ropefishさんのマイ★ベストレストラン 2013

レビュアーのカバー画像

「カレー細胞」-食べログ支局 -

メッセージを送る

ropefish 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

タリカロ (奈良、近鉄奈良、京終 / インドカレー、カレー、インド料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2013/10訪問 2013/10/30

振り切り御免の快楽的ミールス。「タリカロ」 -<カレー細胞>-

せんとくん「やぁ、ようこそ奈良へ。ここには豊かな自然と歴史ある・・・」

ごめんなさい。
今回君にはあまり用がない。
奈良にきたのはたった一つの目的のためなんです。

それは・・・南インド料理。

「タリカロ」

東京まで漂ってくる尋常ならざるオーラに惹かれ、
ずーっと行きたかったお店。

奈良駅からあまり人気のない大通りを10分ほど。
遠くからでもわかる、独特の存在感。

この濃厚な空気、本物だ!!

入り口近くにも、「うちは辛いです」的なお断わりがチラホラ。
辛いって怒る人もいたりしますから、いろんな経緯があるんでしょう。
私としては、それくらいのフィルターを設けたお店の方が嬉しいのですが。

なんでしょう?開いたチャクラに注ぎ込んでくる風、とでも言いましょうか。
エスニックっぽさをファッションでやっている場所とは明らかに違う何か。

それはやっぱり「気」としか呼ぶことが出来ないな。

このお店のメインは南インド料理。
それだけでなく、ワインもインド産の銘柄がズラリ揃っているのが嬉しい。

★シャンティリ・ソーヴィニヨン・ブラン¥500

インド・マハーラシュトラ州、ナラヤンガオン村で作られた白ワイン。
葡萄自体のフルーティーな味が際立った、濃くも爽やかな味わい。

★夜のタリカロカリー・セット¥1800

・辛口チキンカリー
・チキンキーマカリー
・えびカリー
・ダール(おまかせ豆カリー)
・ポリヤル
・アチャール
・ヨーグルト
(カリー&ライスともに適量の追加可能)

この日のダルはトゥールダル。

非常に端正でフォトジェニックなミールス、崩すのが勿体無いのですが・・・

それッ、ムルギーランチマジェマジェシタヨ!!!

こうなりゃもう夢中で食べるのみ。

うお・・・・

確かに辛いものは辛く、無理な人は無理なレベル。
でもただ辛いだけではありません。

いろんな辛さ、酸味、上質な肉の旨味、まろみ、とろみ、歯ざわり、舌ざわり・・・

一つ一つの料理を楽器に例えるならば、それぞれの音色が溶け合うことなくぶつかり合い、
しかしそこから思いもよらぬ心地よさを生んでいるような・・・・なんというかとても音楽的味わい。

大友良英の実験音楽のような、フェイントの心地よさ。
(いまでこそ「あまちゃん」で有名になった大友氏ですが、本来はすっごいアバンギャルド!)

これはアーティストが個人的嗜好とインナートリップの果てに生み出した、
振り切り御免なインパクト系のミールスといえるでしょう!

・・・読み返せば何も説明していない気がしますね(笑)

でもそれほど快楽的な美味さだということなんです。

こんなに振り回すほど振り切ったミールスは、かつて神戸「マドラスキッチン」で食べた超絶ミールス以来かも。
(「マドラスキッチン」もほんと、凄いときは凄いですよ)

ホントに美味いカレー(カリー)は、薀蓄よりも先にチャクラを開いちゃうんですよ、ねぇ。

★マサラ・チャイ¥400

これまたインド的に振り切った甘さのチャイ。
「一般の日本人客に合わせて、この程度で」なんて判断は、絶対ない。

振り切ることを恐れず、堂々と、それを奈良という地で実践しているのだから、もう完全に脱帽です。
かなりの期待をもって訪問したのですが、その期待を軽々と超えられちゃった感じだな。

せんとくん「やぁ、奈良は楽しかったかい?」

うん、凄いインド料理をいただいちゃったよ。

でも・・・本当は奈良に来たら、お寺や仏像をみるべきだったかな?

せんとくん「いや、実は仏像も仏教もインドから来たんだ。
だからそれは、とても正しいことなんだよ。」

・・・ありがとう、せんとくん。
また奈良へ遊びに来るね。
インド料理を食べに。

●「カレー細胞」Facebookページはじめました。
https://www.facebook.com/CurryCell

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

2位

南インド料理 なんどり (荒川遊園地前、荒川車庫前、尾久 / インド料理、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/09訪問 2022/07/26

何が出るかはお楽しみ!タミルの小さな玉手箱。「ina's indian kitchen なんどり」 -<カレー細胞>-

2013年9月、これまた興奮モノのディナーをいただきました。
これはもう5をつけるしか!!

詳細はこちらでどうぞ

『タミル料理、変幻自在のワンダーランド。「なんどり」-2-』
http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-1872.html


・・・・・・・・・・・・・・・2013年4月の記事・・・・・・・・・・・・・・・・・・

路面電車でガタゴトガタゴト・・・

車窓から見えるは小さな小さな南インド。

「ina's indian kitchen なんどり」

知る人ぞ知るインド料理マニア界の重鎮inaさんが3/1にオープンしたファン待望のお店。
あの情熱的で鋭角的なタミル料理がいつでもいただけるなんて!
これは2013年南インド料理界の事件ですぞ。

お店の外装、看板などは我らがタケダワーラーこと武田尋善氏によるもの。

料理だけでなく映画や絵画、ゲームなどツボを押さえた南インドの魅力がぎっしり詰まったお店なんです。

メニューは日替わり週替わり。
とにかくいろんな料理を作りたいという、inaさんらしいコンセプト。
従って、その時何があるかはワクワクのお楽しみ!

