むすぬさんのマイ★ベストレストラン 2012

三回目の訪問。
蕎麦で有名な戸隠の更に奥地にある蕎麦屋。
季節の野菜盛り合わせ、蕎麦粥、蕎麦、漬物。
美味しい野菜は生気を注入くれるので、
お疲れモードだった胃腸も癒されて、
勿論味も美味しいので身も心も大満足。
【2012年11月】

〜信州　秋の新蕎麦巡り　その９〜


11:30厳守とか色々決まりごとがあるし、
なんか拘りのあまり客に厳しい蕎麦屋なのかなあと思いつつ、
２名以上で完全予約制だったのでなかなか行く機会に恵まれず。
しかし今回なんとかその機会が出来４名で訪問。

予約の際に奥様がＴＥＬに出られましたが、
道順などを懇切丁寧に説明して下さった。
「なんだ〜全然怖くないやん〜」と一安心。

でも結局よく分からなかったしカーナビでも検索不可の為、
近くにある「グリーンヒルズ小学校」を目的地として近くまで到着。
でも周りは舗装されてない道で同じような木と家しか無いので
ここが何処で何処を通ったのか全く分からない状態でしたが、
とりあえず近くをウロウロしていたらなんとか見付かりました。

11時半を少し回った辺りで奥様がカギを開けて下さり入店。
ログハウスのような店内は４人×３卓、６人×１卓でゆったり。
暖炉もあったりと温もりのあるイイ心地の店内です。
この日の客は我々のみ。

メニューはせいろ（季節の野菜料理と漬物付）と蕎麦掻、そばぜんさいとドリンクのみ。
せいろは正直これだけ見れば高いなあ〜と思う。
でも結果的には味も量も申し分無くお腹一杯の大満足。

最初に出た蕎麦茶がなかなかイケる。
蕎麦茶が美味しい蕎麦屋は蕎麦もなかなか期待出来る。
でも苦手な人も多いらしく最近は蕎麦茶を出さない蕎麦屋も結構あるが。

・【せいろそば】3000円×４
季節の野菜料理の盛り合わせは柿とほうれん草の胡麻和えｅｔｃ五種。
名前が分からないので詳しく書けずスイマセン(-_-)zzz
寒い地域で育った野菜はやっぱ旨いんでしょうね〜甘味が違います！
食感も良く一つ一つが主張しつつも上手くバランスを取りあってます。

蕎麦の実のお粥も自生のキノコが盛り沢山！
それぞれの味が濃いのでこちらも素材の味だけで美味しく頂けちゃいました！
結構この時期になると松本近辺の地場産でも結構色々なキノコ売られてましたけどね。
なんか全然違ったし、蕎麦の実も雑炊はよく見かけるがお粥っては初でした。

そしてお待ちかねのせいろ。
量も多いというわけでは無いが、それなりにある。
見た目も端正でスマートやけど極細やのに力強さがある。
正直一口目すすったとき「ん？かなり硬いぞ？失敗か？」って思った。
でも次第にその食感が喉を通り過ぎて行くにつれて心地良くなってくる。
それにつられて味や香りも段々と込み上げてくる。
極細なのに水切りもしっかりしているし、この食感は初めてやん！
むしろこれだけの硬さがあるから水切りをしっかりと出来るのでしょうね。
そばつゆは甘めで好みとは違うがイイ感じで。
蕎麦湯はポタージュ系でこちらも美味しい。
最後は漬物盛り合わせでフィニッシュ。


・【そばがき】800円
順番は前後するがお粥の前辺りに出てきました。
見た目的には「自分の好きなタイプの蕎麦掻じゃなくね？」て思った。
でも食べてみると丁寧に捏ねられている優しい舌触りと
存分に感じる蕎麦の風味で好みでは無いながらもなかなか満足の一品。
まあ多少好みが分かれそうな蕎麦掻ではありますがね。


・【鄙願】1500円
個人的にこの日本酒超大好き〜。
でもなかなか置いてないし。
何処に行っても高いから貧乏で飲めない〜。


帰り際に奥様と軽くお話をしましたが、
11:30入店にしてあるのは人の出入りによって
落ち着いて食べられないのを避ける為だとおっちゃってました。
店主は厨房に居たままで御挨拶出来なかったのが残念でしたが、
当初のイメージとは違って良さげな感じでしたよ。


ここの店は蕎麦にしても野菜にしても繊細でありながら
力強さを合わせ持つという矛盾が同居している料理。
ぶっちゃけ蕎麦は勿論だが【職人館】よりも
こっちの野菜料理のが個人的には旨い気がする。

