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大事なのはカメラではなく目である-アルフレッド・アイゼンシュタット
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PriPriGo
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1回
昼の点数:4.0
2005/05 訪問
幻の食堂
ヤンバルクイナもびっくりの幻の店である。今でこそ幾つかのサイトでこちらの店の体験記が載せられているが、数年ほど前までは地元の人でもどこにあるか判らないという店だった。場所は平和通りから桜坂方面に向かった途中右手にある細い路地を入って直ぐの場所。秘密の場所に至るキーワードは、「桜坂を上がる手前」「右側の小道」「雅楽か何かの音楽研究所の向かい」「パジェロの停まっている駐車スペースの奥」「緑のカラートタンの屋根」である。私は二回行ったが、二回ともパジェロが停まっていた。しかし、予備知識がなかったらその奥にあるパジェロと同じ程度の幅しかないおんぼろの家がまさか飲食店とは誰も気づかないだろう。看板の類は出ていないので「ドロボー」と言われる覚悟で他人の敷地に入って中を覗くまでは確信が持てないはずだ。で、勇気を振り絞って奥まで進むと虫除け網サッシの奥からいらっしゃ~いという声が聞こえてくる(かもしれない)。その先の縁側には既に何足もの靴が脱いでありそこが入口である。繰り返すがここに至るまでは看板も何も無い。自宅兼飲食スペースの居間では界隈のばあちゃん達が既に飯を食っていると思う。一階は常連スペースで二階は観光客スペースのようだが、幸か不幸か私は二回とも一階の常連スペースで界隈のばあちゃん達と一緒に食事をした。何語を話しているのかすら判らないばあちゃん達と同じ畳の上で一緒に食事を取るというだけでも衝撃的な食事体験である。こちらの居間は、低いちゃぶ台と腰の悪いばあちゃん達のためか銭湯にあるプラスチック製の腰掛(ケロリンとかの洗面器)がいくつかあるので、それに習って銭湯の腰掛に座って料理を食べることにしよう。そうでないとテーブルが低くて腰を痛めると思う。メニューは無いが、ものの本によると煮付/刺身/日替わりの三品があり値段はいずれも600円。日替わりはコロッケ、揚げ物、ジューシーなどが日によって変わるらしい。ただ、伺ったときは奥から店の人が、「煮付け」と「揚げ魚」と「刺身」とだけ聞いた。日替わりを細かく聞く雰囲気でもないので私は適当に頼んでしまった。。。店の壁には有名な詩人なのか、こちらのキヨちゃん食堂を称える色紙がたくさん貼ってあって、達筆な文字で日本一のクワッチー(御馳走所)等と褒めちぎっている。ここまで誇りを持っているのなら店の看板くらい出せばいいと思うが、まあ照れ屋さんなんでしょう。さて、しばし待って定食が出てくるが量は膨大である。最初に頼んだときの煮付けはラフテーの煮付けであったが、でかいラフテーと冬瓜、豆腐、昆布、厚揚げが無造作に切られておでんのように煮込んで出てくる。この他にモズク、ソーキ汁、そしててんこ盛りの赤飯。一方の揚げ魚は「クエ」か何かでかい魚の揚げ物がこれまたどかんと出てきて、この他にさきほどの煮つけが少々とモズク、赤飯が付く。これで600円だから物価の安い沖縄でもCPは満点でかもしれない。もちろん、味もなかなかいける。薄味で素朴な味付けであるが、素材の旨味が染み渡っていてとても美味しい。が、全体に量が多すぎるので大食いの人でもなければここのCPの高さに価値を見出しにくい気もする。実際にばあちゃん達も残りをテイクアウトにしていたし、テイクアウト用のビニール袋が壁にぶら下がっているのだ。。。このように非常にユニークで冒険心をそそる店だが、こちらの料理はやや素朴な味わいでシンプル過ぎる印象がある。個人的にはあんつくやゆうなんぎいの方が味付け的には好みだった。従って、発見した喜びと「こんなすごいところで飯を食った!」という高揚感は確かにあるので、テーマパーク的な感覚だと満点評価になるかもしれないけど、観光客が普通に沖縄家庭料理を楽しむための店として考えると相当にきつい雰囲気があるかもしれない。時間があったら探してみてください。料理よりはるかに味わい深い雰囲気を体験できるでしょう。
