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美味い串揚げとキャラの濃いオーナー。昭和レトロな串揚げ専門店が面白い!
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2017/10/31 更新
The Hawaii's Best Restaurants
エイ出版より
カウンター越しに「最近どうなの〜?」なんて
ガード下の居酒屋みたいなスタイルが心地よい。
どこかホッとする、なのにちゃんとしている、
だから思わずこの店に、ついつい僕は足が向く……。
そもそもあまり揚げ物を食べない僕なのだが、開店当時に足を運んでから妙にハマってしまい、ことあるごとに訪れる串かつ専門店がある。カウンターの角を陣取って、胃もたれしない美味い串揚げをつまみながら、キャラの濃い日本人オーナー・コウイチとのたわいない会話をする時間がなんとも心地いい。『フジヤマ・テキサス』は僕にとって、美味しいものを、ゆるーくハワイで楽しめる、貴重な場所なのだ。
もともと地元の調布でウェスタン調アメリカンダイナーの店長を10年ほど務めていたというオーナーのコウイチ。彼は当時社会現象まで起こした人気漫画『NANA』で、実在するレストランの店長としてキャラに起用された有名人である(笑)。そんな彼が、突如昭和な串カツ屋になりたくなったのだから、この時点ですでに面白い。
「当時はドレッドヘアをニット帽に入れて仕事するようなアメリカン被れな若造だったんですが、その反動からか、昭和な居酒屋がやりたくなっちゃって。中目黒にある串カツ屋で何年か働いて、串かつ屋のいろはを教えてもらいました」
そして2011年、調布に立ち呑みの串カツ屋をオープン。『フジヤマ・テキサス』というユニークな店名と「タランティーノの映画に出てくるような、フジヤマゲイシャとか、ハラキリとか、ああいう〝外国人の勘違い日本人〞みたいなイメージのアヤシイ感じにしたかった」というコンセプトが客を呼び、1号店は現在も日本で健在だ。
「昔からハワイが好きで、いつか住みたいって思っていたんですが、遊びに来たとき冷やかしで物件を見て、気づいたら店を出していました(笑)」
正直僕も、これほどまでに勢いでハワイにレストランをオープンした日本人オーナーは見たことがない(もちろんそれで成功したオーナーも見たことがない)が、それも彼ならではのところ。英語もできず知り合いもいないハワイで店をオープンしたのが2016年。
先日の『フジヤマ・テキサス』1周年記念には常連のロコたちが花束を抱えてお祝いに駆けつけてくれるほど愛される店に成長しているのだから、彼にはやはり、人を惹きつけるものがあるのだ。
ついオーナーの人柄を優先してしまったが、人気の大前提となっているのは、この店の串揚げ。本当にここの串揚げは胃にもたれないし、美味いのだ。その理由は、他ならぬコウイチの串揚げに対するこだわりにある。
「あっさり軽いけど風味が弱い米油に、揚げ物のコクを生むラード、それにキャノーラ油をオリジナルブレンドして揚げ油にしています。それぞれの比率は……秘密です」
自身で細かさを調整しているという生パン粉や、揚げる食材に応じて工程を変える衣付け。さらに日本からわざわざ取り寄せているという日の鳥ソースなど、そのこだわりはディテールにまで及ぶ。揚がるタイミングはもちろん素材次第だが、揚げているときに出る
気泡の具合や、菜箸で素材をつかんだ時のバイブレーションでその具合がわかるというから、串揚げ職人としても、確かな腕を持っているのだ。
僕がオーダーするいつものメニューは、三角バラにシュウマイ、玉ネギ、レンコン、山芋などの野菜全般。野菜系はポン酢、山芋は塩、串かつは自慢のソースで食べるのがおすすめだ。ハワイで串揚げ!? と言いた
くなる気持ちもわかるけれど、美味くてもたれない串揚げとコウイチに会いに、ぜひ一度は、訪れてみてほしい。