レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2014/09訪問 2014/09/02
安定した技術水準と素材へのこだわりは埼玉1番だと思う住宅街にあるフレンチ
訪問履歴:[初回:2006/8/14 12:00、頻度:昼10回、夜14回]◇
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/03/22/7251229 (2014/3/22)
■ 店の特徴
典型的な個人経営のフランス料理店。シェフと奥様の2人だけで営む埼玉では普通にある店だが、料理の水準は正真正銘のフランス料理である。プリフィックスコースのみだが、メニューに記されていない構成でもリクエストできるので実質的にはアラカルトとしても楽しめる。
最大16名、実質8~10名程度しか収容しないという小さな店なので、安定したシェフの腕前と奥様のサービスを受けることが出来る。
100店以上の埼玉フレンチを食べ歩いてレビューしているが、素材の良さ、時間をかけた丁寧なソース作り、レパートリーの広さと、その水準は群を抜いていると思う。
例えば野菜に注目してみても、地場産を使っているとアピールしているだけの店とは視点がまったく異なり、自ら足を運び生産者を選んで市場に出回らない野菜を取り寄せるといった、鮮度ではなく野菜そのものの味にこだわっている点で、ありきたりではない。最近は、過去以上に野菜にこだわっているようで、季節によって皿が寂しくなることは無くなったようだ。
初冬に楽しめる窒息鴨料理を4年連続でいただいたが、網で捕ることにこだわったもので、銃で撃ち落とした鴨とはまったく異なるという具合。知り合いの猟師から羽付のままで送ってもらうとのことだが、1年目に店でさばいているところを偶然発見し、半端でないところを見せ付けられたものだ。自然が相手の鴨だけに入荷しないと食べられないが、運がよけれれば熟成度の違うものを複数楽しめることもある。特に内臓や血を使ったソースを楽しむことが出来ればラッキーだ。ただし、入荷しだいの食材なので確約的な予約は出来ない。現在は事前リクエストベースでお願いしたいとのこと。(未入荷ならキャンセルというのは不可)
最大定員数の半分程度しか予約を受け付けていない。それでも昼は1.5時間以上、夜は2時間以上はかかるので、時間に余裕のない予約は避けるべきだ。短時間で済ませたい場合は、対応可能かどうかを事前に電話確認してから予約するのがスマートだろう。
■ 味の傾向とおすすめ
バターやクリームを多様しているわけではないが、ライトフレンチのような軽いものではなく、メインには正統派フレンチ風の濃厚なソースが使われることが多いだろう。素材を惜しみなく使い、手をかけて作られたベースを使って作られたソースの奥深さを十分に堪能できる。
個人的なお勧めになるが、魚料理よりは肉料理で楽しみたい。また、特にフレンチ好きの方には平日の夜の訪問を強くお勧めする。
■ 価格(税サ込、現金のみ、2010/7現在)
ランチは2400円で、前菜・スープ・メイン(3択)・デザート・珈琲
他に、平日のみ前菜抜き2100円 ←前菜も魅力的なのでお勧めしません、
休日のみ前菜がフレッシュフォアグラで、スープがミニとなる3900円コースがある。
ディナーは5100円で、前菜(3~6択)・メイン(3~6択)・デザート・珈琲・小菓子
他に、魚か前菜を1種加えて6800円、多品種楽しめる季節のコース7800円 ☜一番お勧め
小食の方向けにボリュームを抑えたハーフコース(4400,6000円)も用意されている。
一部追加料金のかかるものがあるが、例えば店の特徴で紹介した窒息鴨の半羽が1800円(2008年価格;同格クラスの他店では、普通に打ち落としたものでも1羽1万円以上するのが普通)といった具合で、余計にかかった材料費の差額程度しか取られない点でもきわめて良心的。
■ サービス
サービス担当の奥様の知識にも目を見張るものがあり、夫婦共々フランス料理への半端でない情熱を感じさせられるし、それを口先だけでなく実際に行動している点でも素晴らしいと思う。御夫婦で積極的に食べ歩きされているという点でも、研究熱心であることがうかがえる。最近は奥様が副菜の調理と盛付でシェフがサービスという局面も見られるようになったが、ややサービス面が疎かになった感じも。
■ お勧めのシチュエーション
フレンチが初めてという方でも楽しめるが、料理の内容が本格的なフレンチということもあり、特に夜は小学校以下の子連れには向かないと思う。また、酒を飲んで騒ぐような親父には向かないし、声の大きなおばさんやワイワイやりたい向きにも向かない。
豪華な雰囲気はないので、オシャレをして楽しむという局面では彼女ががっかりするかもしれない。(料理でカバーできるとは思うが)
■ その他のコメント
普段着でまったく問題ないが、ファミレスや居酒屋ではないので他の客のためにも最低限のマナーは守る必要がある。運よく貸切状態となれば、奥様との楽しい会話も弾むことだろう。ただし、最近は昼夜共に事前予約無しでは入れない状態となっているので無理だと思う。
2010年3月上旬現在、平日でも昼夜共に2週間以内の予約は日程が限られる状況。また、予約電話はランチ&ディナータイムを外すのがマナー。実際、出ることが出来ない事もあるのでお互いのためだ。
なお、客が多い状態で長々と話しかけるといったマナーの悪い客がいるとのレビューがあった。楽しいのは分かるが、自分ひとりのためにサービスしているわけではないということをわきまえて利用していただきたい。もちろん、料理技術を聞き出すには、それなりの基本知識も必要だろう。
また、東京以南から時間とコストをかけてわざわざ訪れる価値があるかは疑問。埼玉の10倍の店がある東京フレンチの方が選択肢は広いだろうし、安くて優秀な店も少なからず存在すると思う。
店側は地元客志向が強い感じなので、食べログ高評価店だからといって遠方から出かけて期待はずれと言われても困るし、何万もするミシュラン星付店と比較されても困る。あくまで埼玉での最高水準という評価だ。
高級酒を頼まなければ万札1枚で水準の高いフレンチにありつけるのだから、私のようにレストランで万札を飛ばすことに躊躇する者には嬉しい存在だ。
■■■ 以下、全面書換以前のレビュー(文字数制限のためかなり割愛してある)
----- 07/12/15 19:30
昨年食べて感動した窒息鴨を食べたく、家内とともに出かけてきた。ちょうど新しい鴨が入ったとのことで、熟成させていない癖のない鴨と十分に熟成させて鴨の特徴を出したものを半羽ずつお願いして味比べをしてきた。
----- 07/10/15 19:00
今日は初めて「季節のコース(7600円)」をいただいた。
----- 07/6/22 12:40
----- 07/4/17 19:00
今日は野菜群が素晴らしかった。その野菜を用いたソースも絶妙。
今日の野菜は週1回の休みの日に産地に出かけて吟味した生産者から直接仕入れたものが中心。
あまり見かけないものや旬の野菜をいろいろと楽しませていただいた。
----- 07/1/2 12:30
イタ飯屋では定番の牛ホホ肉のワイン煮があったので選択したが、出来が違う!
