『天然の“子持昆布?”を喰らう』raven-spkさんの日記

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渡鴉が,喰っちゃ啼き…

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二月中旬の土曜午前;恒例の南樽市場買出しぷちドラ.
山側(R5側)から入り,右手から反時計回り.総菜屋さん蒲鉾屋さん肉屋さん
コーヒー豆屋さんで用足し.海側から廻り込む魚屋さんの並び;時季の 鰊/
柳之舞/赤鰈などに交じり前浜の昆布(ホソメコンブ Saccharina angustata)
の若芽を置く店が多い.柔かいのでさっと湯掻いて酢物,或は当座煮や佃煮
でも乙だ.一皿買って今夜の酒肴に,と品定めしていると見付けちまった.

少し大振りな細目昆布の所々に鰊の卵塊が産み付けられている.そう言えば
二月初頭のローカルTVで,“小樽の浜に今年最初の鰊が群来た”と報道された
っけ.面白い.今宵はコイツで一味変った春の息吹を愛でようか・・・

・・・“子持昆布”とは言うけれど,実際にニシンの卵が多く産み付けられて
いるのはもう少しぬめりが少なかったり枝分れが多かったりする海藻/海草で,
よく見る昆布に卵塊が厚く付着したヤツは,コンブを用意した場所にニシン
の群れを追込み/囲い込んで産着させた物(現在はほぼ全て輸入品)らしい.

閑話休題.
さて夕刻,“天然子持(細目)昆布の三杯酢”の仕立て.
先ずはたっぷりの薄い立て塩(1%弱)を沸かし,昆布を根元から徐々に入
れて,緑が冴える程度にさっと湯掻き冷水に取って色止め,笊に上げる.
常備の“かぼすポン酢(二杯)”は少し強いので,鰹出汁・煮切った酒/味醂,
少量の三盆糖(ウチでは甜菜粗製糖)を加え,三杯酢に仕立てる.
昆布をザクザクと切って器に盛付け,三杯酢を和えて出来上り.
まァ,卵は殆ど剥げて仕舞ったんで,後から天に添えたんですケドねw

晩酌;何時もの芋焼酎(甲類乙類混和:お湯割りで)をアてて,頂きます!
うん,美味い!
爽やかな昆布の磯の香と滑らかな口当りに鰊の卵のプチプチした歯触りの
コントラストが堪らない.三杯酢も先ず々々の出来だ.これは来年の時季
にもまた狙って見たいですな.
悦に入って喰いながらふと覗き込むと,鰊の子ッコと目が合って仕舞った.
そうか,そう言うタイミングか.そのまま海に置けば,あと一週間ほどで
卵膜を破り泳ぎ出したかも知れぬ.とは言え,細目昆布は子持ち目当てで
穫ったのでは無く偶々混じった子持ちを選んで盛っただけだろう.許せ!

そてにしても一体,何尾の鰊を貪ったのだろうか?... w
まァ,今日喰らった分を海に還しても,数年後に再び群来るのは精々数尾
なのだろうけれど... (^^;)ゞ
 ・・・些かの罪悪感を抱きながら,美味しく頂いた“子持ち昆布”でした.
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