2回
2011/10 訪問
雰囲気良し、味良し、それでいてリーズナブルなおとぎの国のお菓子屋さん
食べログでも高評価のお店。
オーナーシェフは、フランスでのお菓子修行中、
パリで開催されたシャルル・プルースト・コンクールの味覚分門で優勝したことのある方。
ちなみにシャルル・プルースト・コンクールは、
30年以上に渡りサン・ミシェルの会長として製菓界の発展に貢献したシャルル・プルースト氏
の功績を称え創案された、フランスで最も権威ある製菓コンテストの一つ。
ケーキとそれを飾るピエス・モンテ(大型の工芸菓子)、デギュシタシィオン(味覚)、
プレザンタシオン(芸術性)の3部門で技量を競い合うコンテストで、
こちらのオーナーシェフは1986年に開催されたコンテストのデギュシタシィオン(味覚)部門で優勝。
1994年にはTVチャンピオンのケーキ職人選手権で準優勝したのだとか。
こちらにお店を開く前は、
神戸のコム・シノワや神奈川のラシェット・ブランシュでシェフパティシエを務めていたそうで、
気にはなっていたものの、家からは片道約70km以上あるのでかな~り遠く気軽には行けません。
…が、つくばの友人宅に行くついでを理由に行ってきました。
それでも友人宅から片道40km以上あったので全然“ついで”とは言えない距離なのですがね( ̄▽ ̄;)
伺ったのは10月30日(日)の13時半頃。
とても大きなお菓子屋さんだとは伺っていましたが、
そうは言ってもコートダジュールクラスだろうと高を括っていたらそれ以上…本当に大きな建物!!
パティシエだけで20名以上いるだけのことはあります。
駐車場は店舗脇に20台分程で、
茶色のカラーアスファルト敷きにタイヤ止めは枕木を使用と、
無機質になりがちな駐車場にも気を使っているところからも期待がもてます。
ただ、お店の規模に対して駐車場が狭いかな。
ハロウィン前日の日曜日ということもあり、駐車場はかなりの混雑ぶりで側道には車が溢れていました。
空いたスペースに何とか車をとめて建物の立つ敷地内へ。
3カ所ある入口の全てにカボチャのお化けの置物があり、入口からハロウィン気分になります。
“天使の小径”と呼ばれる手入れの行き届いた小径を通って建物の正面へ進むとあるのが“噴水広場”。
イタリアの街の広場に必ずと言っても良いほどあるフォンターナをイメージしたのでしょうか。
噴水のまわりにも座れますし、近くにはテーブル席やベンチもいくつかありましたので、
こちらでお菓子をいただきながらのんびりとくつろぐのも良さそう。
それにしても外から中までハロウィンの装飾が凄い。
メルヘンチックな置物もあちこちにあり、おとぎの国に迷い込んだかのようです。
店頭のブラックボードもハロウィン仕様ですし、トータルコーディネートですね…ホント、ここだけが別世界。
10月29~31日は仮装コンテスト開催中ということもあって、仮装している子どもたちも沢山いました。
ちなみに、グランプリに選ばれると「かぼちゃのシフォンケーキ」がいただけるそうです。
この日のお誕生ケーキ予約者は29人。
予約だけでそんなに入っているのですね…流石です。
クレープも食べてみたかったのですが、家から守谷は予想以上に遠く、
友人との約束の時間が迫っていたため泣く泣く諦め一番奥のテイクアウト専門の建物へ。
店内に入ると、子どもにハロウィン仕様と風船のプレゼント。
嬉しいサービスです。
店内にはバームクーヘン、焼き菓子、チョコレート、半生菓子(一口サイズのチーズスフレ等)、
アントルメにプチガトー…それぞれ独立した売り場が確保されているくらい種類も豊富で数も多い。
バームクーヘン好きなので、ガラスのショーケースにズラッと並ぶバームクーヘンが気になります。
プレーンのバームクーヘンも美味しそうでしたが、断面に、
シュールの名菓子「アーモンドケーキ」のようなスライスアーモンドをキャラメリゼしたものが
のっている「キャラメルバーム」(1200円)がとても美味しそう。
でも今回はプチガトーが目的なので、こちらは次回のお楽しみに。
焼き菓子も70円台が豊富と全体的にリーズナブルで、「ガレット」なんて50円。
