5回
2018/10 訪問
日本一の店!今年も始まりました
鮎に関しては日本一のヤナだと思いますが、今年は鮎の発育が遅く、秋になって雨による増水もないので鮎が落ちません(T_T)
8月は営業無し。9月末に二日だけ営業し、10月もこの度の三連休のうち二日だけ営業と寂しい限りです。
しかし落ちた鮎は最高!!!
一般には鮎の身体独特の「スイカのような香り」はお盆までと言われていますが、今年は10月になってもプンプン香っています。
PLEYEL家の子供たちは、杉ケ瀬ヤナの鮎を毎年食べて育っているので、カリカリに焼いて頭から食べられる「鮎の焼き方がうまいと言われる名店」に連れて行っても、香りがないと言って、「やはり鮎の塩焼きは杉ケ瀬ヤナでなくては」という結論になってしまいます。
鮎の塩焼きを、骨を外したりせずにまずは皮を箸で破ると「ジュワっと汁があふれ出します」
これはもう好みの問題ですが、京都や滋賀で小さめの鮎をカリカリに焼いて頭から齧るのが一番だと思っている方も、一度は岐阜に来て香り高くジューシーに焼けた大鮎を味わってみてください。
ワンクリックしていただくと下に載せてありますが、2009年や2014年も10月までアユは落ちませんでした。ヤナは決まりで11月の最初の週までですので、10月に大水が出て、一気に沢山鮎が落ちることを祈るばかりです。
2018/10/08 更新
2018/08 訪問
今年はオープンが遅れそうです
秋しか営業しないので毎年食べログでは長い期間掲載保留になってしまう杉ケ瀬ヤナです。
今回の台風で鮎が落ちないか期待していたのですが、大雨のせいか今年は鮎の発育が悪く店を開けるほど鮎が落ちないので、8月末の営業はないそうです。
ヤナまで行ってみてきましたが、写真のように寂しいものです・・・
まあ10月まで落ちなかった年もありますので・・・
9月に期待しましょう。
P.S.
食べ物を載せないとレビューを下書きにされることが多いので、参考までに過去の塩焼きの写真とオープン日を載せます(^o^)
写真のように営業開始日は年によって違いますし、一旦オープンしても鮎が落ちなければ落ちるまで休業も珍しくありません。遠くから食べに行くときは必ず電話で当日営業していることを確認して、また最近は食べログ人気のせいか?満席もあり得ますので、予約することをお勧めします。
今年2018年は大雨のせいか鮎の発育が悪く、お店を開くほど鮎が落ちません(T_T)
2011年は8月24日に尺鮎(30cm)が落ちた驚愕の年でした
営業しながらヤナで鮎を拾っています
2017年は9月8日に落ちました
2016年は9月10日に落ちましたがその後全く落ちずに終了の寂しい年でした
寂しいですね
2015年は8月20日と早いオープンでしたが、その後休業。9月の大雨で10月が素晴らしかったです
2014年は8月の台風でヤナが壊れ、10月わずかに営業できた最悪の年でした
2013年は8月24日オープンでしたが、9月になっても鮎の生育が悪く痩せていました
2012年は8月25日から営業です
2010年は9月8日
2009年は10月2日までアユが落ちませんでした
そのかわり一気に落ちます
10月にしてはあまり大きくないですね
2018/08/25 更新
2017/09 訪問
8月下旬~9月初旬の鮎塩焼きは、ここが日本一!?
今年もオープンしました!!!