まあ稚拙な言葉は何にも伝わらないので是非食べて感じて下さい！
また違って季節に行きたいなあ〜(ToT)/~~~

美味しかったです！
御馳走様でした･･･m(__)m

【2012年11月】

～信州　秋の新蕎麦巡り　その７～

自分の中では一番の宿題店となっていたこちらの店。
今年を逃すと本当に次いつ行けるか分からないので
何が何でも行こうと思い２週間前から予約。

しかし前日になり北信地方で積雪という天気予報目にが入った。
行けるか心配しながらもやばかったらＴＥＬくれるってことだったので、
とりあえず大丈夫だろうと思っていたら当日の朝に車で走り出した矢先にＴＥＬが＼(-o-)／
「今はまだなんとか大丈夫ですが昼過ぎに降るという予想通りになったらヤバいかも」
ということだったので最初行こうと思っていた【せきざわ】を後回しに急ぐ！
まあ結局多少の積雪はあったもののノーマルタイヤでも問題無かったし晴れて良かった～(ToT)/~~~

志賀高原の竜王スキーパークの敷地内にある為
冬は積雪で営業をやっていないらしく、
というよりスキーの時期はスキー客用に営業するだろうから
その無い時期だけ借りてやっている感じ。
なので建物はスキー場によくあるロッヂみたいな感じです。

30分前に着いたので車で待機していると、直ぐ後からカップルが来て店に入って行った。
「あれ？もう食えるのか？」と思い不思議に思ったが、
中では待たせてもらえるみたいやが食べるのは時間通りに注文をしてましたね。
結局この日は我々を含めて平日昼ですが３組の来客。

メニューは蕎麦、蕎麦掻、ピッツァ５種、それにドリンクのみ。
今回は一通り味わえる「山の実セット」を注文。


・【山の実セット】
蕎麦の実の粥（お通し）。
良く見かける雑炊では無く粥と説明されました。
その通りに粒がやや開いたような感じに。
これだけで旨い蕎麦が出てくることを確信！


蕎麦掻はちょっと炙ってあるのかな？
粗いタイプで蕎麦の風味はしっかりと感じられる。
ただ好みかと言われるとちょいと違うかな～。
【ふじおか】や【仲佐】のほうが好みやた。


真打ちである生粉打ち蕎麦の登場～！
この緑がかった蕎麦はなかなかお目にかかれない！
まさに蕎麦が生きている証拠です！
そしてこの弾力というかコシというがとっても素晴らしい！
風味と喉越しを味わえる最高のコンディション！
そして勿論味と風味も文句無し！
水切りもしっかりとされているし技術的にも文句無し！
二枚食べたかったが二軒目があるのでガマンガマン・・・(-_-)zzz


須賀川そばピッツァ
これも今まで食べた薄いピッツァの中では１、２番！
蕎麦粉で作られた生地を焼くことによってまた蕎麦の風味も味わえるし、
上にのった味噌と葱とエノキというシンプルやけど
日本人には実に染みる組み合わせがとっても相性が抜群！


奥様の接客も丁寧で御主人も忙しいながらも
帰り際に顔を出して挨拶して下さいました。

まあ場所的には高速使えばそこまで遠くないし～。
一応事前予約すればもう少しちゃんとしたコースもあるみたいやし。
雪が溶けたら、また風味が一味変わった蕎麦を食べに行きたいです！

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年11月】

～信州　秋の新蕎麦巡り　その３～


岐阜県やん！っていうツッコミは無しで。
松本から日帰りで行ける範囲の蕎麦屋も含む。

我が家の車にもやっとカーナビってもんが付いた。
この秋に色々と巡ることが出来たのは、そのお陰だな。

蕎麦一枚食べる為に朝８時に家を出る。
行先は松本～中津川～下呂温泉。
車を使われる家族からしたらたまったもんじゃないだろうが。

快調に飛ばしてきたので11時前には下呂温泉に到着。
ここに来たのは10年ぶりくらいだろうか・・・。

少し早いが駐車場が無くなると困るので待機。
駐車場は店の反対側に何台かあるようだが、
店の名前が書いてあるのは２台だけ。
他にもあるようだが正確には分からん。

そうこうするうちに開店前になると車が２台、３台と入ってきた。
30分以上前から車中で待っている自分を差し置いて
店の前で待っていた中年夫婦っぽいのが先に入店しやがった！
その後も続々とお客さんが来て結局30分もしないうちに満席になった。
予約に関してはコースのみとなっているのでしょうか？
昼からコースを食べている集まりの方々もいらっしゃった。

