『福岡伸一「生物と無生物のあいだ」(講談社)★★★☆』みっちーさんの日記

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エピキュリアン血風録

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45万部のベストセラーらしい。

きっかけは、NHK「爆笑問題のにっぽんの教養」に福岡さんが出られたのがきっかけで、本が読んでみたいなあと思ったのだった。

ところが、あれよあれよという間にベストセラーだ。

よしもとばななさんいわく、「スリルそして夢と希望と反逆の心にあふれたどきどきする読み物」

茂木健一郎さんいわく、「サイエンスと詩的な感性の幸福な結びつきが、生命の奇跡を照らし出す」

確かに、その通り。凡百の科学書にはない、読み物としてのおもしろさがある。そして、生命の極限に迫る研究現場の営みを、まるで良質のミステリー小説でも読んでいるようなスリルで読むことができる。

ただし、かなり骨がある。やはり究極のところにいけば、どれほどわかりやすく説明しようとしてもそうはとんやがおろさない。・・・でベストセラーといわれているのだが、本当にみんなそこのところまで理解されているのだろうか?

「浜辺の砂のお城」や「風船をもった子供たち」の比喩は卓抜で、最前線の生命科学では、生命現象がこのようにとらえられているのか、ということに、驚きと感嘆を覚えた。

生物学史の途上で、歴史の隅に葬り去られた天才学者たちの悲劇の物語もすごく面白いし、そうした営みがあったればこそ、科学が前進してきたのだ、という著者の深いリスペクトも感じられる。

ちょっと歯ごたえはあるが、知的なスリルに飢えている人、一読をお薦めする。
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