『かんづめとお国柄』シヌモノビンボーさんの日記

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こどもじゃあるまいし

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先日、あるSNSを覗いていたら、

高樹町ヘルムズデールのシャシンを整理していたら、ウヰスキー・パスタという品書きがあった。どういうものなのか? 

という質問があり、これに

ウヰスキーを掛けて食べるパスタです。

とか

サーモンとクリームのパスタにモルト・ウヰスキーを振って食べるパスタです。

とかと、いろいろ具体的な意見が開陳され、大いに愉快であった共に、今度当店に伺ったら、是非一つ、注文してえモンであるな、ただしヌキで…

とかと思っているうち、「はっ! 」とひらめいた事があり、自宅の書庫兼納戸に放り込んである、世界中で収集したかんづめの山の中から、添付画像のモノたちを発掘した。

これは英国のScofishブランドのシャケ缶、ならびにサバ缶。

ウヰスキーパスタ同様、クリームとウヰスキーで調味してあるもの、単純にモルト・ウヰスキーに漬け込んであるらしいもの、と、さまざまである。

とにかく、かの地ではウヰスキーを調味料として採用する事は、それほど奇異な事ではないらしい。

と、いうより、もともと土着の調理法というのがあって、これをかんづめに落とし込んでいったらこういう品揃えになりましたよ、という考え方をした方が、より合理であろう。

考えてみればオイル・サーヂンというのも、フランス・ブルターニュの伝統料理から派生したものであろうし、本邦の「さばの味噌煮缶」だって、まず一杯めしやの「さばみそ」があったからこそ、商品化されたものである。

つまり、国々の缶詰を口にすれば、居ながらにして各国料理を味わえる、という強引な言い方も出来、そう考えると缶詰めで食事をすませる、というのも、それほどみじめなものではない

・・・のかもしれない。

さて本日は、コーンビーフの缶詰を前菜に、キャンベルのチキン・ヌードル・スープをすすり、チリ・コン・カルネの缶詰をメインに、というアメリカ郷土食フル・コースでも、愉しみましょうか。
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