2回
2022/06 訪問
息子さんが復活させました
2022/07/22 更新
2016/03 訪問
東京では幻の酒扱いのようです(^^;)
実はＰＬＥＹＥＬ家のハウスワインならぬハウス酒兼料理酒の「蜂龍盃」です。江戸時代から３００年以上続く隠れた名門です。
「蜂龍盃蔵出し原酒」は、巷のあっさりすっきり吟醸酒とは正反対の複雑味のある素晴らしい生酒です。この蔵の酒をシーズンを通して一応普通酒から、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒と全種類飲んだうえで、結局一升瓶が１９００円！！！と格安の蔵出し原酒が一番好きなのでハウス酒にしています。カミさんもこの酒で料理を作ってみたら美味しくなると言いだして、すっかり気に入って、昨年からＰＬＥＹＥＬ家の料理も全てこの酒で作ります。
また１２月末出荷の濁り酒は日本一ではないかと思うくらいに気に入ってます。全国の濁り酒を飲み歩いたわけではありませんが、超有名どころも含め濁り酒は私が飲んだものは今まで全て甘いものばかりでしたが、こちらは「超辛口の生の濁り酒」で、発酵がいつまでも続くため、栓に穴を開けて出荷されます。
クリスマス頃に初出荷されて正月に楽しむ酒なので、１２－１月限定だと今まで思っていましたが、本日四ヶ月ぶりに酒蔵を訪ねると、まだ２本残っていて「泡は少なくなったけれどまだ十分飲めるよ！」と親父さん（蔵主の湯浅さん）の話だったので、最後の残り物を買い占めてきました。殆んど「どぶろく」状態ですがめちゃめちゃ美味しいです。
元はと言えば、こちらのお酒は湯谷温泉のＨＡＺＵグループの加藤さんに教えてもらったのですが、全国的にはほとんど無名とは言え、江戸時代から３００年以上続く愛知県東栄町の酒蔵です。ごく少量生産の上、地元で（東栄町から新城市にかけて）９０％以上消費されるため、豊川や岡崎など三河地方の酒屋にはごく一部だけ出荷されますが、名古屋の酒屋には売ったことがないそうです。もちろん関東関西の酒屋にはありませんし、六本木の高級焼肉屋では幻の酒として一合４０００円も取っているとか・・・
名古屋では、東栄町出身の某寿司屋さんと山猫軒（とＰＬＥＹＥＬ家(^o^)）で飲めます。また何回か蔵に通って顔見知りになれば、宅急便で送ってもらえると思います。（私は春秋は購入しに行きますが、冬期間はとてもここまで来れないので送ってもらっています）
Ｐ．Ｓ．
事務局にも確認しましたが、食べログでいつの間にか酒蔵の登録が許されるようになりました。もちろん酒蔵ですから食べるものは置いていませんし、試飲を積極的にしている訳でもありません。登録されていなかったら私もレビューしませんでしたが・・・
Ｐ．Ｓ．２
正式名称は森山酒造ではなく「森山酒造場」です。
Ｐ．Ｓ．３
電話番がいるわけではないので、奥で仕事をしているときは電話にも出られません。電話はしつこく鳴らさずに、また別な時間にかけなおしてください。昨年までは森山酒造とググると福岡の森山酒蔵がトップに出ていましたが、最近はこちらが出るようになりました。とにかく親父さん一人で回している小さな蔵ですので、電話が殺到すると非常に困ると思います。このレビューを読んで興味を持った方は、くれぐれも蔵に迷惑がかからないようにご配慮ください。宜しくお願い致します。
私は蔵出し原酒と濁り酒が気に入ってます
江戸時代から続く蔵だそうです
昔は関谷酒造と森山酒造場は、並んでいたのですが・・・トヨタ主導の「空」ブームで、関谷の方がブレイクしました
各種酒類
入口左の事務室
入口です
蒸し器
１００年前から使っている搾り器
５００キロタンク
二重扉の奥で種麹を作るそうです
こちらで酒を瓶詰しているとか
江戸時代から続く蔵
伊勢湾台風で壊れて、５０年前に職人さんが「一人で作った」煙突だそうです
蔵主の湯浅さん
2016/03/20 更新
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江戸時代から続く美味しいお酒でしたが・・・
親父さんが体を壊して、しばらく蔵を閉じていました。もう幻になると思って家飲み用の原酒は確保しておきましたが、もうダメかなぁと思っていたら、静岡の志太泉で修行中だった息子さんが小田原で蜂龍盃の名前を継いで無事復活したようです。こちらの蔵はもう醸造はやめて小田原で作ったお酒の販売だけになりました。
写真のように何種類か出ているので、すっかり今風の酒になってしまったんだろうなと心配しながら飲んでみると、にごり酒はあっさりすっきりタイプではなく、アミノ酸たっぷりの風味がある程度残っていました。ここから種麹を神奈川の蔵まで持って行ったんでしょうかね？？？
貴重なお酒です。こういう酒は本当に珍しくなってしまったので、いずれ東京でも人気が出ると思います。