今回訪問時は「ドーサ週間」ということで、ベジベジなラインナップがズラリ!でしたよ。

カウンターに並ぶ珍しいお酒、そのほとんどがワンコインで注文可なんて、夢のようですぞ。

★ロン・サンテロパルマ・スペリオール¥500

キューバのラム。
西アフリカの民俗信仰と、カトリックが混じりあったキューバの祝祭で飲まれるラム・・・らしい。
このほかにもラムの種類豊富なのは嬉しい限り。

お客に合わせてコースターの色をチョイスとのことですが、この日はビッカビカの金のコースター!やった!

★インドなオードブル三点盛り¥500

マサラカシューナッツ、ポテトロースト、豆のココナッツ和えのスターターセット。
おつまみとはいえ、全て既製品ではなく手作りです。
故に豆の香り、スパイスぼ香り、ナッツの風味が存分に味わえますよ。

★ワダ・カリ¥700

これは珍しい!!
メニュー表記は「スパイシー豆のリゾット風」。
マサラワダと同じ材料を用い、粗引きペースト状に仕立てた料理。
はじめていただきましたが、マサラワダ好きとしてはたまらん美味さです。

★アラック¥500

この日置いていたのは「DOUBLE DISTILLE DARRACK」という貴重な銘柄。
ボトルに少量残っていたのをすかさず注文です。
お酒の味がそんなにわかるわけではないけれど、初めてのお酒をいろいろ飲めるのは理屈抜きに楽しいです。

★本日のラッサムスープ¥200

南インド料理に欠かせないスパイシースープ、ラッサム。
この日のラッサムは「マイソール・ラッサム」。
通常ラッサムといえばトマトやガーリックを用いたイメージが強いのですが、
このマイソールラッサムはトマト不使用(多分)。
豆の香りにブラックペッパーなどのスパイスがガン、と効いたシャープな味わいです。

そして注目すべきは緑のコースター。
私のトレードマークの色です。ありがとうございます(笑)

★ドーサ¥650

メニュー表記は「インド式クレープ」。
薄くパリッと綺麗な焼き上がり。
この小さなお店でドン、とこれが出てくるとインパクトありますね。
タミル式のシャープなサンバルと、フレッシュなココナッツチャトニが最高。
さらにペスン粉までついているという周到ぶりです。

★ウタパム¥650

メニュー表記は「インド式パンケーキ」。
生地自体はドーサと変わりありませんがこちらは肉厚で食感が異なります。
この日はオニオンウタパム。
押し花のようなビジュアルが美しいですね。

★パロタクルマ¥700

メニュー表記は「うずまきデニッシュと野菜のココナッツカレー」。
ギットリしない端正なパロタと野菜のクルマ(コルマ)。
美味いなぁ。

東京の「普通の」インド料理店だと、油とクリームがギットリのカレーにベーキングパウダーでデッポリ膨らませた「ふかふかナン」だけで胃がパンパンになるところ、一品一品の価格と量を抑え色々いただけるこのお店はやはり良心的。

既成のペーストなどを用いず、原材料からの手作りにこだわった料理は決して重くならず、
刺激的でありながら、身体にスーッと溶け込んでゆく感じ。

でっかいふかふかナンが正義、なんて変なインド料理を憶えちゃった人にこそ、このお店へ来てほしいなぁ。
こっちが本当のインド料理ですよ。

★クルフィ¥300

インドのアイス。この日はマンゴークルフィでした。
もちろん手作りで、マンゴー果汁がしっかり楽しめます。
それで300円。

★マドラスコーヒー(大)¥300

甘くミルキーな南インド風。
やっぱり締めはこうでなくっちゃ!!

一年ほど前にinaさんから店を出すことを聞いたときには、物凄く期待した一方で、
マニアックすぎて一般のお客さんがついて来れなかったら・・・なんて勝手に考えたりもしたのですが、
いやいや、そんな心配は無用でした。

マニアが唸る料理のラインナップ、味の完成度はもちろんのこと、
実は「南インド料理初めてなんです」なんてお客さんにも優しいお店。
「なんどり」って店名は「ありがとう」って意味ですしね。

inaさんの南インド料理の知識も情熱も半端ではないですから、なんでも教えてくれちゃうはず。

とにかく今行くべきお店ですよ。

営業時間、週変わり日替わりのメニューはお店のHPでチェック!!

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

3位

ガネーシュ (能見台、京急富岡 / インド料理、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2013/03訪問 2013/04/14

限りなく優雅。限りなく革新的。「ガネーシュ」 -<カレー細胞>-

どんな世界にもマニアな人々はいるもので、
ズブズブとはまり・・・いや、ひたむきに突き進んでいくと、
バッタリいろんなところでいろんな人といろんな人がいろんな糸で繋がっていて、
それはもうマニアの醍醐味の一つなのだろうけれども、さてこの能見台のお店。

「ガネーシュ」

そもそも能見台なんて駅、知ってましたか?
「のうみだい」じゃないですよ。「のうけんだい」。

こんな未知の土地へと足を運ぶことになったのも、縁に縁を重ねてのこと。
この日揃ったメンバーも、それぞれがそれぞれに縁と縁とで知り合ったスパイシーな人々ならば、
この「ガネーシュ」というお店も、いろいろな人、いろいろなお店に所縁の深いお店。

縁をつないだのは繁盛の神、ガネーシュか。

創業者の石原氏は「アジャンタ」での修業経験あり。
つまりアジャンタ系と言われる「さらじゅ」「アンジュナ」「新・印度料理 たんどーる」
「シタール」「サールナート」などなど人的つながりも深く、
その人脈は「ケララの風」にも通じ、
さらに押上「スパイスカフェ」の伊藤シェフはまさにこの「ガネーシュ」で修業したとあって、
「日本人シェフの生み出す新しいインド料理の波」のまさにど真ん中にこの店はあるわけです。

現在はマダム石原さんがオーナーとして創業者の遺志を継ぐこのお店、
10月限定の「2011秋を楽しむコース」をたっぷり楽しんできましたよ。
(終わっちゃっててごめんなさい。)