店内はカウンター４席、テーブル２卓、座敷席２卓、
それに個室が大小１ずつという造り。
特に極まるものは無いが、小奇麗な感じの良い蕎麦屋。

メニューはそれほど多く無い。
蕎麦三昧というセットもあったが、料理２品とざるという構成。
なので蕎麦をメインに食したいと思い単品で注文することにした。


・【蕎麦掻】1200円
一日10食限定。
この蕎麦掻の香りの凄いこと！
口に入れた瞬間にこれでもかと襲ってくる。
そしてザラっとした粗挽きの舌触りに
蕎麦以上に蕎麦を食べた感覚に陥る。
確かにここの蕎麦掻は素晴らしい。


・【手挽きざる】1050円×２
運ばれて来た蕎麦を見て、まずその美しさに心を打たれた。
勿論盛り方もあるだろうが、蕎麦そのものの色艶に感動。
最初にそのまま→塩→もり汁と順々に味を確かめていく。
蕎麦はやや細めなのだがしっかりと水切りがなされている。
極細まではいかないものの、この手の蕎麦はくっついてしまう可能性があるので
水切りがしっかりとなされておらず、風味が損なわれている店も少なくない。
そしてその食感も今まで食べたことの無い蕎麦の食感。
この平べったい形状がポイントなのだろうか？
もり汁との相性も素晴らしい。
味、香り、形、食感、全てに於いて最高水準の蕎麦。

ただかけそばを食べた後にもう一度食べたくなって注文したが、
その際は１回目よりもやや水切りがお粗末であったように思えた。
丁度店が満席で忙しくなっていたせいだろうか・・・？

因みに稲核在来という奥飛騨や長野県の一部のみで
栽培されている小粒の蕎麦の実を使っている。
小さいので普通の蕎麦よりも大変そうだが、
その分味が香りが凝縮されているらしい。
それを手刈り、天日干し、手挽きという
全てに拘って打たれた蕎麦なのである。


・【かけそば】1100円
こちらも美味しいが、ざるに比べると今一つ。
好みだろうが個人的には柚子は要らない。
かけそばよりはひやかけのほうが合っていたかもしれない。
やはりこちらの店では手挽きざるを注文するのが良いだろう。


・【蕎麦饅頭】250円
こちらも絶品で下手な和菓子屋よりよっぽど旨い。
正に蕎麦を存分に生かした蕎麦屋の蕎麦饅頭。
お土産が出来たならお持ち帰りしたかった。


次から次へとお客がやってくるので忙しそうではあったが、
対応は丁寧で料理を出すタイミングも良かった。

幾つかのレブーに量が少なくて高いと書いてあった。
しかしこれだけの手間暇をかけ、これだけの蕎麦を出す店が全国にどれほどあるだろうか。
量が限られているから、一度に沢山出せば食べられる人数もより限られてくるだろうし。
生意気なことを言うようだが、1050円で高いと思うなら食べるな！と言いたいくらい。
それほどここの蕎麦は素晴らしいものであったと思う。

これだけの蕎麦を出すので一品料理もさぞかし美味しいのだろうが、
今回は一人で伺った為蕎麦のみで終わってしまったのが残念でならない。
場所は遠いがいずれまた必ず再訪を果たしたいと思う。

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年9月】

～信州　秋の新蕎麦巡り　その５～

「新蕎麦は美味しくありません。」

帰り際、店主からそう言われた時衝撃というかビックリした！
長野県民としてはある意味「新蕎麦信仰」みたいなものがあるので。
確かに新蕎麦よりも２～３ヶ月寝かしたもののが美味しいとは言われる。
しかし今回伺ったのは蕎麦としてはまだ新蕎麦になる前の一番不利であろう９月・・・。

名古屋から木曽へ移り住んだ元大手商社マンの店主が、
独学で習得した拘りの蕎麦とは如何なるものであろうか・・・？

松本から木曽方面って高速が無いので一般道で行くしかない。
なので開田高原となると1時間30分以上かかるのでなかなか遠い。
でも一本道なのでそういう意味では楽っちゃラク。

外観だけ見たら蕎麦屋なんて全然分からない。
高原にあるカフェやレストランのような清々しくお洒落な雰囲気。
木々に囲まれた木製のアプローチを一歩ずつ進む度に期待が高まっていきます。
店内はカウンター８席とテーブルが６人×１卓、と４人×２卓。（だったと思います）
かなりゆったりしているので落ち着いて食べられます。

こちらの店も結構有名店だとは思いますが、
場所が場所なので平日昼やし客はわすらだけ。

蕎麦は飯山地方に伝わるオヤマボクチやヤマブドウの葉の繊維など使用。
あくまでメインの蕎麦の風味を損なわないよう最小限。
メニューは10種類の中から日替わりで本日の蕎麦が３種類ほど。
この日はもり蕎麦、おろし蕎麦、いか墨蕎麦の３種。
その他に蕎麦掻と自家製ベーコンがあるくらい。
事前に予約すればコース料理も食べられるみたいですが。