木曜日に岐阜県に大雨警報が出ていたので、電話をかけたら、やはり今年も始まりました。
今年もヤナに落ち立ての新鮮鮎の炭焼きです。
ここに来れば、都会では絶対に味わえない、現地でしか本当の味を楽しめない食材が今でも(沢山)あることを思い知らされます。
ここ20年以上毎年のように全国の鮎を食べ歩いていますが(←クリックしてみてください)、8月末~9月初旬の鮎に関しては、自分で釣った鮎を当日か翌日炭火焼で食べる以外、料理として店で食べるなら、長良川本流の落ち鮎が日本一のような気がします。もちろん炭火焼の条件付きで、かつこちらのアルバイトの爺さん(横枕さん)のように、ジューシーに焼いてくれるという条件付きですが・・・(一度これを食べると、都会の和食店は全て焼き過ぎと感じてしまいます)
鮎の大きさは川の広さに比例すると言われますが、琵琶湖周辺や京都の小さい川の鮎に馴染んでいた魯山人が、「小さな鮎をカリカリに焼いて頭から噛り付くのが一番で、大きい鮎は美味しくない」と言ったために、いまだに大きな川に生息する脂ののった大きな鮎の魅力に気付かない都会人が多いようです。
郡上大和では、過去(2011年)の写真を見ていただければ分かるように、8月末に尺鮎(30cmを超える大鮎)が大量にヤナに落ちることもあり、皮の香りを残した焼き方で食べる大鮎の魅力を現地で食べる我々はよく知っています。この時期は、まだ素晴らしいワタ(内臓)を持った鮎も沢山いるので、大きいから不味い訳ではないのです。
以前は「鮎の香りはお盆まで」と言われていましたが、現在は8月末~9月初旬がギリギリ最後だと思います。この後は雌の卵とオスの白子はどんどん大きくなっていきますが、代わりに身はぼそぼそになりお腹の香りの良い苦いワタ(内臓)はどんどん減っていきます。
9月後半から10月はもう別な楽しみで(こちらの方が普通の落ち鮎の楽しみですが)、パンパンに詰まった卵の入ったメスの塩焼きや雑炊、大きな白子のオスの田楽などを楽しむのが通です。ワタ(内臓)はそれほど期待せずに、ワタも美味しければ超ラッキーと、別な味の世界が待っています。
2009年にこの店を食べログに紹介して以来、客がかなり増えて、昔のようにいつ行っても生の鮎と言う訳にはいかなくなったようです。冷凍ではなく獲れたての鮎を食べたければ、岐阜県の天気に注意して大雨が降ったのを確認してから行くのが一番です。
P.S.
都会の高級日本料理店(含超有名料理店)では今でも、「鮎は生きているままで串を打って焼かないとダメ」だと言って、水槽で生かした鮎に串を打って焼き、「生きているのを直接焼いたから身が柔らかくて美味しい」などと、一体何度このセリフを聞いたことでしょう。一回杉ケ瀬ヤナに来て鮎を食べれば、そんなセリフは都会料理人のたわ言だと誰でも分かることでしょう。
P.S.2
ちなみに鮎好きなら、釣った鮎をその場で生きたまま串を打って炭火や電気グリル、ガス火で焼いた経験などいくらでもありますが、生かしておくより氷詰めにして持ち帰り、締まった鮎をその日の夜に焼いて食べた方が美味しいと言う人の方が多いです。もちろん杉ケ瀬ヤナは後者で、ヤナに落ちた鮎をその日はそのまま、翌日以降は冷蔵庫に入れておいた鮎を(一部は冷凍のこともありますが)炭火で焼いて食べるのが普通です。
今年は小さ目かもしれません
鮎焼名人の横枕さん
ヤナもいい感じになってきました
たっぷりのうるか
鮎の甘露煮
美味しいフライ
昨年から座敷を改装して、テーブル席が増えました
Aセットの塩焼きと田楽
手前が大です
絶品の鮎雑炊
雲も秋の雲になってきました
2018/08/24 更新
2016/10 訪問
8-9月の塩焼きは日本一!?今年は終了です。
2016年10月
今年は9月10日鮎が落ちた翌日に行って新鮮な鮎をたらふく食べてきましたが、その後はヤナに鮎があまり落ちず、休みも多く本日で今年の営業は終了しました。今年は3回食べに行きましたが、残念ながら味も含め長良川の郡上鮎は外れの年だったかもしれません。
7年前この店を食べログに紹介してから多くの方が訪ねているようですが、最近のレビューを読むと訳も分からずに勝手な間違いばかり書きつらねている方も出てきたので、誤解がないようにもう一度ポイントを書いておきます。
1.常に自分のヤナに落ちたての天然アユのみを出し養殖アユは使わない。
2.すべて炭焼きでその場で焼いてくれる。
岐阜県の川沿いには数えきれないくらいヤナがありますが、この二つがそろっているのはこちら杉ケ瀬ヤナ しかないように思います。
ただ最近は客が増えたせいか、あるいは鮎があまり落ちない年が続いたせいか、稀とは言え冷凍に当たる確率が増えてきたかもしれません。以前のように獲れたての生を食べたければ、天気予報とにらめっこをして電話で鮎が落ちたかを確認してから翌日に行くのが確実です。
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2016年9月10日
今年は今日オープンです!
