『これって貝じゃないの』とんちゃんさんの日記

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とんちゃん (60代後半・男性・茨城県) 認証済

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伊根に行ったとき、宿泊先の民宿「たいせい」さんにインテリアとして白い巻き貝が飾ってありました。

縞模様があって、綺麗な貝だなぁ。
そう思ってさわって見ると・・・貝殻が薄くて、プラスチックみたいにペコペコする。
力を入れると割れそうだったので、そっと戻しておきました。

貝としては風変わりな形です。
感じがオウムガイに似ているかなぁ、っていうのが印象的でした。

夕食を食べた「兵四楼」でも、インテリアとして同じ白い巻き貝が飾ってありました。
こっちは大小、様々。

かなり綺麗です。
でも変わった貝ですん。

気になって調べてみたら、意外な事実を発見!

まず、名前は「アオイガイ」っていうらしい。
名前は貝ですね。

しかしこれが、なんと、貝じゃないんですって!

中に入っているのは貝じゃなくて・・
なんと「タコ」だって!!

ウッソォー!!
もう、大声で叫んでしまいました。

そのタコのメスは、特種化した第1腕から石灰質を分泌して、それで貝殼をつくるんですって。
卵を保育するためだそうです。

貝に入ったタコだから「カイダコ」とも呼ばれるそうです。

この貝、じゃなかったタコは、九州以南の温帯や熱帯に生息するそうです。
それが黒潮に乗って北上する。

しかし晩秋になって水温が下がると、死んでしまう。
なんたって温かいところの活き物だから。
丹後では死んだアオイガイが浜辺に打ち上げられるんだそうです。

その貝殻が、じゃないタコの殻が綺麗なもんで、インテリアに使われるそうです。

オオムガイやアンモナイトとは親戚筋ですって。

英語名はpaper nautilus(ペーパー・ノーチラス)。
ノーチラスって聞くと『海底二万里』に登場するネモ船長の潜水艦の名前を想い出しますけど、原義はオウムガイのこと。
殻が薄いからペーパーなんでしょう。

いやぁ世の中、いや、海の中、いろんなものがあるんですね。
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