相変わらず訪問の度に、感激を味わうことが出来る。再訪問で評価を下げる店が多い中で貴重な存在だ。
----- 06/12/11 19:20
ここの特徴は、メニューの選択肢が非常に多く、コースといってもアラカルトと同じ感覚で頼めること。その選択肢も半端でなく、オーソドックスなものから季節感のある珍しい食材までさまざま。
今回は前菜に「フォアグラ」料理を2種類と「自家製仏産鴨の生ハムと地鶏の白レバーのムース」、メインに「蝦夷鹿」と「窒息鴨」という構成。ディナーはデザートも2皿になる。
その場で羽付の物をさばいていた「窒息鴨」は普通の店で出される鴨とはまったく異なる美味しいもの。
フォアグラも1口食べた瞬間、焦げ目に絡んだ甘めのソースが何ともいえない幸福感を出してくれた。そんなに凝ったソースではないのだが、焦げ目の入れ方が絶妙なのだろう。
「白レバー」が予想外の美味しさ。小菓子として手間のかかる自家製の栗の渋皮煮が出てきた。
これで2人で15000円弱というのだから、驚きである。
最後はお菓子作りの話などでシェフと奥様と話し込んでしまったが、夜のメニューはフランス料理好きにはたまらない内容で、まさか埼玉でこの水準を出してくれる店があるとは思ってもみなかった。
シェフと奥様のこだわり度に敬服。
----- 06/8/14 12:00
ランチはコースのみ(\2200)。前菜(2択)、スープ、メイン(3択)、パン、デザート、珈琲という構成。メニューがこの手の店でよくある安っぽい料理でないことから出かけてみたのですがので、期待を裏切らないどころか量的にも充分でサービスも完璧と大変満足できました。
オーダーする前にひとつひとつメニューを丁寧に説明してくださるので安心できます。食事中にも料理や素材等の質問をしたのですが、的確な回答が返ってきます。フランス料理店ではこれが当然だと思っているのですが、大宮周辺の個人経営店では皆無。夫婦共に料理に対して情熱を持っていなければ無利でしょう。
前菜2皿目の黒豚のテリーヌは量も充分でメインと見間違えるほどの皿でした。
自家製パンにはバターに加えてポークリエットが添えられています。
スープは「ブルゴーニュ産のグリーンピースの冷製スープ」。カップとお皿をしっかり冷やして注がれたたっぷりの冷たいスープに地鶏のコンソメのジュレが添えられ、このジュレと合せて飲むと濃厚なグリーンピースの味と一体となり素晴らしい味が楽しめました。
メインの「鴨胸肉のロースト」はボリューム満点。付け合せに「なたまめ」を採用している点などにもこだわりを感じさせられます。
おまちかねのデザートですが、これがシンプルながらも素晴らしいもの。
2200円でここまで楽しめてしまうとは、常連化しそうな気分です。
2位
1回
2015/04訪問 2015/04/20
再訪:[2010/3/29 18:45]◇ 《昼:4.0/4.5-4.0-3.5-3.5、夜:3.5/4.0-3.5-3.0-4.0》
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/06/24/7352305 (2014/6/23)
帰省していた家内と子供を蓮田駅で待ち合わせてナトゥーラに行ったものの運悪く貸切だったため、予備にしていたこちらに向かった。
「ヴァレンティーノコース(3800円)」と「ピッコロセット(選択したパスタ代+1000円で前菜・デザート・珈琲付)」でお願いしたが、やはりメインを食べないことには店の良さが分からない気がした。
あと、6種あるデザートを全部試したが、水準以下だったことも記しておく。セミフレッドが無難。
----- 2010/1/30 12:00
ランチお勧めの「リストランテコース」は2800円に値上げ。
前菜とデザートが弱いが、パスタとメインは良かった。ブログ側で紹介する予定。
----- 2009/9/15 18:45
放置していた訳では無いが、色々と不運が重なってディナー訪問が遅れに遅れてしまい、2年半ぶりの訪問となった。念のため大宮駅に着いてから電話を入れて開いていることを確認してから東武線に乗り込んだ。
事前にホームページでメニューを確認していたので「初秋のヴァレンティーノコース(3800円)」をお願いした。パン、前菜(2択)、手打パスタ(2択)、メイン(2択)、デザート2種(6択)、エスプレッソという構成だから、夜のイタリアンとしてはかなり低価格。
コースは2名からというケースがイタリアンには多いのが不安だった、問題なく一人でも注文出来た。フレンチでは自称以外まず存在しないのに、イタリアンに多いのは何故だろう? やはりそういった店は、利益第一主義なんだと思うが、この店はそんなことは無かった。
まずは自家製パンがオリーブと共に到着。あわせて、時間がかかりますからと、イタリア料理写真がたくさん掲載されていた専門誌を持ってきてくれた。男一人で乗り込むと業界人と思われるのかな? 店でボーッと過ごすのも好きだけど、客が他にいなくてホールにはかわいい感じの奥様だけという状態。中年オヤジに変に話しかけられるよりは・・と思われたのかも・・(考えすぎだ!)
前菜は「フレッシュフォアグラとポレンタのトルティーノ」
じつは、これが一番の目当てだった。埼玉でフレッシュフォアグラを置いている店は、フレンチでも数少ない。ほとんどが冷凍ものだ。もっともイタリアンでフォアグラというのも珍しいが。
そのフォアグラ、さすがに安いコースに組み込まれているだけあって質的には上等とは言えなかったが、まずまずの出来で満足。
フォアグラの下にあるポレンタ(トウモロコシの粉を、沸騰した湯やだし汁に団子の硬さになるまで振り入れ、捏ねるように仕上げるイタリア料理の定番らしい)、フレンチの定番であるマッシュポテトと違ってソースを吸い込まないので、しっかりフォアグラにソースを付けていただける。
付け合わせのアーティチョークは、ピクルスを素揚げしたような面白い味だった。
パスタは「野うさぎとポルチーニ茸のタリアテッレ」
イタリアン専門の 星を食べた猫 さんがポルチーニ茸が香らなかったとレビューされているが、私にもあまり感じることが出来なかった。といっても、香っていると認識できる料理を食べたことがないので、判断出来なかったのが実際。ポルチーニ茸を買って自分で作って試してみるしかないかな。
手打ちパスタは、乾麺派の私にしては珍しく美味しい方だと感じた。きしめんと大差無いようなものを出す店が多い中で、パスタらしい食感とコシがあった。
全体として、かなり薄味に仕上げて素材の持ち味を生かした料理になっていた。うさぎは軟骨部分でも入っていたのか、コリコリした食感の部位もあり「リストランテ」らしいパスタ料理だと思う。
メインは予定したものが変わっていたが、奥様とのやりとりを厨房で聞かれていたシェフが出来ますよということで「仏産バルバリー種鴨胸肉のロースト 赤ワインと巨峰のソースで」
フレンチ好きなのでどうしてもフレンチっぽい料理名のものを選んでしまうが、巨峰を潰してソースベースにしたものという予想に反して、巨峰は粒のままで出てきた。酸味が弱いので山梨産ではなく長野産のものと思うが、ジャムのような甘さも押さえられていて、そのままピューレ状にすればソースになりそうなもの。こんなアプローチがイタリアンなんだろう。
鴨はイタリアンらしく大胆に厚切りカット。焼きも上手く、ソース無しで素材を楽しめる。
付け合わせがちょっと変わったラビオリに焼き林檎と焼き長芋。確かにフレンチではないな。
デザートは「ダークチェリーのチョコレートのトルタ」と「キャラメルとブランデーのセミフレッド」をチョイス。
トルタはバランス面でしっくり来なかったが、半冷凍菓子と訳されているセミフレッドは、少し溶かした感じのアイスクリームで美味しかった。
食事の後にシェフが出てきてくれたので、11月にイタリアに行くと話して、現地での店の選び方をアドバイスしていただいた。
日本人だと分かると料理で手を抜くとか、先日報道されたぼったくり以外にもカモにしている店が多いので、日本語表記のある店や街中を避けて食べるようにとのことだった。今回は鉄道旅行で街中を外すことは出来ない上に、イタリア語も分からないという状態では、リストランテに入るのは無謀なのかもしれない。
※追記:
前回は禁煙をお願いするスタンスだったが、現在は完全禁煙。
食後だけなら許容できたが、あまりにも食事中に周囲を気にせずに吸う方が多いので完全禁煙にしたそうだ。
立派!