台風13号崩れの低気圧のおかげで、一昨日から昨日にかけて鮎が(小さいのも含め)数千匹落ちたようです。
今年はまあまあの大きさで、それほど生育が早い訳ではなく、まだ卵巣も精巣も発達していないようで、塩焼きは大より中の方が美味しかったです。天気が良かった一昨日まで長良川で元気に泳いでいた鮎ですので、水槽で生かしていた生き鮎とは全く違い、どの個体も苦い内臓(ワタ)がたっぷり入っていて堪りません!!!
昨年作ったうるかは塩味もまろやかですが、舌奥の両横に渋みが広がる苦うるかでこれも美味しいです。
P.S.
今年は座敷の一部をテーブル席にしたので、座敷とテーブルが半々くらいになりました。
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2015年10月
9月末の大雨のおかげで、今年の10月は心配なく食べられそうです。写真の特大鮎は見事でした。中サイズ(1000円)でも卵がびっちり詰まっていました。
毎年鮎は全国食べ歩いていますが、豪快に鮎を食べるなら、こちら杉ケ瀬ヤナが日本一だと思います。
2015年9月
今年は8月20日にオープンでしたが、鮎が落ちずに二週間近く休んで再オープンです。他の店とは違い、ヤナに落ちた天然アユのみを扱うので、臨時休業もしばしばです。9月でも10月でも、行く前に営業しているかどうか確認した方が良いです。私は岐阜の大雨情報があった時に、行く前の日の夜か当日朝に電話で落ちたことを確認してから出かけるので、ほぼ毎回写真のように獲れたての鮎を食べています。
今年も最高に美味しい鮎を食べることができました。厨房で料理をするのは、ヤナのオーナーグループの一人である某旅館の親父さん。鮎のフライも鮎雑炊も絶品です。鮎を炭で焼くメンバーは変わりますが、写真のアルバイトのお爺さんともう一人の年輩の方が焼いている時が最高です。ここ数年、若い人が焼くと焼き過ぎになって塩焼きがぜんぜん美味しくないことも度々でしたが、今年はベストの年配二人のコンビで最高でした。
天然アユは全国食べ歩いていますが、私にとっては、この二人が焼く皮に香りの残る杉ケ瀬ヤナの塩焼きが日本一です!!!今年は昨年より期待できそうです!
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2014年11月
例年ヤナは10月末に解体されますが、今年のお店の営業は11月3日まででした。TV放映が11月1日にあったようですが、もう遅いですね。
さすがに鮎はもう冷凍物です。通常は生の天然鮎を食べられますが、今回ばかりはビニール袋に入れて水道水で解凍した後で炭火焼きしていました。もうこちらには15年以上通っていますが、今年は8月末の台風でヤナが壊れ、9月末にやっと鮎が落ちましたが、その後も10月中旬の台風で二回目が落ちただけと過去最悪の年でした。8月に雨が多すぎて石に苔も付かず鮎の生育もかなり悪かったようで、特大でもこのサイズです。
来年に期待しましょう!
