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三ツ星から屋台まで
本田 直之 グルメ著名人グルメ著名人
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1回
2017/12 訪問
ダウンタウン×メキシカン?! 世界が注目するメスカルをハワイでいかが？
The Hawaii's Best Restaurantsエイ出版より心地よいオープンテラスでタコスを片手にグラスを傾ける。その主役は、世界的にも注目を集めるメキシコ特産の蒸留酒メスカルだ。 近年ハワイにもさまざまなスタイルでお酒を楽しめる店が増えてきたが、その中で僕のお気に入りの一つになっているのが、2016年10月、ダウンタウンの一角にオープンした『アンコール・サルーン』だ。「今うちで扱っているメスカルは23種ほどなんですが、メスカルの主要産地でもあるオハカで作っているエル・ホルゴリオ全種を中心に、代理店を通していろいろなブランドのものを仕入れていますよ。実は、最近までまたLAに行っていて帰ってきたばかりなんですが、あっちでもたくさんのメスカルバーに通いました」 ハワイ生まれだが、幼い頃にテキサスに引っ越し、学生時代から飲食業に携わってきたオーナーのダニエルが語るとおり、この店最大のウリは、何と言ってもメスカルだ。最近クラフトビールやナチュラルワインに続くカタチで世界的にブームがきているメスカルとは、成熟するのに20〜25年かかるというアガベを原材料として、昔ながらの製法で丁寧に作り込まれるメキシコ特産の蒸留酒。ほんの2年ぐらい前まで、ハワイでは3、4種しか見かけたことがなかったが、この店のおかげで、上級の美味しいメスカルが飲めるようになった。 今までになかったダウンタウン＋メキシカン＋メスカルというコンセプトもユニークだし、1886年に建てられた歴史ある建造物を生かした店には開放感のあるパティオまであり、メキシカンビールやテキーラ、メスカルを啜りながらタコスやナチョスをツマミに……というスタイルは、学生時代のアルバイトをきっかけに、すっかりメキシカン好きとなった僕にとって、食事に行く前や2軒目、3軒目に立ち寄るのにぴったりなのだ。 ちなみにメスカルには必ずオレンジとワームソルト（メキシコの珍味グサーノをローストして砕き、塩とチリをミックスしたもの）が添えて出される。まずはメスカルで軽く口の中を潤わせたら、次にオレンジにワームソルトをまぶしてかじり、またメスカルに戻るというのが基本的な飲み方。多種多彩なフレーバーがあるメスカルは、こうやって少しずつ、いろいろ試すのが楽しいのだ。ツマミはシェアするのにちょうどよいナチョスやタコスセット（タコスは特にカルニタスが美味かった）がおすすめだ。「テキーラは、自分が本当に美味しいと思うフォルタレサやシエテレグアスを置いています。プレミアムテキーラは、ちびちび飲むのがいいですよ。ニート（ストレート）で少しずつ……ね。あとはハウスマルゲリータと、フレッシュなグレープフルーツジュースと合わせたカクテル、パロマもおすすめです。暑い日にオンザロックで塩と一緒に。中庭で太陽を浴びながら飲むのも最高ですよ」 いつか故郷であるハワイで、自身も大好きなメキシコ料理店を出したいと思って数年前にハワイに戻ってきたというダニエル。彼と話していると、自分の好みをベースに一つひとつ仕入れにこだわりを持ち、丁寧に選んだものをそろえているのがよくわかる。「好きこそものの上手なれ」ではないが、やはりいい店はオーナーのバックグラウンドが、こだわりとして反映されていくものなのだ。 今でもハワイNO .1のメスカルラインナップを誇る『アンコール・サルーン』だが、現在のポジションに満足することなく、ダニエルはまだまだこれから新しいメスカルやテキーラを仕入れていくという。日差しの強いハワイで、まだ陽があるうちにタコスをツマミに中庭で楽しむメスカルは最高！ ぜひ試してみてほしい。
2017/12/11 更新
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The Hawaii's Best Restaurants
エイ出版より
心地よいオープンテラスで
タコスを片手にグラスを傾ける。
その主役は、世界的にも注目を集める
メキシコ特産の蒸留酒メスカルだ。
近年ハワイにもさまざまなスタイルでお酒を楽しめる店が増えてきたが、その中で僕のお気に入りの一つになっているのが、2016年10月、ダウンタウンの一角にオープンした『アンコール・サルーン』だ。
「今うちで扱っているメスカルは23種ほどなんですが、メスカルの主要産地でもあるオハカで作っているエル・ホルゴリオ全種を中心に、代理店を通していろいろなブランドのものを仕入れていますよ。実は、最近までまたLAに行っていて帰ってきたばかりなんですが、あっちでもたくさんのメスカルバーに通いました」
ハワイ生まれだが、幼い頃にテキサスに引っ越し、学生時代から飲食業に携わってきたオーナーのダニエルが語るとおり、この店最大のウリは、何と言ってもメスカルだ。最近クラフトビールやナチュラルワインに続くカタチで世界的にブームがきているメスカルとは、成熟するのに20〜25年かかるというアガベを原材料として、昔ながらの製法で丁寧に作り込まれるメキシコ特産の蒸留酒。ほんの2年ぐらい前まで、ハワイでは3、4種しか見かけたことがなかったが、この店のおかげで、上級の美味しいメスカルが飲めるように
なった。
今までになかったダウンタウン＋メキシカン＋メスカルというコンセプトもユニークだし、1886年に建てられた歴史ある建造物を生かした店には開放感のあるパティオまであり、メキシカンビールやテキーラ、メスカルを啜りながらタコスやナチョスをツマミに……というスタイルは、学生時代のアルバイトをきっかけに、すっかりメキシカン好きとなった僕にとって、食事に行く前や2軒目、3軒目に立ち寄るのにぴったりなのだ。
ちなみにメスカルには必ずオレンジとワームソルト（メキシコの珍味グサーノをローストして砕き、塩とチリをミックスしたもの）が添えて出される。まずはメスカルで軽く口の中を潤わせたら、次にオレンジにワームソルトをまぶしてかじり、またメスカルに戻る
というのが基本的な飲み方。多種多彩なフレーバーがあるメスカルは、こうやって少しずつ、いろいろ試すのが楽しいのだ。ツマミはシェアするのにちょうどよいナチョスやタコスセット（タコスは特にカルニタスが美味かった）がおすすめだ。
「テキーラは、自分が本当に美味しいと思うフォルタレサやシエテレグアスを置いています。プレミアムテキーラは、ちびちび飲むのがいいですよ。ニート（ストレート）で少しずつ……ね。あとはハウスマルゲリータと、フレッシュなグレープフルーツジュースと合
わせたカクテル、パロマもおすすめです。暑い日にオンザロックで塩と一緒に。中庭で太陽を浴びながら飲むのも最高ですよ」
いつか故郷であるハワイで、自身も大好きなメキシコ料理店を出したいと思って数年前にハワイに戻ってきたというダニエル。彼と話していると、自分の好みをベースに一つひとつ仕入れにこだわりを持ち、丁寧に選んだものをそろえているのがよくわかる。「好きこそものの上手なれ」ではないが、やはりいい店はオーナーのバックグラウンドが、こだわりとして反映されていくものなのだ。
今でもハワイNO .1のメスカルラインナップを誇る『アンコール・サルーン』だが、現在のポジションに満足することなく、ダニエルはまだまだこれから新しいメスカルやテキーラを仕入れていくという。日差しの強いハワイで、まだ陽があるうちにタコスをツマミに中庭で楽しむメスカルは最高！ ぜひ試してみてほしい。