観光客にとってソウルで市場見学&食事&買い物となれば、有名どころは東大門(トンデムン)と南大門(ナンデムン)の2大市場(シジャン)ですが、今回は雑誌で2大市場より庶民的な市場巡りもいいだろうとここ中部(チュンブ)市場を薦める記事を見ていたので、市庁前からバスで行って見ました。
初めて知りましたが築地場外のイメージとダブります。
魚介系の乾物中心で、干し鱈、いしもちの塩付けを一夜干ししたようなもの、干しエビに干しイ貝(ムール貝の小さいタイプ)、海藻類、煮干などが積まれています。
肉市場より、繊維市場より、日本人としてとても落着きますが、理由は煮干(いりこ)の香り。
日本から伝わったという煮干出汁が粉末だしの「ダシダ」となって定着しているように、日本以上にあるのではないかと思うほどいりこの種類は多いようです。
ただ、市場といえば呼び込みというか売り込み攻勢がつきもの。
東大門も南大門も歩いて少々うんざりくるのは、店のおばちゃんらの攻勢の強烈な点です。
(市場に限らずデパートの食品売り場も同様でロッテデパートでも強烈)
同じソウルでしかも同じ韓国の人なのだから場所によって違いがそうあるとは思えないものの、ここ
中部市場は大人しく感じるほどで、目が合っても日本人的に「いかがですか」という程度。
この静けさはもう5年くらいソウルに来ていながら初めて知る快適さでした。
おまけに、カワハギの干物(小ぶりの身を集め重ねて団扇状にしてある)もデパートよりも40%近く
安いもので今後海産物系の土産はここでも物色してみようと思いました。