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2014年9月27日
今年もやっと鮎が落ちました。24日に岐阜県が大雨と言うことで電話をかけたら、今日はこれから鮎が落ちないかと、みんなで待っている最中との返事でした。8月の大雨でヤナが半分壊れてしまったそうで、補修も完成して落ちるのを待つばかりでした。予定通り25日に無事鮎が落ちて、今年は9月26日金曜日からの営業と成りました。
早速予約して行ってきましたが、岐阜の新聞にも昨日鮎が落ちたと記事が載ったそうで、午前中から満席状態でした。予定より早く着いたので、今年は外のテラスで楽しい食事と成りました(^_^)
今年の鮎は少しやせ気味ですが、いつも通りにじいさんが炭火の遠火で焼くと美味しいです。こちらのお店は、煮付けもフライも雑炊も本当に美味しくて、お土産にうるか(今年は熟成した苦うるかです)を二つ買って、幸せな気分で店を後にしました。
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正直に言うとここ数年アルバイトの名人じいさんが焼く事は少なくなって、以前に比べ焼きが甘くなっています。それでも最高の落ちたて天然鮎を炭火で焼いてくれる店が、岐阜県でもほとんどなくなりつつある以上、鮎を食べられる店第一位は揺るぎません。
この2-3年、岐阜県でも炭焼きしてくれる店が減ってしまいました。営業妨害したくないのでどの店とは書きませんが、せっかく生きた鮎や捕り立ての鮎を炭焼きしてくれるからわざわざ遠くまで通っていたのに、それが無くなってしまうと、何のために通うか分からなくなります。
今年は鮎がなかなか落ちないので、生きた釣り鮎を買って氷詰めにして家に持って帰り、その日のうちに自分で炭か電気で焼くのが一番美味しいと感じる日が続いています。
1.冷凍や釣ってから何日かした鮎を炭焼きしてくれる店・・・だったらわざわざ岐阜県まで行かなくても名古屋でも十分です。
2.生きた鮎や捕り立てを焼いてくれるが、炭焼きではなく電気でもなく、ガスで焼く店・・・これが問題で、ガスで焼くとガスは燃えてH2Oすなわち水になるので、鮎がべちゃべちゃになって美味しくなくなります。
こういった店ばかりになると、こちらのお店の様に常に落ちたて鮎を炭で焼いてくれる店は、大変貴重です。
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2013年
今年も10月31日でお店は終了です。
ここ二年続けて8月末にオープンでしたが、年によっては10月まで鮎が落ちないこともあります。全ては自然任せですが来年はどうなるでしょうね?
今年長良川上流は鮎が痩せていました。夏は暑すぎて水温が高かったせいなのか?あるいは水が多くて石に苔が付かなかったのかと思い、9月10月に期待していましたが、結局長良川の鮎はあまり太らずに終わってしまい、はっきり言ってハズレの年でした!他の川はどうだったのでしょう?
一般に鮎は琵琶湖周辺や富山県の荘川など小さい川では小さく、長良川のような大きな河川では大きく育つと言われています。小さめの鮎をカリカリに焼いて頭から骨ごとかじるのが最高と思っている人もいれば、長良川のように天然にもかかわらず肩に脂がのった大きな鮎を、香りを残して焼いて食べるのが最高と思っている人もいるので、なかなか話はかみ合いませんが、どなたも一度は長良川の大鮎を食べてみることをお勧めします。
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2013年
今年も去年同様に8月25日から営業開始となりました。ただ長良川の増水でやなが破損したそうです。平日にすぐに修復されると思いますが、行く前に電話で確認した方が良いでしょう。
2011年8月の写真と比べて頂けると分かりますが、現在の鮎はかなり痩せているようです。日本列島を騒がせた雨の影響で川の水が増量して苔の付きが良くなかったのでしょうか?店に入って最初に焼いている鮎を見たので、私は注文しませんでしたが、特大の鮎もサイズこそ25cm以上あっても身はかなり細かったです。今年の長良川の落ち鮎は9月はちょっと不安です。早く太ると良いですね・・・
現在食べられるうるかは、久しぶりのしっかり漬かった苦うるかです。日本酒よりもビールを口に含むと、独特の渋みが舌の付け根の両側に広がって残ります。シーズン初めのうるかは、前年に作ったうるかを冷凍保存した物ではないかと思いますが、ここ3年ほど卵や白子の入ったまろやかなうるかが続いていました。うるか好きには渋いうるかはたまりません!
