6回
2025/08 訪問
かつふじ特製カツライス
密かにファンの多いご当地グルメ・松江カツライス。私は社会人になって初めて松江市民になったのでそれほど馴染みがあるわけではないけれど、特に意識せず時折り口にしていたのは確かだ。十年くらい前に知人が音頭を取って「松江カツライス研究会」を立ち上げたのも遠巻きに眺めていた。もちろん嫌いではないのだけれど、デミグラスソースでいただくカツは普通にトンカツを食べたい時の選択肢にはなかなかならない。トンカツソース、味噌、卵とじがまず先に来て、たまに気が向いた時にだけカツライスを選ぶ。そんな感じだ。
その「たまに」が今日だった。かつふじに松江カツライスの一枚メニューが出ていた。最近できたのか前からあったのかすらわからないくらい、カツライスは自分の視野に入らなかったのだ。今日は目が合ってしまった。ふーん……かつふじ特製カツライス、ね。これにしてみようか。
届いた一皿、見た目はまさにカツライス。どれ、ガブリ。あっ、茶色の見た目からの予想を裏切ってウスターソースの酸味がしっかりと味の芯にある。私がカツライスにあまり食指が動かないのはデミグラスソースとカツの組み合わせが今ひとつピンと来ないから。しかしこの特製カツライスは、デミグラスよりもウスター寄りのソースによって、私の好みに照準が合う。むしゃもぐむしゃもぐ、うまい! うまい! あー美味しかった、御馳走様でした。
2025/08/31 更新
2024/08 訪問
冷やしカツ丼、予想を大きく超える美味さ
学園通りで昼時になる。もうじき11時半、かつふじが開く時間だな。というわけでこちらへ。
カウンターに座ってメニューを開く。普通のロースカツを注文する気マンマンだったのだけれど、期間限定の冷やしカツ丼が目にとまる。冷やし、ですと? 豚カツは熱々なのがご馳走であって、いくら夏でも冷やしには合わないんじゃないか。と首を傾げつつ、今日も暑いので物は試しにと注文してみる。
届いたモノは、ご飯の上に豚カツ、それにトロロをたっぷりかけて水菜と紫蘇、山葵、梅が添えられている。その上から冷たいお出汁を掛け回して、さて一口……旨いっ! 当たり前だけれど豚カツは揚げたて熱々、ご飯も熱々。そこに冷たい出汁&トロロをかけているので、口に運ぶと熱さと冷たさを同時に感じる。それが実に爽やかなのだ。お出汁の味が全体をまとめ、梅の酸味がアクセントになる。そこにトロロと、豚カツと、ご飯。考えてみれば旨くない筈がないじゃないか。これはいいもん頼んだ、と夢中でモグモグ。最後まで美味しく頂戴した。こりゃあ夏には最適なメニューだ、ご馳走様でした。
一点、私は最初にお出汁を全部かけちゃったけど、最初は控え目にしてさくさくの衣を愉しんで、途中からお出汁全投入でお茶漬け的に愉しむのもアリかな。
2024/08/08 更新
若いのがとんかつを食べたいという。とんかつかあ、さらに2kg減を目指して摂生を継続したい身としては避けるべきだが。まあいいか(いいのか)。
というわけで入店。メニューを眺める。ああ、牡蠣の季節だねえ。でも牡蠣ととんかつのセットはロースばかり。せめてもの節制としてはヒレにすべきだろう。でもロース肉も美味いよなあ。牡蠣も捨てがたいなあ。うーん、うーん。しばし脳内で天使ちゃんと悪魔くんがディベート……(二人声を合わせて)ええい、今日はチートデーだ! 食べたいものを食べたいように食べるが吉。そうして選んだのがロースとヒレの合い盛りかつ定食と、単品で牡蠣2個を追加。天使ちゃん「なんだそれ、どこが摂生?」悪魔くん「いやいやそこがチートデーだから」
到着。まず真っ先に牡蠣に齧り付く。うわっ、大ぶり肉厚揚げたてジューシーな牡蠣の旨みが口中を幸福でみたす。牡蠣、頼んで正解! 次にロースの右端を、ソースをちょいとつけてがじり。衣のさくっ、脂のじゅわっくにゅっ、お肉のふんわりが一体となってたまらん。そしてヒレ肉をがぶり、ロースとは異なる赤身肉のがっつり感が良質なタンパク質で免罪符免罪符。「「昼間っからこんなに官能全開でいいのか」」「「いいのだ」」もう天使ちゃんと悪魔くんは人格統合しとる。ここでキャベツを半分くらい食べて脂質の吸収を抑えたからセーフ(異論は認めない)。さすがに量的に食べ過ぎなのでロース二切れとご飯1/3は若いのに食べてもらい、あとは完食。あー美味しかった、ご馳走様でした。
食べ始めまであれだけ脳内で騒がしかった天使ちゃんと悪魔くんも腹一杯になって黙ってしまった。まあチートデーは今日だけ。明日からまた頑張る。…まてよ、毎日「明日から頑張る」と決意すれば毎日がチートデーなのでは?(大悪魔のささやき)