11回
2021/10 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
この日の一品目【伊勢海老の炙り】は淡路の伊勢海老を炭火で炙り、甘い身と海老ミソとお酢のコントラストが効いていて、見た目よりも味の輪郭がはっきりとした一皿に「私は」感じました。
集まる方の調子やお腹の具合はそれぞれ違いますので、そこに居る全員が違うように捉えられたと思います。
しかし、食べ進めていく中で、この料理で一同が「今日の座標0.0」に運ばれたんだという事に気付かされます。
京丹波のフレッシュな松茸や、明石の鯛、マルハギの肝ポン酢、丹波栗と銀杏の飯蒸し、焼き鼈、カマスと松茸のフライ、鶉の鍋など。。どの料理も震える程美味しかったと感じれば感じるほど「あの伊勢海老すげぇ〜」と思えて仕方なくなると同時に、徐々に味を強くしていくだけが流れではないと心底感心いたしました。
この日はアクシデントに見舞われ、スタートが2時間強遅れ、お店、ご一緒する皆様にご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ありません。
状況の変化により味の置き方を変えられた事は間違いなく、この一皿目の【伊勢海老の炙り】に込められた中島大将の想い、女将さんの労いのお言葉や対応のおもてなしに疲れも心も癒やされました。
心より感謝申し上げます。
2021/10/27 更新
2021/07 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
暑さが増してきた京都。
この日の道人さんも素晴らしかったです。
【鮑と赤雲丹、茄子のタルタル】
山口の鮑は大きさはゴロリとしていますが、適度な柔らかさとシルキーな口当たりが素晴らしかったです。茄子のタルタルは焼き茄子風味で出汁の香りをよく纏っていました。このタルタルと濃厚な京都赤雲丹との相性は最高でした。最初からエンジンブルンブルン、鳥肌ブッツブツです。
【あこうと葛素麺の椀】
キレの良い出汁と葛素麺のプリモチな口当たり、薬味のバランスが良いです。前回から2番目に椀が出ますがこのタイミング好きです。
【あこうと赤雲丹】
あこうと由良の雲丹です。この日は雲丹巻きにして食べるのが最上に感じました。
【鳥貝炙り】
文字にすると4文字ですが破壊力は抜群です。京都宮津の天然物で大きさにビックリしました。
外側8:内側2ぐらいの焼き配分で、口に入れた時の香りで目が飛び出ます。内側には少しワタが残されていてソイツが良い働きをしますね。ヤバし。
【鮎と玉蜀黍の飯蒸し】
この日突出して良かったのが鮎でした。安曇川との事でした。頭と骨と鰭が綺麗に抜かれたおかき揚げで腹の香りも大変よく、蒸された身は潤いながらふっくらシルキー。おかきの塩気とバッチリマッチです。美味過ぎて天を仰ぎ、飯蒸しなのに鮎だけ食べてしまいました。。
【鱧おとし】
ジャッ、ジャッ、もう骨切りの音が美味しいです。
ノンストレスの身は上顎と舌だけで食べられます。産地を合わせた淡路玉葱との相性、黄韮のアクセントは言葉を失います。
【鰻の蒲焼】
有明の海鰻、身は太く皮目はパリッとしていてタレのコクは深く実山椒の香りが良いです。コレで飯三杯いけます。
【茄子の揚げ浸し】
ジュワンジュワンに道人出汁を吸った久世茄子。美味しい茄子ですね。少し酢をした辛味大根が口の中をサッパリさせます。密かに影のNO2。こういう料理大好きです。
【毛蟹と冬瓜】
冬瓜は去年より柔らかい歯応えになりました。冷たく拵えられていて、毛蟹の餡と良く合います。お腹膨れてきているのにサラリと入りました。
【鮪】
「鮪ありますよ?」と嬉しい声掛けを頂けました。このご飯のお供で登場した鮪がメチャ優秀でした。鮪屋を変えたようで、境港の物でしたがこちらの方が身と脂が和食、ご飯によく合っていると感じました。流石です。
この日は食べ友さんがお連れした超予約困難店シェフともご一緒頂き、ワイワイと楽しくも美味しい時間を過ごすことができました。有難うございます。
ホント良い店だなぁ。大満足^ ^
2021/07/28 更新
2021/04 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
私の京都の憩いの場になっている此方。