----- 2007/4/3 13:00
岩槻には行くに値する店は無いと思っていたが、偶然発見した当店がなかなか魅力的に思えたので、訪問してみたら当たり。リストランテと表記しているだけあって、近隣の店とは違ったしっかりした皿で出てきた。
ランチは1000円から楽しめるが、「リストランテコース(\2500)」をお願いした。
イタリア料理の名前は不勉強なので覚えられなかったが、前菜はフライパンで焼いたパンの上にとうもろこしの柔らかいパテ状ものを乗せ、その上にムース状のサーモンを乗せた料理で実に旨かった。
パンは自家製の3種。パルミジャーノのパンというのは初めて。レーズンのパンやゴマのパンもほのかに香る程度の主張の無さが逆にうまく作用して、なかなか美味しくいただけた。イタリアンでパンの追加はいかがかと言われたのも初めて。嬉しいサービスだ。
コースのパスタ(3択)はハーフサイズだが、「車エビとブロッコリーのタリオリーニ」を選択。自家製パスタもなかなかだが、ソースが絶品。生トマトの味を強調したもので、この界隈に多くある品数が多いだけのパスタ屋レベルのものではない。
メインの牛筋は、少し煮込み不足の感。これ以上煮込むと崩れてしまうという問題もあるのだろうが、味は別途頼んだラグーソースのパスタのものに近かった。もう少し凝ったものだとより美味しくなりそうだが、そこはイタリアンであり重厚なフレンチとは異なるのだろう。
ちょっと残念だったのがデザート。6種中2種選択だが、サイズがかなり小さめ。1000円からのランチセットでも200円追加すると1種選択できるが、確認したところサイズは同じとのこと。味は水準以上なので、もう少し大きくカットすれば満足度も高くなりそう。
総じてさいたま市内としては水準の高いリストランテであることは確認できた。
開店して2年強とのことだが、浦和の『アランチャ・デル・ソーレ』が内容的にも近い感じ。若い女性のサービスは基本に加えて配慮もあり嬉しい。
駅から近いので、途中下車して立ち寄るのも良いだろう。
追記:
煙草は食後にとの表記。基本的には禁煙にしたいのだろうが、地域性もあり控えめの表現にしてることが分かる。都心から半径30Km圏といえどもまだまだ全面禁煙は営業的に難しいのだろう。
3位
1回
2014/09訪問 2014/09/03
再訪:[2010/6/18 13:50]◇ 《昼:4.0/4.0-4.0-3.0-4.0、夜:4.0/4.0-4.5-3.0-3.5》
直近レビュー: http://r923e.asablo.jp/blog/2014/01/23/7202070 (2014/1/22)
水曜日は満席で入れず、浦和での打ち合わせ前に訪問。午後2時というのに満席状態で、いつもの入り口横の席が空いていた。
詳細はブログ側に登録するが、ここでもシェフから声をかけられてしまい身元がバレていた。前回少しだけ話をしただけなのに・・
評価点が高い店なら大丈夫だろうけど、辛口で書いている店を再訪するにはリスクが高すぎるなぁ。
昨日の foluso のように努力の成果を確認しに行きたいのだが、やはり写真撮影はやめておくか。
前は付いていた「手打パスタランチ(2100円)」の小菓子が無くなっていたのが残念。
----- 2009/10/21 13:15
まだ安いランチを試していなかったので、量も味も不満だらけだったAGIOの後に訪問。
平日のみという1000円のショートパスタランチを試すのが目的。
まずはサラダと自家製フォカッチャが2種。
サラダは葉ものだけだが量はたっぷり、鮮度も良い。が、ドレッシングは味気なかった。
フォカッチャは食べ終わった時に、追加は要るかとの声がかかった。千円ランチでもフォカッチャが追加できるとは驚きだが、2軒目なので残念ながら遠慮させていただいた。味は、前回の夜の印象よりは美味しく感じた。
今日のパスタは「ペンネ アラビアータ」
このソースが旨い。1軒目が低水準の量産品だっただけに、ひときわ美味しく感じてしまった。
トマトは缶詰ではなくフレッシュを使っているようで、量産作り置きの出来ないパルメザン系のチーズが溶かし込まれている。シンプルなトマトソースでも、手をかければ美味しいものが出来るし、この水準になると私には難しい。
食後はミルクティーをお願いしたが、フォークが出てきたのでおかしいな、と思っていたらデザートまで付くそうだ。
そのデザートも濃厚なチョコムース風のもので美味しい。
僅か千円のパスタランチで、これだけ質の高い料理を出してくれるのだから、13:15に訪問したのに15分も待たされたのは仕方ない。(シェフ1人が急病で、サービスも一人だけと完全にキャパを超えていたそうだが、店に入ってからはしっかり気を使っていただけたので気持ちよく食べる事が出来た)
夜も気に入っているが、「手打パスタランチ(2100円)」も捨てがたい魅力があるので、1000円ランチと言わずに前菜が付きデザートも盛り合せになる「手打パスタランチ」を試して欲しい。
----- 2008/7/3 19:15 「夜は多品種を楽しめ、割安感バツグンのコースがお勧め」
埼玉高評価店の再訪確認シリーズ。前回は1年半前の昼だったので、東京帰りに寄ってみた。
ぐるなびでチェックすると、「Tutti Due(5800円+席料300円)」というコースが、単品合計価格の6割程度とかなり割安に感じたので、それをお願いした。もちろん量が違うのだろうが、一人でも多品種を楽しめる構成となっているのでお勧め。
以下、出てきた順に記載しておく。黒板に表記があった皿については単品価格も記載しておく。
●アミューズ:生のりのフリット
ピザ生地に生のりを混ぜて揚げたもの。
生のりが僅かということもあって風味もなく、企画倒れという感。
●パン:2種類(追加無料)
新人風のサービス担当が、少し残っている状態で追加を打診してくれた。
味覚的には美味しい方では無かったが、純イタリアンではエノテカノリーオ以来だと思う。
●前菜:ハタのカルパッチョ(単品1300円)
グレープフルーツベースのソースでいただくのだが、珍しいものの主張の無い魚だった。鮮度に問題があったのかもしれない。というのも、私が頼んだ後はイサキに変わっていたので最後だったようだ。
●前菜:花ズッキーニのフリット(単品800円)
花の部分にチーズを詰めて揚げたもの。珍しいだけ。(最近は珍しくもないかな?)
●パスタ:イカスミのタリオリーニ(単品1650円)
生麺だと思うが、腰が強くオイルソースも含めて美味しい。残ったソースがもったいないので、スプーンを要求してしまった。(前回は、そう思っても要求しなかったようで、それだけ図々しくなったということか?)
●パスタ:パルミジャーノのニョッキ
小さめで割と柔らかいニョッキ。これも美味しい方だと思うが、ソースは標準的。
●メイン魚:イサキのカルトッチョビアンコ(単品2400円)
カルトッチョは包み焼きという意味。アルミホイルで包んだ状態で席まで持ってきてくれ、その場で皿に盛りつけてくれた。味覚よりは調理手法を楽しむものという感じ。
●メイン肉(2択+1):岩手産ホロホロ鶏の網焼き(単品2000円)
イタリアンらしく塩と香辛料で味を決めたものを焼いただけというシンプルな料理。
フレンチだと肉が硬くなってしまうことが多いが、そこはイタリアンらしくダイレクトに肉を楽しめる。でも、ついつい頼んでしまうホロホロ鶏で美味しいと思ったものに出会えた記憶がないのは、肉そのものに主張が少ないからだろうか?(「骨付きもち豚」を勧めていたのを無視して頼んだ私が悪い)
●ドルチェ盛り合わせ:ズコット、マンゴとバニラのアイスクリーム
私が行くイタリアンでは、なかなかズコットに巡り会えない。家庭でも簡単にできるティラミスは必ずあるのだが、こんなイタリアらしいものを出してくれるのは嬉しい。
●お飲み物:エスプレッソ・珈琲・紅茶から選択
●小菓子:オレンジピールとチョコアーモンド
アーモンドの食感が生のものを使っている感じだったので、チーフシェフに確認したら自家ローストだそうだ。なかなか凝っている。
最初のアラカルトメニューの説明でパフォーマンスがあったが、文字数制限もあることから詳細はブログ側に記載しておく。チーフシェフの物静かな感じに対して、このパフォーマンスをやっていた元気なシェフとのギャップが面白くも感じたが、若手のシェフとサービスで良いチームワークを組んでいると思う。
周りの客にとっては少し騒がしく感じるかもしれないが、私は店の特徴として良い印象を受けた。
----- 2007/2/7 12:30
前にチェックした時はランチでも最低1300円という東京価格だったが、試しやすい1000円の平日ランチが出来ていた。
前からある1300円のランチとの差がよくわからないので詳細を尋ねるとシェフを呼びましょうかと。色々説明を聞いた結果、1000円ランチは戦略価格のようで、私としては前菜が付きデザートも盛り合わせになる「本日の手打ちパスタランチ(\2000)」に魅力を感じたのでこちらを選択。
今日の前菜は生ハムの盛り合わせ、イサキのカルパッチョ、パッパコモドーロというパンのお粥(との説明)という構成。
生ハム類は5種類がたっぷり、カルパッチョもほのかにフルーツの香りがする素材を生かすソース、そして初めて食べる「パンのお粥」はトマトの酸味を利かせたチーズリゾット風で、十分に価格に見合った内容だ。特に「パンのお粥」は簡単そうで真似のできない美味しい皿。
このコースのみパスタがお勧めの手打ちになるとのことだが、今日のパスタ(2択)から「蛍イカのタリアテッレ」をチョイス。パスタ自体は腰の強さだけ感じるもので正直好みではなかったが、小さな蛍イカを1つずつ開いて内臓を取り出して作られているソースは手の込んだものでなかなか良い。小ぶりの生の蛍イカを使っているようで、スーパーで売っているものとは異なり足の吸盤の悪い食感もまったく感じない。ソース自体もたっぷりで、皿に残ったソースを残さず食べるためにもスプーンが欲しかった。あるいは、パンの追加があると良いのだが。
デザートはオレンジのコンポート、パンナコッタにマンゴのソルベ。皿は軽く冷やされているのでソルベが溶けることは無い。
どれも無難に美味しいのだが、特段優れているというものではなかった。コンポートの強すぎる苦味と、周りに散りばめたチョコフレークが品位を下げている点は気になったが。これらのデザートは夜だと1品600円という価格が黒板に記されていた。
このコースのみエスプレッソを頼めるようで、さらに小菓子も付いていた。順番が逆になるが、自家製のパンも少し甘いものの無難に出来ている。料理全体を見ると独創的ながらも万人受けする内容であり味付けであると思う。
市内にイタリア料理店は数多くあるが、その中でも高い水準を望める数少ない店のひとつと言えそうだ。
4位
1回
2015/03訪問 2015/03/13
再訪:[2009/8/13 19:00]◇ 《昼:4.5/4.0-4.5-4.5-5.0、夜:4.5/4.5-4.0-3.5-5.0》
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/03/18/7248255 (2014/3/18)
家内の実家に迎えに行った帰りは東北道久喜ICで降りる。国道122号バイパスが久喜ICと東大宮バイパスを結ぶ県道につながったおかげで格段に行きやすくなったことから、夕食を食べに寄ってきた。家内とはディナーを楽しみに来たことがあるが、ボリューム満点のカンパネ食堂が気に入っている子供の反応が楽しみ。
前回のディナーで前菜の量が凄まじく多いのは分かっていたので、前菜とパスタだけで構成してしまった。
メインに好物のイベリコ豚があったが、また次の機会に。
●琵琶湖産稚鮎のエスカベッシュ(500円)
稚鮎の原価は検討も付かないので何とも言えないが、予想以上に多かった。
栃木で子供の頃に10尾単位で食べていたという鮎大好きの家内が頼んだものだが、満足とのこと。
●北海ダコのカルパッチョ バジリコソース(1100円)
これはタコ好きの子供に食べさせたかったので、前回に続いて頼んでみた。
期待通りの量だし、中央の野菜の下にもしっかり蛸が隠れている。
ジェノベーゼも好物とあって、半分は子供が食べてしまった。
●岡山産特大ムール貝のガーリックバター焼き(900円)
これはムール貝好きの私が期待した皿。「特大」の文字を見落として注文したので、出てきた時の巨大ムール貝には驚いた。こんな大きなものも存在するんだと。今が旬の1個400円位の岩牡蠣と良い勝負といった大きさで、大満足。
●桜肉モツのイタリア風煮込み(900円)
これも私の趣味。まさか鍋で出てくるとは思わなかったが、普通の店なら3人前以上のボリューム。
赤身のクセが無い桜肉だけあって、モツもクセがないようだ。
煮込みソースはパスタソースという感じ。パスタにかけて食べても旨そ!
