大ヒットとなっている単行本「永遠のゼロ」を買ってみた。
朝晩とこつこつ読んで約5日で読み終えた。
かなり泣けた。これは名作だと思う。
軍国主義、さらにはマスコミにまで踊らされた一億日本国民達。
罪のない人間が、お国のため、天皇陛下のためと次々に
勝目のない戦争に、まるで消耗品のように駆り出されたという事実。
果たして国のためと喜んで戦争に行った若者が一体どれほどいたのだろう。
親や妻、兄弟、子供、恋人と別れ自らの命を捧げる心境たるや
どれほどのものだったのだろうか。
戦争は最大悪だと思う。
そして今は平和すぎる日本。
もちろんどうであれ平和すぎる方がいいに違いない。
けど思うのは…恐らく家族のために一生懸命に生きていこうとする力は
当時は今と比べられないものだったのではないのか。
絶対に忘れてはならないこと。
多くの若い命が散り、多くの悲しみがあったこと。
そして今の自分があることを。
命は授かったもの。一人に一つだけ。
その授かった命を命令という形で捨てなければいけなかった戦争。
命がここにあるのなら、どんな辛いことがあっても乗り越え、
そして一日一日を大切に過ごしていかないといけないな。
そういう思いで一杯になる一冊となった。
映画も行こうと思うけど…んん。
本と映画ってギャップがハゲしいことがままあるからなぁ。。