まず登場したのがこちら。
のっけから、普通じゃない。

パオバジ

パオ(=パン)バジ(=野菜)とはパンと一緒に食べる野菜をペースト状にしたカレー料理のこと。
英国に統治されていたインドの西洋スタイル的な食べ方でスナックメニューのひとつ。
ここでは、ムンバイのマッシュポテトカレーをチャパティでくるんだもの。
(by Spicecherry)

なるほど、なるほど。
しかしやっぱりびっくりしたのは、料理を巻いている紙がタミル語のニュースペーパーであること。
この手の込み方、雰囲気の演出は、センスはもちろん、相当に練られ考えられているものですよね。

チャナダルのマサラワダ
ウルドゥワダ

この美しい盛り付け。そして繊細かつ大胆なワダ。
これは・・・「ケララの風」を髣髴と・・・あ、なるほど。

口福とともに人と人のつながりを確信するなんて、もうマニアの愉しみですね。

焼き茄子のライタ

これには驚いた。
そして確信した。

日本人シェフによる新しいインド料理の地平を。

私自身も何度も何度も書いていることなのですが、
生まれたころから体に刻み込まれているインド人のスパイス感覚を、
日本人がそっくり真似しようとするのはなかなか大変。
というか、それなら優秀なインド人シェフをどこかから連れてきたほうがよっぽど効率的。
そうではなくて、日本人が世界のどこの国の人にも負けない感覚、
つまり「四季を感じる」感覚をインド料理に活かせれば、
世界中どこにもない、新しいスパイス料理が誕生するはず・・・

そしてそれを確信的に実行しているのがこの「ガネーシュ」というお店なのだと。

秋ナスとライタ、思いつかなかった組み合わせ。
それがまるでフレンチのような優雅さを持って目の前に登場するなんて。

キノコのコザンブ

コザンブ(Kozhambu:タミル語の発音はコランブ)とはダール抜きのサンバル。
言い換えれば、サンバルとは豆のコザンブ(コランブ)なのだと、某マンションカレーの巨匠に教わったことがあります。
これまた、キノコの繊細な食感が活きていることこの上なし。

サンマと香味野菜のカバブ ダール添え

うん、これぞ日本スパイス料理の極致!!
何とも美しい彩りのカバブは一口食べてビックリ。
これはもう、なんとも素晴らしいサンマ料理ではありませんか!!

日本料理は世界一スパイスに乏しい料理だとも言われますが、
裏を返せばスパイスで味を整えずとも充分味わえる新鮮な食材に恵まれているということでもあります。
日本の旬の食材を知り、インド流の華麗なスパイス使いを知り、
その両者をここまで絶妙なバランスに持ってくるこのお店、まさに恐るべしです。

ケララ風チキンシチュー

おっとこれは懐かしい。
ケララ滞在中、ホテルの朝食で出てきたシチュー。
「シチューなのにカレーリーフとか入っててまるでカレーやん」と思ったシチューを思い出します。
しっかりと、南インド料理。
しかししっかりと、旬の野菜の食感が楽しめます。

チャパティ&バスマティライス

このチャパティがまた、絶妙。
素朴でありながらアーター(全粒粉)の香ばしさがたまりません。
素材の持つ味を活かすという日本人的発想は、チャパティすらもこんなに美味しく変えてしまうのですね。

さて、今回のコースには含まれていなかったのですが、
「ガネーシュに来たら必ず頼むべし」と言われるこのメニュー、追加オーダーです。

ラッサム

どこよりも美味しいラッサムと噂には聞いていたのですが、実際食べれば噂以上。
ブラックペッパーのビシバシ感がたまらない、最高のラッサムです。

私もここで皆様に言っておかねばなりません。
「ガネーシュに行ったら必ずラッサムを頼むべし!」と。

リンゴのハルワ

一見、何?と思いました。
中トロ?いやいや。

こんなハルワ、見たことがありません。
滑らかな舌触り、リンゴのジューシーな甘さ。
インド料理でありながら、インド料理ではない。
国境を飛び越えた素敵な作品なのです。

締めにはホッとするマサラチャイ。

しかしここで油断してはいけません。
なんと、用いる砂糖が和三盆!なのですから。
全くもって、徹底している。
けしからんほど、素晴らしい。

能見台。

そんなマイナーな土地にこれほどまでに凄いお店があろうとは。

南インド料理店、というだけでも貴重なのに、
南インドどころかインドすらも飛び越えて、独自の境地に達した稀有な店。

元「ケララの風」の瀬島さんが沈黙する今、
これほどまでに優雅で、これほどまでに革新的なスパイス料理は他には存在しないでしょう。

今回は秋限定のコースだったのですが、次は春。
半年前の今からもう、プランを練っているようでとても楽しみです。

それに、通常メニューのミールスも食べてみたいなぁ。
もちろん、極上のラッサムとともに。

ご馳走様でした!

  • チャナダルのマサラワダ&ウルドゥワダ
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

4位

あちゃーる (泉中央、八乙女 / 南アジア料理、インドカレー、ネパール料理)

1回

  • 夜の点数: 3.0

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2013/03訪問 2024/04/17

カレーは人であり文化であり体験であるということ。「あちゃーる」 -<カレー細胞>-

前々から名前はよーく知っていたのです。
東京でも、神戸でも、これはというお店では、その名前をたびたび聞いていたから。

仙台ネパール料理のお店「あちゃーる」

仙台だからなかなか行けないな~なんて思っていたのですが、実は仙台駅からここまでの道のりのほうが・・・ちょっと大変(笑)
仙台って、バスがわかりにくいんですよね・・・
しかもお店の周囲は見事に住宅地。
お星様がよく見える・・・といったら素敵ですが、街灯があんまりないんです。

完全に外食の生活導線から乖離した場所。
でもそれはハンデなんかじゃなくて、訪れるお客さんのモチベーションが変化するということでもあります。

面白いことにこのお店、注文前にカレー全種類の味見が出来ちゃいます。

マトン、チキンキーマ、豆、野菜・・・どれも美味すぎるのですが、こんなことしちゃって大丈夫?

