『葉月（8月）の食歩記』Ebisu21stさんの日記

8月は、猛烈な暑さがやっと過ぎたと思ったら、秋雨前線が停滞して各地に豪雨を降らせました。悪天候続きで異常でしたね。日本は亜熱帯になったのではないかと思ってしまいます。残暑もまだまだ続きそうですが、皆さんお体大切にご自愛ください<(_ _)>

さて、8月は暑さにもめげずにかなり食べ歩きました（もちろん良く呑みました）！　良いお店が結構見つかったので紹介しますね。

まず8月のMVR（Most Valuable Restaurant)は、渋谷東急ホテル・セルリアンタワーの40階にあるフレンチ、クーカーニョですね。堂々の満点で、幸せ一杯、桃源郷に行った気分になりました。眺望も素晴らしいので是非お勧めです。

その他のフレンチ・ビストロ部門では素晴らしい店が多かったですね。ほぼ互角です。広尾3丁目にある一軒家のビストロ、エパヌイは、ご夫婦でやってらっしゃるのですが、フランスの片田舎のビストロ風でとても温かみがあって、まったりと時間の流れるレストランでした。西麻布のビストロ・アンバロンもこれぞビストロといった感じの店で、リーズナブルな値段のワインが多く揃えられているという点も加点材料ですね。

神宮外苑の花火を観に行った際に伺った外苑前のフレンチ、レストラン・フォレストも秀逸でした。一番の人気メニューがフォレスト風五島牛カレーライスというので最初は洋食屋さんかと思ったのですが、他の料理も素晴らしく正統派のフレンチでした。それから忘れてはならないのが、恵比寿一丁目のビストロ、アベス。ワインバー的な色彩が強いのですが、7月の食歩記でも紹介した通り、一品一品が美味しくて今や我が家の食堂と化しつつあります。

イタリアン・トラットリア部門でも甲乙付けがたい良い店が多かったですね。その中で頭一つ抜きん出ていたのが恵比寿四丁目のトラットリア、マンサルヴァですね。個人的な贔屓もあるでしょうがここの高橋シェフは天才。毎月メニューは変わるのですが、その独創的な素材の組み合わせにはいつも驚かされます。フレンチのテーストも加えて高橋ワールドを創り出しています。ただ、ここは昼は近所のサラリーパーソン向けのランチが中心なので、やはり夜がお奨めですね。

もう一店、私の大好きな店が、西麻布のリストランテ、トルナヴェント。久し振りに伺ったのですが、素敵なマダムは健在。厳選された素材を使った素晴らしい料理に満喫してきました。白金プラチナ通りの裏にあるイルーチも良かったですよ。シェフと女性スタッフの二人だけでやっておられる小さなお店なのですが、一品一品ものすごい手間をかけているのが良く分かりました。シェフは何事も徹底的にしなければ気が済まない性格なのでしょうね。

それから何と言っても大勢で伺うと断然楽しいのが、目黒駅近くの一軒家トラットリア、ランテルナ・マジカ。料理の美味しさもさることながら、ここの最大の良さはイタリアンらしくワイワイと陽気に食事ができるところです。くれぐれもデートでなんか使わないように（笑）。

新宿三丁目のオステリア・オリエーラはリーズナブルな値段でワインが飲めるダイニングバーといった店なのですが、特にステーキが美味しかったですね。近ければ通い詰めたくなる感じのお店です。神楽坂毘沙門様のはす向かいにあるシーフード・イタリアンのポワソンも良かったです。立地も良いし、シーフードが好きな方には是非お勧めです。

こうして振り返ってみると、8月は圧倒的にフレンチとイタリアンに集中していますね。中華や和食屋さんにも伺っているのですが、ここで紹介するほどのインパクトはありませんでした。

最後に私の大のお気に入りで入り浸っているダイニングバーの2店を紹介しますね。先ずは恵比寿三丁目の交差点にある地中海風料理店SARU Shirogane。何と言っても産地直送の水産物と野菜が美味しいです。我が家は週末の遅い午後に毎度ブランチで伺っているのですが、夜は超混雑するのでなるべく早い時間帯に行くことをお奨めします。もう一店は、恵比寿二丁目のモロッコ料理店レザミダミ。店主のアミさんが一人でやっておられるとても小さなお店。料理もワインもオーガニックでとてもヘルシーです。