・【極粗挽きおやまぼくち　もり蕎麦】1260円
地元木曽の地で栽培された玄蕎麦を
全く手挽きと同じ挽き方で極粗挽き粉を挽いている。
国内でも一番粗いを言われるほどの蕎麦粉に仕上げる。
オヤマボクチを少々使い、湯ごねもぜず、小麦粉も使わない。
強いコシと喉越しの良さが特徴。
運ばれて来た蕎麦を見て「太っ！」と思わず言ってしまったほど太い。
正直言うとこの手の太めの蕎麦は好みからは外れる。
しかし口に入れ噛んだ瞬間に物凄い香りがブァーと鼻から抜けた。
コシが強いのでしっかりと良く噛む。
そうすると蕎麦の甘味が更に出て来て、香りも溢れて出てくる。
やはりこの少しだけオヤマボクチを入れていることによるコシが決め手になっている。
そんな蕎麦でも喉越しが必要無い蕎麦は無い！と感じた瞬間でした。
もり汁は甘めでしたが、こちらの蕎麦との相性は良かったですね。
完全に「すする蕎麦」では無く「食べる蕎麦」である。
蕎麦をいうよりつけ麺をワシワシと食べている錯覚に一瞬陥ったくらい（笑）
蕎麦湯は超ドロドロ系でした。


・【極粗挽きおやまぼくち　おろし蕎麦】1575円
11～5月だと契約農家の「からいね」を使うが、それ以外は普通の辛味大根らしい。
辛味大根はあまり得意でな無いのですが、これは適度な辛さで美味しかった。
大根の辛味がより蕎麦の甘さを挽きたてますね。


で、帰り際に御主人も表に出て来て下さってお話をしました。
時間があればもう少し話したかったのですが。
わす自身は新蕎麦は美味しいという意見に変わりはありませんが、
それでも独自の拘りを持って蕎麦と向き合っていることが感じられました。

まあただここの蕎麦は好みが分かれることは否めないでしょうね～。
でも一度はあの清々しい空間で美味しい蕎麦を味わっても損は無いかと。
次回はコース料理を堪能してみたいなあ～。

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m

【2013年4月】

友人と三人で出掛けた。
今回は土曜日で混雑を懸念して30分前に到着。
そうしたら案の定程無くして車が続々とやってきた！


・【そばがき】
・【納豆三昧】
・【むらくも】
・【シャーベット】


そばがきは舌触りなどの好みはあるだろうが悪く無い。
変りそばのよもぎもとても色鮮やかで綺麗だ。
何人かが絶賛のむらくもも確かに美味しい。
これだけ買って帰りたいくらいだ。
美味しいけど、蕎麦自体は好みと反するって感じでしょうか。
まあそれは仕方ないことです。

---------------------------------------------------------------------------------------------

【2012年11月】

〜信州　秋の新蕎麦巡り　その８〜

一年ぶり二度目の再訪。
【山の実】からの２件目。
大体30分くらいで着いちゃうのでハシゴには最適。
てかこのハシゴ蕎麦好きからしたら最強過ぎるでそ！
平日昼とはいえ時期的なものもあるし、小布施の近くやし。
スゲー混んでないことを祈りつつ車を飛ばす。
着いた時は満車やったけど入れ替えだったらしく
間もなくお客さんがスッと引いてくれたのでラッキー！

店内は靴を脱ぐスタイルでテーブル席もゆったりしててイイですよ。

メニューは蕎麦単品もありますが、「○○三昧」という蕎麦三枚が
セットになったものが何種類かあるので、色々食べられてオトクです！
後は単品料理や予約制のコースもあります。


・【三昧そば】1400円
生粉打ち、変わり、あら挽の三種。
生粉打ちは蕎麦粉100％の蕎麦。
ん〜、味、香り、喉越しとも申し分御座いません。
変りは蕎麦の実の澱粉に季節のモノを打ちこんだ蕎麦。
今回の変りは胡麻の蕎麦で、麺は黒みがかっていて透き通っている感じ。
胡麻の風味がこれでもかってくらい感じられ、生粉打ちより更に喉越しが増していた。
あら挽は丸ヌキを粗く挽いて小麦粉を少し入れてある。
やっぱあら挽好きとしてはこれが一番好みですな〜。
そばつゆもキリっとしていて素晴らしい〜。

・【茜　三昧】1800円
生粉打ち、変り、鴨南の三種。
生粉打ちと変りは上記の通り。
鴨南は出汁の色は薄いですが、とても上品で洗練されている。
柚子もだいぶ効いておりましたが個人的にはそこまで柚子は無いほうが好きかも
淡いピンク色をした鴨も程良い脂のノリで美味しく頂けました。


