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【夕食】食前酒、先付け、冷菜
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【夕食】焼き野菜 温泉卵の黄身ソースがけ
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【夕食】大葉包みおこわ
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【夕食】岩魚の塩焼き 根曲り竹 すだち
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【夕食】海老天、舞茸の天ぷら、そばがきの天ぷら3つ
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【夕食】馬鈴薯入りそばスープ おかひじきのせ
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【夕食】ざるそば 地大根(戸隠大根)の大根おろし、刻み葱、山葵
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【夕食】コシのある手打ちそばが食べ放題
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【夕食】抹茶葛餅の黒蜜がけ、生姜甘煮
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【夕食】そば茶
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【夕食】畳15畳程の個室で夕食
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【朝食】健康的な和食の献立
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【朝食】お味噌汁
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【朝食】併設する千成での朝食
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【朝食】併設する千成での朝食
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【夕食】そばの実入り塩
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こちらは戸隠神社宝光社のそばにある宿坊。
平安時代、戸隠奥院から宝光院が分祀された時(1058年)、
その山元に居を構え、今日まで神社に仕えてきた由緒深い宿坊です。
宿坊とは神社やお寺に参詣、探訪される方々の宿泊や休憩のための施設で、
こちらの旧坊名は玉泉坊、旧院名は善法院。
12世紀の神仏混淆のおり、坊名(玉泉坊)が院名(善法院)に替わり、
明治維新の際に神仏分離礼により今の社家が営む宿坊旅館となったのだとか。
この宿の主人は、神明奉仕をその職とする神主である聚長(しゅうちょう)。
なので戸隠山九頭龍大神を主神と仰ぐ別棟大神殿では、
希望する宿坊利用者には朝拝祈祷もしていただけます。
朝拝は30分程とのこと。
我が家もせっかくの機会だし…と迷ったものの、
30分も静かにできるわけがない乳幼児がいるため朝拝への参加は断念。
(朝拝への参加希望者は前もって参加希望の旨の申し込みが必要)
こちらの宿坊の敷地はなんと800坪!!
豪壮な寝殿造りの本館もありますが、今回宿泊したのは全室トイレ付の3階建の新館。
新館はロビーから廊下、室内まで全てが畳敷き。
しかもバリアフリー設計でエレベーターもありますので、車椅子の方でも大丈夫です。