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2012年
今年は8月25日から営業開始となりました。お盆の大雨で大量に落ちたようです。今週も夕立が結構降っているので来週もなんとかなるでしょう。ただ9月に本格的に雨が降らないと臨時休業もあり得ますので、訪問する際は当日営業しているか電話で確認してから行って下さい。
鮎はカリカリに焼いて頭から齧り付くのが好きな方もいらっしゃると思いますが、こちらでは新鮮な鮎のスイカの香りを残した浅い焼き方なので頭や骨は食べられません。小さい鮎や捕りたてでない鮎を焼くのでしたら、私もカリカリの焼き方は十分アリで美味しいと思います。どちらの焼き方が好きかは好みの問題と思いますが、(あえて名前は出しませんが)冷凍鮎をカリカリに焼いた店が最高だと思っている方も、一度はこちらの新鮮な鮎も試してみてください。また別な楽しみも分かると思います。
鮎雑炊も(あえて上と同じ岐阜の店の名前は出しませんが)鰹出汁の店もあるようですが、こちらは鮎だけです。雑炊に関しては、私は鮎出汁の方が香りと風味があってはるかに美味しいと思うのですが、これも他店のレビューを読むと鰹出汁の香りがする店を絶賛している方もいらっしゃるようなので、好みの問題かもしれません。
今日は80代後半と思われる車椅子に乗った爺さんが、「今年も来れたよ」と、フライ一匹と奥さんとお嬢さんで「塩焼き十本」注文していました。通ですねぇ・・・毎年楽しみにしていて、お盆からずっと電話をかけ続けていたそうです。
実は、昼こちらで鮎のフルコースを食べた後、夕食でも郡上八幡の有名店で郡上天然鮎の塩焼きを食べたのですが、もうどうしようもないくらい味も風味も違いすぎて唖然としました。同じ郡上市の中でさえこれだけ違うようです。もう杉ケ瀬ヤナの鮎を知らない人が気の毒になるくらい、ここの鮎は美味しいとしか言い様がありません。
と言うか、実際に有名な川で鮎を自分で釣って、その日のうちに炭焼きで食べられる人以外には経験できないはずの贅沢が、ここにはあります。
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2011年
郡上大和の、(観光用ではない)鮎のヤナです。養殖や冷凍は扱わないので、新鮮な天然アユ(生きているか冷蔵)の塩焼きを炭火の遠火で焼いてもらえます。天然鮎が必ず食べられる貴重な場所です(ただし営業していればの条件はありますが・・・)。
今年は8月23日から営業です。毎年お盆が過ぎると確認の電話を入れますが、昨年は9月8日から、一昨年は特に遅く10月2日から営業でした。8月末に大量に鮎が落ちたのは久しぶりです。
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2011年10月末
いよいよ今年もヤナの取り壊しが始まって、落ちアユも最後となりました(10月末で終りの取り決めがあるようです)。
最後の楽しみは子持ち鮎の塩焼きと雑炊。今年は8月の台風で一気に落ちて、とんでもない大鮎が食べられましたが、子持ちの時期は意外と大きくなかったです。それでもサイズにかかわらずお腹は卵か白子でパンパンです。
メスは塩焼きに、オスは田楽にと上手に焼き分けてあります。
うるかにビールと日本酒・・・毎年のことながら、やめられません!今年は機会がずいぶんあってあちらこちらの鮎を食べ歩きましたが、郡上大和の鮎が一番、駄目で驚いたのが四万十川「召膳三月」の鮎、意外に美味しくて驚いたのが山口県岩国錦帯橋の鮎でした。
お土産のうるかを、家ですぐに楽しむ分と保存熟成用に二瓶買って、また来年の秋まで落ちアユはお預けです。
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2011年8月
飛騨高山地方が豪雨で大変とのニュースを見て、ヤナが流されていないかと心配して電話したところ前日から営業を始めたとの返事。ちょうど夏休み中だったので早速行ってきました。
写真のように、今年は鮎の生育が良いようで8月と言うのにもうこの大きさです。特大サイズがずらりと並んでいました。今年はサイズが分かりやすいように携帯と一緒に写真を撮りました(^.^)
ヤナは水量が多く、午後になってもどんどん鮎が落ちてきます。鮎以外に大きな長良鱒も籠に入っていてびっくりしました。車が次々にやってきて、「水量が多いのでそろそろ鮎が落ちているかと思って見にきた」などと話していましたので、うちの家族のように落ちアユを楽しみにしている方々は結構多いようです。