・・・いや、なるほど。
つまり、日本のカレーライスを食べ慣れたお客や、逆に生半可にインドあたりのカレーに凝っちゃって
「インドのカレーはこうあるべきだ」「これはインドであってネパールでない」などいろいろ言っちゃう客に納得してもらうには
「実際に食べてもらう」しかない。
その結果が、試食というスタイルなのでしょう。
迷いましたが、マトンを選択。いよいよ本番です。

★Daal-Bhat(ダル・バート)¥1200

ダルスープにライス(バート)、その他ムラコアチャールにウタパム、プーリ。
ちょっと面白い構成ですよ。
一般的なインド料理原理主義者(もはや一般じゃないか)の間では、ウタパムは南インド料理、
プーリもインドのものと解釈されています。
でも、「これはインドであってネパールでない」などいろいろ言いたい方にこそ、ここに来て食べていただきたい。
なるほど、となるはずですよ。

こちらがマトンカレー。
とっても好きなタイプで、心から幸せになれます。
試食で選んだわけですから、当然といえば当然なんですが!

まぜまぜしながら夢中で手食。
どれか単品を切り出して・・・なんて考えられない。
たしかに全部あって、全部混ぜてこその「これがカレー」なんです。

よく考えてみれば、カレーをパーツで切り出してあれこれ盛り上がるのって、
インドやネパールの人から見たらちょっと滑稽かもしれない。

ラッサムラッサム言っていろいろ食べ比べてるのって、
外国人が「あそこの味噌汁はキレがある」とか「あそこの味噌汁は深い」とか「あそこの味噌汁はリアルじゃない」とか言ってるようなものだし、
バターチキンをアタマから否定して「グンドゥリュクのほうが素晴らしい」なんて豪語するのも、
日本の家庭でハンバーグ出されて「これはドイツの料理だ。リアルな日本じゃない。高菜漬を所望する」なんて言ってるようなもの。

料理って、文化や生活といったコンテクストから切りはなせないものなのにね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • カレーの試食

もっと見る

5位

GHEE (明治神宮前、外苑前、原宿 / カレー、インドカレー、アジア・エスニック)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/06訪問 2013/06/08

神宮前・伝説のカレー、待望の復活!「GHEE(ギー)」 -<カレー細胞>-

あの伝説のカレーが・・・

ついに神宮前に・・・

帰ってきた!!!

「GHEE(ギー)」

神宮前で22年続いた伝説のカレー屋「GHEE」。
若き日のNIGO氏がバイトをしていたり、村上春樹が通っていたりと、神宮前カルチャーに大きく影響を与えたお店でした。
アパレル会社を経て「GHEE」ヘと参加したシェフの赤出川氏は20年もの間「GHEE」でカレーを創り続けた後、2004年に独立。
「GHEE」の近くに「ファンシード」というレストランバーをオープンします。

しかし「GHEE」は2005年3月に閉店。
「ファンシード」も2007年に惜しまれながら閉店。

「GHEE」と赤出川さんが作るカレーは文字通り伝説となってしまったのですが・・・

「あの味」を継承しようとするお店が続々と登場!

◎新潟「vovo」・・・「GHEE」で働いていた方が2006オープン。

◎市ヶ谷「CafedeMoMo(カフェドモモ)」・・・2007年オープン。赤出川さん自ら厨房に立ちメニューディレクションしたお店。

◎神宮前「CURRYUP(カリーアップ)」・・・「GHEE」でのバイト経験があるNIGO氏がプロデュースし、2010年オープン。シェフの橋本氏は「CafedeMoMo」の厨房で赤出川氏からマンツーマンでカレーの指導を受けたそう。

◎京都烏丸御池「カマル」・・・「GHEE」でのバイト経験のある方が2012年オープン。

◎中野「スパイシーカフェカマル」・・・2013年2月オープン。「カマル」の二号店。

◎東銀座「ビザール」・・・2012年からランチで赤出川さん自ら「GHEE」のカレーを提供。2013年1月閉店。

そして・・・そしてついに、赤出川氏による「GHEE」のカレーが神宮前に帰って来たのです!

TEX-MEXのお店「BROWNHORSE」の場所を借り、ランチのみの復活ながら、かつての「GHEE」「ファンシード」にほど近い立地はファンにとって感慨深いもの。

「BROWNHORSE」が「GHEE」として営業するのは、11:30〜15:30。
アジアンヨーロピアンモードな「GHEE」とは似つかわしくないネイティブアメリカンな内装はご愛嬌ですね。

メニューには変わらぬ「あの」カレーたちの他・・・アジアンシーフードチャーハンなるものも。

★ビーフカレー+キーマカレー盛り合わせ(M)¥1200

だがしかし、「GHEE」といえばビーフカレー!!
決して外すことはできない必殺メニューです。

「CafedeMoMo」「CURRYUP」を凌ぐ攻撃的辛さのビーフカレー。
異様なほどのクローブ量はまさに本家本元の旨さです!!

この味!この味を待っていた!!

キーマカレーだって負けてはいません。
神宮前といえば、都内随一のキーマカレー激戦区ですが、このキーマはどこよりもハード&セクシー!!

おそらくは、かつての「GHEE」よりも攻撃的な味わいに進化したのであろう、新「GHEE」のカレー。
これはもはや「懐かしの」とか「思い出の」とかいう修飾を許さない、2013年注目のカレーであること間違いなし!!

★ホットコーヒー+¥200

私の食事中、ちょうどお店に届いた封筒の宛名は「GHEE」。
「これでよく届いたなぁ」と赤出川さん。
封筒の中身は、先日私も執筆協力させていただいた「hanako for MEN」の最新号でした。
誌面で「GHEE」が紹介されているんです。

今はまだランチのみの間借り状態ですが、神宮前で「GHEE」の看板を復活させたその次は、
赤出川さん自らのハコによる「新・GHEE」の本営業に向けた動き・・・でしょうか。

どうか良い物件が見つかりますように!