●魚介のパエリヤ(1500円)
2人前2800円という選択肢もあるが、この量で1人前。他店なら間違いなく2人前の量だ。
出てきた鍋で炊いている訳では無いそうだが、むしろライスがパラパラの魚介風味たっぷりの欧風炒飯という感じになっていて美味しくいただけた。
●北海道産生雲丹のクリームソース(1700円)
乾麺パスタで供される。大粒の道産雲丹がゴロゴロと入ってこの価格。もちろん普通のイタリアンの2人分ぐらいはある。
やはり他店と同様に生雲丹をうまく統合させた味にはなっていない感じがしたが、塩を少し加えることで格段に美味しくなった。
●クリーム仕立てのタリアテッレ・ボロネーゼ(1300円)
自家製手打ちパスタということで頼んでみた。家内はデザートに走ったので、私と子供でシェア。
乾麺派の私にとって、生麺パスタが美味しいと思った店は過去5軒あるか無いかだが、このパスタは久々に美味しい手打ちパスタと感じた。タリアテッレだと、大抵の店はきしめんのように腰ばかり主張したものになるが、パスタらしい適度な腰と優しい歯ごたえで満足。
手打ちパスタというだけで高い価格を提示する店が多い中で、ここではせいぜい100円増の価格設定。もちろん量も普通の店の2倍近いとあって、単にCPが良いだけでなく質の高さでも満足出来る。
家族3人、食べきれないほど注文して8350円。もちろんサービス料やコペルトなどは無いし、カード払いも可能というのだから凄いとしか言いようがない。
ちなみに、カンパネと比較させた子供の評価は、こちらの方が美味しいと。カンパネの方が圧倒的に近いので楽に行けるんだけどなぁ・・
夜は奥様だけでサービスしているので、どうしても目が届かない点が出てしまうが、コストを掛けない分だけ客に還元しているということで理解しているつもりだ。
※夜の量も半端でないので、おひとり様には平日ランチをお勧めします。
----- 2009/2/28 11:20
2年半前の前回と比べて300円アップの1800円となっていた。
写真と当時のレビュー内容を見ていただければ分かると思うが、300円の値上げに対して300円以上の内容充実が図られている。サラダが無くなった代わりに前菜が格段に良くなっているうえ、デザートも前回の品は「プチデザート」の1品となり、それ以外に自家製ケーキが付くようになった。
以下、平日の「お肉またはお魚料理のコース(1800円)」の内容を個別に記す。
土曜日は対象だが、日曜と祝日はランチ用メニューは無いようなので注意してほしい。
●シェフおまかせ前菜盛り合せ
生ハムは熟成度の高いもの、サラミ類も安物ではない、とここまでは非調理品でどこの店でも出てくるが、更に厚切りのパテ、しっかりしたチカのエスカベッシュにパプリカと茄子のカポナータが盛られている。
パテがやや塩辛い点が気になったが、カポナータは旨い。
●ハーフパスタ(3+3択):甲イカの墨煮(+150円)
所謂イカ墨スパゲティだが、甲イカがタップリ。ソースもたっぷり。
写真ではわかり辛いが、普通の店なら1人前という量で出てくるのは、この店らしい。
失敗したのは、上部にある赤いもの。何だろうと思って先に食べてしまったが、これは本来ソースと混ぜ合わせるべきトマトソースだった。そのせいか、イカ墨ソースが何とも物足りない味になってしまった。
●メイン(2+1択):ポークソテ オレンジソース
前回は魚料理を食べたので、今回は肉料理を試してみた。予想通り分厚い肉で出てきた。
ちょっと脱線するが、いつもとんかつ屋の肉は薄くて高いし、少し量を増やすとべらぼうに高くなるのは如何なものかと思っているが、ここのはとんかつ屋の「厚切ロース」という量。
単に衣を付けて揚げて出すだけの手抜料理であるとんかつと違って、しっかり手の入ったソース。もちろんフレンチのソースのような奥深さは無いが、自称フレンチで出されるソースよりはしっかり作られている。
意外だったのは、付け合わせの野菜のグリル。時々他の店でこの手の野菜が出てくることがあるが、旨いと思ったことは一度も無かった。よく確認しないで口の中に放り込んでしまったが、ブロッコリーも焼いていたのか、この食味が気に入ってしまった。南瓜も裏に隠れているポテトもグリル野菜では初めて旨いと思った。このあたりは、焼きの技術なのかもしれない。
●バゲット
写真の通りオリーブオイル(安物ではないと思う)が付いてくるが、メインのソースを付けて楽しみたい。
パン自体は標準クラスだと思う。
●自家製ケーキ(2択)とプチデザート(2択)
ケーキの種類が2種類だと思ったら、ケーキとプチデザートそれぞれから1つずつ選べる。
入口でも販売していたが、ケーキは540円(だったと思う)の半分のサイズ、プチデザートは200円相当。1800円のコース価格からデザート代を引くと1330円。相変わらず、どういう計算をしているのかと思ってしまうが、食べる側にとっては安い方が良いので気にしないことにする。
ケーキは抹茶のチーズケーキを選んだが、デザートの水準が上がっていることを感じさせられた内容だった。やはりデザートの水準が低いと悲しくなってしまうので、十分満足。
●ドリンク
最近からハーブティーも選択肢に加えたそうだ。レモングラスとあったのでお願いしてみた。
★おすすめメニュー★
ランチコース(肉か魚が付くタイプ) 1800円
ディナーの前菜群
※過去レビューはコメント欄に移しました。
5位
1回
2015/03訪問 2015/03/07
訪問:[2010/2/21 11:30]◇
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/04/26/7295132 (2014/4/26)
12月にオープンしたばかりとの投稿があったので、大宮の川向かいであることから出かけてきた。昨年末の国内食べ歩き終了宣言では地元は3.5点以上のみレビューすると書いたが、「フレンチコース(1500円)」だけなら掲載基準に合致しているのでレビュー登録することにした。
他のランチは1300円のパスタセットと2500円のグルマンコースだけ。前者はオードブルの代わりにサラダで、パンは付かない。後者はメインが肉と魚の両方になる。
最初のレビューでフランス人シェフと記載されていたが、開店前に到着したこともあって男前のシェフの顔を拝むことが出来た。腕もありそうな顔立ち。
まずパンとバターが出てきたが、パンがなかなか美味しい。
全体の量が少ないので、どんどん追加を頼んでしまおう。
本日のオードブルは「サーモンキッシュ」:★★☆
フランス人シェフが作るキッシュにしては、極めて日本的キッシュ。サーモンばかりでベース部分が少なくキッシュらしさがない。ただし、パイ部分は良い出来。
メインは「アマダイのカリゴスソース レンズ豆のピュレ」:★★★☆
本来なら2500円のフルコースにするはずだったが、肉料理(仔羊のきのこソテー ピリ辛トマトソース)がフレンチから外れていたので魚料理だけにした。
この料理、フランスで食べる食堂的な味わいで面白い。日本人シェフでは作れないセンスだと思う。一見ハンバーグのように見える部分がレンズ豆のピュレだが、単にレンズ豆だけでなく干し魚などを混ぜているようだ。中央部分には青菜のソテーが隠れているので、全体がピュレという訳では無い。
「カリゴス」はググってみてもほとんどヒットせず、ブルターニュ地方特産のカレー風スパイスと記されたサイトを見つけたが、微妙。あまりフレンチらしくないソースに感じた。
デザートは「バナナのミルフィーユ」:★★★☆
パリパリのパイに挟まれたカスタードとバナナ。
パイは旨いし、カスタードも日本的にはかなり甘いがバナナとの相性抜群で美味しい。
これに珈琲か紅茶が付くが、自家製らしきトリュフチョコも付いてきた。
「うにのカルボナーラ」:★☆
あまりにも量が少なかったのでパスタを追加出来ないかと打診したところ、単品で900円だということでお願いしたのがコレだが、極端に少ない!! 乾麺ベースで60gという量だ。この量でセットとして出されたら欲求不満に陥ってしまうだろう。
量だけでなく、味も論外と一蹴できるレベル。塩気ばかりで旨くない。玉葱の炒めが甘い上に、雲丹はほんのちょっとで、いくらなんでも少なすぎだし、安価な蒸し雲丹を使っていると思われる。もちろんソース側には雲丹の味はまったく無い。
フレンチで食べるパスタはソースが抜群に美味しい事が多いが、この水準のソースを出されてしまうとフレンチ自体のソースの水準も見えてしまうものだ。前菜・メイン・デザートと無難だっただけに、ここでのギャップはかなり悪印象を持ってしまった。