この価格でも発酵バターを使用しているのだから凄い…。
(全てのお菓子ではないと思いますが)
ギフトセットもオーソドックスな箱入りからぬいぐるみ入りのメルヘンチックなもの、
ハロウィン仕様にクリスマス仕様と種類豊富で選び甲斐があります。
センスが光るラッピングは奥様が主に行なっているようです。
アントルメの数も10台以上あったのではないでしょうか。
目的のプチガトーも、もちろん種類豊富でざっと見積もっても30種類以上。
見た目が華やかなハロウィン仕様のものも多く、おそらく通年販売のケーキと思われるものたちも、
かぼちゃのお化けのクッキーやピックが飾ってあってさり気なくハロウィン仕様になっています。
しかも、340円程のケーキがほとんどで、サイズを考えてもリーズナブル。
水戸やつくばのケーキ屋でしたら400円以上しておかしくないケーキばかりです。
お値段が書かれたポップには、簡単な説明文も載っていますのでケーキ選びの参考にもなります。
どれも美味しそうで目移りしていまいますね~。
通年販売のプチガトーも気になるもののせっかくハロウィンの時期に来たので、
可愛らしいハロウィン仕様のものを中心に9点セレクト。
注文後、番号札を渡されるので札を持ってしばらく待っていると番号が呼ばれます。
そこでトレイに取り出されたケーキを確認し、間違いなければ箱詰めとなります。
さらに数分待つと再度番号が呼ばれ、ショーケース向かって左隅にあるレジでお会計。
プチガトー9つで3060円…平均340円ですのでやはり安いです☆( ̄▽ ̄;)
もちろん、保冷剤は無料で付けていただけました。。
5つは友人への手土産で、4つは我が家用と箱を分けてもらいました。
それと伺った時は2000円以上購入でクジ引きができるイベントをやっており、
「かぼちゃのクッキー」をいただきました。
★かぼちゃのモンブラン…340円
ハロウィン柄の陶器製コップに入ったケーキで、
上から順に、
・かぼちゃのクッキー
・かぼちゃクリーム&粉糖
・生クリーム
・カスタードクリーム
・スポンジ
・かぼちゃペースト
という構成。
カップも可愛いですが、
頂上に差してあるハロウィンのピックやかぼちゃのクッキーが可愛らしさを倍増させています。
生クリームは微糖ですがそれ以外は全体的に甘めで、
かぼちゃのほっくりとした甘さだけでなく加糖もされた甘さ。
一気に血糖値が上がるので、デザート食べたぁ~って気になります。
底の方に入っているスポンジもきめ細かくしっとりとした食感で、
カップケーキにありがちなクリームまかせの大味なケーキではなく、
細部まで手を抜いていないなぁ…と感心。
最近は甘さ控えめのケーキが多いですがこのケーキは全体的に甘いので、
甘いのが苦手な人には厳しいかも知れませんが、
芋、栗、かぼちゃが大好きな私には幸せなケーキでした。
見た目も可愛らしいハロウィン仕様ですので、
小さな子どもをメインターゲットに甘めに作っているのかも知れませんね。
こういう再利用可能な器に入っているケーキだと、その器代が加算されて割高だったりするのですが、
この中身でこのお値段であれば安いと思います。
★ハロウィン版モンブラン(正式名称失念)…350円
写真は上から撮ってしまったためわかりづらいのですが、
金色のセロファンに包まれた上でハロウィン柄の半透明ケースに入っています。
上にはコウモリ型のチョコが飾られていて、色のバランスも良いです。
こちらのモンブランは上から順に、
・コウモリ型チョコレート
・生クリーム
・マロンクリーム&粉糖
・生クリーム
・カスタードクリーム
・刻み栗(2種類)
・スポンジ
という構成。
通年販売の「モンブラン」と違い、こちらは生クリームにも加糖されていますので、
全体的に甘めのモンブラン。
やはりこちらもハロウィン版ということで子ども向けにあえて甘めにしているのかも知れません。
モンブラン用の口金で絞られたマロンクリームは、
通年販売の「モンブラン」より生クリーム多めでその分栗の味は控えめですが舌触りが良くクリーミー。
ぽってりとしたカスタードクリームも美味しいです。