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

6位

ニューキャッスル (銀座一丁目、東銀座、宝町 / カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/07訪問 2013/07/10

祝!カレーの聖地・復活!頑張れ三代目。「ニューキャッスル」 -<カレー細胞>-

あの、カレーの聖地「ニューキャッスル」がついに、銀座二丁目で復活しました!

「ニューキャッスル」は昭和21年創業。
戦後焼け野原の銀座でコーヒーを提供、開店から数年後に登場した「辛来飯(カライライス)」という肉を使わない独特のカレーで銀座の食を支えてきましたが、建物の老朽化と、震災の影響による地盤沈下で2012年7月31日、66年の歴史に幕を閉じました。

私にとっても、東京で初めてハマったカレー屋として特別な存在。
近年は訪問回数も減りましたが、ファン歴は20年。
初代の頃からの付き合いになりますから、閉店の報を聞いたときはなんとも・・・

昨年の閉店時には再開の予定はない、と仰っていた「ニューキャッスル」。
このまま伝説として歴史にのみ残っていくのかと思われたのですが・・・

なんと「ニューキャッスル」の独特の味に魅せられた若者が先代よりレシピを引き継ぎ、
三代目として「ニューキャッスル」を復活させる運びとなったのです!!

新生「ニューキャッスル」、2013年6月15日オープン。

場所は以前の店舗と同じ銀座・柳通りを、銀座通りの交差点を渡って築地方向へ歩いたあたり。
ビルの地下にある店内はとても明るく、みなぎる希望に溢れています。

『ニューキャッスル三世』と書かれたTシャツを来た三代目がとても頼もしい!

さらに店内にはなんと、先代の姿も。

あぁ、本当に復活したんだなぁ・・・と、感慨ひとしお。


京浜東北線の駅名をつけたメニューも以前のまま。
価格も据え置きが嬉しいですね。
一つ変わったところといえば、蒲田の上にさらに大盛りの「川崎」があるということ。
今までは「蒲田」の先は常連さんだけの世界だったんです(笑)

・・・ちょっと、前のお店で注文していた頼み方、やってみましょうか。

「つん蒲ダブ玉」

「はい!つん蒲ダブ玉!」

お、通った!!

★辛来飯 つん蒲ダブ玉 ¥900

裏オーダーの「つん蒲」は「蒲田の先につんのめる」という意味の特盛仕様。
新しくメニューに登場した超特盛の「川崎」と「蒲田」のちょうど間くらいの量になります。
ちなみに蒲田は¥740、川崎は¥1000で、つん蒲は¥840という設定。
ダブ玉(玉子2個)が+¥60なので、つん蒲ダブ玉 ¥900という次第。

「『つん蒲』をメニューに載せようかどうか、迷ったんですけどね。男性にはちょうどいい量だから。」
「でも、前もメニューには載ってなかったですからね」

うんうん、知っている人だけが注文できるトクした感じ、このままでいいと思う(笑)

そして肝心の味ですが・・・

一年振りに食べる「辛来飯」の味・・・

そして初めて食べる、三代目の味・・・

おぉ、これは実に、まさに。

完全再現と言ってよい味なのではないでしょうか!!

おかえりなさい、「辛来飯」!!

超嬉しい。

・・・さて、このお店に来たら、「辛来飯」だけ食べて帰るわけには行きません。

だって『世界一美味しいコーヒーは、辛来飯の後のコーヒー』なのですから!!

★コーヒー +¥300

お、カップが変わってる。
そして・・・お、味が新しくなってる。

以前よりもほんのり酸味が増したといいましょうか、しかしなかなか美味いです。
・・・流石!

カウンターの奥にはおや、ウイスキーボトルが。
聞けば、メニューには載せていないが「お好きなお客様には提供しています」とのこと。
ほほぅ、なんと「辛来飯」食べながらちびちび酒が飲めるなんて・・・ちょっとワクワクしますね!!

オールドファンの期待を裏切らない好スタートを切った新「ニューキャッスル」。
この地で創業100周年を迎えることができるよう・・・

頑張れ三代目!

負けるなニューキャッスル三世!!
(ヒーローもの風)


あ、Facebookページもできたようですよ。

https://www.facebook.com/Nyukyassuru ←(URLがナイス!!)

https://www.facebook.com/CurryCell ←(こちらは「カレー細胞」Facebookページ)


********(旧店舗時代のレビュー)****************************

東京での私のカレーライフの原点であり、カレーの聖地。

新社会人として上京したばかりの、いわゆるペーペーの頃、
よくこに避難してコンテを描いていたのも懐かしい思い出となりました。

銀座ではあり得ない低価格、
カレーライスではなく辛来飯と呼ぶ唯一無二の味、
そして一見ボロボロ、しかし妙に落ち着く店内、
家族経営を続けるアットホームな接客、
全てがオンリーワン。
もし私がカレーランキングのような物を付けるとしたら、
この店だけはオールタイムランキング外の特別名誉賞です。

昭和21(1946)年、焼け野原だった銀座のこの地でGHQから仕入れたコーヒーを提供し始めたのがこの店の始まり。
以来、時流に流されることなく、庶民の味方という姿勢を頑なに守り続けています。

(店頭に飾られた、先代の人形)

初めて来店する人はそのメニューに少し戸惑うでしょう。

品川¥480
大井¥530
大森¥630
蒲田¥740

京浜東北線の駅名は実は量の違い。
品川はおやつ程度。
大井は「ハーフサイズ」、
大森が「少なめ」の、蒲田が「普通盛り」と見ておけばOK。
なお、ガッツリ食べたい方は裏メニューとして「ツン蒲¥840」(蒲田の先へツンのめる)があります。

この写真が「ツン蒲」。

なお、品川と大井には通常目玉焼きが付いていませんが、
頼めば付けてくれます。
通は「品玉!」とか言って頼みますね。
なお「ツン蒲」に目玉焼きを2個で「ツン蒲ダブ玉」。