大将の中島さんと女将さんの人柄は本当に素晴らしいです。
趣のある店内は思わず深呼吸したくなるような雰囲気があります。
そして美味しい料理に癒されてまくっています。
無理な事も笑顔で叶えてくれる大将の懐の深さに、いつも楽しく酔わせて頂いています。
有り難うございます。
【鮑 蛤ジュレ】
うるい、こごみ、タラの芽それぞれが独自の歯応えと香り。半生のばちこの風味と塩気が合わさって言い尽くせない美味しさ。鮑の食感と蛤の旨味。パーフェクト。
【毛蟹 筍の椀】
2番目に出てくる椀に驚きましたが、口がクリアに近い状態で、中島さんの出汁が楽しめる贅沢さに酔います。筍は塚原産。上質な甘みと柔らかい歯応えが素晴らしいです。出汁に毛蟹の身の旨味が溶け出し、味が変わり完成する椀です。
【刺身】
柵なのにビルビルと震えながら包丁を嫌う鯛の身。モッチリとして上質な舌触りと香り旨味。
唐津の赤雲丹はナッツのような濃厚さと風味。
烏賊は隠し包丁が絶妙な歯応えを演出していました。爽やかな甘みが良いです。
【蛤の飯蒸し】
蛤の旨味が溶け出した出汁とモチ米の食感が堪らない。唐墨のアクセントと空豆の風味が鼻を抜ける。100点。
【ぐし蕨餡】
ジュワッと旨味が飛び出るぐじの身。シルキーな舌触りと蕨を叩いてねっとりとした餡との相性が堪らないです。
【鶉カツ】
身の旨味がギュッと詰まったカツ。上質な真鴨のような風味もありつつ、タンパクな身を上手く仕立てられていると感じました。この鶉のガラで出汁を取った味噌汁も出た気がします。とんでもない旨さでしたが、何故か写真がありませんでした笑
【青干しゼンマイ信田巻】
シミシミのゼンマイとお揚げさん。ホントしみじみ旨い。
【筍ご飯】
この時期と松茸の時期だけはご飯が2種類出ます。筍の固い部分を上手く使ったご飯。何杯お替りしたか覚えていない笑
【木の芽】
柔らかいのにワイルドな味がします。天然ものでこの時期ならではの香味食材。中島さんが好きとの事で豪快にたくさん頂きました!私も大好きなので嬉しかったです。
今回も楽しく美味しい会でした!
2021/04/22 更新
2020/12 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
もう「ただいま」と言いたくなるほどの居心地の良さです。
お料理は最初からトップギアでした。
【白味噌仕立ての胡麻豆腐】
白味噌のきめ細かく、柔らかい口当たりと、甘み、歯ごたえの有る糯米とコシのある胡麻豆腐の合わせ。全てが一つにまとまっています。そして後から追いかけて雪下の蕗の薹の香りと苦み。。1つの椀で2度ビックリ。
此方といえば【炭台の上にこっぺ蟹、その上に和紙を被せて蒸し焼き】。。。コレを求めて伺いましたら、アッサリその上をいかれました。
【こっべ蟹のかぶら餡】として出された雌ガニは雪、氷をイメージさせる冬の意匠になっていて登場と共に溜息が漏れます。蕪の甘みと葛餡が蟹を包み込む味も素晴らしいです。
【虎河豚石焼】
下ろされている虎河豚のでかい身が、ブリブリと包丁が入るのを嫌っています。聞くと今日〆た河豚との事。身が活きているので刃をブリブリと拒むらしいです。河豚の生命力溢れるマッスルさに驚きます。
「寝かして旨味を出さないんだ」と思っていたらその理由が登場しました。石です。高校球児の頭のような石です。そして彼らのハートと同じぐらい熱くなっています。
先ずは刺身として食べ、焼いて白子餡を付けて食べ、焼いて河豚皮を巻いて食べ、葱ダレ漬けて焼いて食べと、兎に角メチャ河豚を食べました。そして分かったことは「焼きは活かった河豚の方がウマい」という事です。
【松葉蟹真丈の椀】
此方の椀は一口飲むとその凄さに思わず天を崇めます。その出汁にずわいをほぐして風味の変化を楽しみます。溜息出っぱなし。
【雲丹飯蒸】
【唐墨】
【マナカツオ柚庵焼き】
【牛蒡胡麻汚し】
【芹とずわいの和え物】
【海老芋の柚子味噌】
此方はこういった一品一品がしみじみ旨いが、しみじみ旨いのレベルが高すぎる。思い出すだけで涎滝。
【鴨鍋】
真鴨とカルガモを沢山用意頂けました。
聖護院、九条葱で頂く。鴨の出汁が出た慈悲深いスープ。
今回も大満足の訪問となりました。まったりと美味しいものを食べ、騒ぎ(すみません。。)、楽しみました。
メニューはマイレビさんのコピペになります。あざーす!
