍と思わせない優しい味わいには、ちょっと唸ってしまった。これまで食べたチョコレートケーキの中では、文句無しの最高峰。
Summary:
チョコレートケーキが苦手な私も流石に舌を巻いた。凄く旨い、と言う他に言葉は無い。悪いけれども、コイツに比べたらオーストリア・ウィーンのホテル・ザッハーや、同じくカフェ・デーメルの「ザッハートルテ」も、もはや勝負にはならない。構成コンセプトがまるっきり違うのは百も承知だが、その上で敢えて言うならば、コイツの優しさに満ち、かつビシッと芯の通ったキャラは本当に素晴らしい。食べれる幸せを感じてしまった。