さて、ここのカレー、もとい辛来飯に肉は入っていません。
原材料は、
タマネギショウガニンニクニンジンピーマンリンゴバナナ小麦粉豚骨スープカレー粉コショウパプリカ砂糖醤油味醂福神漬け目玉焼き
そしてご飯。以上。

この独自のハーモニーが、肉が入っていないとは思えないほどの濃厚な味を紡ぎ出しているのです。

炒めたタマネギのツンとした辛みを、
目玉焼きの半熟の黄身でほぐしながら食べるのが醍醐味。

好みの分かれる味だと思う。
最近はレベルの高い洗練された味のカレー屋が増えているから。
映画でいうとクラシック名画の域に入っている味。
ただ先代の頃(〜2002)と比べると、タマネギのパンチが若干強くなっている。

しかし、
やっぱり凄い。
やっぱり深い。

50年後にも、やっぱり食べたいと思う。

と、辛来飯単体でも充分すぎる価値のある味なのですが、
このニューキャッスルが凄いのは、その先があるということ。

すなわち、コーヒー。

私にとって世界一美味しいコーヒーとは、

「ニューキャッスルの辛来飯を食べた直後に飲むニューキャッスルのホットコーヒー」

なのです。
そう、
辛来飯はそれ自身不朽の名作でありながらも、
次に続くコーヒーの味を引き立てるための、
究極の前菜でもあるのです!!

そして驚くなかれ、

コーヒー¥210

金さえ出せばいくらでも美味しいものを食べることができる東京。
そんな東京のルールを見事に無視し続けるこのお店は国民栄誉賞モノ。

  • つん蒲ダブ玉
  • 新店舗外観
  • 新店舗内装と三代目(撮影了承済)

もっと見る

7位

大阪ハラールレストラン (千船、出来島、福 / パキスタン料理、カレー、インドカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2013/08訪問 2013/08/23

感激のリアルパキスタン、極上のハリーム。「大阪ハラールレストラン」 -<カレー細胞>-

「大阪と兵庫の県境に、関西のマニアが熱狂する場所がある。」

「ラサハラ」の住友さんに猛ブッシュされた私は、早速指定の場所へと向かうことに。

阪神本線千船駅を降りて橋を渡ると、何やら不思議なビルが出現。

実はここ、2010年にこちらへ移転してきたイスラムの礼拝堂「大阪モスク」。
もともと専門学校の校舎だった建物を用いているため神戸モスクのような荘厳さはありませんが、より日常に根ざした施設ということでしょう。
モスクの一階部分はハラルフードショップとなっています。

そして・・・八潮しかり、神戸北野しかり、
「モスクの近くに本気のパキスタン料理あり。」の格言どおり、道路を挟んだ向かいにあるのがこちらのレストラン。

「大阪ハラールレストラン」

これ以上ない直球ネーミング。
ここが最近、関西のマニア達が熱狂している場所なのですね。

全身全霊で「ムスリム」「パキスタン」をアピールした店内。
なんとか「インド料理」に見せかけようと偽装する東京の多くの店とは大違いです。
特に、パキスタンの国旗の数は日本最多なのではないでしょうか・・・

店内には男性客が一人。
醸し出すスパイスオーラ・・・話してみればなんと、関西随一のビリヤニマスター「あれっくす」さんではないですか!
お店の噂は本当だったのですね!!まさにマニアホイホイです。

さて、せっかく訪問するのだから、料理は前日に予約済み。
当日注文で出来る料理とできない料理があるようなので、訪問の際には予約をおススメしますよ。

★マトンビリヤニ

おぉ、鼻腔を突くクローブ・シナモン・カルダモン香!!
見ただけでわかる、本物ビリヤニです。

まず嬉しいのは、フワッフワの食感。
ここまでフワッフワなのは他に経堂「ガラムマサラ」くらいかも。
スパイスの攻撃力で言えば神戸「ナーンイン」のほうが凄かったものの、非常に香り高く繊細で気品のある仕上がり。
ラホールで修行したカンバルシェフの熟練の技が光ります。

が、あれっくすさんによると、「ここ、ビリヤニも良いけどプラオが凄い」とのこと。
うぉっ、確かに八潮「カラチの空」だって、ビリヤニも美味いけど感動したのはプラオ。
一般の店では見向きもされないプラオという料理ですが・・・やはり本場のは別物ということでしょう。
次回は是非トライしたい!!

完全ハラルですから、お酒の扱いはもちろん無し。
サービスでサイダーをいただきましたよ。

★ハリーム

肉・豆・小麦などとスパイスをトロットロになるまで徹底的に煮込んだ料理。
これを置いているのほぼ間違いなく、日本人ではなくパキスタン人客を相手にしたお店。
つまり、味が信用できるお店ということになります。
東京でこれをいただけるのは麻布十番「シディークパレス」くらいでしょうか。

で、このハリーム・・・一口食べて驚いた!!

思わず身体が2cmほど浮遊してしまうほどの美味さです。
間違いなく、今まで食べたハリームの中でもベストワン。

こりゃぁ来てよかった、頼んでよかった。

紹介していただいた住友さん、本当にありがとうございます!!

こちらのハリーム、何時間もかけて煮込む料理のため、前日までの予約が必要なのでご注意を。

食後にはミルクティーをいただきました。

この日は帰りの新幹線の時間が迫っていたため、ゆっくりはできなかったのですが、
みんなが熱狂するのも当然な、リアルかつハイレベルな味をしっかり楽しむことができました。

ここで食事会を開くことができる関西の皆様が羨ましい限りです。

・・・なお、近くにもう一軒似た名前のハラールレストランがあるので、お間違えなく。

●「カレー細胞」Facebookページはじめました。
https://www.facebook.com/CurryCell

  • マトンビリヤニ
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

8位

ロッダグループ (ドーム前千代崎、ドーム前、九条(阪神) / スリランカ料理、カレー、アジア・エスニック)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2013/08訪問 2013/08/21

関西スリラン化計画 -その2-「ロッダグループ」 -<カレー細胞>-

今、関西のスリランカ料理が熱い。

2011年から2013年にかけて「ロッダグループ」「ラサハラ」「デッカオ」「セイロンカリー」「カラピンチャ」など、スリランカ人経営、日本人経営ともに本格的な実力派スリランカ料理店が続々オープン。

2011年に閉店した神戸北野の名店「コートロッジ」の穴を埋めるどころか、「スリランカ料理食べるならとりあえず大阪行け」というくらいの盛り上がりを見せています。

まさに「関西スリラン化計画」!!

