焼きうどんは、小倉で昭和20年に誕生した。
焼きそばを作ろうにも、戦後の食糧難でそば玉が入手困難だったため、干うどんを代用したのがその起源といわれている。その、焼きうどん発祥のお店「だるま堂」は小倉北区魚町に今でもあるという。一度食べに行かねばと思っているのだ。
焼きうどんは今では全国区の食べ物なので、あまり興味を持たなかったというのも正直なところなのだが、新北九州空港のレストラン「海彩」で焼きうどんを食べてからその考えが変わった。想像以上に、美味しかったのである。
小倉焼きうどん研究所という組織があり、それによると、小倉焼きうどんの定義は、下記のうち5項目以上を取り入れていること、とある。
一、乾麺を使用するべし
一、キャベツは若松産であるべし
一、豚肉はバラ肉であるべし
一、玉葱はその甘みを引き出すべし
一、秘伝のソースはよく研究するべし
一、削り節はアジ、サバ、節を使用するべし
一、小倉地酒で香り豊かに仕上げるべし
その後、魚町の「いしん」とうこれまた評判高い店でも焼きうどんを食べたが、これまた絶品のウマさだった。「海彩」とはソースの味も麺も削り節も異なっていて、店ごとにソースの味が違うのを実感。
前述の7か条の中でも、秘伝のソース、玉葱の甘みを引き出す点、地酒を使う点などが重要ポイントと思うが、削り節が鰹節ではない点も重要だと感じた。
地元延岡に帰ってきて地元の焼きうどんを食べると、麺はへたった感じがするし、ソースも甘すぎたり、野菜もしゃきしゃき感が足りなかったりと、不満点が見えてくる。作り手の情熱そのものが、小倉の店には感じられた。また食べに行きたい。