店の下一階では、爺さんと親父さんがサイズ別に鮎の選別をしていました。朝落ちたアユはまだ元気なのもいて跳ねています。今年は結構サイズが大きくてびっくりしました。鮎漁で忙しいので焼き場も含め店は女性まかせ。爺さんが火の前にいなかったので今日は焼きが甘かったのがちょっぴり残念です。
ところで先週から夏休みに天然アユめぐりをして、結果的に一週間で2000Km走りました。
岐阜県下呂付知川の生きた釣り鮎(アユハウス親満)
滋賀県安曇川(比良山荘)の小ぶりの鮎
徳島県虎屋壺中庵で岐阜県馬瀬川の鮎(高知の安田川より良いとの注釈つきで)
高知県四万十市の三月で四万十川上流の生き鮎(引っかけ漁)
岐阜県郡上大和杉ケ瀬ヤナで長良川上流の落ちアユ
と、五か所のアユを立て続けに食べましたが、私も同伴者二人もまったく同じ意見で、塩焼きは長良川上流の郡上大和の鮎が一番の美味しさでした。長良川に河口堰が出来てから味が落ちたという人も多いようですが、ここ数年間は(昔並みかは別にして)そのようなハンディを感じません。徳島県虎屋壺中庵の岩本さんが、最近は高知県の四万十川や安田川より岐阜県の馬瀬川の方が苔が良くて美味しいとおっしゃってましたので、今度は並べて直接食べ比べしてみたいです。
昨年は有名な、大分県日田三隈川の鮎、岐阜県和良川、吉田川の鮎も食べていますが、これも郡上大和の鮎に及びませんでした。
今年は瑞浪の柳家で、郡上大和の解禁日翌日に店主自ら釣った釣り鮎を食べましたので、郡上大和に関しては、解禁始めおよび落ち始めの鮎両方を食べることができました。ずいぶん通っていますが、さすがにこれは初めてです。
どこの鮎が美味しいかについてはいろいろご意見はあるでしょうが、この店は塩焼き以外も美味しいので一度お試しください。
P.S.
写真映りを考えて大きな鮎ばかり撮影してますが、今の時期は大きいのが美味しいとは限りませんので・・・参考までに。
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2010年
今年は台風のおかげで、9月8日に増水して鮎が落ちました。写真の様に落ちたてピカピカの鮎を食べてきましたが、今年は6~7月の天気が悪く雨も多くて長良川の鮎の生育はあまり良くなかったようで、落ち鮎はまだ小さめですし例年に比べると痩せているような気がします。(今年は10月まで待った方が良いかもしれません)
鮎は香りと内蔵の苦みを楽しみたかったら、6月終わりから8月初めの釣り鮎を塩焼きで食べるのが美味しいですが、その後の季節にヤナで食べる落ち鮎もまた別な楽しみがあります。脂が乗るのはこれからです。もう少し経つと卵で丸々太った落ち鮎で鮎雑炊を・・・これまたやめられません。
こちらのお店は、鮎の煮付けの味付けも非常に素晴らしいですし、鮎の開きのフライもとても美味しいです。うるかもありますし、無いのは鮎の背ごしくらいで、あとは満点です!予約は必須です。
「落ち鮎」に関しては長良川上流は素晴らしいと思います。ここは本当に最高!!!(瑞浪の柳家でも落ち鮎は長良川の物を使っています)お勧めです。
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2009年
2009年は10月2日からの営業となりました。9月に鮎が落ちなかったのはここ数十年で二回目だそうです。
長良川のほかのヤナは、当然8-9月も営業していますが、これは養殖鮎か昨年の冷凍鮎を出しているからです。天然鮎を出しているのは、市場で鮎を買っている街中のお店か、鵜飼い系のお店だけでしょう。
と言う訳で、下のレビューにも書きましたが、このお店では「天然落ちたて非冷凍」の新鮮なアユを食べられます。
夏に鮎が落ちなかったので、苦うるかは今年も食べられません。白子・卵入りのまろやかなうるかですが、一般の方はこちらのほうが食べやすいかもしれません。
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旧レビュー
そろそろヤナのレビューが出始めたようですので、長良川ヤナ事情・天然が食べられる店事情も含め、杉ケ瀬ヤナをアップしておきます。
一番重要な事ですが、このお店は、8月ー10月の季節営業で、なおかつ天然鮎が落ちなければ、あるいは落ちすぎた日は(忙しすぎて)営業していません。したがって行く前に当日やっているかどうかの確認が絶対に必要な店です!
