1回
2025/08 訪問
博多2日目の夜は匠の技と地元食材と内装・器の美と会話を愉しむ最上級和食
和食と寿司 匠の道場
2025/09/06
匠の道場をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご会食でのご利用、心より感謝申し上げます。和食がお好きなお客様に当店をお選びいただき、身に余る光栄です。
料理長おまかせメニューで、お料理の数々をご堪能いただけたとのこと、大変嬉しく拝読いたしました。特に、マグロの贅沢な厚み、一般的なすき焼きとは異なるスタイル、そしてこだわりの詰まった握り寿司など、当店の料理を細部にわたってご評価いただき、料理人冥利に尽きる思いでございます。
お客様に当店の料理やお店の雰囲気、そして料理長との会話を心ゆくまでお楽しみいただけたこと、私どもも大変嬉しく思います。
これからも、お客様に心からご満足いただけるよう、より一層精進してまいります。またのお越しを心よりお待ちしております。
2025/09/01 更新
私は和食が好きだ。もちろんフレンチもイタリアンも中華も好きだけれど、ひとつ選ぶなら迷わず和食だ。だから旅先では、まず美味しい和食のお店を探す。今回は宿から徒歩圏内でいくつかのお店に目をつけ、最終的にはこちらを予約した。
天神で17時に用務を終え、ふらふらと歩いて宿まで戻ってしばし休息の後、満を持して宿を出て徒歩5分ほどのこちらへ。エレベーターの中で店員さんに聞くと、日本料理てら岡の寿司部門として五年前に開業したとのこと。カウンターに腰掛けて料理長にご挨拶。今日は料理長お任せメニューだ。大きなマグロの切り身や穴子などは食材の段階で披露され、目の前で捌かれる。調理の過程を目で愉しめるのはカウンターならではだ。先付の鴨肉の味わいや麩饅頭の柚子餡の風味からして素晴らしい。マグロはトロと赤身を贅沢な厚みで供され、ゆっくりと噛み締める時の歯の弾力や口中に広がる旨味にうっとり。すき焼きは一般的なビジュアルとは異なり汁気に頼らずお肉の旨さを味わわせてくれる。贅沢に雲丹を載せた茶碗蒸しの熱気と深み。後半はいよいよ寿司、写真を見れば一目瞭然の包丁仕事、全て一番合う味が付けられていて醤油皿の必要はない。燻し函は蓋を開けるやもわっと煙が立ち上り夢のように霧散、中には燻された寿司二貫。締め鯖は熾した炭を押し当てて香ばしさが際立つ。手巻きのマグロ、そして最後は玉子。どのお料理も実に美味しく、お酒も進んだ(今夜は肝臓の数値は忘れることにした)。あー美味しかった、御馳走様でした。
滞在時間は2時間20分。最初の1時間あまりは他のお客さんもおらず、料理長を独占する形でいろいろなお話を楽しんだ。壁には東郷青児のレプリカ、本物は福岡市美術館に寄贈されている。土壁にあしらわれているのは鏝絵にしては微細だなと思ったら本物の麦穂とのこと。てら岡からの多くの常連さんに愛され育てられたお店だということがよく伝わった。明日のお昼ご飯は料理長お勧めのお店に行くことにしよう。