白味噌仕立ての胡麻豆腐
こっべ蟹のかぶら餡
松葉蟹真丈
雲丹飯蒸
マナカツオ柚庵焼き
鴨鍋
鰆の梅煮
牛蒡胡麻汚し
海老芋の柚子味噌
鴨鍋
煮えばな
虎河豚
焼け石
乗せ
皮
白子餡
ずわいと芹
抹茶餡の苺大福
2020/12/24 更新
2020/09 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
また来てしまった。。大好きなお店で大好きな食べ友さんと一緒にワイワイと。。今回も幸せな時間でした。
頂いたのは以下の通りです。
・ありの実 胡麻和え 胡桃がけ
・淡路鬼鰺のお寿司
・愛媛白甘鯛、淡路の由良の雲丹
・淡路あこう、どんこ椎茸のお椀
・鮑、伊勢海老
・朝どれ茄子、炊き合わせ
・冬瓜、噴火湾の毛蟹餡掛け
相変わらず出汁が素晴らしいです。
冬瓜を特に固めに仕上げられている所や、イカリ気味の鬼鰺のお寿司の舎利を柔らかく甘めに仕上げたり、ご飯のお供に綺麗なサバの味噌煮を出されたりと、中島さんの挑戦する想いと姿勢も感じました。こういう事を経て次のステージに進んで行かれるんだろうなと感心してしまいます。
次回は蟹でしょうか。楽しみです。
2020/10/10 更新
2020/07 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
タイミングよくマイレビ様からお誘いの声を掛けて頂き、お伺いすることができました。マイレビ様有難うございます!!
【車海老淡路、京茄子、胡麻の餡】
7月という事もあり梶の葉があしらわれています。大きな海老だと想像できる切り身はプリンプリンで胡麻との相性が素晴らしかったです。
【ぐじのお椀】
ぐじの上質な出汁が滲み出たお椀。至極の一杯。細くてコシのある三輪素麺は2年物。九条葱の白い部分が薬味で歯応えと香りが良い。九条葱の白い部分ってめちゃ少ない気がするので緑の部分はどこに行ってしまうのか今でも気にしています。
【あこうと由良の雲丹】
別々で食べても、あこうと雲丹を一緒に食べても頬っぺたボタ落ちのお造りです。前回も思いましたがこの由良の雲丹は人生で一番だと思います。
【鰻の蒲焼】
鹿児島。海鰻は皮身が旨過ぎて天を仰ぎました。
【鴨茄子揚げ】
鴨茄子の甘みと油を辛味大根がスッとフォローします。これストライクでした。
【毛蟹】
丁寧に剥かれた毛蟹か真ん丸に。割ると核の部分にミソが!土佐酢のジュレとオクラが綺麗です。再登場の由良の雲丹との相性も良かったです。
【鱧の落とし】
控え目の出汁に鱧が加味してくれる、なんとも上質ほっこりな鱧落とし。【鰻】→【茄子】→【毛蟹】としっかりしてきた口をスッと軽くして頂けました。流石です。
ご飯には4種類もお塩を用意して頂けて幸せなフィニッシュとなりました。やっぱ熱々ご飯には塩だな〜^ ^
中島さんも女将さんも人柄が最高で、お店の雰囲気もよく、料理は美味しい。ここまで幸せな気持ちにさせて頂けるお店はないです。茶室に住みつきたいです(^^)
2020/10/02 更新
2020/06 訪問
心から落ち着ける最高のお店です。
私の京都の憩いの場になっている此方。大将の中島さんと女将さんの人柄、趣のある店内の雰囲気、そして素晴らしく美味しい料理に癒されてまくっています。
無理な事も笑顔で叶えてくれる大将の懐の深さに、いつも楽しく酔わせて頂いています。
有り難うございます。
【山桃のソーダ割】から始まったこの日の料理も期待通りに最後まで全力で駆け抜けていきました。
【鮑と胡麻豆腐】
モッチモチでキメ細かい胡麻豆腐と鮑の合わせで即笑顔。鮑は淡路でした。
【あまてがれいと雲丹】
日本一の由良の赤雲丹、真子鰈は肝ポンとお塩で。ウマ過ぎ。
