2回
2016/03 訪問
いい日本酒、旨い料理、そしてリーズナブル
秋田市での夜。
「御食事処 永楽」さん。
もともとは「永楽食堂」さんのはずなんだけど、食堂とはずいぶんと雰囲気が違います。
もちろん、いい意味でね。
お店に入ると完全に満席状態。
こいつはヤバイぞ!
と、女将さんが迎えてくれる。
あのぉ、1人なんですが、と告げると・・・
店内を見回して、いっぱいなんだけど、という雰囲気。
あぁ、やっぱ、こりゃダメかな・・・と観念したら
あそこ1人入れますよ、とカウンター席を指示される。
ありがとうございます!ヽ(^◇^*)/
指示されたカウンター席に座ります。
ちょっと、すみません。とお隣さんにご挨拶。
じぇじぇじぇじぇ!
なんと、お隣さんは女性2人組。しかも、若い!美人!(⌒▽⌒)
ちょっと緊張しながら席に着きました。
さぁて、メニューは?
焼酎いろいろ。
ハイボールもありますが・・・
このお店は、そっちじゃないんですよ。
壁いっぱいの短冊に書かれているのは・・・・日本酒だ!!w(*゜o゜*)w
たくさんの日本酒の銘柄が掲げられています。
しかもいい銘柄が並んでいるじゃないですか。
これはすごいお店ですよ。大当たり!
全国の銘柄がありますけど、ここはやはり秋田のお酒で行きたい。
秋田の酒もこれまたすごい揃え方。
何にするか非常に迷います。
「雪の茅舎」に、聞いたことがない銘柄がいくつもある。
1杯目はそれにしましょう。
◆雪の茅舎無逸純米吟醸
「雪の茅舎」は、秋田県由利本荘市にある齋彌酒造店のお酒。
でも「無逸」なんて初めて聞きます。
「無逸」は、秋田南酒販青年会6店でだけ販売しているお酒なんですって。
かなり貴重なお酒ですね。
柔らかでスッキリとしたお酒です。
実売価格は一升瓶が3000円くらいらしい。
コップ一杯700円って、ずいぶんと安いんじゃい?
◆お通し1
お通しは湯豆腐。
ネギがたっぷりかかった温かい湯豆腐。
このときは3月末で、まだ寒いから、温かい湯豆腐はありがたい。
おっと、ネギの下にとろろ昆布まである。
こういう一手間がうれしい。ここ。いいお店ですね。(*^^*)
◆お通し2
もう1つお通し。
こっちはホタルイカ。旬の味覚ですね。
つまみが2つもあると、これでしばらく大丈夫。
ありがたいサービスです。
まぁ、サービスったってお代のうちだけど、でもありがたい。
つまみのメニューは黒板に掲げられています。
とりモツ300円とか、これまたお手頃料金です。
いろいろあるなぁ・・。
こっちは刺身のメニューだ。
ブリもカツオも350円。大好きなヤリイカもある。
カウンターの上には大皿の料理が並んでいます。
アジフライ旨そうだなぁ・・。
厨房の中にある冷蔵庫には一升瓶がいっぱい。
さぁ、飲んでたんせ!と飲兵衛を誘っています。(*´▽`*)
すると、隣にいた美女2人組が「利き酒3種をお願いします。」とオーダー。
「どれを注文してもいいんですか?」
「はい、それでもいいですよ。」
なに!利き酒3種、どれでもOKだって?
日本酒の短冊メニューをみると、おぉ!確かにありますよ、「利き酒3種800円」。
しかもどの銘柄をオーダーしてもいいって、そんなのありぃ?!
美女2人は、それぞれ3種類のお酒をオーダーして飲み比べています。
「ここにはよく来られるんですか?」
すぐ隣にいた年上(2人の女性のうちでという意味)とおぼしき女性に聞いちゃいました。
「いいえ、初めてなんです。」という答え。
なかなか予約がとれなくて、やっと来れたんですって。
あら、そうなんですか!予約なしで入れたとんちゃんは、ラッキーですね!