この料理1つで総合点を3.5にするのは無理と判断したが、フランス人ならフレンチだけでどうどうと勝負した方が印象が良くなるのではないかと思ったしだい。
店の外観だけでなく店内もホントに真っ白! 壁はもちろん、椅子もテーブルクロス(ビニール製)も白で統一している。全面禁煙らしいので急速に汚れることは無いと思うが、メンテナンスが大変そうだ。排ガスの影響で外の方が先に黒ずんでくるのではないだろうか。
カトラリー置きには、コーティング加工された洒落た紙を敷いてあった。もちろんナイフやフォークを使い回しされることも無い。
サービス陣は全員素人だと思うが、パンの追加だけでなくバターの追加の打診もあったし、開店10分前に着いてしまったので、店の斜め前のブロックにある駐車場で待機していたら、わざわざ呼びに来てくれるといった面でも好感が持てた。
ただ、開店から2ヶ月経過しているので多少慣れてきた感じはするものの、まだまだ努力の余地はあると思う。料理を運んできた時には簡単な説明を加えるだけでも、印象は随分と変わるものだ。清潔感をイメージする白いクロスの上に飛び散ったパン屑が醜いことも知っておくと良いだろう。
日曜日の12:30時点で半分しか席が埋まらないのは、何らかの問題があると考えるべきだと思う。(サービス面よりはボリューム面という気もするが・・)
夜のメニューを簡単に紹介しておくが、3000円か4500円のコースのみでパスタは無い。前菜、メイン(1種か2種)、デザート、珈琲という構成はランチと同じ。メインの量が昼と同じではないと思いたいが、事実上の選択肢が無い構成でありながら価格設定が高いことから、かなり魅力に乏しい気がした。
メニューに記されていない皿が色々と出てくるのなら問題ない量だが、メニュー通りだとするとよほど小食の方でなければ不満が先に来ると思う。フランスなら、埼玉フレンチのように付け合わせたっぷりで量を増やすのではなく、主材そのものでボリューム感を出すはずだ。
6位
1回
2014/09訪問 2014/09/27
再訪:[2010/5/13 12:20]◇ 《昼:4.0/4.0-3.5-5.0-3.0、夜:4.0/4.0-3.5-5.0-3.0》
直近レビュー: http://r923e.asablo.jp/blog/2014/09/26/7443924 (2014/9/26)
特に変化はないのでレビューはブログ側に書くが、サービス陣の問題点が何となく分かった。
しっかりしたサービスを指導出来る方がいないのだと思う。恐らく筆頭格の方に問題アリと感じた。
だから、全体水準が上がらないどころか下がっている感じがするのだ。
埼玉を代表するフレンチがこれではいけない。
あたま数だけ揃えれば良いというわけにはいかないのがサービスだ。
-----2009/3/5 19:20
HPに掲載されている詳細メニューが11550円(税サ込、以下同)のコースだけだったので、最安値の8085円のコースはメイン1品だと完全に誤解していた。地元店であることから気になってはいたものの、高価格がネックで夜を試すことが出来なかったのだ。(1万円以上を埼玉フレンチに払う気が起きないことが理由)
その最安値の「思い出のメニュー」なら、先日試したビストロやまの最高値コースよりも少し安いこともあり、ようやく試してみる気になって電話で内容を確認してみた。すると、「どの金額のコースでも量は同じで肉と魚料理が付きます」と、フレンドリーで明確な回答。(いつもの年配女性だと思う)
ある意味、この店の情報開示が少ないことも原因ではあるが、勝手にフルコースではないと思いこんでいたようだ。
実際の構成では、詳細が掲載されている「季節のメニュー」に対して、アミューズ・グラニテ・チーズが無い代わりにスープが付くので2皿減。量的にはもちろん、皿数でも Maison d'H と比べてしまうと少ないが、普通の女性でも完食できる平均的な量だ。この格の店なら決して高い価格設定ではない。
まずは食前酒(私は飲めないのでクーポンで付くジュース)、続いてパンとバターが出てくる。
このパン、かなり大きいのに中までしっかりかつ均質に温められ、表面のパリパリ度も含めて美味しい。追加したパンも同様な状態で出てきたので尋ねてみると、製造時には表面の焦げ色を薄めにして焼き、必要量をある程度予測して低温で常時じっくり温めているとの話。大規模店ならではのアプローチで、小さな個人店では無理な話だ。(とはいえ、この日は全体でも10名もいないだろう閑散とした状況だった)
以下、出てきた順に料理の解説を記す。ただし、店のメニューでも構成以外記されていないため、料理名や説明内容は不正確であることをお断りしておく。
●前菜 ★★★
ポロネギをグリルした後にマリネしたような冷菜。
写真上側のポロネギは、あらかじめ2cm幅にカットされ、その上に7mm角程度の乱切りにされた茹で牡蠣・かなり細かい茹で卵・ケッパー・香草類を混ぜ合わせて型で軽く固めたものが乗っている。この出来が上手くない。
牡蠣が全体の半分を占めているのに牡蠣らしい風味が抜けているうえ、他の材料との調和も感じられない。単に牡蠣を使ったというアピール以外に存在価値を見いだせないものだった。ポロネギだけで十分に旨いと思うが、それでは見栄えが悪いので苦肉の策として生ハムと共に飾ったのだろうか。
こういった部分が、都内高級フレンチとの明確な技術力の差だと思う。
●スープ ★★★☆
所沢産の蕪のポタージュ。
ポタージュ系としてはクリームの少ないあっさりした味で、ほのかな蕪の風味を楽しめる。
表面に赤い花びら片のように見えるものは、ローズペッパーの表皮部分だそうだ。
●魚料理 ★★
ホウボウのソテーを甲殻類のブイヤベース風ソースで。
身の厚いホウボウを食べるには、ソースがあまりにも少ない。皿全面にソースがあるように見えるが、きわめて薄く皿全体に伸ばしている状態であるうえに、味覚的には濃厚さも無くソースというよりはスープであるブイヤベースと同等。
こうなると、魚本来の味で食べる料理と解釈したいが、焼き方が悪いのか質が悪いのか、身が硬くあまり美味しくない。タコとイカをアンチョビ風味でソテーしたものがトッピングされているが、これも味にインパクトが無く魚本来の味を強調も邪魔もしないので、結果的に美味しくないという感想。
●肉料理(2択+1) ★★★☆
埼玉県産黒豚のポワレ シードルビネガーソースを選んだ。
黒豚の質が抜群に良かった。といっても黒豚らしい癖はまったくないが、不思議と旨い。こうなると、ソースは完全に脇役。りんごもビネガーも極力主張しない良く言えば上品なソースは、良い素材には最適であることを証明した皿だ。
となると、ここまでフレンチ好きを唸らせる主張のある料理がまったく無かったことになるが、1つだけあった。皿の左上に見える小さな黒い塊。「ブーダンノワール」という料理だそうだ。上に乗っている山状のものはアップルペースト。
この「ブーダンノワール」、主菜の黒豚のレバーやホホ肉を裏ごしして豚の血液を加えて作るそうだ。ソーセージという説明をされていたが、テリーヌ状で供された。ちょっと調べてみたが、フランスではソーセージとしてかなりメジャーな料理らしい。こういった1品でも感動する料理を出してくれると嬉しいが、通好みの料理故に好き嫌いは分かれると思う。
●デザート(7択) ★★★★
選択肢であるメニュー写真も掲載しておくが、この中から「アンブロワジー」を選んでみた。
出てきた皿を見ると、敷地内にあるケーキ屋お菓子やさんで売っていそうなケーキだったのでがっかりしたが、売っていないそうだ。
ピスタチオとチョコのムースにラズベリージャムでアクセントを付け、周りに濃厚なチョコレートソースでコーティングしたものだが、これは久々に美味しいと思えるケーキだった。添えられている珈琲リキュールを使ったアイスクリームも良い。
ただ、デザートの選択肢の中ではお菓子やさんでも販売しているものがあるそうで、レストランならではのデザートを揃えてもらった方が良い気がする。メニューの記載内容では分からないので、お菓子やさんで販売しているものがどれであるかは明示が必要だろう。
●食後の飲料:カプチーノ
●小菓子
個々の説明がまったく無いのは、いかがなものだろう。
ゼリー、マシュマロ、トリュフチョコ、マカロン風の焼き菓子。
以上、税サ抜き7000円(税サ込8085円)のフルコースとしては十分に優秀だと思う。
大規模店だけあって、万人受けする味付けであるうえに、全体的に最近の主流であるライトフレンチ的な重量感の少ない料理であることも、カジュアルフレンチを名乗って集客しているだけあると思う。
