ozsan1959さんが投稿した蕎麦 ふじおか(長野/長野市その他)の口コミ詳細

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蕎麦 ふじおか長野市その他/そば

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2009/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

【ふじおか】という名の世界 / ひとつの人生の終着点

どうやら長野県には“日本一”と、誇れるものが数多くあるらしい。

「日本百名山の数が日本一」
まあ、そりゃそうでしょう。長野ですから、、、、、、、、、的な。

「川の長さがが日本一」
ま、これも千曲川(長野側)~信濃川(新潟側)を合計しての長さだけど。

「信州松本空港の標高が日本一」
ん、それより利用者を増やしなさい。

まだまだありまっせ!
「マツタケの生産量が日本一」
分かった、分かった。でも中国よりは???

いちばんビックリしたのは
「隣接する県の数が日本一」だそうですよ。
新潟県 - 群馬県 - 埼玉県 - 山梨県 - 静岡県 - 愛知県 - 岐阜県 - 富山県と
8つの県にくっついてるんですねー、
社会のテストに出ますので覚えておきましょう、ハァ。

そんなことより、僕にとっての「長野=日本一」
蕎麦店の最高峰に君臨する『ふじおか』です。

かつては黒姫の別荘地の奥深くに店を構え
僕が初めて訪れたのは、もう10年も前でしょうか。

蕎麦業界では“ふじおか詣で”という言葉があったほど、
同業者の憧れの店でした。

しかし『ふじおか』の『ふじおか』たるところは
決してマネのできない“空気感”とでもいうのでしょうか。

結局マネ出来たのは“トロトロの蕎麦湯”だけっだったのではないか?

なんてこと考えながら、朝イチで善光寺参り。
ココもさすがの空気感を醸し出しておりました。

11時に『八幡屋礒五郎』前で待ち合わせ、友人の車で飯綱高原へ。

そう、黒姫まで行かずとも『ふじおか』は
長野から山道を車で30分の飯綱高原に移転してきたのでした。

しかし、こんな地図を見ても辿り着けないほどの場所に店を構えているのは
「来られるもんなら、来てみなさい!」的な、ハードルをきっちりと高めているのでしょう。

そのうえ
①営業日:金・土・日・月の4日間のみ
②営業時間:前日までに予約の上、11:30に必ず入店すること
③人数:2名様以上(一人は不可)
④その他:10歳以下の子供は不可

と、まあ“制限の多すぎる料理店”の日本代表ですな。

そういった、あまたの困難を乗り越えて
辿り着いたものだけが味わえるのが
『ふじおか』の世界観


しかし「11:30入店でお願いします。」 と言われたからといって、
一分でも過ぎたら入店不可!と、なる程の非常識ではない。

こちらも礼儀として「今、●○◎を右に曲がって、、、」等の経過報告をしながら
数分遅れて『ふじおか』に無事入店。


女将さんが「お待ちしておりました。」と迎えてくれる。
 
先ずは香ばしい蕎麦茶を一杯。 
メニューは迷うことない一種類! 
『せいろそば 3,000円』である。この辺がいさぎよい!
(お替り蕎麦・そばがき・そばぜんざい等のサイドメニューもあるにはあるけど)

「さ、さ、さ、さ、サンゼンエン~!?」と驚くことなかれ
これには『季節の野菜料理』と『そば雑炊』に『お漬物』がタップリ付いて
そのうえ“神のポタージュ”と称される『そば湯』がお替りできる。

『季節の野菜料理』は、珍しい山菜や白和えなどテンコ盛り。 
もう、これだけで“イイヒト”になれたような気がしてしまう。。。。。

『そば雑炊』も優しく胸にしみいる味。 
ご主人のスタートの地である三重県の伊賀焼土鍋を使っている。

オプションの『そばがき』は高原のムースだ! 
ふっくらムッチリと高原の空気を含んでいる。

そして『せいろそば』の登場。
超極細の十割そば、その製法の秘密は・・・・・ご主人にお尋ねくださいませ。

この蕎麦もまた、厳選された蕎麦粉と信濃の綺麗な水に
草原の空気をたっぷり含ませ、土臭さは微塵もない洗練の極致。

(ふゥ~爽やかな風のような美味しさ、、、)とひと息つける。
いや、スペクタクルはこれからだ!!