シーズン真っ最中の週末稼ぎ時でも、
「先週末も昨日も電話したけど、お店やってなかったね」・・・私
「ああ、少ししか落ちんかったら先週は二日しか営業しとらん」・・・爺さん
「昨日は土曜日だし久しぶりの大雨だったから、絶対やってるかと思ったんだけど」・・・私
「昨日は沢山落ちすぎて、忙しくて店開くどころじゃなかった」・・・爺さん
「沢山って、一気に千匹くらい落ちるの???」・・・私
「ははっ、そんなんじゃとてもヤナ組む程儲からんわ」・・・爺さん
「・・・一万匹で一匹500円なら500万円と一瞬暗算する私・・・」
鮎がヤナに落ちた時のみの営業ですから、すべて天然かつ冷凍物は無いというのが私は凄いと思いますが・・・
通常はヤナの前に付いている「観光」という言葉がここだけ付いてないことでも分かるように、本物の営利目的のヤナです。長良川上流(吉田川合流より上)の鮎は非常に評判が良く、高く売れるのでそれが可能なのでしょう。実際子供が喜ぶ魚のつかみ取りなどのイベントは一切ありません。それどころか漁期の真っ最中は、子供がヤナの上で遊ぶと怒られます!
釣り人が鮎を「売りに来る」のも時々目にしますが、「特大だけ一匹700円。こまいのは10匹まとめて1000円」だそうで、炭焼を食べていると、それまでお客さんだと思っていたおっさんが突然・・・
「その鮎美味しいでしょう。僕がさっきそこで釣ったんだよ」
「背中の所に引っかけた痕があるでしょう。それが釣り鮎の証拠」
などと話かけられたこともあります。
写真の通り、素晴らしい落ち鮎を食べる事が出来ます。親父さんが炭でじっくりと焼いてくれます。大きいのでかりかりになるまで焼く訳ではありません。鮎の煮付けは甘みを抑えて美味しいですし、うるか用にはらわたを取って開いた鮎のフライは熱々で、辛めのウースターソースがぴったり!新鮮なので刺身も可能ですし、セットには田楽も付いてきます。蓼酢は無いので私はいつも持参します。
数年前までは、非常に苦い本物の「にがうるか」を作っていましたが、最近は鮎が落ちるのが遅いので、にがうるかは出来ず、白子や卵も入ったまろやかなうるかに変わりました。冷凍でない生のうるかがある時は、雑炊にちょっと入れるのも最高。とにかくたらふく鮎を食べられます。
お店は階段を上がった2階ですので、涼しげな長良川を眺めながら楽しめます。いずれ今年の写真もアップします。
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長良川天然鮎事情(2009年記)
長良川(含む支流)では、まず岐阜市に有名な料亭 かわらやがありますが高いですし、常に天然鮎という訳ではありません。食べログで人気の川原町泉屋は、天然物は前年の冷凍です。岐阜市から関市にかけては、いくつか鵜匠の店があり鵜がいったん飲み込んだ鮎を出してくれますが、女性はかなり抵抗のある人が多いようですので一般的ではありません。支流の板取川にある洞戸観光ヤナは早い時期からやっていて、これはもちろん養殖ですが(頼めば冷凍の天然もあり)自分で手元のコンロで好きなように焼けるのが楽しいです。そのさらに上流には おもだかと旅館すぎ嶋がありここも運が良ければ天然を料理してくれます。
さて長良川本流では、数年前の台風でヤナがかなり被害を被り廃業したお店もあるようでネットで探す際は注意が必要です。美並から郡上八幡にかけていくつかヤナがありますが、これらのヤナでは採れた天然鮎は市場に出し、お客さんに出すのは養殖が普通です。(尋ねれば電話でも正直に答えてくれます)
白鳥には白鳥観光ヤナがありますが、営業は7月からです。ここも観光ヤナなので、天然とはいえ前年の冷凍がメインです。以前は冷凍物の時はセット1000円引きでしたが、一昨年からそれもなくなったようで、結局常に風味豊かな冷凍でない「天然の生鮎」が食べられるのは、杉ケ瀬ヤナだけのようです。
今年はまあまあのサイズです
甘露煮(美味しいです)
昨年つけた冷凍のうるか
フライ(絶品です)
獰猛な顔が天然の証拠
絶品の鮎出汁、鮎たっぷり入り雑炊
茄子の浅漬けがまた美味しいです
特大(1800円)と中(1000円)2015年10月
2015年もバッチリです(9月)
ヤナもいい感じになってきました
今年も落ちたばかりの鮎です
実は角度(炭との距離)も微妙に変えられます
塩はあら塩です
焼き方は、この二人が最強のコンビだと思います
このフライがまた絶品
絶品の鮎雑炊
美味しい茄子の浅漬け
きき鮎グランプリを取ったこともあります
この日は鮎釣り全国大会
2014年これで特大・・・今年は天候に恵まれず、過去15年間で最悪の年でした
今年はさすがに冷凍でした
TV放送すでに遅し(^^;)
ヤナは10月末で解体されます
料理は旅館清龍ご主人の森尾さんが担当されています
2014年。炭火の遠火!毎年この風景がたまりませんね
爺さん健在!(店主ではありませんが、焼きはこの人が上手です)
今年は少し痩せています
今年は2階のテラスで食事です。煮付けも最高!