そう、ラッキーですよ!とおねえさん、いやお嬢さんに言われちゃった。
そうこうするうちに1杯目の日本酒はなくなってくる。
そんじゃぁ、次に行きましょうかぁ。
ここはぜひとも「利き酒3種」だ。
ってわけで、メニューをジッと見つめて、それにするか長考開始です。
そして選んだのがこれ。
若くて可愛いおねえさんが一升瓶から注いでくれるんです。
これだけでウレシイ。ヽ(^◇^*)/
◆利き酒3種
小さなグラスに3杯。
でもこれだけじゃ、何を飲んだのか、全然わかりませんね。ゴメン、ゴメン。f(^^;)
この3種です。
◆雪の茅舎美酒の設計・純米吟醸生酒・特等山田錦100%
これも「雪の茅舎」ですけど、「美酒の設計」って知りませんでした。
秋田美酒倶楽部の会員店の限定販売らしいです。
齋彌酒造店の杜氏・高橋藤一氏のことを書いた藤田千恵子『美酒の設計』(2009年、マガジンハウス)という本があるそうです。
◆山本純米吟醸生原酒
秋田県八峰町で「白瀑」をつくる山本合名会社のお酒。
「山本白ラベル」という銘柄。
山本合名会社の代表で杜氏でもある山本友文の名を冠した「山本」。
正確に言うと2005年に杜氏制を廃止して、蔵元自らが酒造りを始めたときに立ち上げたブランド。
蔵元の仕込み水を引き込んだ、裏山の棚田で有機栽培した「秋田酒こまち」だけで仕込んだ秘蔵酒。
◆秀よし純米吟醸二年生熟成酒
秋田県大仙市にある鈴木酒造店のお酒。
この蔵元には訪問したことがあるのでチョイスしました。
蔵元の田んぼで作った米を使って仕込んだ純米吟醸。
サーマルタンク(冷却装置付タンク)で2年間冷蔵熟成した生酒だそうです。
熟成した芳醇さがあります。
お酒がいろいろあるんだから、料理もいただかなくちゃね。
◆ヤリイカ刺し
気になっていたヤリイカの刺身450円。
イカ刺しっていうと、身の部分だけ出てくるのが普通だけど、ゲソやミミの部分も盛られています。
ヤリイカはコリコリした歯触りが好きなんです。
酒が進むなぁ・・・。
ヤリイカのゲソやミミも旨い。
酒がさらに進む・・・。
というわけでもう1杯。
◆刈穂山廃吟醸原酒番外品・日本酒度+21
なんだかすんごい名前の酒です。
秋田県大仙市にある刈穂酒造のお酒。
日本酒度+21という超辛口のお酒なのですが、ただ辛いだけでなくフルーティーな含み香がある旨い酒です。
つまみをもう1品いただきましょう。
◆カツオ刺し
これで350円って、安いですね。
しかも薬味がショウガとニンニクが添えられているところがエライ!
カツオはやっぱりニンニクでしょう。(*^^*)
ショウガも旨いですけどね。臭くならないし・・。
この時点でかなり酔ってきたようです。
最初から日本酒で、しかもクイクイと飲んでますから。それが利いてきました・・・
だから、もう1杯行きましょう。
◆酉与右衛門特別純米酒無濾過生酒
「酉与」で一字なんですけど、活字がないんで2文字になっています。
酉与右衛門(よえもん)というブランド。
岩手県花巻市の旧石鳥谷町にある川村酒造店のお酒。
秋田にきて、なんで岩手県の酒かって?・・・大きなお世話!
いやそうじゃなくて、以前からこれを飲んでみたかったんです。
岩手県産の「吟ぎんが」を100%使用したお酒。
どういう味か表現できません。
でも確かに旨・・・かったはず。
料理をもう1つつまみを・・・
◆タケノコとマスの甘辛煮
タケノコは旬ですもんね。
これまた350円なんだけど、しかし・・・かなりの量があります。
だいぶん酔ってきたなぁ・・・という自覚があって、酒はこんくらいにしよう、という自制心はまだありました。
しかし最後にオーダーした料理がなかなか食べきれない、と感じていたんです。
そんなときに思わぬ展開・・・
このお店に入ったときは完全な満席状態でした。
ところが、テーブル席の客のほとんどは、会社の歓送会かなにかだったみたいで、〆をしたあとにサーッと帰ってしまった。
おかげで満席状態が一挙に解消して、テーブル席はスカスカ状態へ。
と、そこへ入って来た小グループ客。なんなくお店に入れました。
なんと間のいい、なんと運のいい人たちでしょうこと。
そう思ってよく見ると・・・おい、あんたかい!
なんと知り合いがいたんですよ。
へぇ、よくこの店に来たねぇ。誰に教えてもらったの?
なんて割り込んだんですが・・・
自分がそこそこに酔っていることはわかっていたんですよ。
で、とんちゃんはこれで帰ります、皆さんまだ楽しく飲んで下さいませ!
このお店、お酒もすごいし、料理も旨いです!と、宣伝。
この料理、ほとんど手を付けていないので、どうぞお食べ下さい!
