4年前に初めて泊まったポルトガル国営宿舎であるポザーダ(Pousada)の古城ホテル(☞
Pousada da Rainha Santa Isabel)に大感動して、古城好きの家内を連れて行きたくなったわけだが、ようやくその思いを実現する時が来た。
昨年のスペイン旅行と同様に787が飛ばない(今回は6日前に欠航連絡!)というアクシデントでのANA側の対応(☞
詳細はこちら)に腹を立てながら、リスボンとポルト周辺にある5つの城や宮殿・修道院を使ったポザーダを回ってきた。
今回は奮発して、すべて
スイートルーム以上を指定して
ポザーダの公式サイトで予約。
公式サイトの地図上にポザーダのタイプ別マークを表示してくれるので、ヒストリカルタイプの中から選んだが、行く直前にガイドブックを確認したら、3軒は特集で掲載されているポザーダだった。(苦笑)
冬のオフシーズンとあって、一番ランクの高いスイートルーム(設定が有り空いていればスイートの上のランクである
スペシャルスイート)を指定したにもかかわらず、5泊朝食付総額が €865.35(事前購入したユーロで約93000円)というリーズナブルな価格だ。
日本流に1人当たりの金額に直すと1泊朝食付平均9千円で歴史ある建物の最上級の部屋に泊まることができたのだから、非現実的な日常を味わう旅としては安上がりだ。
夕食もすべてポザーダの直営レストランでいただいたが、食事の方は全体的に低調な印象だったのが残念。
最後に記したとおり、6泊8日で現地交通費・飲食費等も含めた総額が1人当たり20万円強で済んだ。
ここでの掲載写真は、今回の旅での訪問順に各ポザーダの外観写真を選んでみた。
海外版食べ歩きブログ(☞
R923Eの海外食べ歩き+α(ポザーダ))にした記事には、外観だけでなく建物の中や部屋の大量の写真に加え、ポザーダ直営レストランで食べた夕食と朝食の内容や宿泊するうえでの細かな情報も記してある。
ポザーダに出かける計画のある方だけでなく、海外の歴史的建造物に興味のある方は是非ご覧いただきたいと思う。
■1枚目:
Pousada de Queluz-Lisboa(リスボン), Dona Maria I(☞
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-412.html)
Room Type: Suite(€124.20/Hot Deal/宮殿)
リスボンと世界遺産の街であるシントラを結ぶ鉄道路線の中間点にある。
最寄駅から徒歩圏(1.1Km)と、レンタカーを利用しなくても使いやすい点が魅力。
別棟(道路反対側の宮殿本館)にあるレストランの雰囲気が最高に良かった。(味はダメ)
■2枚目:
Pousada de Óbidos(オビドス), Castelo de Óbidos(☞
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-415.html)
Room Type: Special Suite(€216.00/Early Booking Special Rate/城)
部屋数が少ないことから最も予約が難しいと言われる人気のポザーダ。その最高峰の部屋。
スペシャルスイートは、写真の城の塔の中に1部屋だけ作られている。
ただ、城めぐりをしている方ならご存知のように、塔の中というのは石造りで隙間も多く、かなり寒い。
それに、小さな城の塔ということもあって、狭くて階段の上り下りも大変だ。ロッククライミングではないが、ロープまで用意されているような階段を上ってベッドルームに上がることになるので、荷物は下のビジホ並みの狭いスペースで出し入れするしかない。
若い方なら問題ないが、年配者や足腰の弱い方、高所恐怖症の方は絶対に厳しいと思う。
■3枚目:
Pousada de Guimarães(ギマランイス), Santa Marinha(☞
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-416.html)
Room Type: Suite(€133.65/Early Booking Special Rate/修道院)
今回泊まった5軒のポザーダの中で、コスパも含めて一番満足度の高かった宿だ。
部屋は正面入り口の真上、部屋の窓からの世界遺産の街の眺めも抜群。
なにより、大きな建物の中には展示物も多く、有料で入る建造物のように見ごたえがあった。
■4枚目:
Pousada do Porto(ポルト), Palácio do Freixo(☞
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-418.html)
Room Type: Special Suite(€202.50/Early Booking Special Rate/宮殿)
写真は宮殿側だが、ここにはレストランやバーとフロントしかない。泊まるのは、右端に少し見えているピンクの5階建ての建物(元は工場だったそうだ)で、歴史的建造物といった視点で泊まるにはつまらない。
最高峰のスペシャルスィートは、唯一のテラスを備えた部屋。
でも、構造は普通のホテルのコネクティングルームで、歴史感など全くなしだ。
価格も高めで満足度が最も低かったポザーダである。こういった宿にHistoricalマークを付けてほしくないな。
■5枚目:
Pousada de Palmela(パルメラ), Castelo de Palmela(☞
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-419.html)
Room Type: Special Suite(€189.00/Early Booking Special Rate/城)
週末レートが適用されたので平日はもう少し安く泊まれるが、それでも十分満足できたポザーダだ。
城の本体は廃城となっているが、城の延長上にある建物。
部屋は城と山の上からリスボン方面の夜景を楽しめるコーナースイートで、リビングルームが2部屋あるうえに、ベッドルームが広くて快適。
■今回の旅の費用(注:家内と出かけたので総額の半分で表示)
往復航空券: 112870円(羽田<>フランクフルト<>リスボン、16215マイル獲得)
現地宿泊費: 51282円(€477.18/6泊、うちポルトガルの5泊は朝食付)
現地交通費: 15354円(€142.87)レンタカー&燃油・高速・駐車場代等
飲食雑費等: 20842円(€193.93)
国内交通費: 2020円
旅費合計: 202368円...2人で40万円(事前購入したユーロ預金の円転で107.47円換算)
●海外訪問国リスト:
http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-58.html