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時廣大江橋、北新地、東梅田/海鮮、居酒屋、日本料理
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夜の点数:4.4
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.0 ]
よ!日本一の料理人!
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2025/03/02 更新
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[ 料理・味4.5
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| サービス3.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク3.5 ]
進化が止まらない和食
2025/01/05 更新
店内はカウンター6席に小部屋が2つ。満席の熱気がありながらも、どこか凛とした空気が漂う。2人の女性スタッフによるサービスは完璧で、ドリンクのタイミングから料理の説明に至るまで、すべてが心地よい間合いで進む。
この店の大将とは長年の友人だが、改めて言いたい。彼は筋金入りの料理オタクであり、研究熱心な真っ当な料理人だ。いかに普通の食材をうまく料理するかを常に考え、遊びや奇をてらうのではなく、実直に「美味しい料理とは何か」に向き合い続けている。そして何よりすごいのは、何度通っても、デザートを含め一品たりとも「かぶった」料理が出たことがないこと。毎回、新しい料理との出会いがあるのだ。
昔は5,000円のコースを出していた。でも今や、11,000円の特別おまかせコース。それは単に値段が上がったということではない。料理の精度も、素材の活かし方も、すべてが研ぎ澄まされている。彼が歩んできた道のりを思うと、僕自身も同じように成長してきたのだと感じる。一緒に歩み、一緒に成長できる嬉しさは格別だ。
この日のコースは、最初に「鯛かぶらのすり流しと白子の竜田揚げ」。鯛の頭から引き出された深い旨みに、かぶらのまろやかさが寄り添い、生クリームのコクがふわりと重なる。そこに白子の竜田揚げが添えられ、外は香ばしく、中はとろけるような食感が対比を生む。
続いて登場したのは、ふぐのてっちりを使った茶碗蒸し。春菊のペーストがほのかに香り、口に含めば、ふぐの上品な出汁がふわりと広がる。続く一皿、岩国れんこん餅は、もっちりとした食感にアボカドと毛蟹のポテトサラダが絡み、その上にいくらが添えられた贅沢な仕立て。
太刀魚の塩焼きは、生青のりの香りが立ち、酒・醤油・みりんのバランスが絶妙な一品。お造りは、あいなめ、本鮪、赤貝、しめ鯖、縞鯵、アオリイカと続き、わさびと塩でいただくことで、それぞれの持つ旨みが際立つ。
箸休めには、滋賀の郷土料理であるエビ豆や、若ごぼうの炊いたもの。さらに、くらげとチャブリナマコの酢の物は、ナマコを低温調理することで驚くほどの柔らかさに仕上げられていた。
山菜の天ぷらは、筍、山うど、蕗の薹の春らしい組み合わせ。そこから一転、長州和牛の赤ワインソースが登場。萩の和牛らしいきめ細かい肉質と、芳醇なソースが絡み合う至福のひと皿だった。
サワラのポワレは、アンチョビと菜の花、ニンニク、エシャロットの酸味をきかせたソースでまとめられ、重厚さと爽やかさを兼ね備えた味わい。締めには、温かい中華風の一品。炙った豚肉とアサリの出汁が香るスープ仕立てで、節分そばの代わりとして蕎麦粉を使用しない配慮も嬉しい。
そして、バレンタインに合わせたデザートはチョコレートムース。食事の余韻を残しつつ、心を満たす締めくくりだった。
この料理を生み出す大将は、客に対しても好き嫌いが多い職人気質の持ち主。しかし、それもすべて「本当に良いものを提供したい」という強い想いがあるからこそ。まだ若いが、その探究心と確かな腕を考えると、これからが楽しみでならない料理人だ。そして、個人的に言えば、僕の舌はこいつに鍛えられたと言ってもいい。数え切れないほどの驚きと発見を与えてくれた彼には、感謝しかない。また次の一皿を期待して、この店に足を運びたい。
4.5:感動 4.0:お勧めできる 3.5:再訪したい 3.0:普通 2.5:問題点あり