まだ建てて間もないのか館内はとても綺麗で、畳も新しいため畳敷きの廊下も快適でした。
宿坊を利用するのは今回が初めてですが、かなり近代的な造りの宿坊なのではないかと思います。
案内されたのは3階の部屋なのですが、ロビーで靴を脱いでから部屋までずっと畳敷のため、
まだ歩けない子どもすらもハイハイで(エレベーターは使いますが)部屋まで行けてしまうのです。
当然、部屋から大浴場までも畳敷ですので素足で、お風呂上りも素足で自分の部屋へ。
何だか家の中にいるような錯覚に陥ります。
今回戸隠に宿泊するにあたってこちらの宿坊を選んだ決め手が、部屋にトイレや洗面所があること。
旅館やホテルではトイレ付きなんて当たり前なのですが、宿坊やペンション、民宿がほとんどの戸隠では、
部屋にトイレが付いているところが以外とないのですよね。
我が家は小さな子どもがいるので、部屋にトイレがないと“急ぎの時に”…ね。
しかも新館は全て次の間付きの12畳の和室。
踏み込みはもちろん、1.5畳ほどの立派な床の間も付いています。
親子4人で過ごすには広すぎる部屋ですが、
グレードアッププラン等ではなくこれが標準の部屋なのですから凄い。
我が家の寝室は12畳もありませんので、家よりもゆったりとした空間で休むことができました。
戸隠には基本的に温泉はありませんのでこちらも温泉ではない男女別の大浴場が1つずつあるだけですが、
戸隠では一番大きな浴槽のようで、民宿やペンションの5~6人が限度の湯船とは違い大きな浴槽でした。
しかも、境内に湧水が出ているためかお湯は24時間かけ流し。
宿坊には基本的にはないバスタオルやフェイスタオル、歯ブラシといったアメニティは、
布団食事なしの子どもの分まで用意していただけましたし、
大浴場にはリンスインシャンプーやボディーソープもありました。
(流石に化粧水や乳液のようなものまではありませんでしたが…宿坊ですもの当然ですよね)
もちろんこちらには浴衣もありますので、寝間着を持参する必要もなし。
パリパリと言うよりバリバリに近いくらいしっかりと糊付けされた浴衣で、
袖を通してしまうのが申し訳ないくらいでした。
私が調べた限りでは、これだけ至れり尽くせりの旅館に近い快適な宿坊は、
戸隠には他にないのではないかと思います。
また、境内の「不動瀧」は湧水で、目の病に効くのだとか。
そばを始めとする料理で使用している水もすべてこの湧水。
宿坊の玄関前には湧水が飲める場所もあります。
…で、食べログ的本題はここから。
【夕食】
食事は夕食・朝食ともに併設するそば処 千成の料理人が腕をふるう料理で、
それもあり食事会場は基本的には夕食も朝食も千成の店内なのですが、
騒がしい乳幼児連れで他の宿泊客に迷惑を掛けるといけないのでできれば個室を…
と、予約する際に個室での食事を希望したこともあり、
夕食は千成ではなく宿坊内のお座敷(個室)を利用させていただきました。
かなり大きな和室(40畳?)の部屋を仕切った、
畳15畳に床の間付きのとても広くそして綺麗な部屋で、
まさかこんな立派な部屋を用意してもらえるとは思ってもいなかったので、
申し訳ないことこの上なかったです。
「そば懐石料理 戸隠そば食べ放題プラン」の献立
・食前酒 かりん酒
・先 付 小海老のチーズ和え、きゅうりの酢の物
・冷 菜 5点盛り(鯛の湯引き、だし巻き卵トビコのせ、串刺しつくね、クコの実付き冷奴他)
・温 菜 焼き野菜 温泉卵の黄身ソースがけ
・強 肴 大葉包みおこわ
・焼き物 岩魚の塩焼き 根曲り竹 すだち
・揚げ物 天ぷら盛り合わせ(海老天、舞茸の天ぷら、そばがきの天ぷら3つ そばの実入り塩で)
・吸い物 馬鈴薯入りそばスープ おかひじきのせ
・食 事 戸隠そば 地大根(戸隠大根)の大根おろし、刻み葱、山葵
・水菓子 抹茶葛餅の黒蜜がけ、生姜甘煮
戸隠は言うまでもなく、名そばの里。
あちこちにそば処があります。
