negifafaさんが投稿した日本料理 たかむら(秋田/秋田)の口コミ詳細

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日本料理 たかむら秋田、泉外旭川/日本料理

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2018/10 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

日本料理たかむら。江戸料理の神髄が秋田で楽しめる

江戸料理の神髄が食べられる店が秋田にあると聞いて。つてを辿って予約してもらい伺ってきたのは「日本料理 たかむら」。完全予約制、加えてほぼ会員制になっているようなので、有難い機会をいただきました。

ホテルやレストランが途切れ、住宅街に入りそうな落ち着いた辺りに店を構えるこちらのお店。心躍らせながら店に入ると、木を中心とした落ち着いた、それでいてオープンキッチンの活気も伝わってくる素敵な空間が広がっていました。

キッチン前のカウンター席に案内してもらい、まずは八寸をいただきます。スタートから見事な美しさ。特に好みだったのは、岡山から届いた蝦蛄のふわっとしながらも締まった身の食感。そしてこだわりの、かすべ。江戸風に醤油ベースで作ったという一品は、じんわりと口の中に旨みが広がっていきます。

続いて「九十九里から届いた蛤」を。秋田だけでなく人口が減る地方では一般的に食べ手も絶対数が減っているので、なかなかいい食材が届かなくなるそう。そんな中、久しぶりに届いたという大ぶりな蛤は、プリッとした身の弾力がたまりません。

さらに「香茸の茶碗蒸し」。これ、見た目はなんとも地味なんですが(失礼!)、風味がたまりません。名前の通りの素晴らしい香りを放つ香茸を餡にして、北海道の百合根を噛みしめます。喉の奥にすーっと届く熱々の餡とその香りが、喉を通じて体中を癒してくれるようです。

お椀が続きまして「豆腐がゆのお椀」を。舞茸・松茸・網茸・しめじの4種のキノコを用いています。これもその香り豊かさにまず驚きますが、主役は何といっても豆腐。賽の目状に細かく丁寧にカットしてあるので、豆腐が粥として、さらりと他の食材を引き立てつつ、それでいて柔らかくサラリと喉の奥へと通っていく、この体験はなかなか味わえませんねぇ。驚きの連続です。

お造りは「黒鯛・鮪・アオリイカ」です。特に鮪はまるで霜降りの肉のような脂ののり具合。口の中でとろける、なんて表現がチープすぎる程、滑らかに、口の中に広がっていく感覚です。

そしていよいよメインのスペシャリテ。「朝締め比内地鶏の首皮包み焼き」です。内臓以外の比内地鶏の部位全てを首の皮に詰め込んで焼き上げるもの。目の前の炭台で最後の仕上げを丁寧に、本当に丁寧に焼いてくれます。まずここまで大きな首の皮を使えること自体が稀有なのだそう。

カットしてくれて断面をみてみると、焦げ目のついた皮と中の少しピンク色の残る具の対比に見とれてしまいます。様々な部位を中にびっしりと詰め込んでいるので、多様な食感や味が楽しめるんです。これは今まで食べたことがない味わい。特製の辛味噌を少し付けて食べるもよし、そのまま食べるもよし。ジューシーさとカリッと焼きあがる皮の香ばしさに心を奪われてしまいました。

そろそろ〆に近づいてきまして。「龍願穴子」です。鶉の玉子を中心に穴子を丁寧に巻いたもの。まさに竜の眼のようですね。じっくりと煮込まれているので、ほろほろと崩れるような穴子と鶉の玉子はまさにベストマッチです。

さらに「鯵の海苔焼き」「イクラの春巻き」を挟みまして、いよいよ楽しい時間も〆です。「毛蟹のご飯」「たかむら麺」です。特に後者に心を掴まれます。担々麺のつけ汁に付けて頂きます。

麺自体の不思議な弾力と味わいはもちろん、このつけ汁との相性が抜群。日本料理の概念からはなかなか想像もつかない一品が最後に出てくることが、まさに伝統と革新なんだろうなと、勝手ながら思わされました。それは最後にデザートとして頂いた「モンブラン」も。意外性がありながら、意外という言葉や思いこそがこちらの勝手な思い込みなんじゃないかと気づかされます。

もちろん合わせて頂いた日本酒の数々も見事なラインナップです。特にこの店の料理に合うように作られた新政の別注もの。是非、味わってもらいたい一杯です。

しかしまぁ、これだけの料理を生み出す高村さんの話を気軽に聞きながら味わえる、この店の設計も見事なもの。厨房とカウンター席の間にお店の方が通れる動線が一本あって、ここでコミュニケーションを取ったり、最後の仕上げをしたり、そしてもちろんサーブもしたりと大活躍。この一本が客とお店の関係を緩く繋げてくれる空間なんでしょうね。

そんなこんなで心も体も満腹でお店を後にしました。いやぁ、今度は春の食材で堪能させてもらいたいなぁ!

  • 八寸

  • 九十九里から届いた蛤

  • 香茸の茶碗蒸し

  • 豆腐がゆのお椀

  • 新政たかむら別注

  • お造り(黒鯛・鮪・アオリイカ)

  • 朝締め比内地鶏の首皮包み焼き

  • 朝締め比内地鶏の首皮包み焼き

  • 朝締め比内地鶏の首皮包み焼き

  • 美酒の設計

  • 龍願穴子

  • 鯵の海苔焼き

  • イクラの春巻き

  • 毛蟹のご飯

  • たかむら麺

  • モンブラン

2018/12/09 更新

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