老舗4店の人気料理店に、そのサービスの極意を聞きだした本。
ここに描かれているそれぞれの「おもてなし術」は、お店サイドの人のみならず、我々飲食店ユーザーにとっても大変興味深いものだった。
自分が何度も足を運ぶ、いわゆるリピーター化しているお店には、また行きたくなる魅力がある。それが何なのかをまじまじと考えたことがなかっただけに、「あ、なるほど、そういうことか」と妙に納得させられる点がいくつも見つかった。
たとえば、サービス(Service)の7カ条というのが出てくる。
S.E.R.V.I.C.Eの7文字を頭文字荷物7つのキーワードである。
- Smile
- Eye
- Recognition
- Voice
- Informed
- Cleanness
- Everyone
この7つが何を意味するかをここに開示することは遠慮しておこう。興味ある方は、是非書店で本を手にしてご確認ください。
一流の店に行くと、一流のサービスが待っている。
たとえば北海道のウィンザー洞爺のレストランでのおもてなしは忘れられない。もちろん料理もすばらしかったし、窓からの景色やテーブルの配置、インテリアや、卓上の演出、加えてスペシャルな(誕生祝い)サービスなどすべてが驚きの連続だった。加えて従業員の動きにまで“一芸”ともいえる凛々しさを感じ、高級感・特別感を演出していることに感銘を受けたことがある。
しかし、こういった特別な感動は、なにも年に一度しか行けないような高級レストランのみならず、街中のレストランでも受けることがある。
先に述べた7つのServiceができている店である。
そういう店に足しげく通ってしまうものなのかと、あらためて認識した。
この本に書かれているのは、一流レストランのサービスの極意であり、赤ちょうちんやラーメン屋とは必ずしも同じ土俵で比較できるものではないが、その根底にあるのは、実は同じ7つのキーワードによるおもてなしの心かもしれない。