鮎のフライ
鮎の塩焼き。特大はそこそこの大きさでした。
鮎の田楽
ここの鮎雑炊は最高です
8月の大雨で半分壊れたヤナも、修復されています
ヤナに落ちた鮎を客が拾いました
2013年も始まりました
長良川の増水で、やなが一部壊れたよううです
2012年も始まりました
こちらの店のフライは絶品です!
今年はまだ鮎は小さめです(2011年の8月の写真と比べてください)
この雑炊がたまりません
鮎の煮付け(以下8枚2011年10月末)
鮎のフライとうるか
地元郡上の冷酒
子持ち鮎の塩焼き
オスは田楽に
鮎雑炊(極上)
茄子の浅漬け
ヤナは取り壊しが始まっています
8月と言うのにそれにしても立派(2011年)
本日落ちたての大鮎
これからサイズ別により分けられます
特大と中(田楽)です。今年はサイズが分かりやすいように携帯と一緒に写真を撮りました。
鮎をサイズ別により分けるお爺さん
サイズ別に仕分けされたあと冷蔵庫に
本日の特大
鮎のフライ
こちらの雑炊は絶品です
新鮮です
踊りだしそうな字体です
刺身もあります
いい風景ですねぇ・・・
結構な水量があります
ヤナの上では鮎が飛び跳ねています
落ちたアユはすぐ網ですくってかごに入れます
朝落ちてきた長良鱒。釣り人と格闘して弱っているのか?お腹にラインの痕らしき傷が見えますね?だいぶ魚体が傷ついてます・・・
2010年初の落ち鮎
中と特大(2010年)
川を見下ろせる2階に店があります
秋の特大鮎(左)と田楽、塩焼き2匹(大)
壮観です!!!
鮎だけ雑炊-泉屋と違って出汁も鮎のみです
一日数万匹!落ちたこともあるそうです
右の3匹がBセットの大鮎、左の二匹がAセットの中鮎です
H15-20年の歴代うるか!色目の違いが分かりますか?
川の三分の一くらいがヤナになっています
観光ヤナではないので、勝手に乗ると叱られます
平成20年は郡上鮎が日本一になりました!!!
2009年の初落ち鮎
2018/08/24 更新
今年も明日で営業終了です。漁協との契約で10月いっぱいでヤナはいったん終わります。
9月末の台風で一気に鮎が落ちて一ヶ月以上連続オープンしていたので、数回しか営業出来なかった昨年のようにひどくはないものの、親父さんの話では年々鮎の生育は遅くなってきて、卵を持つ子持ち鮎の時期がずれてきているそうです。
午前中の仕事が終わってから車を走らせて行ったので、遅い昼食となって客が私達だけだったこともあったのか?5000円のAセットの大鮎はほとんど特大サイズ、3500円のBセットも中サイズのはずが大になり、おまけに塩焼きも田楽も鮎5匹すべて卵入りメスの大サービスでした(^_^)
美味しい煮付け、サクサクした最高のフライ、炭で焼く大鮎の塩焼きと田楽に、締めの雑炊もいつものようにたっぷり鮎が入った鮎出汁雑炊、最高です!!!
一度この店で鮎出汁雑炊を食べると、高級店も含め他の店の鮎雑炊は鰹出汁の味がしてがっかりしてしまいます。
私が知る限りヤナはここが間違いなく日本一です!