餓神さんが投稿したあらや滔々庵(石川/加賀温泉)の口コミ詳細

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あらや滔々庵加賀温泉/料理旅館、日本料理

2

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.5
2回目

2018/01 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

お殿様気分

娘夫婦から、ぜいたくカニ旅行に同行させてほしいとのリクエストがあり、孫を入れた5名での旅行。以前に滞在して満喫したあらやさんに今回も行くことに。妻は昨年息子一家とも訪れており、3年連続の滞在です。
加賀温泉駅が北陸新幹線の工事で様変わりしており、しかも中国人観光客でごったがえしているのには驚きました。お迎えの車で旅館に向かいます。
魯山人のカラス絵の衝立に迎えられ、部屋に案内されます。
2部屋お願いしていたのですが、まずは全員で1つの部屋に通され、仲居さんからご挨拶をいただきます。その際に、隣のお部屋は趣が異なりますが、どちらの部屋にされますかと。
早速見に行きます。部屋の名前は御陣とあり、中に入ってビックリ。
なんと壁がすべて紅色なんです。
そしてベランダがやや広く、ソファーも大きいのです。
妻が気に入りましたので、私たちは御陣に。
早速、着替えて入浴し、恒例の風呂上がりのスパークリングのカバ飲みまくりに。
4人で飲みましたので、恥ずかしながら早々にボトルのお替わりも。
係の方は嫌な顔もせず、次は別の銘柄になりますと言って、出していただきました。
夕食のカニのフルコースは言うことなし。
せこガニ、造り、焼きガニ、茹でガニなど橋立港の青いタグ付きのカニを堪能しました。
一番は茹でガニでしょうか。
もちろん、娘夫婦もご満悦です。
日本酒は黒龍と常きげんの大吟醸。どっちも美味しいです。
夕食後のお楽しみは、有栖川山荘。
ご夫婦1組と女性3名1組が先客でした。
妻はスコッチをダブル、私はタンカレー、娘婿はスコッチシングルを注文。
いつもながら、ソムリエさんの興味津々の話にうなずくばかりの至福の時間。
何気なく、真っ赤な部屋に泊まっていると告げると、
”そうですか。その部屋は昔、お殿様専用のお部屋だったんです。普段はあまり利用しない部屋なんですが。18代の若旦那さんに気に入られたんでしょうね”と。
おおそうなんですか。
”露天風呂はない部屋なので、露天風呂付きを頼まれるような常連さんでも知らないお部屋ですよ”とも。
一気に気分はお殿様気分です。
でも、今後そのお部屋は客から注文できるのでしょうか?
帰りの車はソムリエさんの運転。
別れる際に、来年また来ますと言ってしまいました。

2018/01/21 更新

1回目

2016/01 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.8
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク5.0

プライドと自信と努力

ずばり妻への慰労とごますりで温泉カニ旅行を企画する。
行くならば高級旅館です。
ネットで検索してここ、あらや滔々庵さんに決めました。
その大きな理由は、有栖川山荘なる宿泊客しか行けない離れ家バーに行きたかったからです。
加賀温泉駅に着き、お迎えの男性とともに一路旅館へ。
あまり雪深くありません。

車中での会話。
”お客さんは山中温泉は初めてですか?”
”はい。”
”そうですか。初めてで当館を選ばれたんですね。となると、次回にどこに泊まるか困りますよ。”
おお、すごい自信です。
”じゃあ、次回もおたくにお願いしましょうか。”

”有栖川山荘に行きたくて来たんです。”
”そうですか。実はそこは私がやってるんです。”
おお、なんとソムリエさんが送迎ですか。
"何時ころに行けばいいですか?”
”そうですね、9時ごろがいいと思います。”
”かなり寒いとの話ですが。”
”はい。渡り廊下は寒いです。お風呂上りに来られたらいいですよ。”
そうか。

玄関では女将さんや仲居さんが正座してのお迎えです。
有名な魯山人の暁烏のついたても玄関にあります。
館内は畳敷きでスリッパは不要です。
部屋に通されて、お饅頭とお抹茶のおもてなしです。
お風呂に行くと、浴室外の廊下にはお風呂上がりのカバやビールが用意されています。
カバ好きの私は、早々に湯から上がり、まっさらなカバの栓を開けていただきます。
妻も大好きで、なんと二人で1本飲み干してしまいました。
お風呂係の女性がニコニコと早速補充してくださいました。

料理はタグ付きのカニのコース。
旅館近くの橋立漁港で荷揚げされた越前ガニで、青いタグが付けられています。
タグ付きカニの価値がわからない私たちにとって、驚きは、いわゆるカニ臭さがありません。
刺身も焼きガニも蒸しガニも大変あっさりとした香りと味です。
これが良いカニなんですね。
料理では鰤の蕪蒸しが最高でした。
水果にはたい焼きがあり、ビックリ。
しかし、いわゆるたい焼きではなく、最中です。皮の下には餅があり、その中に餡が入っています。
また、魯山人ゆかりとのこともあり、九谷焼の食器の素晴らしいこと。
ショップでも販売していましたが庶民には手が出ない値段でした。

お腹もふくれ、お風呂につかり、いよいよ有栖川山荘もうでです。
4階から渡り廊下を介して離れに向かいます。
送迎をしていただいたソムリエの方が、出迎えてくれます。
中は思ったよりも明るいです。
1番客でしたので、カウンターに陣取りました。
妻は貴腐ワイン、私はボルドーの白ワインをいただきます。
貴腐ワインは一般的な小ぶりのグラスではなく、普通のワイングラスになみなみと注がれています。
ワインの後、ソムリエのお勧めで、ハイランドウイスキーをいただきます。
香りも味も高級です。でもほとんど妻が飲んでしましました。
そのころには、続々と宿泊客が押し寄せ、総勢12,3名に。ソムリエの方も大忙しです。
最後は妻はカフェオレ、私はナパの赤をいただきました。
精算時にわかったのですが、値段はホテルのバーの7-8割でしょうか。お得です。
ソムリエとの会話も楽しく、ここがお目当ての私は大満足。

翌日の朝の風呂上りもカバをと思っていましたが、コーヒーに替わっていました。
でも、このコーヒーがまた美味しいんです。

朝食には有名な温泉玉子が入っています。玄関にある烏源泉に5時間もつけておくのだそうです。
お土産にもいただきました。

とにかく、おもてなし、料理、有栖川山荘とどれもが超一流でした。

そしてなにより、女将さんをはじめ、従業員の方々がプライドと自信をもって努力されている姿に感動しました。
また、近々再訪したい旅館でした。

  • 暁烏の衝立

  • 風呂上りカバとミネラルウォーター

  • 風呂上り発泡酒

  • おしながき

  • 香箱蟹

  • 椀物 カニ真丈

  • カニ、鰤、梅貝

  • 橋立港のタグ

  • 焼きガニ

  • 焼きガニ

  • 八寸

  • 茹でガニ

  • 鰤の蕪蒸し

  • カニごはん

  • リンゴコンポート、苺、鯛焼き

  • 渡り廊下

  • 朝の風呂上りコーヒー

  • 朝食

2016/01/23 更新

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