しかし、ある程度フレンチに慣れている者にとっては、店独自の主張(=癖)に乏しく不満が出そうな内容だ。私としては、フレンチの命であるはずのソースを表に出さず、素材の味に頼りすぎている点が大きな不満。魚料理のように魚の質がそれほど良くないと感じると、補正しようがないのだ。
また、細かいことは書かないが、サービス陣の水準に個人差があるうえに、やや基本的な作法に欠けていることを感じた。客が多い時や安いランチ時間帯なら許容できるが、客の少ないディナータイムは水準の高いサービス陣で埋めてほしいものだ。同様にメニュー内容を詳しく開示しない姿勢もいただけない。
結論としては、店の思惑どおり、高級フレンチ格の雰囲気・サービスを価格以外の面で誰でも気軽に楽しんでもらうための店と考えれば間違いないと思う。ドレスコードのあるフレンチが埼玉に1軒も存在しないのは、歴史面も含めて筆頭格のこの店がカジュアル路線だからかもしれない。
※ぶりぶり1234 さんが高いコースの内容を写真付で詳しく記されているので参考になると思う。
※過去レビューはコメント欄に移しました。
7位
1回
2015/04訪問 2015/04/25
再訪:[2007/11/30 12:40]◇
直近レビュー: http://r923e.asablo.jp/blog/2014/04/08/7270131 (2014/4/8)
前回は最安値のランチで試してみたので、今回は1ランク上の「シェフお薦めデジュネー(3675円+サ10%)」で試してみた。(同伴者が頼んだ「スペシャルミニコース(3455円+サ10%)の写真も掲載してある)
●季節の冷製オードブル盛合せ
種類が多く楽しめるが、優れていると思える料理が1つしか無かった点が残念。
右上の南瓜・蟹・菊をテリーヌ型で軽く固めたような料理は、味覚的バランスが非常に良く美味しい。
●魚介のグラタン "秋の味覚"
柿をくり抜いて器にした料理。焼いた柿というのは「秋の味覚」に相応しい面白いアプローチだと思うが、内部を構成する魚介のグラタンは、なにも主張が無く物足りない内容だった。
●さつまいものポタージュ
普通に美味しい。
●仔牛フィレ肉のプロシェット
メニューでは「仔牛フィレ肉」とあったが、説明では鹿肉とのことだった。
ちょっと癖の強い肉質で、肉としては美味しくないのだが、2種のソースのうち黄色のソースが魚介や野菜のエキスを十分に含んだ美味しいソースだった。
●自家製ケーキ盛り合せ アイスクリーム添え
見た目にも楽しい皿。
紫芋のタルトは、ムースのような柔らかさに独特の風味があり美味しい。
アイスクリームも上等。
●パン
特に皮が美味しく、バターとよく合っていた。
同じコースを9月に食べられたという Delicious Soldier さんの写真を見ると、料理やソースのレパートリーが少なそうに見える点が気がかりである。色合いから判断したソースの種類という点や、前菜の内容を見てもほとんど同じ感じで、多頻度利用を躊躇するような構成になっている。(もともと多頻度で行くような店ではないから、問題ないかもしれない)
ソースについても、複数のものを組み合わせているケースが多いが、ひとつひとつの出来を検証するとあまりにも差が激しい。安易に作られたソースと、非常に奥深い味わいのあるソースが組み合わされていたりして、バランス的にどうかと思ってしまう。出し惜しみをしなければ、もっと評価が高くなるのだが。
気になったのはサービス面。確かに流儀に則っているが、極めて形式的で融通が利かないというか、そういう発想を持っていない。また、各所でなんとなく客を見下した感じがするのは、店のサービス教育の姿勢と感じる。前回は私より年配の担当だったが今回は若い担当だったので、なおさら腹立たしく感じてしまった。例えばパンの追加をお願いしたとき(今回)や、構成の変更を打診した時(前回)の対応で、店側の高慢な面が出ていた。
今回は、精算時に別のトラブルもあったが、支払を済ませた後に「ありがとうございました」の言葉もいただけなかった。見送りといった発想も無いようだ。サービス教育は全面的に見直すべきだろう。
※サービス料10%を請求しながらランチではカードが使えないことから、サービス点を0.5点減点してある。
----- 2006/11/9 12:00
開店して間もない頃は素晴らしい外観を表に盛んに広告を出していましたが、最近見かけなくなりました。その時に一度出かけているはずなのにまったく記憶が残っていないので、大宮地区ではアルピーノと並ぶ正統派フランス料理店である当店を再度訪問してみました。
頼んだのは「お肉コース(\1890+サ10%)」。スープ、メイン、パン、デザート、珈琲か紅茶という構成ですが、この格のお店としてはかなりお得なランチコースといえます。出来た頃は立派な外観相応の立派な値段と記憶していたので拍子抜けです。
スープは「かぼちゃのポタージュ」。クリームの濃厚さにかぼちゃの甘みが加わった美味しいスープでした。(単品だと税サ別800円とか)
本日のメインは「仔羊と鴨のソテー」との案内。同じ皿に2種の肉を盛っていますが、ソースは肉にあわせた別々のものが使われています。鴨肉側のカシスソースは程よい酸味が肉と良くあって美味しいもの。仔羊の肉質も比較的良いものが使われていました。
お楽しみのデザートは、併設されていているケーキショップの「メープルカシューナッツ」に、紫芋のアイスクリームが添えられていました。ケーキの美味しさは系列のバンビーナ バンビーノで知っていましたが、やはり美味しい。それよりも紫芋のアイスクリームが抜群の美味しさでした。
ただ、皿が冷やされていなかったので、アイスクリームが結構溶けてしまっていたことが残念。
アルピーノと比べて値段が安いので、気軽に訪問できると思います。規模が大きい割には客がほとんどいないのは、安いコースの存在が知れ渡っていないことが原因かと思いますが、今回試した「お肉コース」に限っては抜群のCPといえそうです。
8位
1回
2014/05訪問 2014/05/27
再訪:[2009/11/17 13:30]◇ 《昼:4.5/4.0-4.0-4.5-4.5、夜:4.0/4.0-4.0-4.5-3.5》
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/05/27/7326470 (2014/5/27)
食べ歩きをやめる(私のトップページ参照)にあたって、初期の頃からのお気に入り店で10回以上出かけているこの店を書いておく必要があるだろう。
大幅値上げ(その後、値上げ幅を半分に圧縮)で1年以上もご無沙汰してしまったが、まだ1度も試していない最安値の「ランチAコース(1800円)」を食べていなかったので、久しぶりの訪問では最も多くの方が頼まれるであろうこのコースでお願いしてみた。
まずおなじみのパン。1年前までとは見た目の変わったものが2種。温かい内にいただくように勧められたので早々にたいらげると、追加の2種が出てきた。都合4種なので、前よりも1種増えたようだ。形状面でも変化があり、依然として発展は続いていることがうかがえる。
前菜(3択)からは、「クレープ包み(小海老・ベーコン・チーズ) 半熟卵とサラダ添え」をチョイス。
この価格帯でも見栄え的にはメイン料理と思えるような皿で出てくる。
クレープ包みというよりは薄い玉子焼包みで、味覚的には技術を感じることが出来なかった。もうひとつの選択肢であった「帆立貝の黒ゴマ焼き」はイタリアンのイメージが湧かなかったので避けてしまったが、そちらの方が良かったかもしれない。
メインは4種、肉か魚か2種のパスタからの選択となる。パスタが選択肢になるところがフレンチ系イタリアンらしい。
前菜が玉子焼であると想定していなかったので「カジキマグロのピカタ ラビゴットソース」を選んでしまった。ちなみに肉料理は「牛フィレ挽肉ときのこの香草パン粉焼き」だった。
前菜の皿と同様に野菜たっぷりの盛り付け。主たるカジキもたっぷりなので、ちゃんとメインらしい皿になっている。
野菜たっぷりという点ではMaison d'Hと同じだが、こちらの店は地産地消型。それでも、ありきたりの野菜ではなく、TV等で話題になるような目新しい野菜をふんだんに取り入れているので楽しめる。
ただ、安いコースだけあってソースも少なめで美味しさを追求することは難しい気がした。やはり過去何度も食べている「ランチおすすめコース(3000円)」を食べなければ、私には満足感が乏しくなるようだ。
最安値コースのデザートは1種だけ。年内は続けるとの話だったHP開設記念のクーポン(携帯撮影したものを見せるだけでOK)を持っていったので、2種盛りになった。(常連だった私へのサービスが加わっているかも?)
