この口コミは、口中の愉楽さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.3
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 4.3
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|サービス 3.7
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|雰囲気 3.0
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|CP 2.6
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|酒・ドリンク 3.7
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[ 料理・味4.3
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| サービス3.7
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| 雰囲気3.0
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| CP2.6
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| 酒・ドリンク3.7 ]
大行列の店、待つ価値のある唯一無二の味
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2025/09/01 更新
昨夜のお店で料理長さんといろいろな話をする中で、「この辺りで明日のお昼ご飯のお勧めはありますか?」と尋ねたところ、真っ先に上がったのがめんたい重だった。実はいろいろ検索する中で意識していたお店のひとつでもある。というわけで今日のお昼はここに来ようと前夜のうちに心に決めていた。
今日はフリーデー、観光するつもりで飛行機は夕方の便にしてある。朝食の後のんびり二度寝をして10時20分頃に本格的に起床。店の場所をあらためて確認しようと公式サイトを開いたら、ふと右上にアラートのような表示が目に入る。「74組待ち、待ち時間約142分」……まぢか!? 行列店とは聞いていたけど朝7時からずっと開いているので早めのお昼にすれば大丈夫だろうと思っていたのだが、大丈夫じゃなかった。オンラインで順番受付できるようなのでクリックするとEPARKのサイトへ。以前どこかのお店を予約するのに会員登録したっけね、とうろ覚えでログインして予約を入れる。この感じだと昼食は13時頃になりそうだ。EPARKを再読み込みすると、最新の待ち人数&時間が表示される。見ているうちに予約は百数十名待ち時間230分を超えてきた。10時半過ぎに予約してよかった。チェックアウト時間12時ぎりぎりまで宿で粘り、荷物を預けて身軽な格好で徒歩5分のお店へ。行列は思ったほどではない。入り口にタッチパネルがあってここでもEPARKの予約システムが稼働していた。つまり店先でもオンラインでも予約は統合されているわけだ。そりゃあこれだけ行列のできるお店ならば、こういうシステムがないと捌けないよねえ。曇り空なので昨日よりは気温が低いけれど、店先でずっと待つのは難儀なので、ふらりと新薬院川を渡ると、特徴的な外見のビルが現れた。全体が階段状になっていて、そこに樹木が生い茂っているのだ。そういや昨日地図を見た時にアクロス福岡「アクロス山」とあったっけ。ビル裏に来ると登山口みたいな表示が。ふーん、ここから歩いて上がれるのか。途中まででも景色が楽しめるかも。と軽い気持ちで登り始めた。コンクリートの階段がずっと続くが、生い茂る樹木が木陰を作ってくれて不思議な山登り気分。予想外に樹木量が多くて途中の眺望はそれほどではなく、もうひとつ予想外なことに途中でビルの中に入って涼むことはできない。引き返すか、頂上まで登るか。ええい、せっかくのフリーデー、ここは登らずにいらりょうか。というわけでアラカンの身に鞭ふるい、運動不足の身で息上がり脚ヘロヘロになりながらも、「アクロス山 山頂」に辿り着いた。高さ60mか、安来の十神山(99m)より低いな。頂上にはカップルとか女子グループとかがちらりほらり。山頂からエレベーターでもないかなと思ったけれどそんなものはなく、行きとは違うルートの階段をヘロヘロと降りる。EPARKを見ると待ち時間残り20分ほどに。ビルの中に入ると、公共施設っぽい作りで、エアコンの効いたベンチで一休み。残り10分になったところで重たい腰を上げてお店に向かう。残り数分のところで電話が入る。EPARKの自動音声で、来店する人は3、キャンセルは7の入力を促される。なぜ3と7なのか、おそらくよくある1とか0ではなく、しかも押し間違いのない対角線で選んだ数字なのだろうね。店の前で3をぽちっ。やがて番号を呼ばれて入店、まずはレジ前の椅子に大人しく並ぶ。端から呼ばれて奥へ通され、ついには私の順番が来た。
ここはもちろんめんたい重が一番の売り、しかしめんたい煮こみつけ麺も人気らしい。確かにラーメン好きの私としてはつけ麺も捨てがたいなあ。ふたつを組み合わせた飯麺セットもあるが、二食分の分量は食べ切る自信がない。店員さんに尋ねると「ご飯も麺も減らせますよ。ご飯を150gに減らす方が多いですね」とのこと。ふむ、じゃあそれにするか……ところでめんたい吸いというのは? つけ麺のスープとは別物なの? 「違いますね、鶏のスープです」ふーむ…よしっ、じゃあ飯麺吸セットで行っけえ〜! というわけで年齢も検診数値も忘れて全部盛りを注文。
やがて届いた飯麺吸、おおー。まずはめんたい重にタレを掛け回し、問答無用で木製スプーンを突っ込み明太・海苔・薬味をすくって口に頬張る。おほっ、美っ味あ! (どうせ普通の明太ご飯とそんなに違わないだろう)という事前の予想は、ある意味当たってある意味外れた。普通の明太ご飯とは美味さの次元が違うのだ。こりゃ確かにご馳走だあ。続いてめんたい吸いを別の木匙で掬いひと口。濃厚な鶏スープ、臭みになる一歩手前くらい鶏を感じる。めんたいの粒が投入されているが赤みは感じないし風味も鶏の背景だ。そしてめんたい煮こみつけ麺、まずはそのまま麺を箸でわしっと摘んで鍋にどぷんと漬けて軽く泳がせ、口の中へ。うっわ、これまた美っ味〜! 明太子と唐辛子とみじん切りにされた様々な具材の織りなす複雑味わい。後はもう無言でひたすら飯麺飯吸麺飯吸麺飯飯吸麺吸。最初はめんたい吸は余分だったかなと思っていたのに、濃厚なつけ麺スープの辛味旨味を鶏スープが優しくリセットしてくれる。これは飯・麺・吸の三位一体で完成する味の王国だ。最後につけ麺スープを割スープで薄めて木匙で掬い飲む。みじん切りの具材が相当量入っていて味わい深い。「最後の一滴までご堪能ください」の文言もなるほどだ。ただ、底の平たい鉄鍋を丸みのある木匙で全て掬い取るのは無理ゲー、最後はどうしても残ってしまった。あー美味しかった、御馳走様でした。
というわけで、最初は待ち時間にショックを受けたもののシステムのお陰で苦にはならなかったし、2時間くらい待つ価値のある博多ならではの素晴らしい料理だった。結局観光はアクロス山登頂くらいになっちゃったけど悔いはない。早目に空港に移動してお土産を買い込み、ラウンジで充電しながら出発を待つとするか。遅めの大量のお昼ご飯だったから、今日の晩御飯は抜きでいいや。明日から節制する。