・・・と前口上は共通に、訪問したる二軒目はこちら。

「ロッダグループ」

知らない人の95%は勘違いするのですが、ここはグループ企業でもチェーン店でもありません。
スリランカ人のロドリゴ兄弟による、れっきとした個人店です。

店長のロドリゴ兄は元行政書士で、日本のサスペンス番組が大好き。
特に好きなのは「赤かぶ検事」シリーズだそうで、日本語をそこから学んだのだそう・・・

★ライオンスタウト

スリランカ料理には欠かせない黒ビール。
世界一美味しい黒ビールかもしれませんね。

この日は金曜日。
金曜夜はいろんな特別メニューが用意されているとのことで、メニューブックにはない品をいろいろ出していただきました。ラッキー!!

★ワデ

南インドではワダ、スリランカではワデ。
ブラックペッパーがガッツリ効いて、ガッチリした食感の男らしい「マサラワダ」です。
ビシッとしたチリチャトニもこれまたGOOD!

★ナンコツ&ズリ

要するに軟骨と砂ずり・・・なのですが、カルダモンやカラピンチャ、シナモンなどが効きまくったビシバシ仕様。
特に軟骨は歯ごたえも充分で、日本人離れした仕上がり(そりゃそうだ)が楽しめます。

そしてメインディッシュはこちら。

★ギャミラサセット¥1200

「ギャミラサ」とは、郷土料理とか家庭料理とかそんなニュアンス。
ロドリゴ兄弟の出身地キャンディの家庭の味がワンプレートで楽しめます。

ポルサンボル、青菜サンボル、ビーツ、パパドゥ、パリップ、チキンカレーに加え、この日はマンゴーカリーがジョイント。

・・・で、これが興奮モノの美味さなんです!!

どうしても「アーユルヴェーダのカラダに優しい料理」って方向に行きがちなスリランカ料理なのですが、こちらのギャミラサは、辛い!甘い!酸っぱい!全てのベクトルが完全に振り切っている。
その刺激が脳内モルヒネを過剰に分泌させ、なんともいえない心地よさ・・・

ヘルシーといいつつ中途半端な味でモヤモヤするよりは、ここまで振り切った快感の方が健康に良いに決まってる!!

素晴らしく満足な一皿でした。

だって調理中、スパイスを炒める煙で、客もお店の人も全員むせ返っちゃうほどの強烈さですからね(笑)。
こんなの「バンブルビー」以来だ。

食後にもう一杯。

★ホワイトアラック

スリランカ焼酎アラックのクリアバージョンがあったのでトライしてみました。
爽やかな中にもアラック独特の強い香り。美味いです。

群雄割拠の関西スリランカ料理シーンの中、みな口を揃えて「とりあえずあそこは行っとけ」というだけあって、
おそろしくハイなお店。

あとで考えたら、ギャミラサに付いてたはずのミルクティーが出てなかったり、会計が意外にイッチャってたり、「ブリヤニ」を日本人にわかりやすくしようと「ナシゴレン」と呼んで余計解りにくくなっていたりと、突っ込みどころはあれこれあるのですが・・・なにせ料理が美味すぎる!!

私もこれから「大阪のスリランカ料理店、どこ行ったらいい?」と聞かれた時には、
「とりあえずあそこは行っとけ」と、言ってしまうに違いない名店なのでした。

・・・さてさてさて、次の訪問先は「ラサハラ」。
「ロッダグループ」がスリランカ兄弟のお店なら、「ラサハラ」は日本人兄弟のお店なんですよ。
乞うご期待!!

●「カレー細胞」Facebookページはじめました。
https://www.facebook.com/CurryCell

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • ライオンスタウト

もっと見る

9位

ディラーニさんのスリランカカレー (門前仲町、越中島、木場 / カレー、スープカレー、スリランカ料理)

1回

  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/10訪問 2013/11/01

平日ランチの悦楽スリランカ。「ディラーニさんのスリランカカレー」 -<カレー細胞>-

スリランカ人のスレンダー美女ディラーニさんが平日ランチのみ門前仲町に現れ、
珠玉のスリランカカレーを提供してくれる・・・

その名も「ディラーニさんのスリランカカレー」

お店の前には立派なカラピンチャの鉢植えが。

入店するとディラーニさんが流暢な日本語でお出迎えしてくれます。
ディラーニさん自身が説明してくれ、さらに各テーブルにインフォメーションがあるように、
メインのカレーとドリンク以外はブッフェスタイル。

その日その日の日替わりスリランカ料理を好きなだけ(ただし一回限り)お皿に盛ることが出来るんです。

辛さを選び、出来立てで登場したカレーとあわせればほら、スリランカプレートの出来上がり。

この日のラインナップは、

・パリップ(豆のカレー)
・カボチャのサブジ
・パパダム
・マトンカレー
・サラダ
・ライス

辛口でお願いしたマトンカレーはカレーリーフたっぷり、ランペたっぷりの香り高き仕上がり。
単品でも「おおっ」と唸る美味さですが、やはりここはランカスタイルで・・・

全部混ぜちゃいましょ!!