なので戸隠の宿泊施設では夕食にそばを提供するところも多く、こちらもその一つなのですが、
宿坊で出されるそばは、民宿やペンションで提供されるそばとはまた少し違った歴史もあるようです。
五穀断ち(人間の穢にまみれた五穀を食べないことで身を清廉にする行)をする修行者にとって、
火を使わず、水で練って食べられ、しかも栄養価の高いそばは貴重な常備食。
そんな修行者が多く宿泊する戸隠の宿坊では、この地域でそばが採れたことも相成り、
昔から修行者のためにそばが振舞われていたのだとか。
ただ単にこの地で美味しいそばが栽培されていたからそばを提供していただけではなかったのです。
もしも戸隠がそばではなく美味しいお米が採れる土地だったとしても、
五穀断ちしている修行者にそのお米を提供するわけにはいかなかったのですから。
こちらは宿坊ですので、そんな戸隠ならではの流れのあるおそばがいただけるのです。
(…と言っても、こちらの併設するそば処千成がお店として開店したのは昭和46年になってからですが)
ちなみに、上記献立の料理名等は便宜上私が勝手に名付けたものですので、
名前のセンスのなさはお宿や料理長のせいではありません。m(_ _)m
料理は最初に準備されていた先付けや前菜以外は、
その都度料理長(そば処千成の店主)御自ら作りたてのものを運んで説明してくださったのですが、
元々記憶力がない上、この口コミを書いているのは旅行から2週間以上が経過してから。
そのため、その場は「へぇ~、そんな食材を使っているのかぁ…」と感心しながらいただいたのに、
どんな料理だったのかも説明も大方忘れてしまいました…( ̄ ̄;)
とりあえず、覚えていることを書き留めておきます。
・かりん酒
今回の長野旅行で宿泊した旅館(宿坊)の食前酒はみな長野の名産品かりん酒だったのですが、
こちらのかりん酒が一番アルコール度数が高く甘さも控えめで、
アルコールに弱い私にはちょっと強かったです。
・きゅうりの酢の物
スライスしたきゅうりの上に、綺麗な黄色の拍子切りの野菜(何だったか失念)が3段重ねでのり、
その更に上にすりおろしたきゅうり入りの大根おろしがのった立体的な酢の物で、
その見た目の美しさに感動。
・だし巻き卵トビコのせ
だし巻き卵がもの凄く美味しい。
そば屋のだし巻き卵ですものね…出汁が美味しくて当然と言えば当然なのかもしれませんが、
ふわっふわの食感も良くとても美味しいだし巻き卵でした。
・串刺しつくね
センスのない呼び名で申し訳ないのですが、
桜の花のモチーフが付いた串に刺してある鶏つくねなのですが、
もちろん手作りなのでしょう、もっちりとした弾力のあるとても美味しいつくねでした。
・焼き野菜 温泉卵の黄身ソースがけ
素焼きにしたオクラ、しめじ、ズッキーニ、長ネギ、南瓜…だったかな?
もっとあったような気もするのですが、それらの焼き野菜に温泉卵の黄身を使ったソースがかかった料理で、
卵の黄身なのでもっとこってりとしたソースかと思ったのですがさっぱりとしていて、
焼き野菜との相性も良かったです。
・大葉包みおこわ
大葉で包んだおこわにだし汁がかけてある一品で、
おこわの中には数種類の具が詰まっており、感動した記憶はあるのですが、
何が詰まっていて何に感動したのかが思い出せず…美味しかったのは間違いありません。
・岩魚の塩焼き ネマガリダケ すだち
岩魚(イワナ)の塩焼きには山椒の葉がのっており、
脇には長野の特産品根曲がり竹(千島笹)とすだちが添えてあります。
岩魚は前日に囲炉裏焼きのものをいただいたばかりでしたので特に感動はなかったのですが、
根曲り竹は食感が良く美味しくいただけました。
・天ぷら盛り合わせ
天ぷらはもちろん揚げたてをすぐに運んでくれるので、熱々で衣もサクサク。
付けるのは天つゆと塩の2種類。
塩は砕いたそばの実が入った特製の塩で、これがまた天ぷらに良く合います。
天ぷらの中で一番感動した天ぷらが「そばがきの天ぷら」。
面倒なので、上記献立表には「そばがきの天ぷら」と書いてしまいましたが、
