2回
2018/09 訪問
泥
読んで時のごとく、泥と例えられるスープ。
こちらのお店のラーメン、はっきり言って見がキレイではない。
雨で濁った池の様。つまり泥。
でもそこから感じる味は確かなもの。
久しぶりにこれだけ個性を放っているラーメンを食べた。
このお店のラーメンは、ベースに煮干しを使っている。泥の正体はこの煮干し。
そして今回はさらに「牡蠣」を加えた「濃厚牡蠣煮干そば」、通称「牡蠣ニボ」を注文した。
そもそも牡蠣を使ったラーメン自体、食べたことがない。かなりの個性を感じる。
店内は小奇麗であるが、広くはない。
カウンター席とテーブル席があるものの、工事か何かでテーブル席は閉鎖中。
6、7席のカウンターのみで営業されていた。
メニューもチャーシューの高騰で、チャーシュー麺系は販売していない。
お店の経営って大変なのね、と、つくづく思った。
席が埋まっていて、10分程待つ。
その間に店内の説明書きなどを読み、替え玉も注文した。
そのままでも食べられる替え玉らしい。
席に座りしばらくすると、牡蠣ニボの登場。
下調べ通り、泥色のスープで、リアルにドロドロしている。
そして煮干しの香りの中から、牡蠣の香りもした。8個の牡蠣から出汁を取っているそうだが、丼に個体として入っている牡蠣は1個。牡蠣好きとしてはもう少し欲しかった。
まずはスープから飲む。
うーん、濃厚。下手すると咽るんじゃないかって感じさえする。
ドロドロで少し粉っぽさも残るが、深い味わい。そしてなにより牡蠣の風味。これがラーメンのスープからしていると思うと、面白い。
こういうドロドロ系スープには、玉ねぎがよく合う。さっぱりしてね。このラーメンにも玉ねぎが乗っていて、個人的には嬉しいトッピング。
麺は中細麺でストレート。ストレートの方がスープに絡むというか、この麺もよくスープと絡み合って、美味しい。麺と共に牡蠣が口の中に入ってくる。
茹で加減は少し固め。歯ごたえがあり、計算されている感じがする。
麺も少なくなったところで、替え玉をお願いする。
少しすると、そのままでも食べられるという替え玉が登場。
テーブルに置いてある説明書きの通り食べてみた。
まずはそのまま食べる。
ん・・・ちょっとチープだな。少しカップ麺的な感覚が口に残る。
次に「お酢」や「山椒オリーブオイル」を掛けて食べてみる。
お、変わった。これはいい。特に「山椒オリーブオイル」。これを掛けると数段美味しくなるし、チープさもなくなる。
ここまでで替え玉は半分消費された。残りの半分は牡蠣ニボに投入する。
うん、さらに美味しくなる。というか、「山椒オリーブオイル」が牡蠣ニボにも合う。
そもそも替え玉には味が付いているので、最初の牡蠣ニボとは違う味になる。
同じ味で二玉ではなく、違う味で一玉ずつ。個人的には後者の方が好きだ。
替え玉の量も結構あり、ボリューム的にも満足です。
食後、結構水を欲したので、塩分は結構多いと推測されます。
しかし、食べている間は、それ程塩っ辛さは感じなかった。
まあ、毎日食べるわけではないし、たまにはいいかな。
蒲田で見つけた個性的なラーメン。
また来ようと思う。
2018/11/12 更新
帰りの遅くなった月曜日、21時半くらいにお邪魔した。
先客は一人。その後も一人入れ替わっただけで、静かな時間を過ごせた。
今回は「泥煮干し中華そば バカニボ」を注文した。
というか、前回注文した「濃厚牡蠣煮干そば 牡蠣ニボ」を含む、牡蠣を使ったメニューが、券売機ですべて買えない状態。仕入れがなかったのかな。
バカニボ、、、名前から想像付く。馬鹿みたいにニボシでしょう。
食べてみた結果、前回の牡蠣ニボのベースというか、牡蠣を使用していないバージョンでした。
いわゆるこのお店のスタンダードだと思います。
グレーに濁ったスープは、とても濃厚で、ニボシの味を深く感じる。
液体というより、半個体のドロドロスープ。
麺はストレート麺。ちぢれているよりスープが絡みやすいって言いますよね。ドロドロスープも良く絡みます。
歯ごたえを残したゆで加減は、個人的に好みの固さ。美味しいです。
チャーシューは大きなものが一枚。前回は牡蠣に気を取られ、チャーシューの印象が薄かった。
でも今回はやけに印象に残った。少し噛み切りにくい部分もあったが、程よい厚さでいい。
胡椒が振られた味は、ハムのようなイメージ。単体で食べるより、麺、スープと絡め同時に食べると美味しい。
やっぱりインパクトが強いですね、こちらのラーメンは。
この泥スープが売りだけど、淡麗っていう普通の透き通ったスープもある。
今度はそちらを食べてみたいが、泥ほどのインパクトはないだろうな。
でも冒険せずにはいられない。そんな性格な自分。