相変わらずデザートは素晴しく、まだ走りで高価なイチゴも含めて、安い店とは違ったフルーツで飾られてきた。
昨年はランチは予約で満席になっていたので、混雑を避けて遅めの時間に出向いたが、それでもほとんどの席が埋まっていた。最低でも1800円と、この界隈では高価格帯の店だが、しっかりと地元の奥様方のハートを掴んでいるようだったので、一安心。最低価格を抑えていないことが、結果的に質の良い客層を選ぶことになり、雰囲気の良さを維持できているのだと思う。
※訪問が1年以上開いているので、過去ランチ分の採点はクリアして今回だけの採点としてある。
(採点基準の詳細は日記に記してあるので、興味があれば参照してほしい)
----- 2008/7/1 19:00
http://r923e.asablo.jp/blog/2008/07/01/3606273
----- 2008/4/2 12:00
http://r923e.asablo.jp/blog/2008/04/02/3521064
----- 2008/1/30 12:40
初めて見た大混雑!
心配したサービスの低下もほとんど無かったので安心。
もう1度夜の訪問をしたらMaison d'Hと同じ総括レビュー形式に改めようと思う。
----- 07/11/3 12:10
鉄道博物館北口から徒歩4~5分と近いことから客が増えているとのこと。
----- 07/10/4 19:30
やっと夜の訪問が実現した。夜は前菜(4択+1)・メイン(4択+1)・デザートが3600円、それにパスタが付くと4500円という構成。どのコースもワゴンデザートの7種から好きなだけ選択できる。もちろん全部でも構わない。
やはりイタリアンの店らしくフォアグラを除けば全体的に軽い仕上がりになっている。フレンチ好きの私には少し物足りない。ランチ最高峰の4000円のコースと今回頼んだ4500円のコースを比べるとデザートの全部盛りはさすがに豪華。
今日は最後にシェフや奥様と長話をさせていただいたが、私のフォアグラ狂の元となった中澤敬二シェフの話題やフレンチ巡りの元となった書籍「グルマン」の話で盛り上がった。
----- 07/8/25 12:30
前回と同じメニュー構成だったので、メニューにある「プラチナポークロース肉の網焼き」にフォアグラのピカタを乗せた特別料理でいただいた。洋食屋定番メニューのピカタをフォアグラで、というアプローチにも驚いたが、これが実に旨い!
フォアグラの質の良さもあるだろうが、ピカタにかけてある少量のソースと柔らかいフォアグラが一体化して、プラチナポークを見事に引き立てていた。
相変わらずデザートは素晴らしい。毎回違う種類のデザートがあるというのも驚きだ。しかも質が伴っているとなれば、デザート盛り合わせ目当てで来ても楽しい。
家族連れの隣のテーブルでは、全員が最低価格のランチ(1600円)を頼んでいたが、小食かデザート嫌いでなければ900円をケチるのはつまらない選択だ。メニューを見てもお得度は分かるはずだが、初めてでも絶対に2500円のランチコースを頼んでほしい。
----- 07/6/1 12:30
今日は会社の昼食会風の団体が入っていたが、なるほどこんな会にはうってつけの店だ。もちろん主賓が女性か、女性主体の団体であることが条件となるが。
好物のフォアグラは「スペシャルコース(\4000)」だけに組み込まれていたが、相変わらず高品質で安定感がある。選択肢や皿数も増えるので4000円でも十分満足。ただ、フォアグラが嫌いな方は選択する価値は無いだろう。2500円のコースをお勧め。
初めて食べるパスタは魚介系でもないのに、運ばれてきた時に漂う美味しそうな匂いに魅了された。
「和牛ほほ肉のやわらかグリエ」は、予想に反して魚料理に使うようなソースで出てきた。赤ワイン系が定番の食材だが、出汁で煮込んだものを焼き野菜ソースで食べるというのも、夏に向けては重すぎずに良い構成だ。肉質も申し分ない。
デザートは旬のアメリカンチェリーのタルトや、ゴルゴンゾーラ風味のアイスクリーム、アロエとオレンジのゼリー等、美味しくいただけた。
----- 07/1/12 12:15
今日も前菜はたっぷりのフォアグラのソテーでCPの良さは抜群。
ビーツの冷製スープは、実に美味しかった。
メインの肉は、ボリュームはあるものの主張があと1歩不足。
----- 06/11/1 11:40
頼んだのは「ランチ・グルメコース(\2500)」
オードブルは「フォアグラのソテー」。好物ゆえにこだわりのある1品です。
出てきた皿を見てビックリ。フォアグラが想定外の大きさ。厚さが2センチ近くあるぶ厚いもので、質の良さも伴っていますから嬉しい限りです。(07/10/4補足:フォアグラを味わっていただくために無理して2500円のコースに入れていたそうで、現在は4000円のコースに含まれています)
焼き加減も良く、定番とはいえ、フォアグラの下に敷かれているイチジクに軽めのソースがベストマッチ。イタリアン風に飾られた野菜群にもしっかり手が入っています。
「ブロッコリーのクリームスープ」は、元々味が弱いブロッコリーの風味をうまく引き出している良品。オリーブオイルの風味があるのがなんともイタリアン。自家製パンは「紫芋」と「ゴマ」の2種類も良い出来です。
色々な野菜やきのこのソテーの上に乗った「甘鯛のソテー」の焼き加減はバッチリ、野菜のソースはイタリアンらしく美味しい。
デザートの盛り合わせも期待に応えてくれました。「クリームブリュレ」「ブリーチーズとバニラのアイスクリーム」「イチジクのタルト」に少し洋酒の入ったフルーツゼリー。
それぞれのデザートの水準が非常に高く、これこそレストランデザートの楽しみといえる1皿でした。
9位
1回
2015/03訪問 2015/03/12
再訪:[2010/6/16 19:50]◇ 《昼:4.0/4.5-3.5-3.5-4.5、夜:3.5/3.5-4.0-3.0-4.0》
直近レビュー:http://r923e.asablo.jp/blog/2014/09/06/7429529 (2014/9/5)
夜もコンスタントに客が入るため、タイミングによっては満席になることを確認。
何度か夜の訪問で満席に出くわしているが、ディナータイムでもしっかり回転していたのだ。
やはり、メニューの豊富さとメイン料理でも1300円前後で頼める気軽さが支持されているのだろう。
残念なのは全面喫煙可なこと。はじめて喫煙者(それも2組も!)に遭遇してしまった。
----- 2009/6/2 18:00
充実したランチは時々利用しているものの、その後のディナー訪問は満席でふられてばかり。東京帰りに利用しようと途中下車で行くものだから遅くなってしまうのが原因かと思い、今日は職場から20分程歩いて開店時間に合わせて出かけてきた。
ディナーは2年半ぶりになるが、お目当てはもちろん白金豚。前回は煽っていた白金豚が1種だけだったので文句をレビューに書いているが、その後白金豚メニュー(写真参照)を独立させて目立つようにしたようだ。
コースは2人からとなるため(イタリアンでは普通)、アラカルトから4品お願いした。
●圧力釜で煮込んだ真蛸、するめイカ、天使海老、渡りかにのビスク風(1200円)
辛いけど大丈夫ですか、と念押しされたもののタイ料理や韓国料理に比べればちょっとピリ辛という程度。圧力鍋で繊維が崩れる位に柔らかく煮込んだと説明書きにあったが、この冬ポルトガルで食べた蛸の煮込みに比べたらまだまだ硬い。とはいえ、こちらは蛸の足が長いままそのまま煮込まれているので比較出来ないかも。
他に、小さめのハマグリ2個と1尾40円程度の海老2尾、イカと渡り蟹という内容だが、魚介の出汁の出方が足りないこともあり、無理に味を整えた感じがした。甲殻類の出汁がよく出たという煽りには、ちょっと納得出来なかった。
●季節の葉野菜の入った生うにと完熟フレッシュトマトの自家製手打ちタリオリーニ(1480円)
普段はパスタを頼む事はないが、お勧めの黒板で「生ウニ」と「完熟フレッシュトマト」が気になってしまった。乾麺派の私にとっては、手打ちパスタの魅力は感じられなかったが、たっぷりの雲丹は臭みもなく美味しい。
ただし、雲丹のソースではなく雲丹は単独主張されたトッピングベースという感じ。製法的にはトッピングでないと思うが、生雲丹を上手くソースに融合させる難しさか。(私も昔チャレンジしたことがあるが、まったく上手くできずに断念している)
季節の葉野菜は、メニューの表紙にも掲載されていたビエトラ(Bietola)というものだそうで、茎が葉に接する部分まで赤ピンク色をしている変わった色彩の野菜だった。
●厚切り白金豚ロース肉と季節の野菜の網焼き(1300円)
150gの厚切カットという案内に期待した。野菜もたっぷりで見た目にも美味しそうだったが、やや空振りの感も。何故かというと、本来引き立て役のはずの醤油とマスタードベースのソースが、素材の味に勝ってしまっていたことと、野菜の質が普通のスーパーで売っている標準品レベルの味だったこと。
素材の持ち味を生かすイタリアンとしては、凝ったソースよりもシンプルに塩や香草類だけで決めてほしいし、昔は拘っていたはずの野菜にも少し目を向けてほしい気がした。価格的には都内で食べた時の半値近いので十分に満足できたのだが、やはり本当に美味しいものには高い金を出さねば無理なのかもしれない。