たっぷりの『お漬物』とともに 
“神のポタージュ”『そば湯』がやってくる。 

いわゆる“茹で湯”ではなく、極細蕎麦粉をお湯に溶いた特製そば湯。
箸が立つのではないか!?と思わせる濃厚さで
そのままでも、そばつゆを割ってもイケる。

こればっかりは、満腹であろうとなかろうと
「すみませ~ん!お替わりお願いしまーす。」
(このそば湯だけで1,500円払っても良い!と思ってるのはボクだけではないはずだ!)

それにつけても『ふじおか』の凄いのは
“その場に留まることを良しとしない”点だろう。

常に変化と進化を繰り返し、いつ行っても新しい発見がある。
そんな蕎麦屋さんって日本中探しても多くはないだろう。

しかし月日の流れと共に
“蕎麦の求道者”然としたご主人も
いつも客との距離を保っていた女将さんも
すっかりと丸くなり写真に収まってくれた。 
10年前だったらカメラを向けるなんて、とても無理無理・・・・・

昨年は、ご主人が【肩の筋肉の断裂】という職業病で
1年間の休業をしていたが、ここにきてようやく復活!
しかし、いつしか別れがやって来るとするのなら
行ける時には行っておかないと、必ずや後悔する。
是非!  


・・・・・・・・・・・・・・(2009.09 訪問)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飲みすぎた 前夜の記憶 どこへやら 。。。。。

朝10時すぎに地元・長野の友人M沢くんと待ち合わせ、
彼の車で目指すは飯綱高原。
目的地はふじおかというお蕎麦屋さんです。

全国から蕎麦好きがやって来る“蕎麦の聖地”とか
同業の蕎麦店が目指す“理想系の蕎麦屋”などといわれ
黒姫高原に居を構えていた頃から、地元ナンバーではない車が集い
ここ飯綱高原に移ってからもその高名は衰えることのない、進化する超繁盛店。
とはいえ営業は金・土・日・月の四日だけ、しかも予約客のみで
11:30入店指定の一日一回転しかなく、テーブルはたったの4卓ですから
その蕎麦にありつけるのは、せいぜい週に50人ほどということになります。

なんてレクチャーしているうちに、飯綱別荘地の奥の奥ふじおかに辿り着きました。

別荘風の外観に、目立たない店看板。ここに至るまで、案内表示も一切ありません。
「来る意志のある人だけが、来てくれれば良い。」という立地です。

白木の香りにあふれた清楚な店内に入り
メニューは3,000円の一本勝負。

先ずは、たっぷりと「季節の野菜」盛り合わせが登場です。
高原とうもろこしの白和え、ズッキーニとアロエのマリネ、茄子と塩くじらの胡麻和え
・・・どれもフレッシュかつ独創的な美味しさに一同吃驚!

続いて、「蕎麦粥」。     
地物きのこに茗荷のアクセントが胃に優しく響きます。
・・・四度目のふじおかにして初めていただく“椀物”でした。

そして、別注文の「そばがき」800円也。
ふうわりと霞の如く、鼻腔に香りだけを残して彼方へと消えていきました。

いよいよ「せいろそば」の登場と相成りまして
そばつゆの秀逸なこと、そのまま飲んでもイケるバランスの良さです。
もちろん蕎麦もおいしいのですが、それはひとまず置いといて、、、

数多の蕎麦屋が理想とする「そば湯」がやって来ました。

ひとことで言えば“大地が香るポタージュ”といった趣で
茹で湯とは別に、小鍋で微細蕎麦粉を溶かして仕込んだ極上の美味しさ。
そば湯と共にやってきた、彩り鮮やかな「お漬物」と一緒に味わえば
う~ん、極楽極楽。
           
オジさん4人は蕎麦湯のお替りを所望し、満足からさらに満腹の極みへ到達。
(このそば湯、お替り無料ってぇんですから「ヨ、この太っ腹!」と叫びたくなります。)

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季節の野菜~おいしい蕎麦~お漬物~そば湯という一連の楽しみ方
この提案力こそが多くの人を惹きつけるふじおかの魅力でしょう。

今ここに縁側があって、

近所のお爺ちゃんたちがいて、

遠くに雪を頂く山の連なりを望んで、

そしていつまでも語り合っていられる時間があれば

人生の終着点として、まさしく“理想郷”ではないのかと

そんな枯れた喜びに浸っている自分がいるのでした。

2012/06/06 更新

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