驢馬人さんが投稿した神保町 傳(東京/神保町)の口コミ詳細

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移転神保町 傳神保町、九段下、竹橋/創作料理

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2013/10 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

「神保町 傳」|横浜発 驢馬人の美食な日々

2013-11-0900:04:36「神保町傳」テーマ:和食「神保町傳(でん)」@神保町(☆☆彡)
http://www.jimbocho-den.jp/

 本の街神保町には大学生時代良く通いましたが、そこに予約困難ですが、素晴らしい和食の店。
 高級和食店のように、旬の高級食材こそ出ませんが、それを補ってあまりあるほどの素晴らしい工夫とサービス、そして味わいです。
 
住所:千代田区神田神保町2-2-32
電話:03−3222−3978
定休:日祝日
営業:17時~23時半(土祝~22時)
 

 なんと「覆麺」の裏手にある2階建ての建物です。

 前面には木の板で覆った壁があり、看板らしきものはなく、小さくシールが張ってあるだけです。

 入り口をはいると、和モダンのエントランスがあり、傍らの緑には苔を育成しているとの記載がありました。
 玄関がガラス張りの真ん中に白い暖簾のかかる木の扉。
 中に入ると、モダン中華でよく見かけるような白く光る棚があり、食器が並んでいます。2席ですが、そこに待ち合い席が。
 その奥はカウンター席。

 いただいたのは2階の4人入れる個室でした。
 カウンターも良いと思いますが、2階をしきる方がとても素晴らしく、接客たるものこうあって欲しいとほれぼれするような女性でした。気が利くし、上手く話しに入ってきてくださるし、料理の説明もきちんとしてくださる。
 
13年10月1日夜の来訪。
 予約困難なのですが、友人の紹介で予約を取らせていただきました。
 20時の予約でしたが、19時55分に到着して土金の親父と姐さんに電話すると日にちを勘違いしている!
 しばらく待ちました。

 その間にお茶をいただきました。
 

 最初にいただいたのはノンアルコールのスパークリング。
 甘みはなく、アルコール分は0.05%以下。キリッとしたスパークリングワインらしい味わい。
 

 最初に黒無花果です。果肉の柔らかな美味しく繊細な無花果。これに生麩とヨーグルトドックという水分を減らしてチーズのようにした酸味のあるヨーグルトを合わせ、白味噌ベースのソースをたっぷりと。バーナーで炙って香りを出し、赤い石榴を盛りつけています。
 白味噌のソースがまったりと美味しく、無花果やヨーグルトとよく合います。
 ガツンと来るのではなく、後から後から美味しさに浸れるような優しい一皿。
 

 皮をむいた焼きナスに揚げた江戸前の穴子。上には出汁を絡めた冬瓜の餡におろし生姜。
 柔らかでとろけるナスは香ばしさも引き出してあります。
 穴子も皮目の方をパリッと小気味良い食感に仕上げられていて美味。
 餡の塩気はちょっと薄めの仕上がりです。コース全体のバランスを考えると、確かにこの方が良かった。
 
 次の皿は上に何も乗っていません。

 若い大将がもってきてくれたのはデンタッキーのフライドチキン。これは意表をつく一品。

 箱の中には黄色いひよこの人形と藁。

 藁の中に埋もれているのは揚げた手羽です。からりと上がっていてぷっくりした手羽。パリッとした手羽の肉の中には餅米と刻んだ鶏肉、舞茸、エリンギ、しめじ、そして砕いたアーモンドなどです。これがまぁ、塩気もばっちりで美味いのなんの。素晴らしいね、これは。もう1本食べたい。
 
 面白い形の器に入っているのはカツオのたたきです。表面の皮を気持ちよいほど薄くパリッと焼いた厚切りの鰹。
 上には大根おろしとポン酢、菊の花で彩られたお酢のジュレをかけています。この中にはプチプチした食感。トビコが入っていたのです。このセンスは素晴らしい。
 

 大将の友人の木こりの奥様が作られたという樹齢43年の杉の木の丸太の皿。その上に大きな朴葉で包まれた焼き物です。

 味噌に漬け込んだという金華豚を焼いたもの。上には煎った蕎麦の実や芥子の実の入る味噌ダレに刻んだ万能葱。そして黄色い銀杏。この銀杏、よく見ると顔の絵が描かれています。楽しませようと言う心意気が半端ではありませんね。
 サツマイモを揚げたチップスの銀杏に、茶そばで作った松葉なども良い演出。
 

 ここで朝穫れ野菜のサラダ。胡麻油を使った刻み塩昆布のドレッシングらしい。
 鱧の野菜が中心ですが、驚くほどジューシーなパプリカやバニラのような香りのするトマト、とろみのあるチコリのような色の花びら、揚げたインカの目覚めのようなジャガイモ、甘く茹でたゴボウなど、野菜ごとに調理法を変えています。
 

 お椀。カツオだしの濃い味わいが美味しい和の汁に三ッ葉は定番。
 中に入っている具がシンジョウではなく、なんとクジラの立田揚げでした。
 表面がとろりとして、中の赤身は驚くほどジューシーで臭みがない。これは美味しい。
 帰り際に大将に伺うと、柔らかな肉質のミンククジラを使い、生姜などの垂れに漬け込んで臭みと血は乾かすようにして落としてしまうのだそうです。その後でカラリと高温で揚げ、最後にお汁の余熱でじっくりと温度を上げるのだとか。
 

 締めの食事は土鍋で炊いた秋刀魚の炊き込み御飯。焼いた秋刀魚にその肝のたれを葱と一緒に混ぜ込みです。

 脂ののった秋刀魚の美味しさが硬めに炊かれた米と混ざり合って極上と思えるほど美味い。
 味噌汁はあら汁と思われる深い味で白い葱に生海苔の具。黒七味の風味が隠し味に入っていて引き締まります。
 香の物はミョウガにキュウリ、蕪です。

 美味しいのでおかわりしましたが、味噌汁も一緒に。すると、味が違う! 上には三ッ葉で具は豆腐になっていました。これはおかわりしないとわかりませんね~。
 

 デザートの前に新聞紙が置かれます。よく見ると、丸く文字がチェックされています。つなげると「ありがとう」。姐さんのは「またきてね」でした。
 肝心のデザートは…びよよよよ~んと、漫画なら目が飛び出すこと間違いなし。
 黄色いスコップに玄関で育成中だった苔をすくって出してくれています!?
 これなんと、和風のティラミス。ほうじ茶の葉の下に竹炭を練り込んだグレイの甘いムース。その上には抹茶の緑と草のような…なんだっけ?忘れてしまいました。土に見えるのはココアパウダーのようです。
 

 最後にほうじ茶をいただきました。

 ところで後半の飲み物です。
 
ロイヤルブルーティー

 最初にいただいたのはRealHoney。青茶ベースで結構渋みを引き出したアイスティー。

 次がFallinLove。先のよりも水色は薄く、渋みは聞いていますが、軽やかで飲みやすい。

 総評は☆☆彡。次の予約をお願いしたところ、予約が入らなかったので、総評を半分落としていますが、その美味しさに加え、食べるものを楽しませようとする姿勢はオンリーワンと思えるほどに素晴らしい。
 もう1回行けないか、また電話したいところです。
 

2013/11/09 更新

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