【鳥貝焼】
京丹後の鳥貝は炙った旨味、身の内側のふわっとさが堪りません。養殖だと思いますが、ならではの大きさ。
【甘鯛実山椒焼き】
桃山時代の織部で登場した甘鯛は、身が太い。口に入れた瞬間にジュワっと旨味を帯た甘鯛ジュース。新物の実山椒が仕込まれていて香りも高い。この日の一番。
【車海老と三輪素麺】
ブリンブリンの車海老は淡路。三輪素麺と出汁、広島のじゅん菜で爽やかさがプラス。旨し。
【鮎】
焼きとフライで。今年は此方の美山が私の中で一番だと思います。この雨で状況は大きく変わりそうです。此方の川だけでなく西日本の川が少しでも被害が少ない事を祈るばかりです。
【鱧しゃぶ】
身が大きい鱧。大きくなると食べるエサが変わるらしく身の旨味が違うらしいです。夏の爽やかな味に上品な出汁が相まって、実にしみじみとした旨味。お代わりが止まらない。。
【ごはん】
羽釜でお代わり笑
【お抹茶餡の水まんじゅう】
じゅん菜と黒蜜、濃茶の餡と本葛の色合いと味わいがパーフェクトの京都らしい甘味。
居心地が良すぎて、ついつい長居してしまいます。本当におススメです。
次は秋口でしょうか。今から楽しみです。
2020/07/13 更新
2019/12 訪問
大好きな食べ友さんと大好きな道人さんでの会です。全ての料理の味に頷ける意味を随所に感じる道人さん。ただでさえ楽しいのに、今回は食べ友との会話が更に美味しさに拍車をかけます。
和紙をふわっと乗せられた炭鉢が登場し、和紙の間からシューと湯気が漏れ始めています。和紙を取るとこっぺ達が仲良く並んで鎮座。温かくて旨味が凝縮している雌蟹の旨さは格別ですね。この提供の仕方も私は此方しか知りませんが目で楽しく、食べて楽しい最高の逸品だと思っています。
桃山の器で出された伊勢海老は、器に驚き、伊勢海老の身のブリブリとした歯応えと旨味、天味噌のきめ細かいコクに喜ぶ素晴らしい一皿でした。
私はあまり伊勢海老が得意ではないのにこんなに美味しく思えるのは此方だけかもしれません。
締めのご飯。煮えばなが過ぎても水気が多く柔らかく感じるので、もう少ししっかりさか欲しい所です。それでトータル-0.2。細かいですが、ご飯好きなので仕方ないです(^_^;)それ以外はパーフェクトなので実質5.0ですね。
大将とお店の雰囲気、料理の美味しさにに癒された至福の時間でした。次回伺うのも楽しみです。
2019/12/31 更新
2018/12 訪問
料理、人柄、雰囲気、大満足間違いなし!
噂の道人さん行ってきました!
大将の中島さんは、宮坂さんの後輩にあたられるのでハードルを上げまくってお伺いしました。が、結果中島さんはそんなことはお構いなしに、笑顔でハードルを越えられていきました 笑
”折角の良いものだから料理するところも皆に見て頂いた方が楽しい”と言いながら、ライブ感満載な料理をたくさん振舞って頂けました。ドストライクの出汁は「節と昆布」の旨味が凝縮されています。この出汁から繰り出される中島さんの料理はどれも拘りを感じ、豪快に見せておいて味付けが繊細。シンプルな所に奥深さを感じます。そして旨い。本当に旨い。
若手で将来が楽しみな中島さん。年内の予約は全て埋まってしまったみたいですね。身体に気を付けて無理せず頑張って頂きたいです。季節毎に伺ってみたい素晴らしいお店です。
2019/02/01 更新
最後に登場する茶菓子と薄茶。素晴らしい料理に目がいってしまうが、生菓子も毎回大将が自ら拵えている逸品。
この日は【雪餅】。山芋と砂糖だけで出来ているきんとんは、しなやかに口の中に広がり、上品な甘味にゆっくりと支配される。
「すごいですね」と伝えると、
「基本のお菓子ですから」
と飄々と答える大将がニクイ。