と言って、タケノコとマスの甘辛煮をお渡ししました。
そして知り合いとお店にお別れ。
秋田市内には日本酒を飲むのにいいお店はいっぱいありますけど、ここはリーズナブルで実によかった。
ごちそうさまでした。
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2016-03-29
焼酎いろいろ
ハイボール
たくさんの日本酒の銘柄
秋田の酒もこれまたすごい揃え方
雪の茅舎無逸純米吟醸
雪の茅舎無逸純米吟醸
雪の茅舎無逸純米吟醸
雪の茅舎無逸純米吟醸
お通しは湯豆腐
お通しは湯豆腐
もう1つお通しはホタルイカ
料理メニュー
料理メニュー
料理メニュー
大皿料理
冷蔵庫に日本酒
利き酒3種のメニュー
利き酒3種
利き酒3種
雪の茅舎美酒の設計・純米吟醸生酒・特等山田錦100%
雪の茅舎美酒の設計・純米吟醸生酒・特等山田錦100%
山本純米吟醸生原酒
山本純米吟醸生原酒
秀よし純米吟醸二年生熟成酒
秀よし純米吟醸二年生熟成酒
ヤリイカ刺し
ヤリイカ刺し
ヤリイカ刺し
刈穂山廃吟醸原酒番外品・日本酒度+21
刈穂山廃吟醸原酒番外品・日本酒度+21
カツオ刺し
カツオ刺し
カツオ刺し
酉与右衛門特別純米酒無濾過生酒
酉与右衛門特別純米酒無濾過生酒
酉与右衛門特別純米酒無濾過生酒
タケノコとマスの甘辛煮
2016/05/27 更新
先月、金足農高の記事をアップしましたように、秋田市へ行きました。
秋田市も暑かったですわ。
その秋田市で、食べたり、飲んだり、飲んだり、さらに飲んだりした記録をアップします。
まずは秋田駅の近く、秋田市民市場のすぐ近くにあるお店。
日本酒好き、魚好きに超オススメの居酒屋。
「御食事処永楽」さん。
美味しい日本酒がとってもリーズナブルにいただけるという、呑兵衛には嬉しいお店です。
いつも満席なので、前日に予約の電話をしたら、7時までなら席があるとのこと。
ぎりぎりセーフで予約がとれました。
お店に入ると満席状態。カウンター席に案内されました。
左隣は、とんちゃんよりご年配の男性。
退職されて、全国を旅されているそうです。
右隣には、とってもお若い女性が2人。しかも店員さんと親しい。
こんな若いのに、ここの常連さん?
実はこのお店でアルバイトしている学生さんですって。どおりで親しいわけだ。
◆生ビール
まずは生ビールから。
キンキンに冷えたジョッキに注がれる一番搾り。すんごくいいです。
◆お通し
お通しは2種類出てきます。
しかも2つとも、その内容が充実しているのが素晴らしい。
1つは、なんとしらうお(白魚)。いかにも、活きが良さそうなシラウオです。
もう1つは湯豆腐。
釜揚げシラウオにとろろ昆布がかかっています。
ビールのお伴は、湯豆腐からいただきましょう。
実にシンプルな真白い箸袋に入った割り箸でいただきます。
さて、ビールの次の飲み物は・・・
壁にいっぱい張られた短冊は日本酒のリスト。
右側が秋田のお酒、左側が他県のお酒で、東北の銘柄も色々あります。
もちろん今日は秋田の日本酒をいただきますよ!
どれをいただこうか・・・。
◆雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸
由利本荘市の齋彌(さいや)酒造店のお酒。
「由利政宗」というブランドを醸造していたんですが、いまでは「雪の茅舎」がすっかり有名です。
華やかな香りのお酒です。
1杯800円はグッドプライスです。
日本酒が来たので、いよいよシラウオをいただきます。
半透明なシラウオ。プリプリして美味しいです。(*^^*)
料理もオーダーしましょう。
黒板に色々とあるんですよ。
どれにするか、実に迷います。
でもお刺身にしました。
◆真アジ刺し
これで500円っていうんだから、嬉しいじゃないですか。
ネギとミョウガがかかっていて、ワサビとショウガが添えられています。
エッジが立ったアジ。
活きが良くて、締まった身が旨いです。
薬味はショウガの方がスッキリしているかな。
女将さんが「これどうぞ」と、日本酒のグラスを渡してくれます。
え?なにこれ?
ワインボトルみたいな一白水成。
◆一白水成2018プレミアム
秋田県五城目町にある福禄寿酒造の一白水成。
五城目町の酒米研究会の農家の田んぼのうち、一番最適な酒米を選んで醸造したものがプレミアムだそうです。
お米の香りがしているけどキレのよいお酒です。
カウンターの上に大皿料理がいろいろ。
◆黒バイ貝煮
爪楊枝で身を取り出していただきます。
濃厚な貝の味が旨いです。
さて、もう1杯。
◆角右衛門特別純米雄町仕込
秋田県湯沢市の木村醸造のお酒。
酒米の雄町100%。
酸味が少ない香りあるお酒。
予定の7時に近くなったので、お店を出ることにしましょう。
隣り合わせた女性たちにもお別れ。
私たちがお店に出ているときにいらっしゃってくださいね、と誘われました。
また来たいけど、そのときには卒業しているかもね、とお別れ。
今夜もごちそうさまでした。