この人は、いくつになってもきれいだなあ・・・確かによるとしなみというのもあるけど、出ているオーラは変わらない。
台本のセリフに、ナンバーがふってあるのが面白かった。芝居の全体像をつかむ際に、その数字で把握しているのだという。通しで稽古していたときに、このナンバーで、「全体の中でここが弱いなあ、ここを直さなきゃ」と思うのだそうだ。これにはさすがの茂木さんも驚いていた。
あんなに優雅な演技をされるのに、実は文学などは苦手だという。むしろ数字の方が好きなのだそうだ。天才、玉三郎の頭脳の中では、実は、非常にデジタルに、演技や舞が把握されているのだろう。そのあたり、茂木さんにもっとつっこんでほしかった。
全体的に普段みられない素顔がみられたのでよかったのだが、芝居の佳境で必ずインタビューがオフで聞こえてくるのはやめてほしかった。どちらかというと芝居に集中してみたいのに、先にネタばれされるようでいやだった。ああいうときって、芝居をきちんと見たあとにインタビューをみたい。緊張感がそがれる。
何度か番組の中で「遠くをみない。ただ明日だけをみる」という流儀が繰り返されていた。一つの真理をついていると思う。遠くだけをみすぎる自分への戒めとして心に刻んでおきたい。
PS
ちなみに、今から10年近く前、幸運にも、玉三郎さんご本人にお会いしてインタビューするという非常に貴重な機会を得た。「夕鶴」を渡辺徹さんと共演で、演じられるときのことだ。このお話は、長くなるのでまた別の機会に・・・。