粒がなくなるまでペースト状に煮込まれたパリップ、ほっこり素材の味を活かしたカボチャ、
そしてシャープな辛さと香りのマトン・・・
その味と食感の落差がなんともいえずいい感じ。

いやぁ、間違いなく美味いです。

実際目で見た印象よりもはるかに美味い。

こんなに美味しいのか!ってな感じです。

こちらの料理はディラーニさんの実家の味を再現しているとのことで、
日本人にあわせたアレンジやチューニングは一切していないそう。

なるほど、本物はやはり完成された美味しさがあるものなのですね。

食後にはジンジャーティー。

これまた生姜ガッツリで美味い!!
スリランカ人って生姜を思い切って使うから好きだわ。

こんなレベルのスリランカ料理が毎日日替わりで出てくるなんて、近所の人はたまったもんじゃないね。
しかも800円ポッキリ。これははまるわ~

・・・ただ実はディラーニさん、スリランカに帰る予定があるとのことで、今年末にはお店を一旦閉めることになりそう。

その先のことはわかりませんが、これは体験しておかないと勿体無い!!

平日ランチは門前仲町へGoGo!!

●「カレー細胞」Facebookページはじめました。
https://www.facebook.com/CurryCell

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

10位

やるき (新中野、中野富士見町、中野新橋 / 居酒屋、インドカレー、創作料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2013/10訪問 2013/10/05

トニーのやるきは進化する。「スパイス&ハーブ居酒屋やるき」 -<カレー細胞>-

10月2日はトニーの日!!

いつもやる気のトニーさん、今日のやる気は半端ない!!
ニハリにビリヤニにロブスター!!
これはちょっとありえないほどのやる気!!!

詳しくはこちらで↓
http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-1885.html


・・・・(初訪問時の記事)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中野坂上にあった「カレー居酒屋やるき」が新中野に場所を移し、
心機一転「スパイス&ハーブ居酒屋やるき」へと生まれ変わったのは2012年11月のこと。

開店祝いに行きたいなぁ・・・と思っていた矢先、なんと某TVの「タモリ倶●部」で紹介されたとかで!

・・・混んでて入れないっ!
嬉しいけど、トニーさ~ん!!!

ってなワケで、年を越しての初訪問となりました。

「スパイス&ハーブ居酒屋やるき」

おぉ、以前の小さなお店と比べると随分でっかいし、
しかも人通りの多い商店街に面していてこりゃ立地も良いじゃない!!
看板の「やるき」文字も、これ以上無理なくらいデッカくなっていますよ。

カウンター6席の前の店と比べると、ぐん、と広い店内。
厨房だって広々ですよ。
かわいらしい女性店員さんも加わって、トニーのやる気もフルスロットル!!!

★ウォッカラッシー¥450

まずは前の店でも定番のこちらから。
これ、久しぶりに飲むなぁ。

★マサラパパド¥250

野菜どっさり。もはや食べるサラダ。
え?サラダは食べるの当たり前か。

★納豆とオクラのキツネ焼き¥350

おぉ~この辺からトニーさんの本領発揮!
和風居酒屋で経験を積んだインド人にしか作れない、スパイス居酒屋メニューの畳み掛けですよん!

★スパイシー砂肝¥180

しっかし、相変わらずパンチが効いてて安いね~!

★カレー焼きうどん¥480

これは初めて食べた。
名前とビジュアルから想像するよりも断然辛い!
トニーさん、かなりやる気だね~!!!

★情け島¥380

なんと、八丈島の麦焼酎もあったりして。

★特大海老のタンドリー焼き¥250

これ、焼く前にエビを選ばせてくれたのですが、本当にデカイ海老。
ここまででっかく育って、まさかタンドリー窯で焼かれるとは、本人も思っていなかっただろうに・・・

★やるき牛もつ煮込み¥450

やるきでモツでハフゥーですよ。
ピリッとスパイスも効いて、いろんなやる気が出てくる一品です。オススメ!

さてさて、ここまではつつがなく。
安くて美味くて楽しいすてきなお店が健在でひと安心。

・・・なのですが、トニーのやるきはここで終わらない!!

やっぱりトニーさんと勝負するなら、無茶振りタイムの始まりですよ!!!

「コロッケ!食べたい!!」

前のお店で無茶振りしたビンディー(オクラ)コロッケの美味さが忘れられず、再びの無茶振り。

トニーさん「じゃ、おまかせで作って、いいですか!?」

もっちろん!!

で、出てきたのがこちら・・・デカすぎ!!(笑)

★やるきダイナマイトコロッケ(トニーさん命名)

助けてくださいと叫んだ後に愛を叫ぶ世界の中心にある巨岩の如き、巨大なコロッケ。
それを取り囲むようにパクチーと納豆を絡めたスパイシーソース。
確かにダイナマイトなバディでもいいんじゃない?でもいいんじゃない?と納得してしまう迫力です。

コロッケの中はなんと、とろ~りチーズに・・・オクラ!!ビンディビンディビンディ!!!
流石ツボを押さえてますねトニーさん!!!

以前いただいたビンディコロッケを遥かに凌ぐ進化っぷり。
参りました!!

気を取り直して・・・

★魔法のスパイスの鶏から揚げ¥350

これも定番人気メニュー・・・なんですけど、何故かここにもビンディビンディビンディ添え。
トニーさん、エンジンかかってるね!!

★マトンカレー¥450

もちろん、カレーだって頂きますよ。
ガツンとスパイシーなカレーにゴロゴロマトン、美味い!!

・・・と思ってたら、いきなりバトゥーラ登場。あら、嬉しい!!!

・・・と思ってたら、カレーにいきなりターメリックおにぎり投入!!
あら、嬉しい上に楽しいじゃありませんか。

場所が変わって、お店も広くなって、テレビにも紹介されて、
でもやっぱりやるき満々のトニー節は健在・・・どころかますますパワーアップ。

いままで、スパイス&ハーブと言えばS&B食品だと思っていましたが、
これからはスパイス&ハーブと言えばやるき。トニーのやるきで決まりですね。

是非、入れなくならない程度に繁盛して欲しいものです!

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • ウォッカラッシー

もっと見る

ページの先頭へ