palogさんが投稿したIZA(神奈川/鎌倉)の口コミ詳細

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IZA鎌倉、和田塚、由比ケ浜/イタリアン、フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2023/04 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

鎌倉にIZAあり

鎌倉にIZAあり、と思わせる素晴らしいイタリアン。せっかく鎌倉で夜を過ごすので、いいイタリアンに行きたいという気持ちで訪れたIZA。鎌倉駅の西口を出て、南に進みチョコレートバンクをちょっと過ぎたあたりを右折。このあたりかな、、と思っていた建物に黒い服を着たシェフが立ってた!迷うかなということで、まさかのお出迎え。

エレベータで2階に上がり、扉を開けた先は清潔感のあふれる洗練された空間。カウンターは5席程度、テーブルが4席かな。どちらも厨房との距離が近く、臨場感が有る。カウンターに座るとわかるのがそのライティングの素晴らしさ。スポットライトもいいが、全体的に厨房の方が明るく、それが半逆光をうまく生み出している。

コースは一つ(16,500円)のみ。コース料金にミネラルウォーターorスパークリングウォーターが含まれるので、飲まない人はそれでもいいだろう。ただ、ドリンクは料理の美味しさを引き立てる最高の脇役。アルコールのペアリングに加えて、ノンアルコールのペアリングも充実している。また、アルコールのペアリングも量に応じて柔軟なラインアップになっており、この日はちょっと量が多い目の「エクストラアルコールペアリング(12,000円)」をオーダー。ペアリングをお願いすると、このワインはどの料理までなのかな、ということが気になることもあるが、IZAは「このワインはこの2皿に合わせてください」というのを明示してくれるのでわかりやすい。

さて、コースが始まる。IZAは皿数が多く、一つ一つのポーションは大きくはないが、素材とソースの工夫、ストーリー性を堪能できる素晴らしい仕立てになっている。この日の皿数は13。料理を食べながら、次の料理が出てくるのを楽しむ。他のお客さんの料理が気になったりと、料理の楽しさを感じたいなら、絶対にカウンターがオススメだ。

ということで、覚えている限りの料理(□)とワイン(☆)。

☆スパークリング:Gusbourne:なんとびっくり、イギリスのスパークリングワインだ。多分飲むのは初めてだと思うが、かなりクオリティが高い。舌触りと余韻。シャンパーニュと言ってもバレない(?)。
□タルト:カリッカリの薄いタルトが印象的
□エビ:赤海老のマリネにストラッチャテッラチーズ(ブッラータの中身)など。カリカリのビスケットがいいアクセント
☆白ワイン:シチリアのエトナビアンコ
□タコ:これは素晴らしい逸品。タコとカブ。上に乗る八丁味噌を焼いたチップスがいい香ばしさを出している。タコは赤ワインでマリネして48度でじっくり温めるらしい。いわゆる温泉ダコ。身が柔らかく仕上がっている。
□イカ:これも良かったな。丁寧に火入れされたイカにフキノトウを使ったタップナード。イカ墨のせんべいがこれまたいいアクセント。
□スプーン:スプーンにいくつかの具材が乗る。タイミングを合わせて口に入れて20回以上噛むことを推奨されるが、噛んでいる間に味の変化をシェフが説明してくれるという演出付き。スプーンの下にあるものから順番に味が変わっていく。これはシェフからの手紙だね。
☆白ワイン:コートドローヌのラ・ネルト
□ホワイトアスパラ:旬のホワイトアスパラを贅沢に使い、上には菊芋のチップス、そしてディルなど。横にはホワイトソースとマスの卵。湖畔に有る森のような、そんな仕立て。
□パン:このパンがアツアツなんだ。熱いってわかっているけど食べたくて食べる。
☆日本酒:理系兄弟
□青魚:青魚にしては珍しいニシン。アップルビネガーと塩で〆ており、食べやすい。
□スープ:ズッパディペッシェ。これまで出てきた魚などを使って旨味を凝縮させたスープ。
☆赤ワイン:北海道平川ワイナリーのテーレドヨイチ
□ラビオリ:アニョロッティ デルプリンという料理だそうだが、これが絶品だった。ランチで大皿で食べたい。全然中身(肉)が固くなっていないし、つるつる食べられるし、ワインとの相性もいいし。
☆オレンジワイン:ピエモンテのクレアルト(土着品種)
□ロングパスタ:シンプルにカリフラワーのソースとからすみ、そして上にはセロリのマイクロスプライト。
☆赤ワイン
□仔羊:いい火入れで柔らかく仕上がっている。下にはクスクス。そういう意味ではこれもパスタ料理の一つかな。
□鳩:珍しく、メインの肉料理が鳩。
□デザート:ローズマリーのグラニテ、下にはパイナップルのコンポート。
□わらび餅:ジャスミンのわらび餅にアップルマンゴー。

☆追加でグラッパを:実はたくさん食後酒があって迷う迷う。しかしこのグラッパは最高だったな。香りだけで楽しめる。
□コーヒー:ブルンジ産のコーヒー。
□小菓子:この小菓子も6種類あって楽しめる。めちゃくちゃメレンゲっぽいのに食べてみるとマシュマロだったり、大きい目のラムネとか、クル◯っ子っぽいやつとか。

シェフとの会話も楽しく、すごくいい時間を過ごすことができた。

地味に良かったと思うのがナイフ。龍泉刃物のナイフが序盤からカトラリーに入っており、この切れ味が最高なのだ。通常は肉料理から登場することが多いが、ホワイトアスパラをすっと切ることができたりと、食事中の小さなストレスをなくすのに役立っている気がした。

ライティングや配置なども含めて、気づかない部分でも相当気を配っているだろうなと思うお店。鎌倉に来たら外せないですよ、IZA。

2023/05/03 更新

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