中に入っている刻み栗は何と2種類。
甘露煮にした和栗と洋栗でしょうか。
この刻み栗のカリコリとした食感がとても良いアクセントになっていますし、
栗のほっくりとした甘さがとても良いです。
甘党にはたまらないモンブランだと思います。
★モンブラン…340円
今回購入したケーキの中で唯一、ハロウィン版ではないケーキがこちら。
おそらく通年販売と思われる「モンブラン」。
モンブラン好きなので、買わずにはいられませんでした。
今回購入したケーキの中では一番小ぶりで、他が華やかなこともあり少し地味な見た目で、
上から順に、
・マロンクリーム&粉糖
・生クリーム
・メレンゲ
というシンプルな構成。
「モンブラン」のメインとも言える外側のマロンクリームは、
生クリームで作った土台の山に、下からグルグルっと巻きつけるように絞ってあるのですが、
ただ絞り器で搾り出しただけではなく軽く押し付けてあるようで、表面が少々潰れています。
これはマロンクリームが崩れ落ちてこないようにとの配慮なのでしょうか。
このマロンクリームはハロウィン版モンブランのクリームとは違い栗密度の高い濃厚なもの。
中にタップリと詰まっている生クリームは無糖なので、
この濃厚なマロンクリームの栗本来の甘味を存分に味わうことができます。
やはり、モンブランの中に入っている生クリームは無糖タイプが良いですね~。
モンブランの主役はマロンクリームであって、生クリームはその補佐役であって欲しいと、
個人的には思うので。
底はメレンゲ。
厚みは1cm弱くらいだったでしょうか。
サクサクと言うよりザクザクに近い食感で、結構甘いです。
外側のマロンクリームの量に対して無糖の生クリームの量が多めなので、
底のメレンゲの甘味がこれくらいあった方がバランスが良いのかも知れません。
これで丸栗…せめて刻み栗が入っていれば完璧ですが、
何しろこのモンブランは安いのでね…そこまで求めてはいけないのでしょう。
340円のモンブランとして考えたら十分なケーキだと思います。
★かぼちゃのシフォン…340円
かぼちゃのシフォンケーキに生クリームとかぼちゃクリームがデコレーションされ、
頂上にはかぼちゃのクッキーがのったケーキ。
私は食べていないので味は不明ですが、
食べた家族曰く生地がきめ細かくふわふわで美味しかったそうです。
★かぼちゃのクッキー
くじびきでいただいたクッキー。
「かぼちゃのモンブラン」や「かぼちゃのシフォン」にのっていたものと同じクッキー。
店名入りのセロファン袋に2つ入っています。
かぼちゃ型のクッキーで、上にはかぼちゃの種がのっています。
バターたっぷりのサクサクとした食感で、
バターの芳醇な香りと少し塩味も感じられる美味しいクッキーでした。
どのケーキもとても美味しく、何より安いっ!!
店内で商品を見ていた時は、もしかして安かろう悪かろうかも…と不安もよぎりましたが、
そんなこともなく、安くても質も良いし手の込んだケーキばかり。
片道70kmかけて行った甲斐がありました。
機会があったら是非、また行きたいと思います。
かぼちゃのモンブラン…340円
ハロウィン版モンブラン(正式名称失念)…350円
かぼちゃのシフォン…340円
モンブラン…340円
今回購入したプチガトー9点
かぼちゃのクッキー
かぼちゃのクッキー
ケーキ箱の入った袋
ケーキ箱
プチガトーが並ぶガラスのショーケース
バームクーヘンが並ぶガラスのショーケース
美味しそうな「キャラメルバーム」
ギフト売り場
天使の小径へと続く入口
噴水広場
噴水広場前のテラス席
テイクアウト館の入口
カフェのメニュー
2011/11/01 更新
<商品>
■ガレット
・直径…約6cm
・厚さ…約1.8cm
・重さ…約33g
・原材料名…小麦粉、バター、砂糖、卵、塩、ベーキングパウダー、バニラエッセンス
耐油紙カップ入りの厚焼きクッキー、ガレット・ブルトンヌ(パレット・ブルトンヌ)。
いただきものなのでお値段は不明。
サクサクとした心地よい食感で、芳醇なバターの香り。
バター感が強くとても満足度の高い王道の味わいのガレット・ブルトンヌです。