正確には、“かために作ったそばがきのようなものに衣を付けて揚げたもの”という説明だった気がするので、
そばがきとは違うのでしょう。
言われた通り少し密度の高いもっちりとしたそばがきに切りそばをまぶし、
それに天ぷらの衣を付けた上で焼き海苔や青紫蘇で巻いて揚げた天ぷらが計3つで、
これがそば感溢れる天ぷらでとても美味しい。
熱を加えることでそばの風味が飛んでしまうのではないかとも思ったのですがそんなこともなく、
むしろそばの甘味は増し、それに焼き海苔や青紫蘇の香りが加わりとても美味しい天ぷらでした。
以前、石挽蕎麦家 尚庵でいただいた「炙りそばがき」も香ばしくて美味しかったですが、
そばは揚げても美味しいですね。
・馬鈴薯入りそばスープ おかひじきのせ
そば粉、馬鈴薯、刻み長ネギが入ったスープで、上にのっているのはおかひじき。
ノンオイルのさっぱりしたスープではなく、油を使った見た目はこってりと…
でも飲んでみるとあっさりとしたそばポタージュのような…
でも味は中華のような…というそばの香りのする不思議な味わいのスープで、
上にのったおかひじき特有のシャキシャキとした食感も良いアクセントとなっていて大変美味しかったです。
できることならレシピを教えていただきたいくらいです。
・戸隠そば
待ちに待ったこちらのそばは、根曲がり竹で編まれた円形のざるに6ぼっち盛り付けられて出てきました。
戸隠伝統の外一と二八の中間の割合のそばを基本とし、
そば粉の状態を見て割合を変えて打っているという手打ちそば。
そばの断面は正方形に近い四角形。
ざるそばですが海苔はのっていません。
薬味は、地大根(戸隠大根)の大根おろし、刻み葱、山葵。
根曲り竹で編まれた円形ざる、ぼっち盛り、海苔なし、戸隠大根を使った薬味…
見た目には戸隠そばの定義をしっかりと満たしたそばです。
いただいてみると、戸隠そばらしい少々水切りの甘いそばで、
個人的にはこの水気のあるざるそばはつゆが薄まってしまうこともありあまり好みではないのですが、
それが戸隠そばなのですから、そこは致し方ないのでしょう。
こちらで使用している水はすべて境内の湧水とのことで、お冷やも湧水がいただけるのですが、
そばを締める際に使用する水はその湧水をそのままではなく、一旦冷やして使用しているのでしょうか。
それとも、こちらの湧水は温度がかなり低いのでしょうか。
しっかりと冷やされた冷たくてコシのあるそばで、
時期的なこともありそばの香りは強くはないものの、喉越しもよくとても美味しいそばです。
外一と二八の中間ですのでつなぎは少ない方だと思うのですが、
切れ切れになったそばや短くて啜れないようなそばはもちろんありません。
今回の長野旅行中、5回程そばをいただきましたが、こちらのそばが一番美味しかったです。
つゆは土佐節を使用し、信州産の醤油のかえしと合わせているというこくのある辛目のつゆで、
そばの水切りが甘いこともあり、少し辛目のつゆがよく合います。
それと、天ぷらに付いてくるそばの実入りの塩。
塩の提供時に、そばにも合うから是非天ぷらだけでなくそばにも付けて食べてみて欲しいと言われましたので、
試してみると、これがもの凄く合います。
そばの実入りの塩でいただくそばは初めてですが、つゆでいただくよりもそばの甘味が感じられ、
個人的には、つゆよりこのそばの実入りの塩で食べた方が美味しく思えました。
そんなとても美味しい戸隠そばが食べ放題。
とは言え、そばだけではなくその前にも美味しい料理を結構な量いただいていますので、
一皿(6ぼっち)でも十分にお腹は満たされてしまいました。
それでもせっかく食べ放題プランにしたのにおかわりをしないなんてもったいなさすぎですので、
食べ過ぎを承知で一人一枚ずつおかわりをお願いしました。
もちろん、おかわりのそばも茹で置きのそばではなく、注文を受けてからその都度茹でてくれますので、
提供までしばらく時間がかかります。
