こちらお寿司通なマイレビュアー様にオススメいただいて読んでみました。柚木麻子さんという方の本。
普段小説読まないので、全然知らなくて・・・。
バブル期のOLが主人公。
田舎から東京に憧れ、上京。
24歳になり東京生活にも満足し、お見合いのために実家に帰る送別会で勤めていた会社の社長に連れていってもらったお寿司やさんとの出会いから、人生が変わり始めます。
銀座の座るだけで3万円という高級なお寿司やさん。
そのお寿司やさんと職人さんへ恋心を中心に人生が進む感じ。
恋模様や人生模様色々あるのですが、何よりお寿司の描写も数多く、とっても美味しそう!
ちょうどお寿司屋さんに行く予定があったので、良い感じでテンションを高めることができました(笑)
私はバブルを経験していませんが、バブルってこういう感じだったんだーと面白く読むことができました。
高級なお寿司やさんに行くというのは、単純な美味しいものを食べるだけではなく、「時間にお金を払う」ということ。
その食材が食べられるようになるまでのさまざまな人が介してきた手間暇や技、お鮨屋さんに通い職人さんとの信頼関係を築くこと・・・そういうことにもふむふむと。
女性が自分のお金で高級お寿司屋さんに行くということはどういうことか。自由を手にするということ。
その部分に共感もしたり。
食を楽しむということはそういうことだよねーとしみじみ思ったり。
お寿司の奥深さと極めてみたいという気持ちになりました。
女性じゃないとわからないかもという部分も多いので、お寿司好きの女性にオススメしたい小説です。