てゆーかさ、食べログやから多少の点数差を付けてみたり、
違いを粗探しして無理やり書いてるやけどね、どの店も美味しいの。
ぶっちゃけ馬鹿舌でそんな違いも分からんし。
どうしても１件目より２件目のほうがインパクトが薄れちゃうかもやしね。

やっぱ旨い蕎麦を打つ店は料理も旨いだろうなあ〜。
個人では限界があるので誰か一緒に行きましょう！

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年3月】


【そば屋しみず】からの二軒目。

ここ数年で松本市内にも結構蕎麦屋が出来たんやけど
それでも本当に美味しいと言える店はごく僅か。
この近辺の蕎麦屋であまり知られていない店を開拓したいと思い
実際に伺ってもいるのだが納得出来ない店も多く
最近そういうのも躊躇する時期が続いていた。

そんな中、こちらは「空とぶ黒メダカ」様の高評価ぶりが気になり訪問。
勿論店の名前くらいは知っていた。
しかしレブーもそれまでは１件しか無く特に惹かれる部分も無かったので
いつか行くかもしれないなあ～とは思いつつ・・・。

場所はなんと言えばいいのだろうか。
地元の人なら「並柳小学校」のすぐ裏手と言えば分かるのだろうが。
県外の方なら食べログの交通手段に書いてある通りに来るのが一番かと。

手前の座敷に４卓と奥にカウンター４席とこじんまり。
でもＯＬさん達は座敷の仕切りの奥にある隠し部屋のような座敷に入って行った。
それが宴会用の６～８人くらいの座敷なんでしょう。

雨の降る平日の少しお昼を過ぎた時間。
常連さんに近所のＯＬさん達、小さいお子さん２人連れの父親、そして我々。
まだまだ穴場という感じで落ち着いて食べられるのがとても良い。

メニューは至極真っ当であり王道なのだが、
所々にこれはと思わせるようなメニューもあったりしてなかなか面白い。
まあ今回は氏のレブーを見ていたので注文するものは既に決まっていたが。


・【普通ざるそば＋ミニ玉子丼】900円
・【たぬきそば】950円


お通しにちょっとした煮物が出てきたのだが、これがまたなかなか。
徐々に期待が高まっていく助走に相応しい伏兵。

程無くして蕎麦が運ばれてきた。
こちらの蕎麦は御主人が自家栽培から全て一人で行うという拘りぶり。
なんていうんやろうな・・・旨く言えないんやけど、
蕎麦粉やなくて蕎麦自身の旨さっていうのかな。
やっぱり蕎麦も好みや流行りで色々と変わってくるんやろうけど、
そんなものには揺るがない旨さというかなんというか・・・。
なんか悟りを開きそうな感じの蕎麦（笑）

そして汁が辛目でこれまた相性が宜しい。
細いのでスルスルと喉に入っていく。
蕎麦屋の９割が「蕎麦の味＞汁の味」という中でこちらはそれを感じさせない。

更にこれまた玉子丼がいやはや何とも・・・。
何より汁の旨さに於いてのものなんでしょうが、
玉葱の甘さとの調和も見事やし、玉子の具合も筆舌に尽くし難い。
卵も勿論きっと良い物を使っているんでしょうね。
これこそが玉子丼の真の姿ではないでしょうか！

ざるそばも思いの外大盛やし、これで900円とは何とも心強い。


続いてはたぬきそば。
まず見た目が美しい。
食欲をそそるとか、彩りが素晴らしいとか、そんな生易しいものではない。
これはもはや芸術であり、アートなのだ。
たぬきそばの在るべき姿がここには在る。
ちょっと汁をすすってから柔くなった蕎麦をスルスルっと。
蕎麦も然ることながら汁の旨さに改めて感心した。
揚げかすが入った汁で杯を傾けたいところだったが・・・。


そして最後に蕎麦掻きのデザートなんてものまで出して頂いた。
ふわりふわりとした蕎麦掻きに生クリームのようなものがかかっている。
これだけでも超絶な旨さで本末転倒だが、これだけ食べに来てもイイくらいの旨さ。


御主人や奥様とは特にお話をされたわけではないのだが、
とても居心地の良い雰囲気を作られているなあと思った。
細部にまで気を配って無ければお通しやデザートまであれだけのものは出せないだろう。

帰りがけにＯＬさん達が注文したと思われる投汁蕎麦を見て
「いつまでやってますか？」と奥様に伺ったところ「５月の連休辺りまで」と返答が。
しかしそれまでに帰省する余裕が無くどうやら今年は食べられそうも無い。
それだけが今年の心残りになってしまった・・・。

