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アミューズ
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フォアグラ前菜
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マス前菜
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春野菜のスープ
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桜鯛
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ローストビーフ
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デザート
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デラウェアのスパークリング
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三沢彩奈さんのスパークリングワイン
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ジュラ地方のサヴァニャンの白ワイン
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今年も妻へのごますりで、またまたまた上高地に行くことに。
それも徳澤園の予約が始まる2月1日にすべてのホテルを確保しないといけない状態。
徳澤園は朝から晩まで電話がつながらず、その影響で、この五千尺ホテルの予約もきちんとできないもどかしさであった。
でも、なんとか2月1日の夜には、帝国ホテル、徳澤園、そしてトリの五千尺ホテルと予約が完了し安堵した記憶がよみがえる。
でもそれだけ苦労しても行きたいホテル。
今年も谷口ワールド、それも全開でした。
待望のディナーに行くと、約25席くらいのテーブルは満席です。
フロアーの女性から本日の料理の説明があり、お飲み物はいかがしましょうかと、メニューを差し出される。
左ページの一番上を見てびっくり。
”五千尺キュイジーヌワインコース 10,000円”とあります。
その下には、”ソムリエがセレクトしたワインと料理のペアリングをお楽しみください。”と。
また、その下には”ワイン3杯セット 6,500円”とあります。
料理に合わせるとなると5-6杯か…。
3杯では少ないしなあ…。
思案しているところに、まさしくドンピシャで谷口ソムリエの登場です。
強くフルコースを勧められたので、もちろん従うことに。
でも、聞けばスープにまでワインが付くと。
どんなんでしょうかとやや不安です。
料理は正統派フレンチで、いつもながら言うことなしです。
前菜、私はホタルイカ、妻は信州サーモン。
スパークリングワインも、マスコミでも超有名な三沢彩奈さんの中央葡萄酒のもので、当然美味しいです。
問題のスープ。オマール海老のピスクです。
めちゃくちゃ濃厚なオマール海老の味、香りがします。
ここで谷口セレクトは、なんとフランスジュラ地方の白ワイン。
ブドウはサヴァニャンという品種だそうです。
ジュラ地方なんて、地質学やコンテチーズくらいしか思い浮かびません。
飲むと非常にドライな味です。これぞドメインのなせる業でしょうか。
これを海老のピスクとともにいただくと、なんとピスクが途端におとなしくなってしまいました。
恐妻家の妻の出現のようです。
驚きとしか言いようがありません。
よくまあ、こんなジュラのワインを手に入れるもんですなあ。さすがです。
その後も、いろいろとワインを楽しみましたが、味覚オンチの私はただただ驚嘆し、楽しむのみでした。
それよりも、今回感心したのは、お客さんのリピーター率の高いこと高いこと。
谷口ソムリエも、よくまあ皆さんのことを覚えてらっしゃること。
総勢30から40人はいるであろうお客さんの席に足しげく行っては、その場を華やかにしている。
しつこいですが、谷口ワールド、全開です。
大阪に来てほしいレストランですが、やはり、ここ神高地にふさわしいレストランでしょうか。
苦労して来る甲斐があるレストランです。
以下は2016年5月のブログです
食べログで、この五千尺ホテルに関して、”五千尺ホテル”という投書欄と、レストランである”ザ・ゴセンジャク”という投書欄の2つが存在する。
今まではツアーでの宿泊であったが、今回初めて個人客として宿泊したので、記念にこちらに投稿させていただく。
松本経由で上高地にたどり着き、16時前にチェックイン。早速、河童橋~穂高橋を周遊する。ホテルに戻り大浴場で汗を流し、18時からお目当てのディナーです。
ダイニングは大勢の客で満席です。やはり高年のカップルが多い。
フロアーの方も以前より増えたような感があります。もちろん谷口ソムリエもいらっしゃいます。
アミューズは自家製のソーセージとホタルイカ。
妻いわく、”ホタルイカは1匹といわず、もっとドサッと欲しい”。
上品にいきましょう。
前菜は選択で、マスのカルパッチョとフォアグラです。
私たちは2種類ともいただき、半分ずつにすることに。
フォアグラは焼いたオレンジと、リンゴのジュレに挟まれています。
シェフの遊び心満載ですが、2種の果実にやや押され気味です。
スープは春野菜のポタージュ。
アスパラが主でしょうか。温かくて美味しいです。
魚は桜鯛のポアレ。
桜の葉が丁寧に巻かれています。
ブイアベース風の出汁が美味しいです。
肉はローストビーフ。上にはゴボウのフリットが。
いつもながらこんな場所でいただける料理ではありません。素晴らしいです。
ここで、やはり谷口ソムリエにご登場していただかねば。
最初のドリンクを尋ねられた際に、”国産のスパークリングワインのボトルはありませんか”とフロアーの男性にお願する。
すると、谷口ソムリエが持ってこられたのは、デラウェアでできたスパークリング。
デラウェア???
ボトルを見ると奥野田葡萄酒造とあり、山梨製のようです。
しかも栓はコルクではなく、いわゆる王冠です。
グラスに注がれるときの泡も弱々しい。
大丈夫かな?…
口に含むと、まずは甘い味覚が。飲み干すと、おお、結構辛口です。
面白いワインです。
よくまあこんなものを見つけてきますなあ。
フロアーのかわいい女性スタッフが瓶を見つけ、”私、ここのラベルが好きなんです”と。
確かに鮮やかな蝶が描かれている。
その女性スタッフが赤のボトルを持ってこられたが、それには花が描かれてあった。
妻とゴクゴクいただき、メインの肉料理の際には赤をグラスをお願いする。
すると、ブルゴーニュと書かれたいわゆる産地名ワインをサーブしてくださる。
これがなんと美味しかったことか。今までいただいてきた赤の中でも指折り級である。
メニューを見ると、グラスワインには2種類あり、いわゆるハウスワインとソムリエスペシャルなるものがある。
これはソムリエスペシャルなるもののようである。
美味しいですねと谷口ソムリエにお礼申し上げると、名刺を差し出される。
”以前にいただきましたから、結構ですよ”と申し上げると、
”いえ、肩書が増えましたから”と。
確かに副マネージャーとあります。
出世です。
周りの客もリピーターが多いようで、谷口ソムリエのみならずスタッフと談笑している人が多かった。
まさしく1500mの桃源郷です。
至福のひと時でした。