2006/01/23 更新
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女子会
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一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
ヤンバルクイナもびっくりの幻の店である。今でこそ幾つかのサイトでこちらの店の体験記が載せられているが、数年ほど前までは地元の人でもどこにあるか判らないという店だった。
場所は平和通りから桜坂方面に向かった途中右手にある細い路地を入って直ぐの場所。秘密の場所に至るキーワードは、「桜坂を上がる手前」「右側の小道」「雅楽か何かの音楽研究所の向かい」「パジェロの停まっている駐車スペースの奥」「緑のカラートタンの屋根」である。
私は二回行ったが、二回ともパジェロが停まっていた。しかし、予備知識がなかったらその奥にあるパジェロと同じ程度の幅しかないおんぼろの家がまさか飲食店とは誰も気づかないだろう。看板の類は出ていないので「ドロボー」と言われる覚悟で他人の敷地に入って中を覗くまでは確信が持てないはずだ。
で、勇気を振り絞って奥まで進むと虫除け網サッシの奥からいらっしゃ~いという声が聞こえてくる(かもしれない)。その先の縁側には既に何足もの靴が脱いでありそこが入口である。繰り返すがここに至るまでは看板も何も無い。
自宅兼飲食スペースの居間では界隈のばあちゃん達が既に飯を食っていると思う。一階は常連スペースで二階は観光客スペースのようだが、幸か不幸か私は二回とも一階の常連スペースで界隈のばあちゃん達と一緒に食事をした。
何語を話しているのかすら判らないばあちゃん達と同じ畳の上で一緒に食事を取るというだけでも衝撃的な食事体験である。
こちらの居間は、低いちゃぶ台と腰の悪いばあちゃん達のためか銭湯にあるプラスチック製の腰掛(ケロリンとかの洗面器)がいくつかあるので、それに習って銭湯の腰掛に座って料理を食べることにしよう。そうでないとテーブルが低くて腰を痛めると思う。
メニューは無いが、ものの本によると煮付/刺身/日替わりの三品があり値段はいずれも600円。日替わりはコロッケ、揚げ物、ジューシーなどが日によって変わるらしい。ただ、伺ったときは奥から店の人が、「煮付け」と「揚げ魚」と「刺身」とだけ聞いた。日替わりを細かく聞く雰囲気でもないので私は適当に頼んでしまった。。。
店の壁には有名な詩人なのか、こちらのキヨちゃん食堂を称える色紙がたくさん貼ってあって、達筆な文字で日本一のクワッチー(御馳走所)等と褒めちぎっている。ここまで誇りを持っているのなら店の看板くらい出せばいいと思うが、まあ照れ屋さんなんでしょう。
さて、しばし待って定食が出てくるが量は膨大である。最初に頼んだときの煮付けはラフテーの煮付けであったが、でかいラフテーと冬瓜、豆腐、昆布、厚揚げが無造作に切られておでんのように煮込んで出てくる。この他にモズク、ソーキ汁、そしててんこ盛りの赤飯。
一方の揚げ魚は「クエ」か何かでかい魚の揚げ物がこれまたどかんと出てきて、この他にさきほどの煮つけが少々とモズク、赤飯が付く。
これで600円だから物価の安い沖縄でもCPは満点でかもしれない。
もちろん、味もなかなかいける。薄味で素朴な味付けであるが、素材の旨味が染み渡っていてとても美味しい。が、全体に量が多すぎるので大食いの人でもなければここのCPの高さに価値を見出しにくい気もする。
実際にばあちゃん達も残りをテイクアウトにしていたし、テイクアウト用のビニール袋が壁にぶら下がっているのだ。。。
このように非常にユニークで冒険心をそそる店だが、こちらの料理はやや素朴な味わいでシンプル過ぎる印象がある。個人的にはあんつくやゆうなんぎいの方が味付け的には好みだった。
従って、発見した喜びと「こんなすごいところで飯を食った!」という高揚感は確かにあるので、テーマパーク的な感覚だと満点評価になるかもしれないけど、観光客が普通に沖縄家庭料理を楽しむための店として考えると相当にきつい雰囲気があるかもしれない。
時間があったら探してみてください。料理よりはるかに味わい深い雰囲気を体験できるでしょう。