ＨＰも見たのだがここのコース料理もとても旨そうだった。
いつの日か面々を率いてこちらで酒盛りしたいものだのう～。

美味しかったです。
また伺います。
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年3月】

【木挽庵】からの二軒目。
帰り道で良い店が無いかと検索していたところに挙がったのが「木挽庵」とこちらのお店。
ほんとは【慈久庵】に伺いたかったのですが、あえなく定休日・・・($・・)/~~~
そんなこんなで竹やぶ系列の中では一番評価の高いこちらへ。

竹やぶって言ったら知らない人がいないくらいの名店中の名店。
柏本店、箱根、千住、手取川にあるし、（他にもあるかもしれないが）
竹やぶ出身の方々がやっている名店も数多い。

場所は守谷市なのでほぼ千葉県との県境近く。
高速やと谷和原ＩＣからそれ程遠くない場所。
名前の通り鬼怒川沿いにあり、周りには竹やぶが生い茂っております。
最初「鬼怒川　竹やぶ」ってあるから栃木の山奥にあるのかと思ってました(笑）

そんな風情のある場所に建てられた趣のある純和風の一軒家。
店内はテーブル席が４卓に、座敷の大小個室が２部屋で、
仕切り外すと15人くらいとか結構入れそう。

14時半くらいの訪問でしたがテーブルは満席。
座敷の４人テーブルの個室に通されました。

混んでいたからでしょうか？
若い御夫婦お二人でやっている感じでしょうか？
ちょいと急いでいたこともありますが
予想よりかかり20分ほどして運ばれてきました。


・【天せいろそば】2100円
蕎麦は細打ちの田舎。
力強いコシが鮮烈な喉越しを生み出す。
蕎麦の香りも良く何より蕎麦自体の味がハンパない。

とにかく一番感動したのが汁。
正直拙いながらも蕎麦を食べ歩いた中で一番でした。
辛目のスッキリとした味わいで後から追いかけてくる節の存在感が際立つ。
言うなれば、王者の貫禄・・・と言ったところでしょうか。
まあこんなもん説明出来んから食べに行って下さい（笑）(~_~)

天麩羅は海老のかき揚げと茄子。
天麩羅屋の天麩羅と蕎麦屋の天麩羅は違う。
どっちが旨いということもないと思う。
でもこちらは蕎麦屋の天麩羅としては素晴らしい。
衣の具合もとっても良いし、芝海老の素材も申し分ない。

・【鴨せいろそば】2100円
鴨がとにかく旨い。
厚めに切られた鴨はしっとり、噛むと旨味がジュワ～。
鴨せいろは好きなので結構よく注文するが
これも今まで食した中で一番ではなかろうか。
それに火を入れると丸みを帯びる汁も好きだ。
ホントはコレをすすりながら杯を傾けたかったのだがね～(~o~)

・【辛味おろしそば】1070円
食べていないので分からんっす。

・【にしんそば】1580円
丁寧に炊かれた鰊は小骨一本さえも感じさせない柔らかさ。
やっぱ汁が旨いなあ～この角がとれた感じがいいなあ～。
超舌に旨し！


先程伺った【木挽庵】と連食したので違いがはっきり分かる。
王者の風格がどんどんと波になって押し寄せてくる。
王者と言っても過言では無い一軒。
勿論「木挽庵」が美味しくないと言っているわけではない。
実際、蕎麦は「木挽庵」のほうが好みやったりするし（笑）
それに相性もあるから「木挽庵」の蕎麦とこちらの汁を合わせればイイってもんじゃないし。

遠いけどまた行きたいなあ～。
その前に【竹やぶ　柏本店】にも行かないとな～。
まぢ美味しかったです。
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年1月】

【一喜】に伺った後、折角こっちまで来たしハシゴでもすることに。
軽く飲みたかったのでツマミが旨そうなこちらに伺うことに。

石神井公園駅南口から徒歩３〜４分。
商店街を抜けて小道を入ったとこにあり、直ぐ近くには【讃岐うどん うたた寝】が。
こちらの場所は庚申塚に移転した【手打ちそば　菊谷】があった場所。
で、その菊谷のお弟子さんであった御主人がこちらで新たに開店。

店内は手前にカウンター９席、奥にテーブルが少々。
落ち着いた雰囲気で客層も良さげなのでゆっくりと昼酒を楽しめそう〜。
13時半頃伺ったらカウンター１席残すのみでギリギリ滑り込んだ感じ。
14時過ぎたら殆ど帰られましたが人気店なんですね〜。


