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昼の点数:4.8
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 4.5
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|雰囲気 4.0
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス4.5
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| 雰囲気4.0
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク- ]
センスとテクニック
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キュウリの冷製スープ
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パン
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白身魚のパイ包み焼き
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鴨胸肉のハチミツスパイスロースト
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2025/09/06 更新
自由が丘の喧騒から少し離れたところにある店舗は、店頭に所狭しと並ぶ植木と木製の扉、シンプルでこぢんまりとした店内と黒板メニューが、如何にもビストロ然としていて、居心地が良い。
嘉藤シェフは、東京のタイユバン・ロブションなどで修行してから3年程渡仏。帰国後、タテル・ヨシノなどでシェフとなった後、再び渡仏しステラ・マリス・パリでシェフを務め、再度の帰国後に独立。フランスで感じた料理と人々の身近さを日本でも実現しようと、カジュアルにフランス料理を提供する店としてビストロを開いたとのこと。シェフが辿った店を見ると、手の込んだクラシカルなガストロノミーの系譜なので、訪問前から期待値は上がる。
さて、デジュネはスープに加えて主菜1皿か2皿かを選べる。主菜2皿のMenu Bはサービス料と消費税込で4,759円。
前菜のスープは、夏にぴったりのキュウリの冷製スープ。キュウリの爽やかな香りはしつつもクリーミー。底にはトマトエキスの透明なジュレが入っていて、爽やかさを高めてくれる。上には鯵のマリネ。旨味たっぷりで、あっさりしたキュウリのスープと見事な相性。少しだけ浮身となっているサラミの脂も良いアクセント。既に前菜のスープだけで満足してしまいそうなくらい複雑に凝っていて、滅茶苦茶に美味しい。
ここで温められたパン。もっちりとして、少し酸味のあるタイプのバゲット。
主菜1皿目は、白身魚のパイ包み焼き。今日はハタとキンメダイとのこと。パイを切り分けると蒸し焼きとなった魚の美味しそうな香りにディルの香りが加わる。パリパリのパイと白身魚をベアルネーズソースと赤ワインソースの配分を色々と変えながら食べると、もう、とにかく美味くて興奮してしまう。パイ包み焼きはスペシャリテの様だが、やはり吉野建さんの影響だろうか。これは外せないメニューだと感じた。
主菜2皿目は、鴨胸肉のハチミツスパイスロースト。皮目にスパイスとハチミツを塗ってパリッと焼いてある。スパイスといってもクローブやシナモンか、マスタードソースやハチミツと見事な味のバランスとなる。鴨自体もビストロとは思えない程、絶妙な火入れ加減となっている。付け合わせのラタトゥイユは丁寧で王道な美味しさ。
久し振りに、食べているだけで幸せを感じてしまう店だった。余りにも満足し過ぎて、食後のコーヒーを頼み忘れた。考え抜かれた食材の組み合わせと、経験に裏打ちされた技術と、手を抜かない調理の結果が素晴らし過ぎる。次は絶対夜に来る。