2回
2025/06 訪問
己が無知を悔しく思う
他人様の書き込みを拝見して、是非とも訪れたいと思ったのがコチラのたかはらだ。
残念なコトに、私の休日は基本日曜日。すなわち市場が閉まっている日になる。そうなると、その日の朝に水揚げされた新鮮な魚を堪能する…とはならない。
おそらくは、前日(土曜日)に水揚げされて、冷蔵保存された刺身になるだろう。
しかしそんなコトを差し引いても、他人様の投稿された写真から伝わる魅力を前にしては、コレは日曜日でも行くべきだ…と考えた次第だ。
始めから決めていた、日替りの刺身定食を注文する。店主さんから「今日は鯛になります」と案内を受ける。
やはり市場が開いてない日曜日。魚が1種類になるのも致し方ない。
静かに座して料理を待つ。
思ってたよりも随分早く提供された。
コレが更に期待値を上げた。
刺身やお造りは時間との勝負だ。当然だが、切って作り置きなんてのはあり得ない。そんなコトをすれば刺身はダレてしまい、食べれたモノじゃない。注文を受けてから魚を捌いているハズだ。
で、提供が早いってコトは、それだけ正確に包丁が扱われてるワケで、刺身へのダメージも最小限に抑えられているのだ。
更に到着した刺身に目をやると、松皮造りって言うんですかね?皮付きのまま湯霜にかけた後に氷水でしめて、身を柔らかくさせ生臭さも和らげる
素晴らしい!
鮮度に於いて最上が提供出来ないなら、違う方向性を以ってより良いモノを提供する姿勢に感じ入った。
日曜日で市場開いてないから、前日に仕入れた魚を冷蔵保存してそのままお造りにしても、それなりの満足度は得られてたと思う。
さて悔しいのは私の舌だ。
これほどのモノを目の前にしながら、その違いを認識出来ない…
魚に詳しくなければ、満足出来ないかもしれない…との他人様の書き込みでの言葉を、ココに来て痛感するコトとなった。
ただ「美味い」としか感じない…何がどう美味いのかが分からない自分の舌を、ただただ残念に思う。
最上の鮮度ではないのだろうが、身にダレは全くなく、弾力を伴った歯応えぐらいしか気付くコトが出来ず、チダイそのモノの旨さと仕事による技巧と心配りが分からない…なるほどコレは確かに損をしている。
それでも美味いモノを味わえた満足度は高く、たとえ再度日曜日の訪問になろうとも、再訪を強く誓った。
コチラのたかはらから車で10分ほど走らせれば、TVにも紹介された有名なお店もあるのだが、私はコチラにまた来たく思う。今、指の腱鞘炎で箸を使うのは痛みを伴うのだが、その痛みを超える満足を得られた。
あ、大事なコトを書き忘れてた…
値上がりが激しいこのご時世、それでもこの日替わりの刺身定食、お値段は1320円(税込)だ。
2025/06/22 更新
大分県南部沿岸は、リアス式海岸の入り組んだ地形と、黒潮と瀬戸内海からの潮がぶつかることもあって、美味い魚が水揚げされる。
そんな良好な漁場を持つ佐伯市では、朝に水揚げされた魚を、その日の昼には味わえたりするのだ。
ココたかはらも、そうした新鮮な魚が堪能出来るお店だ。
前回は市場が開いてない日曜日の訪問だったので、朝獲れの魚を堪能するには至らなかったのだが、それでもチダイを松皮つくりにしていて鮮度とは違う魅力で楽しませて貰った。
今回、平日での訪問が叶い、朝獲れ魚の刺身を目当てに佐伯市まで(車で下道1時間超)赴いたのだった。
連日の酷暑で、もしかしたら魚の水揚げも芳しくはないかもしれない。天候が悪く不漁だった時には養殖モノを使うみたいだが、冒頭で触れたようにリアス式海岸のこの地では、養殖も大変盛んであり、かぼすブリやかぼすヒラメといったブランド魚の養殖も行われている。
要は、養殖であっても満足度の高い魚が味わえるのだ。
開店時間と同時に入店。流石に平日の昼前なので観光客や地元の方々も訪れてはおらず、他の客は来ていない。
冷房の効いた座敷の方に案内される。
程なくして、刺身定食が運ばれてきた。店主さんより今日の刺身はチダイとアジと説明を受ける。
どちらも養殖には向かない魚
どうやら望み通り朝獲れの刺身をいただけるようだ。
先ずはアジから手をつける。
店主さんは「まだゴムゴムしてる(身が固い)でしょう?」と言ってたが、個人的にはアジはこのぐらい歯応えがあるのが好みだ。
残念ながら敏感な舌を持ち得ていないので、店主さんが頃合いと考える魚を供されても、果たしてその違いが分かるかは、かなり疑わしい。
そうであっても、私が最上と思っているコリコリした歯応えのアジよりも、美味いアジの食べ時ってのが存在するのなら、そんな新たな感動が味わえる余地があるってのは、楽しみでしかない。
チダイは今回は普通にお造りである。松皮造りにしなくとも、今朝の水揚げならば身の柔らかさや風味も損なわれてはおらず、そのまま手を加えずに出すのがベターなのだろう。
正直私は、真鯛だろうとチダイだろうと、鯛って魚にそれほど魅力を感じてなかった。ブリやハマチ、サーモンなどの分かりやすい魚(刺身)が好きだった。
たかはらで、朝獲れのチダイを食べたから…と言って、そんな私のお子ちゃま舌が、違いを知り鯛の魅力に目覚める…なんてコトは流石に無い。
けれど、美味いと満足は出来る。
ただ悲しいかな、舌からは魚の種類による味の個性と特徴を、その魅力を抽出出来ない。
ただ、身ダレとは違う柔らかさがあり、コレが朝の水揚げから僅かに時間を置いたコトで得られる、新鮮な歯応えと風味の両立なのだろう。
まぁ、自分でも半分は何言ってるのかが分かってないコトはさておき、新鮮な刺身で食べる食事ってのは、「あぁ、美味い…」と声に出してしまう程に、幸せな一時である。