・【そばの実おひたし】お通し
・【自家製鯖の燻製】350円
・【九条ねぎのぬた】350円
・【産地別利きそば二種（もり）】1000円

・【菊姫　鶴の里　熱燗】500円


ツマミは日替わりで基本的に10数種類が350円。
量も一人前になっているのでとってもイイ！
酒も少量から色々な面白い日本酒が揃っていて迷うな〜。

なんしろ自家製鯖の燻製が超良かった〜！
燻し具合がかなり酒欲をそそる。
身もしっとりしていて旨味が凝縮な感じで。
九条ねぎのぬたもとっても甘い葱で美味しかったけど
葉の部分は甘かったけど茎の部分は結構辛かったので
もう少し火が通ってるといいかな〜なんて。
でもまあこれは好みの域になってしますから仕方ないか〜。

因みに菊姫「鶴の里」はIWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ） 2007」
において日本酒部門の審査が行われ一位になった日本酒なんです〜。

蕎麦は名前の通り二つの産地の蕎麦を提供してくれる。
メモ忘れで何処の産地の蕎麦かは忘れてしまったが
いずれも味、香り、喉越しが申し分なく個人的にも好みの蕎麦。


店主の心意気も感じられ昼酒をするにはとても良い。
次回は店主の目の前に座って色々と話をしながら飲んでみたい。

美味しかったです。
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012円11月】

～信州　秋の新蕎麦巡り　その１０～

※不覚にもデジカメを忘れてしまい、携帯での撮影です・・・。

【かじか亭】からの２件目。
下道で20分ちょいと意外と近い。
でも松本からやと新井の近くやから結構遠い。

岐阜県下呂温泉の【仲佐】のＨＰを見ていた時にリンクが貼ってあった。
どんな蕎麦屋だろうと思い覗いてみたら
その名の通り貴重な「こそば」を使った蕎麦だと知る。
蕎麦好きとしては行かなあかんやん！ってことで行ってみた。

店内は４人×３卓、小上がり４人×２卓で
テーブル小さいから４人で座ったらちょいと狭いかも。

メニューは蕎麦、饂飩、そして夏季限定のひやむぎ。
それの天ぷら、おろし、かけｅｔｃフツーの蕎麦屋と変わらず。
お酒はあるが単品料理は無い。


・【妙高ユキえび天ざる蕎麦】1400円
ここんとこ細い蕎麦が続いていたのでやや太く感じたが、
個人的にはこのくらいの太さが一般的でしっくりくる感じ。
ムラが無く綺麗に揃った蕎麦は見ていて清々しい。
やはりこそばの特徴である甘味がスゴイ！
丸みを帯びた優しい甘さだ。
オヤマボクチを使っているのでコシも良い。
そばつゆはまあまあ。

妙高ユキえびは「海洋深層水と秀峰、
妙高山の豊かな雪解け水にて
のびのびと育ち、薬品を一切使わず
稚エビから国内で育てた安心・安全な国産エビ」だそうです。
小振りな海老なので２尾くっつけて揚げてある。
海老の代名詞である「プリッ」とした食感は無いものの、
濃厚な味や甘味、独特の優しい食感が素晴らしい～。


二代目だという若店主が接客と調理をこなしていた。
20分前に着いて駐車場で待っていたら
若主人が車まで呼びに来て下さって10分くらい早く開けて下さった。
とても丁寧な接客で好感が持てた。

なかなかここまで足を運ぶことは難しいが
お取り寄せもやっているので是非一度試してみたいと思う。

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m

【2012年11月】

～信州　秋の新蕎麦巡り　その２～

相変わらず煮物が旨いので皆の箸が止まらない。
鮎も必食の美味しさで丸々と大きな鮎ですが
じっくりと焼かれていて身がほっこり、頭から尾まで全て食べられます！
蕎麦もガッツリ盛られてきて気にせずにガツガツ食えるのがイイね～（笑）
自家栽培してるっていうからこれまた素晴らしい～。
気持ち太めで所々太さや長さが違うけど、そんなこと気にする店ではありません！
もり汁は甘めでちょいと好みに合わないので塩を頂いて食しました。

今回は土曜日に伺ったのでバタバタしていたのと、
お通しが前より一品少なかったのが、ちと残念でしたが。

近所の民と思われる人は松茸御飯食べてたし土瓶蒸しもあるみたい。
次回伺う時はもっと鹿肉とか色々食べてみたいなあ～。
でも道が山道で超狭いから冬を越してから行こう～（笑）

---------------------------------------------------------------------------------