なのでわんこそばのペースでじゃんじゃん食べたいという食欲旺盛な方は、
早め早めでおかわりをお願いすると良いのかと思います。
ちなみにおかわりにも薬味が一通り付いてきますので、2皿目に備えて薬味を取っておく必要はありません。
我が家が予約した「そば懐石+そば食べ放題プラン」と、「そば懐石プラン」の差額は500円。
今回いただいた「ざるそば」は千成でいただく「ざるそば」と同じですので、1枚700円。
こんなに美味しいそばをおかわりできただけでも幸せなことですし、
1回おかわりすればとりあえず500円は上回りますのでまぁ良いのですが、
とても美味しいおそばでしたので、途中であれこれ食べ歩きなんてしないでお腹を空かせておいて、
もっともっとおかわりしたかったですね。
・抹茶葛餅の黒蜜がけ、生姜甘煮
添えてある菓子切りは天然木製の品のあるもの。
抹茶色の葛餅と、緋色の生姜の色の組み合わせも良いですね。
弾力性のあるモチモチの食感の葛餅に抹茶がまぶしてあり、そこにとろぉ~っとした黒蜜がかかった葛餅。
片栗粉ではなく、きちんと葛粉で作っていると思われるプルンプルンの葛餅はモチモチ好きにはたまりません。
そしてもう一つの甘味はなんと鮮やかな緋色の生姜。
これがまた不思議な食べ物で、しかもとても美味しいのです。
辛味はないのだけれど香りは間違いなく生姜の、とても甘い生姜菓子。
生姜糖とも違います。
生姜糖や生の生姜程のシャキシャキ感はないので、茹でこぼした上で甘く煮ているのでしょうか。
こんな生姜料理は初めていただきましたが、とても美味しかったです。
ボリュームも十分の、とても満足度の高いそば懐石でした。
ちなみに、少食なので親の取り分けで十分だと考え食事なしプランでお願いした子どもには、
ご飯とふりかけをサービスしていただけました。
ありがたいです。
【朝食】
朝食は千成の小上がり席で。
千成は入口は1階ですがお店は2階にあり、宿坊の2階の廊下と繋がっています。
一旦お宿の外に出るようなのかと思っていたのですが、その必要もなく楽でよかったです。
千成の店内は4~6名掛けのテーブルが4,5卓とカウンター席のような2名掛けの席が計8席の他、
小上がりもあり4名掛けの座卓が衝立で仕切られて3卓程ありました。
他の宿泊客はテーブル席で朝食を取っていましたが、
我が家は乳幼児連れということを配慮していただけたのか小上がり席で。
子ども用に、座高をあげて食べやすくするための座布団もありましたし、
子ども用の食器類もありましたのでお子様連れでの来店も大丈夫のようです。
子どもの入店お断りの店も結構ありますのでね…こちらは子連れ客にはありがたい配慮です。
とは言え、天然木の腰板が貼られたシックな色使いの店内は決してファミレスのような安い造りではなく、
生花が活けてあったり絵が飾られていたりと上品で雰囲気も良いです。
朝食は当然懐石料理ではなく普通の和食ですので、夕食に比べると華やかさはありませんが、
焼鮭、温泉卵、茄子の煮物、ピーマンの和え物、佃煮、煮豆、漬物、焼き海苔…等々十分な量のおかずで、
それにご飯とお味噌汁、デザートは梨と甘く煮た黒豆。
食事なしプランの子どもにも、夕食同様ご飯とふりかけのサービスが。
夕食に続き朝食も大好きな仮面ライダーのふりかけで、子どもは大喜びでした。
ご飯はおひつごと配膳されますので、好きなだけいただけます。
大人2人で3合くらい入っており、残すのも申し訳ない気がして頑張って完食したので、
朝からお腹いっぱいになりました。
もともと修行者が泊まる宿坊らしく肉料理は夜も朝も一度も出てきませんでしたが、
それにも関わらず満腹になり且つ満足できてしまうこちらの料理は素晴らしいです。
宿坊ですので、ホテルや旅館と比べるとアメニティが質素だったり、
露天風呂はないですし凝った造りの内湯でもなかったりと基本的に贅沢なものはありません。
ですがお宿の雰囲気も良く、掃除も行き届いており綺麗で、しかもサービスも良く、料理も美味しく、
とても満足度の高い宿坊でした。