●デザート盛り合せ(メニューは単品580円表示だったため、交渉ベースで注文、900円)
事前にマークしていた3種を盛り合せに出来ないかと交渉して出していただいた。
最近よく目にする「ボネ」は、ピエモンテ州の郷土菓子でココアとエスプレッソを使ったプディング。このプディングの中に、アマレッティというビスコッティを砕いて混ぜ込んであるので、ややざらついた食感がある。
シチリア州の郷土菓子である「カッサータ」は、リコッタチーズをベースにしたクリームの中にドライフルーツを散りばめて冷凍したもので、白の中にフルーツのカラフルな彩りが特徴。
「マチェドニア」は、角切りの果物をピーチリキュールに漬けたもので、フルーツポンチの類。バニラアイスがトッピングされていた。
いずれも、水準の高いデザートで、単品で頼むよりも数種類を盛り合せでお願いすることをお勧めする。ただし、価格は交渉ベースになると思う。
火曜日の夜というのに、2人席2つ以外は予約で埋まっているとか。その2人席も18:30には埋まった。一番空いているのは金曜日だそうだが、最大20名の小さな店なので貸切が多いとのことで、予約無しで向かうにしても直前電話で席を確保しておいた方が良さそうだ。
----- 2007/6/7 12:00
大宮付近で千円札1枚で内容の濃いイタリアンを食べることができるとなると、ここしか思いつかない。
今日は、昨年10月以来の「サラダランチ」
写真を撮るつもりは無かったのだが、内容がさらに良くなっていたので撮ってしまった。
少し分りにくいが牛肉のカルパッチョ風が3枚に生ハム、ベーコン。パプリカとズッキーニを煮込んだものに、海老とキノコのマリネ風、出来が良くなっていたブルスケッタ、イタリアンオムレツもカットが大きめに。シーザーサラダにも蒸した鶏肉がさりげなく加えられている。
これがメインとはいえ、「前菜風サラダ」というものがどんな皿になるかを、私が低い評価を付けている大宮周辺のオーナーシェフはぜひ見習っていただきたい。
これに旬のポタージュと高品質なデザート2品が付いて980円で済むのだから「千円で食べる」という視点に立てば大宮最高水準といっても良いだろう。
----- 2007/1/25 20:00
初めての夜の訪問。今回はピザ以外のカテゴリから1つずつ選択してみた。
●素材重視の前菜:フレッシュトマトとバジルのブルスケッタ(\400)
前回ランチで食べたものと違い、濃厚な味わいのあるトマトの主張とカリカリのガーリックトーストにオリーブオイルが見事に調和して、今回は良い出来。
●複雑な味わいの前菜:柔かく煮込んだ牛筋と有機野菜のオーブン焼き(\680)
残念ながら家庭料理レベル。野菜類の質にも問題がありそうだったが、焼きがまったく出来ていない。
牛筋の煮込みも単なるシチューで特徴なし。本来野菜のオーブン焼きは美味しいものだが、複雑な味には程遠い内容だった。
●パスタ:プラチナポーク網焼きを乗せたアラビアータ(\1100)
今回の主目的だったプラチナポークは、何故かパスタしか存在しなかった。
濃い目の塩加減で美味しく焼けているプラチナポークだけに、単独で出して欲しいものだ。
●肉料理:フランス産鴨胸肉のロースト ゴルゴンゾーラソース(\980)
さすがに肉質が伴わない。予想外の色のゴルゴンゾーラソースは、しっかり味が出ている独特な味わいだったが、ソースの絶対量が足りない。
アラカルトメニューの価格が安く豊富なメニュー構成で、1人でも気軽に楽しめる。
ただ、選択リスクの高さが気になった。
----- 2006/10/7 昼
前回マークしておいた「新鮮サラダランチ(\980)」はスープとデザートが付きます。
こだわりの野菜は美味しいものの、周囲を彩る前菜群については標準レベルで少しがっかり。
「パスタランチ(\900)」は「はまぐりと松の実のジェノベーゼ」
サラダランチと同じスープと、別にグリーンサラダが付きます。
はまぐりの旨みを充分に感じるのですが、ジェノベーゼが薬臭さを感じるもので少し残念。
わが家でもバジルを育てて自家製ジェノベーゼを作りますが、盛りを過ぎたものを使うと鮮度が良い分だけ薬臭くなるので、この点をどう克服するかなんでしょうが。
「フィーノランチ(\1200)」は、前回食べた「イタリアンランチ(\880)」にランチパスタ群(8択)から選択できるハーフパスタが付くもの。
今回は「生ハムと小松菜のクリームリゾット」をチョイス。
メインは「薩摩芋のオーブン焼きを添えたひな鶏の白ワイン煮込み」でしたが、オーソドックスなもの。
肉質ももう1歩という感じで、前回の「ほのかに赤ワインが香る6時間煮込んだビーフシチュー」ほどこだわりを感じませんでした。
リゾットは大変美味しかったのですが。
----- 2006/7/25 昼
ホームページの情報から相当のこだわりを感じていたので期待して出かけましたが、期待通りの良い内容です。
頼んだのは「週替りイタリアンランチ(\880)」
ドリンクは別料金(\150)ですが、メインの他にサラダ前菜・パンか五穀米ライス・デザートが付きます。
最初に出された「サラダ前菜」。単にサラダと認識して注文したので、出てきたときは驚きと共に期待感が増幅されました。
鮮度はもちろん、添えられているトマトが美味しく「志田ファーム産有機無農薬」をホームページで謳っていましたのでスーパーで売っているレベルのものとは違うのでしょう。
メインは「ほのかに赤ワインが香る6時間煮込んだビーフシチュー」
この価格では驚くほど良い肉が使われていて美味しくいただけました。
プラチナポークを売りにしているようですが、牛肉にもこだわりを感じます。
デザートもなかなか美味。量こそ少ないものの質量のある2種類。
ナッツ入りチョコレートケーキとかぼちゃのプリンでした。
大変きれいな店内ですが、立地的にも構造的にも雰囲気を味わうという感じがしませんので、雰囲気点だけ3.5。
サービスは感じの良い女性が一人で頑張っていました。
※文字数制限のため、過去分の一部を削除改編しています。
食べログでのレビュー投稿から撤退して4年半。
毎年のマイ★ベストレストラン対象となる再訪問店も、58軒⇒36軒⇒23軒⇒16軒と減少中。
来年はベスト10を選べなくなってしまうかもしれない。
ブログ側のみに掲載している以下の1軒が今年のベスト10に入るので、食べログ側では9軒となる。
第2位:ビストロ・アンジュール(さいたま新都心)
☞ http://r923e.asablo.jp/blog/2014/12/13/7515543
今年は15回海外旅行に出かけたが、そのうち9回が欧州旅行。
フランスとイタリアについては、目標だった全州訪問を達成した。
昨年版と同様に、今年欧州で食べたレストランのベスト10を紹介してみようと思う。
第1位:L'Orangerie du Château(フランス.ブロワ)...2014/8/16昼
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-637.html
第2位:Parador de Benicarló(スペイン.ベニカルロ)...2014/2/8夜
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-552.html
第3位:La Chaumine(フランス.キブロン)...2014/8/20昼
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-645.html
第4位:Parador de Toledo(スペイン.トレド)...2014/5/10夜
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-596.html
第5位:Les Nymphéas(フランス.ルーアン)...2014/8/23昼
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-687.html
第6位:Cerveseria Catalana(スペイン.バルセロナ)...2014/2/6昼
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-547.html
第7位:Parador de Jarandilla de la Vera(スペイン.ハランディージャ)...2014/5/4夜
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-586.html
第8位:Abadia do Porto(ポルトガル.ポルト)...2014/10/29夜
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-667.html
第9位:Brasserie Du Port(フランス.コルシカ島)...2014/9/19昼
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-652.html
第10位:U Marinaru(フランス.コルシカ島)...2014/9/18夜
☞ http://r923e.blog109.fc2.com/blog-entry-651.html