【2012年5月】

始めに言っておきますが、ここスゴイです！（笑）

最近重宝させて頂いております（笑）空とぶ黒メダカ様の
レブーを拝見し是が非でも行きたかったお店。

道がとても分かり辛いという事前情報を得ていたので
当日はかなり早めに家を出発してみた。

家から143号線を道なりに進み、岡田を抜け、大口沢の信号を越え、
信号の名前は分からないが、セブンイレブンが見えたらその手前の
信号を左折、また302号線を道なりに進むと会田地区の辺りに出る。
そうすると会田宿の辺りで「ほそばら」の看板が出てくるので、それを頼りに・・・。
でも県外の人なら・・・ってか市内の人でもかなり迷うかも。
途中スゲー細い道とかで対向車来ないようビビリながら運転（笑）
まあ確かに分かり辛いがちょこちょこ出てくるのでそれ程心配は要らないかも。
なので11時半の予約＆開店なのに11時５分に着いてもうた。

駐車場に車を停め、高台にある店に階段を上って向かう。
昔ながらの家って感じでへえ～って感じ（笑）
玄関前をウロウロしていると煮物が入った大きな鍋を持ってお母さんが出てきた。

「あら～もう着いちゃったの～？」
「すいません～外で待たせてもらいます～」
「いいよいいよ、中に入っちゃって～」

ほんとにお母さん家に来たって感じで（笑）

お店は一階と二階、母屋があって勿論全て座敷（ﾊﾗｷﾂｲ･･･）
松本近辺を舞台にした「神様のカルテ」という映画のポスターが貼ってある。
話を聞いたところ、この店も使われたらしく、加賀まりこさんや泉ピン子さんと
一緒に撮影されていた写真が置いてあり見せてもらいました。

ま、そんなこんなで話を戻すと、とりあえず座ると早々にお茶と煮物、沢庵が置かれた。
煮物は里芋、人参、蕗、蒟蒻、牛蒡、椎茸etc・・・とても具沢山！
醤油が強すぎず具から出た出汁が凝縮されていてとっても美味しい～。
てか椎茸が超ウメーーーーーーーーーーーーーーーーー！

続いて出てきたのが鮎の塩焼きとキャベツの浅漬け。
鮎は養殖なんやろうけど、とってもぷっくりと丸々と太っていて大きい～。
香りがとっても良く、身もほっこりしていて美味さが凝縮されてます！
火の通り具合も秀逸で、頭以外は骨もそれ程気にならずに全部食べられちゃいます～。
キャベツの浅漬けもよ～く冷えていて夏にはピッタリ！
揚げたニンニクが入っているので、ちょっとしたピリ辛感がビールに絶対合う！
ちょっと塩が強めなんやけど、その分キャベツの甘味が際立って美味しい～！

更に別注しといた山菜の天麩羅。
タラの芽、コシアブラ、ユキノシタ、ピーマン・・・だったかな？
ちょっと衣が水っぽかったけど薄めで美味しかったです。

で、やっとこさ真打である蕎麦の登場です（笑）
てかなんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー！
写真の笊は二人前なんやけど、フツーの蕎麦屋と比べると大体一人前三倍はあるな（笑）
蕎麦は割と太めで結構バラバラな太さ・・・やけどなかなか旨い～。
正直そこまで期待してなかったんやけど、これはちょっと良かったね。
ただ汁がちょっと合わなかったな～。
辛さの中にも甘さや風味が欲しかった感じで。
なので天麩羅に出してくれたゲラントの塩で食べたら、これまた絶品！（笑）

最初の一枚食べ終わる頃に「もう一枚どう～？」と聞かれたので
「是非頂きます～」的な感じでしっかりと堪能させて頂きましたよ、なう。


お母さんもお父さんもとても気さくな方で色々な話をして下さったり、
帰りがけに母屋にウエディングドレスや着物など色々と飾ってあったので
それを見ていたら色々と案内して下さったり、とても居心地良かったです。

流石に平日昼なのでお客は２～３組とまばらでしたが、
後から来たオサン三人組が昼から酒盛りをしてました。
そん時に出たお通しが煮物や漬物の他に枝豆やキノコおろしもあって
それが超旨そうやったので次回はゼッテー飲むぞ！
だから誰か運転ヨロシク＼(◎o◎)／！

勘定は蕎麦が一人前1000円×２、鮎400円×２、山菜天麩羅500円。
なんという安さＣＰなんでしょうか！

蕎麦と鮎はレギュラーメニューらしいですが、
事前に注文しとけば時期によっては鹿刺し、鍋、松茸の土瓶蒸しなど、
色々な料理があるみたいなので是非是非また伺います！
ってか事前予約必須なので是非宜しくお願いします！
まああそこまで行ってやってなかったらむなかなやな（笑）

美味しかったです！
御馳走様でした・・・m(__)m