口中の愉楽さんが投稿したデフィ・ジョルジュマルソー(福岡/渡辺通)の口コミ詳細

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デフィ・ジョルジュマルソー中洲川端、天神南、西鉄福岡(天神)/フレンチ、洋食、創作料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2025/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.3
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

博多初日の夜は大満足のフレンチ

さあ夜はどのお店にしよう、とあれこれ食べログを検索する。宿は中洲のど真ん中、つまり周辺には飲食店がよりどりみどりだ。二日あるから、ひとつは和食、もうひとつは洋食か。徒歩圏内でピンと来たのがこのお店。無事当日予約も叶い、宿からふらふらと那珂川を渡って橋のたもと近くのビルの2階に上がって入店。

白を基調とした明るい店内には木製のレリーフや古材らしき飾り梁がアクセントになっている。並べられたカトラリーも木製のものが目立つ。お魚箸置きが何気にかわいい。シャンプーハットのようなものは後ほど木皿が収まる枠だ。そしてもうひとつ、白い磁器のボウルに何やら丸いものが。これは、パン生地? そう、まずこうやって生地の状態でパンを見せ、前菜等を食べている間に焼き上げて提供するという趣向だ。

一皿目は桃の生ハム包み。ひと口食べて噛み締めると口の中に幸せが広がる。桃は予想よりも優しい甘さ、そこに心持ち厚めにスライスしたハムの塩気と旨みが見事に調和しているのだ。続いてカボチャの冷製スープ、小さじで掬った時点で目を見張る。普通の表面張力以上に小さじの上でスープが盛り上がっているのだ。へええ、と思いながら口に運ぶと……美味っ! カボチャの濃厚な旨み甘みが冷たさと共に口に染み渡る。暑い日には最高のご馳走だよ。そのうちパンが焼き上がり、まずは半分がサーブされる。バター皿に添えられていたのは木のスプーンかと思ったら木製バターナイフ、丸みを帯びた持ち手が実に手に馴染む。文字通り焼きたてのパンは熱々、皮はカリッと香ばしく、内部はもっちりと弾力豊かで、何も付けずに噛み締めるだけでなんとも美味い。続いてサザエの香草バターソース、エスカルゴのような旨みとコリコリした食感をソースがひとつにまとめている。箸で身を食べ尽くし、最後に残ったソースをスプーンで掬うと、香草の下のソースは透明度の高いエメラルドグリーンで美しい。パンで拭って頬張るとたまらん。そして海の幸と季節野菜のサラダ。これがまた凄かった。一皿の中にいくつかの食材が配されて、まるで万華鏡のようにそれぞれに複雑な味わいを届けてくれるのだ。中央のセロリのムースは控え目なソースとして味変になり、サーモンの皮はパリッと焼かれて実に香ばしい。その分、アラのポワレは素材の味わいを生かした一皿。実はここまでひたすら箸で食べていたのだけれど、パリッと焼かれたアラの皮はナイフとフォークで切り分けるのが正解。ここで口直しにレモンとジンジャーのシャーベットが登場。ひと口食べたらガツンと生姜のインパクトが口に広がり、レモンはそれを落ち着かせるフレーバーだ。削った氷はキメが細かく、わずかな量で確実に口をリセットしてくれた。メインディッシュはロース肉のローストを赤ワインソースで。ここまで魚介系で来た分、満を持してのお肉だ。玉ねぎは甘く、ニンジンのムースが肉のパンチを優しく和らげてくれる。シシトウの辛味がまた良いんだなこれが。〆はにゅう麺とカレーのうち片方ということで、どうせならとカレーをセレクト。すでにお腹が膨れ気味だったので少なめにサーブしてもらい、パクリ。おお、これぞ洋風カレー、それでいてスパイスはしっかり効いているから少量でも少し汗が出るくらいだ。デザートはまずマンゴーとパイナップルとパッションフルーツのソルベ。マンゴーの舌触りは艶やかで身のうちの一番いい部分を切り分けて使っているのだろう。最後は桃のコンポート、アマレットのブランマンジェ、ヨーグルトのアイス。桃の風味、ヨーグルトの酸味、ブランマンジェの甘さと、これもひとつの器の中で多彩な輝きを楽しめた。あー美味しかった、御馳走様でした。

滞在時間は2時間あまり。日頃は口にすることのない最上級の素材と調理技術で提供される料理群も、食器やカトラリーの造形も、サーブしてくれる店員さんのコミュニケーションも、レジでのシェフのご挨拶も、全てに好感度が高く大満足の夜だった。帰路はふらふらと川端を遠回りして中洲の屋台街の前を歩く。屋台でもう一杯、というのはお腹も心も満足してしまったので、また次の機会ということに。ともあれ、大衆店から高級店まで選り取りみどりの食の街ということはよくわかった。

お店からの返信

デフィ・ジョルジュマルソー

2025/09/03

この度は、当店を選んで頂き誠にありがとうございます。

そして細かく丁寧に当店を表現して頂き大変うれしく思います。
このようなメッセージは、本当に私共の活力になります。
これからも日々季節の食材と向き合いお客様に楽しんで頂けるレストランとして精進して参りますので、また機会がありましたらご来店心よりお待ち申し上げております。

今後ともよろしくお願いいたします

デフィジョルジュマルソー
スタッフ一同

2025/08/31 更新

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